仏果を得ず

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仏果を得ずの評価:

4.49/5点 レビュー 91件。 B ランク

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平均点4.49pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全112件 61〜80 4/6ページ
No.52
(5pt)

内容と比べて、カバー表紙が酷いですが……。

梅田の紀伊国屋で平積みされてて、何となく買ってみましたが、
文楽に対してどちらかというと否定的な自分でしたが、
いぶし銀にかっこよかったり、かわいかったり、いじらしかったり、笑ってみたり、奮えてみたり……。
恋に落ちる瞬間をこんなふうに書かれるとたまりません。
仏果を得ず (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 仏果を得ず (双葉文庫)より
4575514446
No.51
(5pt)

語ることは、生きること

ぬるく、ゆるい高校生活から、文楽の世界に飛び込んだ「健」が主人公。

若さゆえ、あるいは文楽の道ゆえ、健はさまざまに迷います。
全力疾走しながらも迷い悩む日々を、
明るく(ときにはばかばかしく)、新鮮に、真剣に描いています。

檄とともに扇子を飛ばす師匠・銀太夫、つかみどころのない三味線の名手・兎一郎、
とびきりセクシーな銀太夫のガールフレンド、文楽好きの少女・ミラちゃんなど
文楽の世界につながって登場する面々はユニークな人ばかり。

緊張感のある舞台、文楽劇場の近くにある健の不思議な住処など
文楽の本番や東京、大阪、京都の街が描かれ、
文楽を知らない私も、主人公と一緒に精進の毎日?に引き込まれていきました。

健が語る舞台のシーンは、描かれているとおり「汗がしたたる」太夫の力を感じます。
渾身の力を込めて、今を生き、語ること。「仏果を得ず」は、
三浦しをんさんのいずれの小説にもつながるテーマではないでしょうか。
仏果を得ず (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 仏果を得ず (双葉文庫)より
4575514446
No.50
(5pt)

好きです。

すごく好きな作品です。
文楽を観たことはないのですが、観てみたいなーと思いました。
仏果を得ず (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 仏果を得ず (双葉文庫)より
4575514446
No.49
(5pt)

軽いタッチで読めるが、奥深い内容の一冊

広辞苑を引くと、「仏果」とは、仏堂修行によって得られる成仏の結果。さとり。とある。タイトルはその非定型であるが、消極的な「仏果を得られず」ではなく、文楽の太夫として芸道に生きる決意を固めた主人公「健」、特に文庫本110頁「金色に輝く仏果などいるものか、成仏なんか絶対にしない。生きて生きて生きて生きて生き抜く。俺が求めるものはあの世にはない。俺の欲するものを仏が与えてくれるはずがない。」の一文が生きている。
思えば「文楽」とは、一つの木偶に太夫、三味線、主遣い、左遣い、足遣い等、それぞれの役割を担った人たちが、その役割に命を懸け、しかも、演者の息がぴったりと合わないと成り立たない芸である。外題は進歩がないという批判もあろうが、庶民の、そして日本人が誇るべき一大芸術だと思う。
中学生ながら文楽にそして健に心を寄せる「ラミ」ちゃん。そして、その母「真智」の存在が物語を引き立てている。
さすが、三浦しをん
仏果を得ず (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 仏果を得ず (双葉文庫)より
4575514446
No.48
(5pt)

愉快で楽しかった。

文楽の世界を垣間見れたようでした。何よりも作者が文楽に並々ならぬ思いが込められてると、感じられ頗る気に入りました。
一気に読み切りました。
仏果を得ず (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 仏果を得ず (双葉文庫)より
4575514446
No.47
(4pt)

文楽に貢献しているのは間違いない。

うーん。確かに文楽を扱った小説としては完成度が低いかもしれない。しかし、この小説が文楽に貢献していることは疑いようもない。以前に能について書かれた白洲正子の文章を読んだことがある。この筆者の随筆が流麗で好んで読んでいたのだが、当時は能がすごいものらしいということはわかったが、面白さがさっぱりわからなかった。玄人が玄人に向けて書いているのである。伝統芸能は常に時代の制約を受けている。見るものに、教養を強いるのである。
 この物語の中で演者である主人公が物語に感情移入できずに苦しむ場面がある。あることをきっかけにして突然天啓のように閃く。誰しも体験があることなのではないだろうか。物語の筋だけでなく、こうしたことも文楽の面白さなのではないだろうか。一度劇場に足を運んでみようかなと、思わせる小説でした。
仏果を得ず (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 仏果を得ず (双葉文庫)より
4575514446
No.46
(5pt)

