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リセット



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【この小説が収録されている参考書籍】
リセット (双葉文庫)

リセットの評価: 4.29/5点 レビュー 52件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全52件 41~52 3/3ページ
<<123
No.12:
(3pt)

「オチこぼれた」女達の過去への自分探し妄想譚

3タイプの代表的な女性が主人公です。
いずれも、過去の後悔の種を抱えており、やり直しの
チャンスをきっかけに、もう一度生き直すなかで、自
分探しをはじめるという物語です。

3つのタイプは、現在女性がこの世にいきづらさを
感じる場合の代表的パタンを造形したものです。
そういう意味では、同じ悩みを抱えている方は、この
物語に救われ、目を開かれ、前向きな勇気を与えても
らえるかもしれません。

主人公達は、タイプは異なれど人生をやり直す中での
成長を、各々の自信/信念にかえてもともとの設定の
人生へかえっていきます。
リプレイで3人がかかえてかえってきたものは、経験
したタイプは違えど、多分おなじものでしょう。
自分の中の大切なもの(プライドとは少し異なるが)
については、それを大切にし、表出し、それに基づい
て関係性を変化させていく、ということでしょう。
そしてそれができる、という自信と開き直りなのでし
ょう。んー、力強い。まあ、普通はリプレイしなくと
も現在の人生で早々に気づくのですが・・・

尚、男性・会社への見方は流布しているイメージから
一歩もでておらず実に陳腐です。
著者の経歴をみると元SEとのことですが、その割に
は一面的すぎてわらえました。

姑舅・介護の問題にもふれていますが、ここもなんと
も類型的です。要は、3主人公の造形はかなりリアル
で、現在的なのだが、主人公達のまわりのストレッサ
は、いかにも類型的なんです。これは裏を返せば、主
人公達が自分の事情は微細に目が届く一方で、まわり
はみんな「尻尾のとがった悪魔」程度の認知の仕方し
かしてないってことでしょう。姑が経てきた歴史やし
きたりなどを無視して自分の現在の思いだけを至上原
理とする思考構造は、まさに我儘娘そのもの。

評者からすれば、自分の主義主張より家の論理を優先
するのは、当たり前のことで、それができる優れた嫁
のみが長男の嫁の役割を担い得る。
これは昔も現在も変わりません。
中小企業経営者並みの身を切るようなストレスへの耐
性や、人としての器量が求められます。
ちゃんと嫁の役割を果たす専業主婦は、そういう意味
で選ばれし隠れたエリートなんですよ。会社などより
ずっと理不尽で人間臭い世界だし。
問題は、適所適材だと思います。
経営者(妻)としての心構え、スキルも身につけて
いないものが嫁になろうとする、相手がそうした人
材か冷静に品定めをする、そうしたことができなく
なっているんでしょう。
読みながら主人公達のダメ女ぶりに何度もあきれま
した。娘はこう育てちゃいかんなとも。
リセット (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:リセット (双葉文庫)より
4575513997
No.11:
(4pt)

タイムスリップしたらどうなうか、ということを描いた作品

「あのころに戻ってもう一度やり直したい」

 誰しもが一度は考えたことがあることだと思うが、夢のないことをいうようだが、たぶんそれはできない。
 この小説は、もしそれが実現したらどういうことになるか、ということを描いた作品だと思う。
 そして作者が描いたその空想は、恐らくほぼ100%に近い数値で当たっているといってもいい。

 読んでいる時、読み終わったときに感じたことは、「タイムスリップして人生をやり直すことなんて、できない。なら今の状態で、自分の人生をより良くしていくことを考えなくてはいけない」ということ。
 特に、2度目のタイムスリップをした、知子・薫・晴美のその後を見たときにそれを感じた。

 「あー、あのころに戻れたらな」と考えたことがある人は、是非読んでほしい。
 そして明日からの人生に活力を与えてほしい。
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No.10:
(3pt)

