■スポンサードリンク


大胆なおとり



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

大胆なおとりの評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

腕を捩じ上げられ悲鳴をあげるメイスン 1957年11月出版

ペリー メイスン第54話。Chicago Tribune-New York News Syndicate 1957-9-8〜10-19連載(The Proxy Murderの題で掲載) Chicago Tribune紙の日曜版に連載ということでしょう。委任状戦争、甘い女の声、メイスン登場は第2章から。「日光浴者の日記」での宣言通り、交通法規を守るメイスン、きっかけは交通係記者によるメイスン無謀運転の記事。「弁護士ペリー メイスン 私室」(PERRY MASON, ATTORNEY AT LAW, PRIVATE)の文字入りのドア。メイスンの乾杯は久しぶりのHere's to crime。エレベーター・ガールが読んでいたエロい(spicy)ペイパーバックは「明日はスモッグなし」(No Smog Tommorow)。スモッグはWikiによるとLAでは1944年頃から発生。ホルコムは出しゃ張りトラッグは控えめ。デラは事務所の新兵器、大きな電気パーコレーターでたっぷりコーヒーを入れ、ポールは油断のならない荷物を抱え込みます。法廷は陪審裁判、バーガーはメイスンを証拠のでっち上げで告発しますが空回り、一方メイスンはハッタリが見事当たり事件は解決。50年代後半の本シリーズは真相の複雑さが減り、スッキリとなった印象です。銃は38口径スミス&ウェッソン製レヴォルヴァ、シリアルC48809、三年前の9月購入。このシリアルはKフレームfixed sightで1948-1952年製、該当銃はMilitary&Police。(同一番号の銃が「色っぽい幽霊」にも登場) もう一丁の銃、38口径コルト製レヴォルヴァ、シリアル740818、1年半前に盗まれたもの。このシリアルはOfficial Police 1948年製かOfficer's Model Special 1950年製です。(同一番号の銃が「メッキした百合」にも登場、これで同一シリアルの拳銃が登場するのは今作迄に全部で9作品です) なお14-15章「顔に栄養をあたえる」(feed one's face)は米俗語で「食べる」の意味ですね。(faceが口の意)
大胆なおとり (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-31)Amazon書評・レビュー:大胆なおとり (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-31)より
4150702314
No.1:
(4pt)

裸には訳がある?

ペリー・メイスン・シリーズの1957年の第54作。会社社長のコンウェイは、株主総会を控えて、会社の乗っ取りをたくらむ元重役のファレルと、激しい委任状争奪戦を展開していた。そこへ、ファレルの陰謀に関する情報提供の申し出が。コンウェイは指定されたホテルの部屋に赴くが、なぜか半裸の女がいて、銃を向けられる羽目に! コンウェイは女から銃を取り上げて逃げ去るが、不安になってメイスンに相談する。問題のホテルの部屋に急行したメイスンだが、そこには何と…!発端が奇抜でこみ入っているので、あらすじ紹介を長々と書いてしまったが、実際はスピーディーに、テンポ良く話が進み、退屈な箇所が全くない。「日光浴者の日記」、「色っぽい幽霊」等、この時期のメイスン物には、なぜか裸ネタが多い。もっともメイスン物の裸は、突飛な発端として読者を惹き付けるためだけのもので、エロチックなところは全くないのだが。なお本書の裸には、単に突飛なだけでなく、心理学的に合理的な理由があるのがおもしろい。
大胆なおとり (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-31)Amazon書評・レビュー:大胆なおとり (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-31)より
4150702314

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!