相変わらず上手いね。

ストーリーを読ませる腕はピカイチだと思いますし、テーマの目の付け所はさすがだね。
大好きな作家のひとりです。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946
No.45
(4pt)

金色に輝く仏果などいるものか。成仏なんか絶対にしない。生きて生きて生きて生き抜く。

著者は、76年東京生まれ、『格闘する者に○』でデビューした三浦しをん。
(2011.7.17  2013.4.17 第7刷発行)

高校の修学旅行で人形浄瑠璃を見て以来、健は義太夫の虜になった。
周りから見てもバカに見えるほどの情熱を傾ける中、ある女性に恋をする。
芸か、恋か──人を愛することで義太夫の肝をつかんでゆく青春小説。

登場人物が多いので、最初は世界観に入るのに難儀したが、入ってしまえばとてもユーモアと人情に溢れた三浦ワールドに惹き込まれていった。

人形浄瑠璃の題目を与えられるごとに、その登場人物の気持ちが理解できずに苦悩する健は、色々なエピソードや経験を基に登場人物の背景や感情が理解できるようになり、技術を磨くとともに人としても成長を重ねる。
振り回されながらも素直に対応し、心の中で小さく愚痴る健が好きだった。

読み終わって驚いたのが、三浦氏が東京出身だったこと(本書が初・三浦)。
人形浄瑠璃の知識もさることながら、卓越した関西言葉には郷愁の念を抱いてしまうほどで、次に読む三浦しをんも非常に楽しみになってきた。

───「幸せにしたろとか、助けてあげんととか、そんなんは傲慢や。結局、お互いにもたれかかってぐずぐずになるで。地球上に存在してくれとったら御の字、ぐらいに思うておくことや」(誠二、p.215)

───そうだ、このひとたちは生きている。ずるさと、それでもとどめようのない情愛を胸に、俺と同じく生きている。文字で書かれ音で表し人形が演じる芸能のなかに、まちがいなく人間の真実が光っている。この不思議。この深み。(p.240)

───金色に輝く仏果などいるものか。成仏なんか絶対にしない。生きて生きて生きて生き抜く。俺が求めるものはあの世にはない。俺の欲するものを仏が与えてくれるはずがない。(p.310)

2014/07 (05/92)
仏果を得ず (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 仏果を得ず (双葉文庫)より
4575514446
No.44
(5pt)

少し励まされたような気になりました。

文楽(人形浄瑠璃)のお話でした。文楽を見たことがありません。ちょうど竹本住大夫さんの引退で話題になっていたので気になって読み始めました。三浦しをんさんの本は、登場人物が活き活きしていて面白い。引き込まれるように読んでしまいました。最初手にした時に、なぜこのタイトルなんだろうと?疑問に思いましたが、読み終わりまして納得しました。人間の根本のどろどろしたところを、さらりと肯定しているように感じ、少し励まされたような気になりました。
仏果を得ず (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 仏果を得ず (双葉文庫)より
4575514446
No.43
(5pt)

三浦さんの文楽への愛

三浦さんがどれほど文楽を愛しているか、伝わります。
伝統文化の世界の実態はともかく、(他のレビューに指摘があるように、主人公の立居振舞いや言葉遣いなどに違和感がある部分もあります)、文楽についてまったく知らない人が読んでも、文楽が奥深く、ある意味凄まじく、そして楽しいものなんだということが伝わってくるところが凄いです。あれこれ薀蓄たれるような部分がなくて、作品としての読み応えがあることが素晴らしい。
『ブラックジャック』を読んで外科医を目指す人が出たように、『ヒカルの碁』読んで碁を打つようになった人が出たように、この作品がきっかけで文楽を観る人が増えてほしいものです。どこぞのおバカな知事のように、ろくに見ることもなく「つまらない」と言うのは、本当に悲しいことですから。
とにかく、三浦さんの傑作のひとつだと思います。同じく三浦さんの『あやつられ文楽鑑賞』もあわせて読んでみるとなお楽しいと思います。
また、余談ですが、カミ(人間以上の存在)への崇敬の念が作品の要所要所で感じられたことにも感動しました。
仏果を得ず (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 仏果を得ず (双葉文庫)より
4575514446
No.42
(5pt)