ありふれた設定だけど面白かった

何が幸せかっていうことですよね。読んでいて、自分も何かを期待して待っているだけの人間になっていやしないかと考えた。
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No.9:
(5pt)

都合のいいリセットでは終わらず

面白かったです。

タイムスリップものはあまり好きではないんですが、
この「リセット」は面白かったです。
二回だけリセット(タイムスリップ)できると読んだとき、ご都合主義!?と思いました。
が!!
本来の人生軸に戻るのだという流れに、多少驚きました。
リセットした十五年は、無駄ではなく、本来の人生をリセットするための足がかりだったんですね。
変えるための第一歩に費やされた十五年。
自分だったら選ぶか、選ばざるか。
考えどころです。
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No.8:
(4pt)

女性の生き方を考えさせられる展開の速いタイムスリップ小説

3人のタイプの異なる47歳の女性が、同時に高校3年生の4月にタイムスリップする。それぞれの人生をやり直す中で、3人はときどき再会し、互いの生活を確認し合い、ときには心の中で非難し合い、ときには助け合う。スケールとしては、浅田次郎「地下鉄に乗って」や宮部みゆき「蒲生邸事件」の比ではないが、逆に「女性の生き方」にテーマを絞っている点、女性読者なら自己の生き方に引き寄せて読んでしまうだろう。
 人生経験47歳の精神年齢のまま外見は若返り、30年前の母校に戻った3人の女子高生のとる行動がおもしろい。特に、彼女たちの現実の年齢よりも若い母親との再会の場面は、それぞれ感動的である。
 その後、一気に15年後に話が跳んでしまう展開の速さは、やや物足りなさを感じる。
 33歳。それぞれが選び直した2度目の人生にもほころびが・・・。
 3人が最終的に選んだ「リセット」という結論が、読者が現実の明日からの人生を生きる勇気を与えてくれる。
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No.7:
(4pt)

通算62年

今の人生をリセットできたなら……と、ある程度の年齢を重ねた人なら
一度ならず考えたことがあるのではないか。
そういう意味では非常に興味をくすぐるタイトルであり、テーマだ。
この三人の主人公のように、47歳の人生経験と記憶を抱えたまま、本当に
タイムスリップできるのなら……。
冒頭、高校の元同級生たちの偶然の再会と、そろって30年前に戻るという
話の運びはやや強引な感を否めないが、戻った元の世界で彼女らが
「こう在りたい」未来を自らの手で掴もうと奮闘する姿が、読み手をぐいぐい
引っぱる。

心は47歳のままだ。今の自分より若い母を目の当たりにして、その立場や
心中を察したりするようすは、多少の苦さを伴って、母という人を鋭く
見抜いていてリアルだ。
それは、とりもなおさず自らが生きてしまった47年を逆に映し出すことでもあった。

2度目の人生で15年。通算62年を生きたときの決断は、三人ともが自分という
人間を十分に熟知した結果だ。
生き方を変え、選び取る道を変えてはみても、遺るのは他人にはなれない「自分」。
ならば、一度目の人生で抱えていた不平不満も境遇も、この自分の手で
もう一度動かしてみようじゃないかと思うに至るまでの話の面白いこと。
ずばりと本音で相手にぶつかっていく彼女たちに快哉。
ここにきて、当初ありきたりかと思われた三人の造形も、
俄然精彩を放って読み飽きなかった。
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No.6:
(5pt)

面白い!

