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事件記者コルチャック



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【この小説が収録されている参考書籍】
事件記者コルチャック (ハヤカワ文庫NV)

事件記者コルチャックの評価: 4.55/5点 レビュー 11件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.55pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(5pt)

国内放送版脚本の雰囲気を極力再現しようとしてるかのような翻訳がとても嬉しい!

発売も知らなければ廃刊になってたことももちろん知らず、最近になってこの文庫の存在を知って物凄く悔しい想いをしました。でも中古とはいえ入手できたので良かった!
内容は大満足です。パイロット版の番組の存在は知っていたのですがどちらも未見だったので、この文庫で内容を知れてほんと嬉しい!
それに、これは多分そうなんだろうなーという感じがしたのですが、翻訳の方が番組の吹き替え用台本とか、声優さんのアドリブや名調子などの雰囲気を極力再現しようとしてくれた気がします。見事に脳内にコルチャックの映像が蘇りました!
かつての番組が好きだった方なら、絶対楽しめる内容です。中古で購入する価値はあります!
事件記者コルチャック (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:事件記者コルチャック (ハヤカワ文庫NV)より
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No.8:
(5pt)

丁寧なあつかい

なかなか新しい本できれいだから驚きました。、
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No.7:
(5pt)

なつかしい雰囲気

B級ホラー映画のテイスト満載。気軽によめた作品。映像化も要チェックだ。
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No.6:
(5pt)

ほかにも取材してよ。コルチャック。

クレイジーケンバンドのギタリスト小野瀬さんがブログで紹介しているのを読んで即買い。だって、私もTVシリーズを見ていたんですもの。不思議なドラマでしたよねぇ、明確なオチはなくて“?”な余韻が残る。子供の頃に観たからかなぁ。ま、懐古はこれくらいにして。

面白かったです。TVドラマは当時流行のオカルトを(たぶん)前面に出していたように思いますが、小説はその部分(現代に蘇る吸血鬼とかね)も面白いけど、ハードボイルドは探偵だけじゃないよ、アクションはヒーロー達にお任せじゃないよ、と言わんばかりに、ちょいと自己中心的な(しかも初老にさしかかる)事件記者が奮闘しまくる姿が頼もしい。映像が浮かんでくる筆致です。

面白さを際立たせているのは筆致もあるけれど、サブキャラがいい。特に編集長のビンセントと大学教授のヘルムズ。傍若無人に見えても仕方がない主人公コルチャックが愛すべき人物でもあること、理屈が通った人物であることを示してくれている。

主人公コルチャックは、犯人は吸血鬼だ、不老不死を望む錬金術師だ、なんてのを記事にしようとして、それがまた事実なものだから、警察・司法や保守派・現状維持派から封じ込められるんだけど、それでも自分を曲げられない、抑えられない。コルチャックが原発を取材すると我々に知らされていない真実が・・・、なんてことも思いました(、オカルトチックということではなくて)。
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No.5:
(5pt)

TVドラマの方も観てみたくなりました。

『Xファイル』のルーツのひとつとして以前から名前だけは知っていたTVドラマ『事件記者コルチャック』シリーズ。一応ローカルで放映もされたそうだし、吹替え版のDVDも出ているらしいのだが、レンタル屋に置いてないので私は未見。でも一応興味が有って読んでみた。本書に収録されているのは、ドラマの原作と、リチャード・マシスンの脚本を原作者自身がノヴェライズしたものの2本。どちらも謎の連続殺人鬼を、上からの圧力を受け乍ら事件記者が追う、と云うスタイルで、少しだけネタバレするとどちらも犯人は普通の人間ではない。70年代の怪奇ハンターものだが、舞台が現代のアメリカだけあってドンバチ有りカーチェイス有り、取っ組み合いの死闘まで有ると云う賑やかな内容になっている。TV版で主演・制作総指揮を務めたダレン・マクギャビンは『探偵マイク・ハマー』シリーズでもハマー役を演るなどしていた俳優さんらしいので、無骨なタフガイにはピッタリだったのだろう。原作「ラスヴェガスの吸血鬼」の方は、作者が元々ラスヴェガスの事件記者だったことも有って、地元の描写がリアル。2作とも展開がスピーディで、500頁近く有る分量を気にさせない。怪奇事件ものが好きな読者なら読んでみると良い。
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No.4:
(4pt)

解説もまたポイント高し。

あのテレビシリーズの元となった単発のテレビムービーの第一作の原作と、その続編の原作者に依るノヴェライズの二本を収録したもの。
何はともあれ、原作者の手に依るコルチャックはこれで全て。他の作家に依るシリーズの新作も訳出して欲しいところだ。
なお、巻末のこの作品に纏わるテレビ化を含めた紆余曲折、トラブル等についての解説もまた必読!
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No.3:
(5pt)

歴史的作品?

