誰よりも狙われた男

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誰よりも狙われた男の評価:

3.50/5点 レビュー 20件。 B ランク

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平均点3.50pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 1〜20 1/2ページ
No.24
(5pt)

東西冷戦に代わるイスラムテロ vs 資本主義諸国の構図

本作をかいつまんで言えば・・・・
ドイツのハンブルクにふらりと現れた謎の若者イッサを、イスラムの過激派かも知れないと感じつつも、地元ドイツの慈善団体の女性弁護士アナベル・リヒターやプライベートバンク経営者トミー・ブルー、諜報部員ギュンター・バッハマン等のドイツ側の人たちが何とかしてあげようと奮闘する。しかし、9.11以降の「テロとの戦い」という大義名分のもとに米 (CIA) およびイギリスの諜報部が、かなり強引に乗り込んできて・・・・という内容。

イスラムテロ vs 資本主義諸国という構図は『ピルグリム』(テリー・ヘイズ) や『スパイは泳ぎつづける』(ヨアキム・ザンデル) に近いものがあります。ただし、イスラム側からやってきた謎の若者が意外に善良な人物であるという点で『スパイは泳ぎつづける』のほうが本作『誰よりも狙われた男』により近いようです。

スパイ小説の巨匠 ル・カレ 77歳の作品ですが、例によって各キャラクターの人物造形がしっかりしており、ウイットに富んだ文体と巧みなストーリー展開で、読み手をグイグイ引っ張ってゆく手腕は全く衰えを見せていません。本作は2014年に映画化され、映画版も高い評価を得たようです。

本作にはもちろんミステリー的要素もあります。北ドイツの大都会ハンブルクにふらりと現れた若者イッサが、まずもって謎です。もちろん彼の素性も次第々々に明らかになってはゆくんですが〈台風の目〉的な存在であることは最後まで変わりません。
そして、弁護士アナベルや銀行家ブルー、諜報関係者バッハマン等々おおぜいの人々が謎の若者イッサをめぐって、人権擁護 & 覇権争い & 争奪戦を繰り広げるあたりは、巨匠ル・カレの面目躍如です。

私は2015年につづいて8年ぶり2度目の読了でしたが、最後の最後まで飽きさせませんでした。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.23
(5pt)

東西冷戦に代わるイスラムテロ vs 資本主義諸国の構図

本作をかいつまんで言えば・・・・
ドイツのハンブルクにふらりと現れた謎の若者イッサを、イスラムの過激派かも知れないと感じつつも、地元ドイツの慈善団体の女性弁護士アナベル・リヒターやプライベートバンク経営者トミー・ブルー、諜報部員ギュンター・バッハマン等のドイツ側の人たちが何とかしてあげようと奮闘する。しかし、9.11以降の「テロとの戦い」という大義名分のもとに米 (CIA) およびイギリスの諜報部が、かなり強引に乗り込んできて・・・・という内容。

イスラムテロ vs 資本主義諸国という構図は『ピルグリム』(テリー・ヘイズ) や『スパイは泳ぎつづける』(ヨアキム・ザンデル) に近いものがあります。ただし、イスラム側からやってきた謎の若者が意外に善良な人物であるという点で『スパイは泳ぎつづける』のほうが本作『誰よりも狙われた男』により近いようです。

スパイ小説の巨匠 ル・カレ 77歳の作品ですが、例によって各キャラクターの人物造形がしっかりしており、ウイットに富んだ文体と巧みなストーリー展開で、読み手をグイグイ引っ張ってゆく手腕は全く衰えを見せていません。本作は2014年に映画化され、映画版も高い評価を得たようです。

本作にはもちろんミステリー的要素もあります。北ドイツの大都会ハンブルクにふらりと現れた若者イッサが、まずもって謎です。もちろん彼の素性も次第々々に明らかになってはゆくんですが〈台風の目〉的な存在であることは最後まで変わりません。
そして、弁護士アナベルや銀行家ブルー、諜報関係者バッハマン等々おおぜいの人々が謎の若者イッサをめぐって、人権擁護 & 覇権争い & 争奪戦を繰り広げるあたりは、巨匠ル・カレの面目躍如です。

