■スポンサードリンク


バーボン・ストリート



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
バーボン・ストリート
バーボン・ストリート (新潮文庫)

バーボン・ストリートの評価: 4.52/5点 レビュー 21件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.52pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
12>>
No.21:
(5pt)

一番好きなエッセイ

高校時代に本書に出会い、以後事あるごとに読み返す愛読書となりました。
エッセイの面白さを教えてくれた本です。連想ゲームのように話が飛んでいるようでいて、読み終えると最初から最後まで思考の筋道が繋がっている。エッセイなんてだらだらとくだらないお気持ち表明が続いているだけだと見下していた当時の自分にとって、こんなに構造的に美しいエッセイが存在するのかと衝撃でした。あまりに夢中になって図書室で読み進めていたので友人からのライン通知にも気付かず全校集会をすっぽかした思い出があります。
それからは、こういう文章を自分も書きたいと思い、構造を練って似たような文章を書く訓練をしました。また、Barでバーボンを頼むようにしているという内容を受けて、自分も著者のようになりたいと思い、成人してから最初に買ったお酒はメーカーズマークです。今でもbarに行ったら必ずバーボンを頼みます。作者とは違って、ストレートではなくロックですが。
本書に収録されている話の内容は、私が高校生の時に読んでも古いと感じるものでした。たとえば、最初の「奇妙なワシ」は電車内でスポーツ新聞が読まれていることを前提とした話です。現代ではスポーツ新聞を広げている人を全く見かけません。登場人物も昔懐かしい人々です。しかし、そのことは本書の価値を貶めるものではありません。扱っている事柄は古くとも、構成や言葉の持つ切れ味は現在でも通用します。著者の作品は『深夜特急』シリーズが有名で、そちらももちろん名作だと思いますが、私にとっての著者の代表作は本書(を始めとする3部作)です。エッセイを普段読まない方にもおすすめします。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.20:
(5pt)

読み応えのあるエッセイ。

高校のころに先生に勧められて『テロルの決算』を読んで以来ずっと追いかけている作家さんです。
ノンフィクションも良いけど、エッセイも良いです。
この本は送別記念品として年下の人たちへ送っていました。
(ブックカバーと、パーカーの一番安いジョッターと一緒に)
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.19:
(5pt)

マラソンを題材に人生を考える

メンターから勧めていただいて『風が見えたら』を読みました。
マラソンを題材にしたエッセイを通じて、人生のゴールや味わい方について考えるきっかけになりました。

1989年発売ですが普遍的な内容が描かれているので古さを感じさせません。
がむしゃらに走った後で一度立ち止まって風や景色を楽しんでいる時に、人生のゴールに向けて改めて走り出すことを後押ししてくれる名作だと思います。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.18:
(5pt)

「寅、寅、寅」が面白い。

寅さんシリーズの30作目『花も嵐も寅次郎』が封切りされた頃の随筆で、当時は、盆と正月の2回製作されていた。ちなみに封切り館の入場料は1500円である。また、ダントツ、映画界の稼ぎ頭だった。それにもかかわらず、映画評論家は、寅さんシリーズに対して「マンネリ」(206頁)という固定化した評価しか出来なかった。それから、30年以上経過した今でも、画質を向上させて、何回もTVで放映されることからも、寅さんシリーズの国民的人気は続いている。この任期は、「マンネリ」、つまり、ストリーが予測出来る安心感、そして、人の心を打つ普遍性があるからだと思う。著者は、「映画評論家の書く文章のほとんどが『ご苦労さん』と一声かけたくなるようなものばかりである。」(207頁)と正鵠をついている。文筆家閉じての沢木耕太郎の自信を感じさせる。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.17:
(4pt)

巧いエッセイ

休日の夜にHelen Merrillの”BOSSA NOVA IN TOKYO"を聴きながら本書を読んでいると、どうも楽しい気分になってきて酒が飲みたくなった。もちろん、飲むならバーボンだ。本書のタイトルは『バーボン・ストリート』だけれども、ニューオリンズのバーボンストリートとは違う。ニューオリンズの方はあちらこちらからジャズが聴こえてきて毎日がお祭り騒ぎの天国みたいな一角で、ただそこにいるだけで妙に楽しい気分になってくるところだったから、違うんだけれどもやっぱり同じなのかもしれない。

沢木は深夜特急の人というイメージが強過ぎるけど、エッセイがとても上手い人だということが本書を読めばよくわかる。山口瞳による解説での沢木評がまさに正鵠を射ている。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.16:
(5pt)

何故、同時代に読んでいなかったのか?

