われはロボット
評判
われはロボットの評価:
4.59/5点 レビュー 68件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 21〜40 2/4ページ
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われはロボットの評価:
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ロボット三原則も同じ。私はあの決まりは「人間社会のカリチュア戯画」だと思っている。
簡潔にしてよくできている三原則。これで問題は起きないはずなのにトラブルは起きる。それも、時代を経てロボットが高性能になればより深刻に。なぜなのか。それはロボットがエゴ=自我を持つようになるからではなかろうか。
もう一度人間をみてみる。人間社会にも決まりはあり、ルールはあり法律がある。守っていれば平穏に収まるはずなのにしばしば決まりは守られない。守るのがみんなのためとわかっていても破るのはエゴの為せるためにほかならない。
人間とは不完全な存在だ。間違うし、気分にムラがあるし、自分勝手。昨日は正解を出せたのに今日は間違う。なぜ間違えたのか誰にも説明はつかないわからない。さっきは機嫌がよくても今は不機嫌で他者への対応がまるで狂ってくる。みんなの幸福よりも自己の利益のほうが量りがおもい。不合理だとわかっていてもそうすることがある。
神が人間を創ったのかどうかはわからないが、たしかなのは、不完全な人間には完璧な神をつくることはできない事実。人間がつくった宗教がいかに不完全であることか。
技術は進歩するだろう。ロボット工学も。ロボットが進化し高度なものになれば「人間のようにものを考え、自律できる」ようになるだろう。そうなれば、自我あるロボットは人間のように「間違えるしムラがあるし自分勝手な」ロボットになるだろう。高性能になり人間に近づくほど、完璧ではありえないエゴ=自我ある存在になる可能性がある。
アシモフはどこまで見通していたか、それはわからない。進歩した完璧なロボットが築く明るい未来を想定していたのかもしれない。だがわたしの読後感は、暗いイメージにつぶされた。アシモフは、ロボットの限界すなわち人間の限界を知っていたからこそこうした物語を構築したのではないかと。