私は2015年につづいて8年ぶり2度目の読了でしたが、最後の最後まで飽きさせませんでした。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.22
(5pt)

一見、作者の作品では比較的に分かり易いようだ。

ジョン・ル・カレの作品では”寒い国から帰ったスパイ”が最高。ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ、はDVD
が分かり易い。(英国BBC・・・アレック・ギネス主演と、ゲーリー・オールドマン主演の一般市販品共に所有しているが、後者がBetterだ)の諸氏はいかがでしょうか。彼の次作が待たれる。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.21
(5pt)

一見、作者の作品では比較的に分かり易いようだ。

ジョン・ル・カレの作品では”寒い国から帰ったスパイ”が最高。ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ、はDVD
が分かり易い。(英国BBC・・・アレック・ギネス主演と、ゲーリー・オールドマン主演の一般市販品共に所有しているが、後者がBetterだ)の諸氏はいかがでしょうか。彼の次作が待たれる。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.20
(4pt)

アメリカの一強支配時代におけるヨーロッパの苦悩

舞台はル・カレ作品ではおなじみのドイツ、9.11実行犯が暮らしていたハンブルク(著者は外交官時代にハンブルクに駐在経験あり)。
 一人のイスラム系の青年が密入国し、トルコ人親子に助けを求める。彼には拷問の跡があり、精神錯乱の兆候がった。そんな彼を助けようとする理想主義的な弁護士、彼に遺されたとおぼしき財産を預かる老銀行家、彼を利用しようと企むドイツ諜報部の工作員。そこに忍び寄るイギリスとアメリカの影。青年を中心にして各々の思惑が絡み合う…。

 本作中では、冷戦崩壊後のアメリカの一強支配時代、9.11以降ヒステリックに叫ばれた「疑わしきは罰せよ」の精神が蔓延する時代における諜報の世界が描かれています。そこでは拮抗した心理戦などという高度な駆け引きはすでにありません。結末は、現実がそうであるかのように不条理で、救いはまったくありません。

 ル・カレ作品は複数の登場人物が様々な視点から同時進行していくのが特徴ですが、本書でもそれは顕在です。それでも以前のように緊張感ある鍔迫合いがないので物足りなさが残ります。

 ひと昔前の作家グレアム・グリーンであればアメリカに対する素直な怒りが感じられたけれど、本作の結末からはそれ以上に西欧列強のアメリカに対する無力感が強くうかがえました。そこからは現代イギリスの知的エリートの複雑な心情が察せられました。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.19
(4pt)

アメリカの一強支配時代におけるヨーロッパの苦悩

舞台はル・カレ作品ではおなじみのドイツ、9.11実行犯が暮らしていたハンブルク(著者は外交官時代にハンブルクに駐在経験あり)。
 一人のイスラム系の青年が密入国し、トルコ人親子に助けを求める。彼には拷問の跡があり、精神錯乱の兆候がった。そんな彼を助けようとする理想主義的な弁護士、彼に遺されたとおぼしき財産を預かる老銀行家、彼を利用しようと企むドイツ諜報部の工作員。そこに忍び寄るイギリスとアメリカの影。青年を中心にして各々の思惑が絡み合う…。

 本作中では、冷戦崩壊後のアメリカの一強支配時代、9.11以降ヒステリックに叫ばれた「疑わしきは罰せよ」の精神が蔓延する時代における諜報の世界が描かれています。そこでは拮抗した心理戦などという高度な駆け引きはすでにありません。結末は、現実がそうであるかのように不条理で、救いはまったくありません。

 ル・カレ作品は複数の登場人物が様々な視点から同時進行していくのが特徴ですが、本書でもそれは顕在です。それでも以前のように緊張感ある鍔迫合いがないので物足りなさが残ります。

