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鳶がクルリと
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鳶がクルリとの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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経済の発展は、本当に人を幸せにするのか? 若い頃、左翼活動に明け暮れた風介が最後に選んだのは、 「鳶」という生き方だった。そしてそれは、経済の発展を否定し、 馬鹿な意地を通す馬鹿ばっかりのユートピアを作ろうとする、 試みでもあった。 この物語の真の主人公は風介だ。 貴奈子は単なる語り部にすぎない。 「会社は大きくならなくてもいい。発展もしなくていい。 職能集団でいたい。」 「発展ってなんだよ。 人間を増やして、やりたくもない仕事を増やして、 何を得るんだ? 稼ぐカネを増やして、なにしたいんだ?」 風介とその仲間たちの、毎日肉体労働を続けて創られた、 ムダの無い野生動物のように美しい肉体。 そして、その自然な生き方。 ひたすらひたすらサワヤカだった。 | ||||
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経済の発展は、本当に人を幸せにするのか? 若い頃、左翼活動に明け暮れた風介が最後に選んだのは、 「鳶」という生き方だった。そしてそれは、経済の発展を否定し、 馬鹿な意地を通す馬鹿ばっかりのユートピアを作ろうとする、 試みでもあった。 この物語の真の主人公は風介だ。 貴奈子は単なる語り部にすぎない。 「会社は大きくならなくてもいい。発展もしなくていい。 職能集団でいたい。」 「発展ってなんだよ。 人間を増やして、やりたくもない仕事を増やして、 何を得るんだ? 稼ぐカネを増やして、なにしたいんだ?」 風介とその仲間たちの、毎日肉体労働を続けて創られた、 ムダの無い野生動物のように美しい肉体。 そして、その自然な生き方。 ひたすらひたすらサワヤカだった。 | ||||
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キャリアOLの貴奈子さんが自分の人生にふと立ち止まってしまい、 ある日突然ひきこもりに。 そんな娘を案じた母の一計で、 叔父が率いる鳶集団「日本晴れ」の助っ人になった彼女の奮闘記。 鼻っ柱が強くて高いところが大好きな女の子・ツミちゃんや 小柄でチャーミングな親方など、 粋で、なおかつ個性豊かな キャラクターがいきいきと光る、江戸っ子小説です。 著者の方の博識ぶりがうかがえたり、 現代芸術のテーゼが窺い知れたりと、 個人的にとても収穫が多い一冊でした。 | ||||
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変に格好つけずに、自分の信念に従って生きることが、本当の格好良さなんだというメッセージなんだと思いました。中学生くらいの子が読んだら、きっと感化されると思います。ラストは感動で涙が出ましたー。 | ||||
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知らないことにも興味を持たせ 人としての行き方を 物語を通して語っています 人は難しく考えずに 素直に生きた方がいい そんな話に引き寄せられ その一方であぁ終わって欲しくはないなぁと 思ってしまった自分がいました 浅田二郎の「プリズンホテル」を好きな方は 私はお勧めではないかと思いました 久しぶりに最後にもらい泣きをしてしまいました | ||||
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この本は登場人物が特徴的で、イメージしやすいように描かれている。 軍事や偏差値を用いた表現は賛否両論だと思うが、それもキャラクターを形成するのに大事な要素となっている。 題名どおり鳶についての話しが主体になっているが、新しく知識を取り入れることもできて非常に興味深い内容。 それに、話しの展開も単純明快で誰にでも読み易い。 主人公がどんどん鳶の世界にのめり込んでいくように、読み手側も鳶の世界に興味を持っていく。 そこが、この小説の面白い所だと思う。 題名どおりの小説なので気になる人は読んで損はないと思う。 | ||||
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セクハラもなく、働きやすい会社だった。ゆくゆくは管理職だと思って いたが、貴奈子は辞表を出してしまう。引きこもり寸前の娘の様子を 見かねた母は、鳶職の叔父のところで働くようにすすめるが・・・。 それまでとはまったく違う世界に飛び込んだ貴奈子。最初はいやいや 働いていたが、地上からはるかに高いところで命の危険にさらされ ながら働く男たちを見て、しだいに人生観が変わっていく。いろいろな 個性がひしめく集団だけれど、一人一人は気のいい人ばかり。ひとつの 事をやり遂げるために力をあわせる様は感動的だ。果たして仕事は うまくいくのか?そして貴奈子の恋の行方は?軽いテンポで最後まで 楽しく読めた。 | ||||
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登場人物がとてもステキです。中でも悦治さん。大きな感動があるわけではないけれど、読み進めていくとじわりじわりとおもしろさが感じられる作品だと思います。粋な鳶職人の頑固なまでの仕事へのこだわりがかっこいい。鳶の世界に入った気分になれます。おすすめです。 | ||||
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観月ありさが主演するということで、彼女を動かしての読書になりました。そのせいだと思いますがなかなかテンポよく読めました。 しかし、ご指摘のあったように軍事談義は若干しつこい。偏差値のこだわりも東京に住まない者にとってはピンとこないのも事実です。 テレビ欄をながめて、今日は見るものがないな~って晩に読み始めるのに向いていると思います。 | ||||
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普段なかなか接することののない業界なので、興味深く読み進められた。 鳶の豆知識とかが時々出てくるのも、新鮮でした。登場人物それぞれが、細かく生き生きと描かれていたのも、スイスイ読めた 理由。逆に、あまりにみんなが細かく描かれ過ぎてた感もありますが… (個人的には、雷風太兄弟の軍事ネタが読んでてやや苦痛だった。)(ちょっと)いい大学を卒業して、 惰性で一つの仕事を続けてきたキナコと同い年の自分としては、 キナコに共感したり、反感を持ったり、忙しかったです。 が、読み終わって、ちょっとは現状を変えてみてもいいのかな~ という気になったのも事実。 | ||||
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競争社会、サラリーマンはもちろんキャリアウーマンも信じられないほどのエネルギーをカイシャに吸い取られています。ここでちょっと視点を変えて、「エネルギーを仕事そのものに使う」というのはどういうことなのか。その答えのひとつが本書には生き生きと描かれています。 | ||||
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粋な文体、生きた会話に引きこれます。 最後は、少し涙しました。 | ||||
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楽しい内容です。鳶にまつわる歴史や道具などの解説がさりげなく、登場人物の会話にちりばめられていて、すーっと話の舞台に入り込めました。話の展開はとても自然です。双子兄弟の風雷太のやりとり、剛の偏差値話がどことなく間の抜けた、あるいは春うららな気分にさせてくれる。反対に、後半の、芸術家との話の展開はぴりっと緊張します。登場人物全員が愉快で、この主人公は素晴らしい世界に身を投じたものだと羨ましい限りです。私は、毎年秋から春の半年間、休日に応援で、三河の山でチェンソ片手に杉・檜を間伐しています。そのせいか、同じ地下足袋を履く鳶たちにとても親近感を覚えました。 素晴らしい作品をありがとう。 | ||||
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