シリアルキラー(連続殺人鬼)を警察(とコルチャック)が追う作品です。

ここで問題。
『羊たちの沈黙』の大ヒット以降メジャーなジャンルになったサイコ・サスペンス。
その最初の作品は何だったのか?

クリスティーの『ABC殺人事件』かクイーンの『九尾の猫』か。

いや、どっちも違う感じがするな。

『事件記者コルチャック』収録の「ラスヴェガスの吸血鬼」は1970年の作品ですが
ひょっとしてこれが、サイコ・サスペンスの第1号なんじゃないかな?

だとしたら、ミステリの歴史上、重要な作品だと思います。

誰か、本当にそうかを知ってますか?

ついでにいえば、「×××を現代の都市につれてきた」最初の作品かもしれない。
こっちは確信ないけれど……
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No.2:
(5pt)

事件記者コルチャックに原作本がありました!!!

知る人ぞ知る、カルトTVドラマ、事件記者コルチャックに原作本がありました。その辺りの経緯については、あとがき(尾之上浩司)で詳しく書かれています。
 ただ、この原作本には、惜しくも先日亡くなられたリチャード・マシスンがかなり大きく関与しているようです。
 本書には、  1:ラスヴェガスの吸血鬼   2:シアトルの絞殺魔 の2編収録されています。いずれもコルチャックが残した記録を基に、依頼を受けたジェフ・ライス(著者)が、その事件記録の断片をつなぎ合わせ、一部修正、加筆したという体裁をとっています。
 1:一応、コルチャックの手記をまとめたという形式をとっていますが、内容は純然たる吸血鬼小説そのものです。言い換えれば、吸血鬼ドラキュラの現代版ということです。当然、ヴァン・ヘルシング教授の役は、コルチャックということになります。
 どの程度、マシスンのアイデアが入っているのかは解りませんが・・・多分かなり入っていると思いますが・・・、その割には吸血鬼小説のお約束も全ては出てきません。聖水は出てきますが、大蒜は出てこないし、吸血鬼ならできる、変身はないし、手下、子分、分身はいないし・・・しかし、それなりの迫力はあります。
 2:これは、ジェフ・ライスが書いたことになっていますが、実態は、ライスの立場に同情した、マシスンが自身の脚本のノヴェライゼションをすすめ、実現したものです。ということで 1 以上にマシスンの影響が大きくなっています。
 本作は、マシスンが家族と一緒にシアトル旅行をした時、旧市街が地下に埋もれていたこと、にヒントを得て、それに、錬金術、不老不死の薬、そして、なんとサンジェルマン伯爵までを絡ませて出来上がっています。
 それに、コルチャックの恋愛まで描かれています。
 なお、コルチャックは、ジョニー・デップ主演で映画化が決定したそうです。そうでなかったら、本書も翻訳されなかったと思います。
 最後に 1 で、切り歯という言葉が出てきますが、これは切歯ではないでしょうか。また、2 で、ホルムアルデヒドが出てきますが、この言葉は正しいんですが、医学界ではホルマリン固定、とは言いますがホルムアルデヒド固定とは、通常、使わないようです。
事件記者コルチャック (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:事件記者コルチャック (ハヤカワ文庫NV)より
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No.1:
(5pt)

怪奇を暴く事件記者

原題The Kolchack Papers(原著2007年刊)

映画化の話が出なければ訳出されることも無かっただろう、良い意味で珍品。
1970年代のカルトドラマ『事件記者コルチャック』の原作となった「ラスヴェガスの吸血鬼」(初出1973年)
そしてTVムーヴィー第二作のオリジナル脚本としてリチャード・マシスンが執筆した物語を原作者ライスが小説化した「シアトルの絞殺魔」(初出1974年)をカップリングした一冊。

リアルタイムでTVシリーズ『事件記者コルチャック』を観ていた世代なので素直に懐かしく、嬉しい驚きの出版。
ドラマ版も普通の犯罪物かと思って観ていると驚愕のオチを迎える意外性と大ホラ話の奇想に満ちていたが、原作も同様のテイストで大いに愉しめる。
出来としてはストレートな展開の「ラスヴェガスの吸血鬼」よりも、流石リチャード・マシスンのオリジナルアイデアらしく意外な実在の有名人物がネタとなっている「シアトルの絞殺魔」が傑作。

なお巻末の解説もいささか複雑な『事件記者コルチャック』誕生秘話を明らかにして読み応え充分。
事件記者コルチャック (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:事件記者コルチャック (ハヤカワ文庫NV)より
415041288X

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