 ひと昔前の作家グレアム・グリーンであればアメリカに対する素直な怒りが感じられたけれど、本作の結末からはそれ以上に西欧列強のアメリカに対する無力感が強くうかがえました。そこからは現代イギリスの知的エリートの複雑な心情が察せられました。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.18
(5pt)

練り込まれた小説

練りに練られたストーリー。
本当に良くできた文章や展開を読んでいく楽しさが感じられます。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.17
(5pt)

練り込まれた小説

練りに練られたストーリー。
本当に良くできた文章や展開を読んでいく楽しさが感じられます。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.16
(5pt)

これは

文庫が出たので購入。またなんとも言えない切ない物語でした。
いや傑作です。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.15
(5pt)

これは

文庫が出たので購入。またなんとも言えない切ない物語でした。
いや傑作です。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.14
(4pt)

アメリカの正義に翻弄されるヨーロッパの真面目なスパイたち

登場人物の名前がいっぱい出てくるので混乱する。同じ人物が複数の呼び名で書かれるのでますますややこしい。昔のロシアの小説を読んでいるみたいだ。とにかくプロットが次から次へと方向変換する。その中でも主要な登場人物の造型は一貫している。複雑なマネーの動きやイスラムの深淵がさりげなく披露される。読むのには多少のエネルギーが要るが傑作だ。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.13
(4pt)

アメリカの正義に翻弄されるヨーロッパの真面目なスパイたち

登場人物の名前がいっぱい出てくるので混乱する。同じ人物が複数の呼び名で書かれるのでますますややこしい。昔のロシアの小説を読んでいるみたいだ。とにかくプロットが次から次へと方向変換する。その中でも主要な登場人物の造型は一貫している。複雑なマネーの動きやイスラムの深淵がさりげなく披露される。読むのには多少のエネルギーが要るが傑作だ。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.12
(5pt)

さすが

ルカレ、期待以上に面白かったです。夢中になって、読みました。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.11
(5pt)

さすが

ルカレ、期待以上に面白かったです。夢中になって、読みました。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.10
(4pt)

再び米国への怒りが

ある日みすぼらしい青年がハンブルグにたどり着く。彼はトルコ人一家にかくまわれた後、ドイツの女性弁護士アナベルの信念と正義心のおかげで、父が莫大な金を預けているという英国系銀行の頭取トミー・ブルーに会うことが出来る。この青年イッサの目的は一つ、この金を世界の抑圧された民族の為に使うことであり、仲介として、ドクトル・アブドラを使おうとする。しかし、イッサはチェチェンの過激派として指名手配されている。ドイツの諜報組織だけでなく、英国、そして直接利害関係者のいないと思われる米国の諜報組織が本件に絡んでくる。この金自身が結構汚い金であり、また仲介するドクトル・アブドラも「95%は正しいことをしているが、5%は分からない」という人間だ。3カ国の諜報部隊は、このアブドラとイッサを逮捕したいと躍起になる。「サラマンダーは炎の中に」でイラクを攻撃するために、無理やり大義を作り上げる米国のネオコンを強くj糾弾したルカレだが、今回のラスト30ページの急展開においても抑圧される中東やチェチェンの人たちへのルカレの同情と愛情があふれ、またまた米国への激しい怒りが彷彿するものとなる。相変わらず、結末は読者に迎合することのないものとなっている。まるで最後のページに「続く」という言葉が出てもおかしくないような結末でもある。既に映画化されているらしいが、果たして映画ではどのような結末にしているのだろうかと思ってしまう。いい意味では読後感たっぷりなのではあるが。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.9
(4pt)

