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ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録
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ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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前作より好きです。この世界設定はあまり見ないので非常に面白いものでした。そうきたかと。 確かに他の方のご指摘どおりパロディ多めでゴシック的雰囲気とバッティングしてるところはあるものの、舞台設定含めて色々なオマージュで構成されているので「うーん、古野まほろだなぁ」という感想でした(そもそも天帝から続く設定がアニメっぽいですし・・・) 校長さまの意向が本当にエグくて普段どんなことを考えてるんだこの作者は、と少しばかり心配になりました。 解決編が長くて、ホワイダニット、ハウダニット、フーダニットをちゃんと説明してくれる点と、世界設定の面白さで星4つです。 | ||||
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確かに久々のクリーンヒット。 よくもあり得ざる環境ながら、舞台を作り上げ推理ファンをワクワクさせ、謎解きも整然として最後まで楽しく読めました(^o^)。 英語、仏語、伊予弁に始まり、本作ではなんと三河弁、ちょっとだけ鹿児島弁も使われていて、作者の豊富な語学力にさらに圧倒されました。続編楽しみにしてます! | ||||
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前回の天帝は「やどりなれ」、今回は「ぐるりよざ」と、摩訶不思議な言葉に惹かれます。 まほろファンとしては、探偵小説シリーズのあかねに今日子が若干かぶってみえてうれしいかぎり。 みずきのクールさも、茉莉依の〜も個性がでていていいね。 でもカトリックに詳しくない私には、ちょっと読みづらかったのでマイナス1点。 が、今回はエヴァネタが多かったので、違った意味で読んでて笑えました。 「焙煎の尼」が好きな登場人物ですね。 しかし、シリーズ2冊目で時間軸が冬から春に戻ってるので、この本から読んでもいいんではないかと思います。 最後に、 このシリーズの着地点はどこなんだろうと本当に思いますね。 天帝シリーズとツナガッテいくんだろうけど、まほろさんに期待するしかないですね。 | ||||
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こ、これは古野まほろ史上、最高傑作じゃないのか。 と思うくらい完成度が高い。 シリーズ一巻に引き続き、解決編はワイダニット、ハウダニット、フーダニットの三点攻めですが、どこかぎこちなかった前作からグレードアップし、滞りなく解きほぐされていきます。 天帝シリーズで行われていた推理合戦が、探偵たちがそれぞれ別の解を提示するのに対し、今作の方式はそれぞれ別の観点から一つの解に迫ります。 絢爛な天帝シリーズに対してこちらは怜悧。 誤解を怖れずに言うと、推理がごちゃごちゃしてないのです。ぶれないというか。 だからその分ロジックの美しさが際立つ。 とくにフーダニットのアレ(前の方が伏字にしてるので倣います)は白眉。あの命題をそこに落とすのかとただただ嘆息。 「真相」はもちろん、それ以上に「真相に至る論理展開」に驚かされました。 見立て、暗号、連続殺人、閉ざされた寒村など、胸がときめく要素盛り沢山の、弩級ミステリです。 ……だからお値段も、それなり。 | ||||
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ミステリ面の魅力に関しては前作を上回っていると思う。 外枠の物語には滅茶苦茶な側面もあるが、内枠では純粋な論理のみが充ち満ちている。 無茶な物理トリックは使われていない。期待にそぐわぬ傑作だった。 カトリックの十戒に縛られた、村人全員が嘘を吐けない正直族の村という舞台設定。そこで発生した連続見立て殺人。村から脱出するための出入口は存在しない(と、村人は正直にそう言っている)クローズドサークル。 まずこのシチュエーションが素晴らしい。というか、個人的には極めてクリティカルだった。 古くからの因習に支配された閉鎖的な村なんて、今となっては推理小説とエロゲくらいでしか許されないだろう。 現代でこのようなミステリが出版されたこと自体が喜ばしいし、内容もかなり満足できるものだった。 王道と邪道を同時に歩む展開。ワイダニット、ハウダニット、フーダニットを分担して考える設定が最高に生きている三位一体の推理。 特にフーダニット編における○○○の○○○○○○の着地点には痺れた。そして訪れるカタストロフ。まさに著者の本領発揮か。 前作はイマイチだと感じた人も、今作は手を出してみることをお勧めする。 ただこのシリーズ、最終的にはどこに行き着くのかさっぱり予想できないのだが、いったいどういう結末が待っているのだろうか。それに天帝シリーズの続きや相生シリーズの存在も気になるので、著者が精力的に活動し続けていくことを期待している。 | ||||
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