どうして今まで読んでなかったんだろう?
沢木耕太郎の名前だけで知っている風に思っていた。こんなに文章が上手いなんて‼
リズムとスピードがあって、颯爽としていて、通り過ぎると風を感じるようなエッセイだった。
時代の匂い、風の中の砂埃を含んでいながら、とても新鮮だった。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.15:
(4pt)

鋭いツッコミが素晴らしい。

普段何気なく素通りしていることや物に対して鋭く切り込んでいる。
最初から最後まで頷きと感心の連続でした。
今の時代にも通ずる本だと思います。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.14:
(5pt)

面白い

やはり沢木の文章は読んでいて物語に吸い込まれるような感覚に陥る。どれを読んでも面白い。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.13:
(3pt)

いいね

ニュージャーナリズムの旗手が、バーボングラスを傾けながら贈るスポーツ、贅沢、賭け事、映画などについての珠玉のエッセイ15編。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.12:
(5pt)

非常におも白かった。

ここ最近は、ある理由により10年ぐらいミステリー小説(ハード・ボイルド小説)しか読んでこなかったが、ごく最近、立花隆とか死生観に関するエッセーとかをまた読み始め、この本日到達した。
非常に面白かった。
最後にちょっぴり重要なことを示す例の沢木幸太郎流のか書き方はちょっとうんざりだが、許容範囲だ。
とにかく面白い本であった。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.11:
(5pt)

「風が見えたら」を読んでの感想

バーボングラスのよく似合う15編の洒落たエッセイの中の一つ、「風が見えたら」についてのレビューです。
マラソンというスポーツは競争相手がいる中で自分との戦いであるが、レース本番だけではなく人生そのもが自分への挑戦だと思う。
それぞれのランナーには色々な背景があり、特にオリンピックなど大きな大会では自分だけでなく他者が関連することで
本当に頼れるのは自分自身ということが見えなくなってしまう。 何のために走るのか? 日本の選手と海外の選手の思考の違いが
描かれていて、コーチとの関係性など自分以外に頼ることで上手くいけば、そうでないこともある。
ゴールに誰よりもはやくたどり着くのを目指すけど、ふと立ち止まって風を見ることで、誰のために生きていくのかを考えるきっかけになる。 バーボン・グラスを片手に軽く読んでみてはいかがでしょうか。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.10:
(5pt)

バーボンストリート

女性のエッセイも楽しいけど、男性のはまたこれも楽しい。男ってこんな風に思っているのかと愉快になります。あまりボクシングなんて見たこと無いけど、上手に表現されていてさすがと思います。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.9:
(5pt)

バーボンでほろ酔いになるような、なんとも言えない心地よさ

『深夜特急』の沢木耕太郎による、1984年発表のエッセイ集(1989年文庫化)。1985年の第1回講談社エッセイ賞を受賞している。
沢木氏は、本作品発表時点で既に、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞(1979年)、『一瞬の夏』で新田次郎文学賞(1982年)を受賞しており、「ニュー・ジャーナリズムの旗手」と注目を集めつつあった。
沢木氏は、この後もノンフィクション作品のほか多数のエッセイを発表していくが、他の著者のものと最も異なるのは、ひとつのテーマを持ったエッセイの中で複数のエピソードが絶妙な絡みをもって語られることであろう。最初に提示されたエピソードから、いつの間にか魔法の絨毯にでも乗ったように他のエピソードへ飛んでいくのだが、最後には自然にまた元の場所へ立ち戻っている。
テーマは、スポーツ、映画、ハードボイルド、ギャンブル。。。
バーボンでほろ酔いになるような、なんとも言えない心地よさを味わえる作品である。
(2013年1月了)
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.8:
(2pt)

『深夜特急』から入った自分にとっては...

『深夜特急』に影響を与えられた自分にとって、本書はあまりにも退屈な作品だった。本作はエッセイの短編集のようなもので、比べること自体間違っているかもしれない。雑誌にちょこっと載っているならそれなりに楽しめるのだろう。お酒の肴くらいにはなりそうだ。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.7:
(3pt)

余韻のあるショートエッセイ。お酒と同じで味わい深い人生を送りたい。

沢木耕太郎は、旅行記の金字塔である「深夜特急」からのファンです。「敗れざる者たち」も良かった
です。彼の作品は人生の華と暗を両方描き出していて、暗の部分の中にこそ、その人の葛藤やアイデンティ
ティが眠っていると思い知らされます。