再び米国への怒りが

ある日みすぼらしい青年がハンブルグにたどり着く。彼はトルコ人一家にかくまわれた後、ドイツの女性弁護士アナベルの信念と正義心のおかげで、父が莫大な金を預けているという英国系銀行の頭取トミー・ブルーに会うことが出来る。この青年イッサの目的は一つ、この金を世界の抑圧された民族の為に使うことであり、仲介として、ドクトル・アブドラを使おうとする。しかし、イッサはチェチェンの過激派として指名手配されている。ドイツの諜報組織だけでなく、英国、そして直接利害関係者のいないと思われる米国の諜報組織が本件に絡んでくる。この金自身が結構汚い金であり、また仲介するドクトル・アブドラも「95%は正しいことをしているが、5%は分からない」という人間だ。3カ国の諜報部隊は、このアブドラとイッサを逮捕したいと躍起になる。「サラマンダーは炎の中に」でイラクを攻撃するために、無理やり大義を作り上げる米国のネオコンを強くj糾弾したルカレだが、今回のラスト30ページの急展開においても抑圧される中東やチェチェンの人たちへのルカレの同情と愛情があふれ、またまた米国への激しい怒りが彷彿するものとなる。相変わらず、結末は読者に迎合することのないものとなっている。まるで最後のページに「続く」という言葉が出てもおかしくないような結末でもある。既に映画化されているらしいが、果たして映画ではどのような結末にしているのだろうかと思ってしまう。いい意味では読後感たっぷりなのではあるが。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.8
(4pt)

イッサの人物像がわかりにくい

ル・カレの小説としては、わりと読みやすいと思いました。人の心理の書き方が巧みです。本当にスパイ活動に巻き込まれたら、普通の人はこのような心理になるのだろうな、と思わせられます。一方で、私は、この本のほとんどの登場人物の人物像がわかりやすい、或いは納得できるのに対して、中心人物の1人であるイッサの人物像、性格づけがわかりにくいと思いました。そのため、イッサと他の登場人物の人間関係が深まる経緯も、物語の筋として納得するしかない、という印象でした。ル・カレ自身の属する文化ではなく、作り上げた人物像であるためなのだろうか、と思います。スパイ小説をいろいろ読んだ方ならば、他の方々がレビューに書かれているような観点から高く評価できるのでしょう。スパイ小説は各作家の代表作を読んでいるかどうかという程度の私のような者としては、導入部などは風景が見えてきそうな描き方でおもしろそうに思えるので、物語としてもっと波乱万丈とまでは言わないまでも、せめてそのような書き方で書き込んでくれたら、と思いました。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.7
(4pt)

イッサの人物像がわかりにくい

ル・カレの小説としては、わりと読みやすいと思いました。人の心理の書き方が巧みです。本当にスパイ活動に巻き込まれたら、普通の人はこのような心理になるのだろうな、と思わせられます。一方で、私は、この本のほとんどの登場人物の人物像がわかりやすい、或いは納得できるのに対して、中心人物の1人であるイッサの人物像、性格づけがわかりにくいと思いました。そのため、イッサと他の登場人物の人間関係が深まる経緯も、物語の筋として納得するしかない、という印象でした。ル・カレ自身の属する文化ではなく、作り上げた人物像であるためなのだろうか、と思います。スパイ小説をいろいろ読んだ方ならば、他の方々がレビューに書かれているような観点から高く評価できるのでしょう。スパイ小説は各作家の代表作を読んでいるかどうかという程度の私のような者としては、導入部などは風景が見えてきそうな描き方でおもしろそうに思えるので、物語としてもっと波乱万丈とまでは言わないまでも、せめてそのような書き方で書き込んでくれたら、と思いました。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.6
(5pt)

うーむ

ジョンルカレ 偉大な作家
大きな力に取り込まれていく様子が辛かった。
ハッピーエンドが好きな人には向かないかな。
フィリップシーモアホフマンの映画を楽しみにしています。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.5
(5pt)

うーむ

ジョンルカレ 偉大な作家
大きな力に取り込まれていく様子が辛かった。
ハッピーエンドが好きな人には向かないかな。
フィリップシーモアホフマンの映画を楽しみにしています。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214