最強のクライマーとの呼び声も高い山野井泰史。

デリーからロンドンまで、2万キロの道のりを乗合いバスで旅してやろう!26歳の〈私〉は、ある日思い立つとあり金をかき集め、旅に出た。

「この稀有な旅人のことを、どうしても書きたい」。 「旅」の真髄に迫る、九年ぶりの大型ノンフィクション。

フォトジャーナリズムの世界でもっとも有名かつ最高峰といわれる「崩れ落ちる兵士」。

三島由紀夫、モハメッド・アリ、向田邦子、山本周五郎……。

開けてごらん「旅の窓」を 感じてごらん「心の窓」で 私にとってカメラを持つことの最大の効用は、世界に「つまらない場所」というのが存在しなくなったことであるーー。

趙治勲、原慎太郎、山田泰吉、小椋佳、多田雄幸、三浦和義…。それぞれの人生を共に生きて描く人物ノンフィクション。

昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった“単独行の加藤文太郎”。

世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。

本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。

時間が作り出し、いつか時間が流し去っていく淡い哀しみと虚しさ。

理不尽なイジメに苦しむ少年が出会った、赤く染まる白い鳩。家族の在り方に戸惑う少女を奮い立たせた、一台のピアノ。

恋人の命を奪ったK2。男は過去に立ち向かうため、この山へ還ってきた。

切れるはずのないザイルは、なぜ切れたのか？　恋愛と男の友情を、緊密な構成でドラマティックに展開させた井上靖の傑作長篇。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。

カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。

世界大戦をきっかけに、人工授精が飛躍的に発達した、もう一つの日本(パラレルワールド)。

葉室麟が遺した幻の作品が蘇る――。

両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。

日本帝国海軍の夢と野望を賭けた不沈の戦艦「武蔵」――厖大な人命と物資をただ浪費するために、人間が狂気的なエネルギーを注いだ戦争の本質とは何か? 非論理的“愚行"に驀進した“人間"の内部にひそむ奇怪さとはどういうものか? 本書は戦争の神話的象徴である「武蔵」

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。

第153回芥川賞受賞作 「早う死にたか」 毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、 ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。

38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った。

きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。

この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。

7年前、25歳で死んでしまった一樹。

待望の新ヒーロー誕生！　極上の長編ミステリ 都内で起きた不可解な連続殺人事件。