■心に残ったところ

P.89 たとえその相手が誰であろうとも、生命保険へ加入した瞬間に、彼は青年の次の時代に入っていく。
→自分の人生のステージがどこにあるかは、その時は分からないけれども、過去を振り返ったときに分か
る。本を読むのも、先人の生き様から自分が人生のどんな中間点にいるのかを確認したいからだ。

p.196 退屈で不安な時を奪うからこそ、テレビは的なのだ。退屈で不安だから、人は何かを考え、作ろうとする。
→私はテレビはほとんど見ません。海外在住ということが大きいと思いますが、ネットサーフィンをしてい
ることが多いです。何も考えていないこともありますが、それでも自分に興味のあるキーワードを調べたり、
メールやTwitter、Facebookへの書き込みなど自分で考えたことを、付加価値?として情報発信することがあ
ります。自分から情報発信できるかどうかというのが、テレビとネットの大きな違いだと思います。情報の
受信機だけではなく、発信器として使えることも大切です。

p.200 「好きなものを仕事にしてしまうのは勿体ない。仕事になれば嫌なこともしなくてはならないでしょうからね」
→私も高校の時に、当時の先生に言われた記憶がある。もともと、理系を目指していたが、単純に電子機械弄
りが好きだっただけだった。その時に、そういったことは趣味でも良いのではないか?と言われたことを憶え
ている。その後、文系に転向し経済学を学んだ。今ではその選択肢が自分には合っていたと思う。仕事・趣味
・家庭・健康があれば人生は豊かになるだろう。

 全般的にテレビの「情熱大陸」と同じような、余韻のあるショートエッセイが多い。お酒と同じで、味わい
深い人生を送りたいものだ。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.6:
(5pt)

いとおしい1冊

1984年に単行本を購入しました。

低音で奏でる文体がいたく気に入り、
その年、
本好きの友人たちの、
誕生日やクリスマス、お祝いなどに
さらにこの本をプレゼントとして贈りました。
今もそばに置いておきたい“宝物”です。

私は「風が見えたら」が一番好きでした。
当時は、
「風を見た」ことのあるいっぱしの大人として
斜めに構えて読んでおりましたが、

今、読み返してみますと、
本書に登場する風を見たこともない一心不乱の若者の一人だったような
恥ずかさに襲われます。

娘が色あせたページをめくっています。
「いい話だね」と。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.5:
(5pt)

この洒落た味わいを是非。

最初にこのエッセイ集を読んだのは多分、20年近く前だったと思います。
まだ大学生の頃でした。
旅先で久々に読み返しましたが、年月が過ぎても色褪せていないことを再確認しました。
読者の年代なりに味わいが少しずつ違い
同じ人が読んでも時期と年代によって感じ方が変わります。
この洒落た味わいが何とも懐かしいです。
是非、味わってみていただきいです。
旅のお供にお勧めしたい1冊です。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.4:
(5pt)

せっかくならば

こういった文章というのは書き手の人としての魅力が大きく反映されるものだと思う。沢木さんがとりとめもなく話すのを、講演会という形でだが一度だけ聞いたことがある。沢木さんは旅に出ると必ずおもしろい目に遭うというようなことを話されていた。たぶんそれは同じ時間同じ場所にいても必ずしも味わえる体験ではないだろう。沢木さんという一人の興味深い?魅力的な人間の存在が手繰り寄せる経験である。日々起こることに対する感受性が高い人でもありそうだ。
女性であっても「死んじまってうれしいぜ」にはひどくロマンを感じる。
男性ってあんまり恋愛にロマンを感じないのでしょうかね?と思わないでもないけれど、そういう違いをこれっぽっちの反感もなく読めるのはとてもうれしい。人間同じ一生生きるなら、物事に敏感に、こんな風に生きてみるのも素敵だなぁ。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.3:
(5pt)

沢木さんに乾杯!(もちろんバーボンで)

読んでいて心地よい文章である。
酒で言えば口あたりの良いといったところだろうが、これは文章だ。さしずめ、耳あたりのいい文章といったところだろうか。
それでいて最後にはちゃんとオチまでついていて、これまた後味がいい。
もちろん書いてある中身だって面白い。
これは私の個人的な感想だが、沢木さんの文体は夏目漱石を髣髴とさせる。のらりくらり書いているようだが、時には鋭い切り口を織り交ぜて読んでいる側を決して飽きさせない。
この本は夜に、ジャズのレコードでもかけながら読みたい本である。
もちろん、傍らにはロックのバーボンを置いておきたい。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X
No.2:
(5pt)

深い

全ての話が面白いようにさまざまな話に展開していく。
決してばらばらな話になるわけではなく、計算しつくされた
作者のセンスと頭のよさを感じる。特に「しんじまってうれしいぜ」という章を読んだ男性で
共感しない人はいないのではないだろうか。若いうちに一度、
そして壮年になったときにもう一度。深く読み込みたい書。
あなたの人生のお供に是非。
バーボン・ストリート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:バーボン・ストリート (新潮文庫)より
410123504X

スポンサードリンク

  



12>>
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!