■スポンサードリンク
事件記者コルチャック
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
事件記者コルチャックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1972年と73年に米国ABCネットワークで放送された2本のテレビ映画『The Night Stalker』と『The Night Strangler』のノベライズです。 ラスベガスとシアトルという大都市に現れた“怪人”を新聞記者カール・コルチャックが追います。 この二つの物語の中心に据えられるのは、怪事件の犯人であるモンスターとうよりは、タイトル・ロールであるコルチャックの奔走と苦悩です。 コルチャックが追う謎はあまりにも荒唐無稽に見えて、周囲の理解を得られません。警察には情報封鎖を強いられ、上司には記事をボツにされる。そんな憂き目に遭いながらも、彼が事件を負うのは、スクープを物にするという欲心からではなく、自分の記事によって市民生活を守るというジャーナリスト魂からです。 とはいえ、この物語は70年代の古き良き時代のテレビドラマの雰囲気そのままで、いささか古風にすぎる都市ゴシックです。1973年と74年に出版されたこの小説が40年もたった今になって復刻出版、そして日本語翻訳されたのも、ジョニー・デップ主演でリメイクの企画が進行しているからだとか。 私が手にしたのは、この小説が、私が愛してやまない作家リチャード・マシスンと大きな関わりを持っていると耳にしたからです。 原作者ジェフ・ライスの小説を脚色して『The Night Stalker』のスクリプトを書いたのがマシスンで、そのマシスンの助言で書き直したのがここに収録された『ラスヴェガスの吸血鬼』。そして『The Night Stalker』の続編として『The Night Strangler』のスクリプトを一から書いたのがこれまたマシスンで、彼がライスにノベライズさせたのが『シアトルの絞殺魔』というわけです。 小説本編は古めかしさに微苦笑が漏れましたが、巻末の訳者解説には上記のようなマシスンとの関係が詳述されていて大変興味深く読みました。 --------------------------- *ドイツの連続殺人鬼Peter Kürtenのことを「ピーター・キュルテン」(176頁)と表記していますが、日本では通常この男のことを現地の発音に寄せて「ペーター・キュルテン」と記します。手塚治虫の短編に『ペーター・キュルテンの記録』があります。 *キュルテンが逮捕されるきっかけになった少女殺害未遂の現場は「グレーフェンベルク」です。「グラフェンブルグ」(176頁)ではありません。 *178頁に「シレジアのマンスターベルク」で「ヘル・デンケ」という殺人鬼が捕まったとありますが、これは「シレジアのミュンスターベルク」の「カール・デンケ」のことでしょう。 *「ベルリンに住んでいたジョルジュ・グロスマン」(178頁)とはGeorg Grossmanつまり「ゲオルク・グロスマン」のことでしょう。 *「直接的な表現を使て」(200頁)は「直接的な表現を使って」。 *「知らせられてきてた」(222頁)という表現は日本語らしくありません。 *「CMの吹き替え」(310頁)という表現が気になります。「吹き替え」とはオリジナルの外国語の音声を母国語に「取り替える」ことを指しますが、CMに吹き替えが必要な場面とはどんなものなのか、想像できません。ここは誤訳ではないのでしょうか。 *「オズの魔法使い」(473頁)は「オズの魔法使」が正しい表記です。何しろ古い映画なので、邦題は送り仮名の「い」がつきません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハヤカワ文庫からの出版であり、タイトルを見てミステリーだと勘違いしてしまいました。 Xファイル系が好きな、固定されたファンの方々がいらっしゃるドラマの小説だったのです。 何も知らずに読んだので・・・。 物語としては、少し読みづらかったのですが、この世界に慣れていないせいかもしれません。 DVDも好評みたいなので、『フリンジ』とか『GRIMM』好きな方にはお奨めかも。 ミステリファンとしては、おじゃましました・・・という気分です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!