憧れます!愚直の一念……

最初の1ページってすごく大切。
 冒頭部分で、著者の世界に入れるか、入れないか、1ページで、結構勝負は決まる!
 これまで読んだ三浦しをんさんの本は、いずれも一気読み。
 どんな世界を描いても面白いっ。
 主人公は、不器用だけれども、自分の信ずる道を突き進んでいく「〇〇バカ」って感じの人が多い。
 「舟を編む」の馬締さんたち辞書編纂者、「神去なあなあ日常」の勇気君やヨキたち林業従事者も、「風が強く吹いている」のハイジや走、アオタケの面々も……みんな、もちろん、肯定的な意味での「〇〇バカ」です。
 「愚直の一念」という言葉があるけれども、愚かに思えるほどの真っ直ぐさに魅かれ、いつも感動してしまいます。
 やはり三浦しをんさん、大好きです。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946
No.41
(5pt)

文楽を身近にしてくれそうな小説 主人公の文楽解釈の追求、だがある女性を好きになり。。。

三浦しおんさんの作品は1冊目です。
江坂図書館の返却された本のコーナーでみかけ借りて読みました。

文楽の養成所をでた若手文楽太夫が主人公で、彼の成長して行くなか、ある女性を好きになり語りの練習にも支障をきたすことがあり、という感じの小説です。
三浦しおんさんの作品は初めて読みましたが、一気に読み進めることができました。
ストーリーのテンポがよく、先え先へと読ませてくれます。
大阪には市が支援する文楽の劇場があり、いまの大阪市長である橋下氏が、文楽への支援を打ち切ると話題になったのが昨年です。

正直、文楽には興味はなかったのですが、主人公の文楽に対する情熱と小説の中で書かれている文楽の一片を読み文楽への興味を持たせてくれました。
一度、見に行こうかなと思わせる作品です。

ストーリーは読みやすいので、あまり本を読まない方でも数日で読み通すことができると思われます。
性的、暴力的な話もなく、中高校生にもお勧めします。

いま江坂図書館で三浦しおんさんの2冊目を借りて読んでいるのですが、この本とはまったく異なるタイプの小説ですが、読ませる文章であることは本書と変わりません。
他の本も読んでみたいと思っています。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946
No.40
(5pt)

青春小説的文楽物語

主人公の健が、文楽の修業に、恋愛にと奔走する毎日。
文楽修業へのひたむきさ、恋愛への不器用さが生き生きと描かれている中で、
文楽に隠された、今のわたしたちの人生ともつながる普遍的な物語の息遣いが
時を超えてオーバーラップしていく。

わたしは文楽を観たことがありませんが、この本を読んでみて、是非観に行きたい
と思いました。

それから、解説を最初に読んで読もうかどうか決める人が結構いると思いますが、
解説は絶対に最初に読まないでください。かなりネタばれです。読んでしまうと
話の筋がだいたい分かってしまい、もったいないです。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946
No.39
(4pt)

良作です

三浦しをんさんの個人的現在の一押しは、「風が強く吹いている」で次に「まほろ軒」ではあります。
そちらは問答無用でオススメしてしまうんですが、こちらはオススメですけどそこまでではないという感じ。
でも面白いですよ。

文章がとても読みやすく、登場人物がわかりやすいので、文楽に興味のない方でもスラスラと読めてしまうはず。そのあたりはさすが上手い作家さんです。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946
No.38
(5pt)

思わず一気読み

勝田文さんのイラストが気になって手に取った。
最後の最後までタイトルの意味は明かされない。
ひっぱってぴっぱって、最後に大納得。
これまで文楽を観たことはなかったが、それでもグイグイと読み手をその世界に連れていってくれる著者の筆力に脱帽です。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946
No.37
(5pt)