読み追えた後に暖かい思いになります。改行ばかりで無理やりページ数を稼いだ小説とは違う。手抜きなし!読みごたえ十分です☆
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No.5:
(5pt)

むやむやもリセット・・・

日ごろ割り切ってしまおうとしても割り切れない世の中、両親への理不尽さ…。読み終わった後、いつも心の奥のほうで燻っている感情を、ずばり代弁して言ってもらった気がして、すごく爽快でしたー。3人とも立場は違うけど、一番根底のところで抱えているものは一緒なんですよね…。巷のドラマの中によく登場する、ステレオタイプに分類された女の人を見るたび妙に違和感を覚えていたのですが、この物語はちょっとそれとはちがう正直さがありました…。リッセット先が高校3年生っていうのも私にはすごく絶妙でした。
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No.4:
(4pt)

人生の一回性の海を泳ぎきるために

作者はおいらと同じ歳の1959年生まれ。
主人公の女子3人、知子、薫、晴美 彼女達も47歳。
日常の生活に不満を抱える元同級生、ひょうんな事から30年前の自分にタイムスリップ。そして47歳までの記憶を残しながら、高校生からまた人生をスタートして十数年。またタイムスリップのチャンスが来る。
そこで彼女達が選んだ選択は元の47歳へのリセット。
しかし、何かが違う、そして夢を描いて生きて行く。
人生の一回性の中で、誰もが若かりし頃にタイムトラベルしたいと思うだろう。そんな夢を心の中に描いていることが、実は穏やかな人生を過ごすための処方箋なのかもしれない。
中年以降の男性も読まれるとよろしいかと。
かなり的確で、ある種辛辣な男性観察による社会におけるダメオヤジがこれでもかと言うほど出てきます。(笑)
あなたは人生をある時期に戻ってやり直したいですか?
それともやり直したくはないですか?
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No.3:
(5pt)

幅広い年代の女性に自信を持ってお勧めしたい本

過去の自分に戻るタイムマシンもどきの小説は多いけど、
この本はそこを47歳の女が30年前に戻るという、
女の人生やり直しに視点を置いているので目新しく大変面白かった。
結婚、仕事、出産、介護と、女の人生には避けて通れない問題を、
異なるタイプの女3人が違う人生を生きることから見えてくるもの。
30年前に戻っても、47歳の記憶を持ったまま戻り方が分からず33歳までその人生を生きる。
その47歳の記憶がミソで、高校3年生の当時には見えなかった母親の姿が、
47年間女の人生を経験したからこそ見える姿。
晴美、薫、知子3人の個性が異なるだけに、
人生の選択にも個性が出て、女の人生に幅が出ている。
この本を読むと、なんだか体に元気が充電されていく。
人生に遅すぎるとか、女だから、とか理由じゃないかもと思わせるからかもしれない。
リセット (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:リセット (双葉文庫)より
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No.2:
(5pt)

人生のバイブル

ケン・グリムウッド著の名作「リプレイ」以降、夥しい数の、人生をリセットする物語が書かれた。
私の知る範囲でも、50作品程度は揚げられるので、その実数は、非常に多い。
そんな中で、本作品には一味も二味も異なる味わいがある。

本作品では、三人の中年女性が、三十年前にタイムスリップする。
そこで三人が目の当たりにするのは、当時の眼では見る事の出来なかった現実だ。

ここでは、思ってはいても、口に出しては言えない様な事が、ズバズバと書かれている。
これらは、齢を重ねて、多くの経験を積んでから、ようやく掴み取る事が出来る様な内容だ。

大人は、それらを、決して口に出しては言わない。
それらは、人生の重要な指針であり、かつ、真理でもあるのに、だ。
これから社会人になって、または、自らの輝かしい人生をアレンジしようとしている方には、正にバイブルの様な作品だ。

本作品は、多くの小説作品を読んでいる方には、小説技巧的な面で、少したどたどしく感じるかも知れない。
それでも、充実した内容、つまり本作品のエッセンスの前には、その様な事は霞んでしまう。

人生とは?
幸福とは?
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4575513997
No.1:
(5pt)

おもしろかった

この本はおもしろかった。高校生にかえる?そんなことできるわけないんだし、、、そう思っていた。でもこの本は、時間をもとに戻してもう一度生き直すことを描いただけの作品ではなかった。あのころみていたものを今思い出してごらん、それって本当の姿だった?今ならみえるかも。さあこれからどうする? これは今を新鮮にみせてくれる本だった。
リセット (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:リセット (双葉文庫)より
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