文楽にかける熱く面白い青春物語。表紙やタイトルで判断せず読んで欲しい。

三浦しをんは結構好きで、これまでに何冊も読んでいて8割が再読したいと思うレベルなのだが、これはタイトルと表紙がつまらなそうで、読まず嫌いしていた。

先日、あまりに暇なので古本屋に行ったら、これを見つけてちょっと読んだら面白かったので買って帰った。最後まで最初の期待を裏切る事無く、とても有意義な時間が過ごせた。名作である。

ストーリーは、文楽という伝統芸能に人生をかける主人公が、一人前の芸人になっていきつつ、恋もしつつの青春物語。三浦しをんはあまり世間に知られていない世界を題材にする事が多いが描写が上手いので、読むと必ず駅伝が見たくなったり、林業に興味を持ったりしてしまうが、これを読んだ後は案の定文楽に興味が沸いて仕方が無い。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946
No.36
(4pt)

推理小説も真っ青です(笑)

「神去なあなあ日常」を読み、「仏果を得ず」に逆走(?)しています
「神去・・・」に比べて文字がぎっしりなので、最初はのろのろ読み進めましたが、
1.登場人物たちの謎(?)が徐々に解けてくる
2.文楽の演目とシンクロして主人公「健」の私生活と修業の苦悩が描かれ
3.登場人物たちのやりとりが絵画的(マンガチック)描写で絶妙な面白さ
といった、楽しみが、ページが進むほどに加速して、
後半部分はやめられない、とまらない状態。
そして、読了した瞬間、最初のページに戻って読み返し
ああ、ここはそういうことだったのね〜とまるで上質の推理小説を読んだときと
同じ状況にハマりました。
ひとつだけ困ったのは主人公の名前。「健」はタケルと読むのですが
つい、ケンと読むこと数限りなく…。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946
No.35
(5pt)

山深き過疎地に住まう身なれど、いつの日か観に行かん文楽を!

修学旅行先で人間国宝笹本銀太夫との衝撃の出会いを機に文楽の世界に飛び込んだ健。研修所を経て技芸員に。銀太夫に弟子入りし、奔放でお茶目なそれでいて芸一筋の師匠に振り回され続けながら、相方三味線につけられた「芸道の鬼」の兎一郎兄さんの人を寄せ付けないオーラの意味を知り、「長生きすればできる」に籠められた思いに気づき、認めてもらいたいと一層の精進をする。『女殺油地獄』は人を惹きつける色気のある与兵衛が生まれついた家柄で決まる人生に反発し放蕩の限りを尽くした末、親切にしてくれていた油商の女房お吉を殺してしまう世話物。『仮名手本忠臣蔵』は忠義に翻弄される人の心の苦しみと葛藤を描いた時代物。命を持たぬ人形に義太夫の語りと三味線・人形遣いが一体となって命を吹き込み色香を放ち、哀れを誘う渾身の舞台に劇場の観客は心を一つに食い入る。「金色に輝く仏果などいるものか。・・・」と健が内心で叫ぶ。あの世で無くこの世で欲しいものを手にする ! 迫力あります。300年以上も語り継がれてきた無形文化遺産の文楽。知らないから・・・と読むのを躊躇ったら絶対損です!
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946
No.34
(5pt)

会話のうまさに魅力

三浦しをんの作品は、「まほろ駅前多田便利軒」「風が強く吹いている」と続けて、これが三冊目ですが、どんどん文章がうまくなっていると思います。とくに秀逸と思うのが、会話の部分です。文楽の楽屋など見たこともないのに、そこで繰り広げられる師匠銀太夫と主人公健、そして兄弟子たちの軽妙な会話を読んでいると、情景が目に浮かびます。そして、思わず吹き出してしまう面白さです。青春小説と言っても良いと思いますが、その種の小説に時々見受けられる、「今の若者が、こんな会話するかなあ?」と思うような不自然さがなく、でも、まっすぐに自分の生き方と格闘する者の気持ちや行動が、よく表現されていると思います。題材も多彩で、次はどんな設定の小説を読ませてくれるのだろうと期待してしまう作家です。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946
No.33
(5pt)

入り込めます

文楽には何の興味ももっていなかったが、この本を読むと、一度見てみたいと感じます。読者を物語の世界に引き込む作者の力には毎回感動します。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946