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アトリウムの恋人
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アトリウムの恋人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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この作者の作品を購入するのは初めてだったのですが、購入動機はこの作品の紹介文でした。 それだけ読めばこのような世界観が好きな方は興味をそそられるでしょう。かくいう私もそうでした。 世界観や設定は悪くないと思うのですが、料理の仕方が悪いような気がします。 他の方がおっしゃってるように、長編シリーズの終わりの部分を読んでるような気持ちでした。 文章も淡々と世界説明と描写が続き、主人公やヒロインの行動に共感できないというか、 どこか「もう散々読んできたんだからキャラの心情は理解できるよね」といわれてるような感じでした。 あまり内面の描写が無かったので、メリハリが無い平坦な感じを受けます。 内容も、一貫してボーイミーツガールのテイストを出せばいいのに、途中で美少女バトルのようなものを挿入したので、 違和感があり、さらに盛り上がりに欠けるというあまりよろしくない展開でした。 個人的に絵は悪くないと思いますが、作品を補うほどではないかと。 おそらく次回作がでても買わないでしょう。 | ||||
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作者のファンで土橋作品はすべて買い揃えているのですが、今までの作品と比べるとかなり期待ハズレであまり楽しめませんでした。 話は分かりづらく、読んでても物語に惹きつけられなかったです。例えるなら、いきなり上中下巻の中巻や下巻を読まされたような、いまいち内容が頭に入ってきませんでした。 キャラのイラストもどこかで見たようなキャラばかりで、同作者同絵師のラプンツェルのときよりさらに劣化したような・・・(絵の好みは人それぞれですが)。 一番残念だったのはキャラクターですかね。はっきり言って魅力がない。今までの作品は男キャラも女キャラも個性的で面白い人ばかりだったので、これだけはしっかりしてほしかった。 やはり土橋氏には、扉の外や生贄のジレンマのような登場人物たちの心が抉られるようなダークなゲーム小説を書いてほしいと改めて感じました。なにより、そっちのほうがキャラの個性が活きるんじゃないかと。 次回作に期待です。 | ||||
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著者の作品は全て読んできました。そのうえで、誰が書いたか以前の問題として駄作です。 「ゲーム的世界観の小説ではないから残念だ」という意味でははありません。 まず、「リアリティのレベルが一定していないこと」が気になりました。 物語の核となる仮想現実がどの程度のテクノロジーであり、何をしたら危険なのか読者に説明されないまま物語が進みます。 そのため、後半の「出会うと元に戻るかも」という流れで、突然、荒唐無稽なファンタジーになったように感じました。 「バックトゥザフューチャー」の冒頭、ドクは銃で撃たれて倒れます。 「タイムマシンがあっても銃で人は死ぬ」というリアリティを観客に説明するためです。 この世界では主人公が5階建てのビルから落ちたら死ぬでしょう。 「コマンドー」では冒頭、飛行機から落ちても死なないシーンがあります。 「無敵の主人公」というリアリティを観客に説明するためです。 この世界では主人公は5階建てのビルから落ちても死なないでしょう。 これらに相当するシーンが「アトリウムの恋人」にはありません。 著者の頭の中には明確な「仮想現実」観があったのでしょうがその部分に関して説明不足です。 他作品からの文脈読みをしないと、物語の本筋を追うことにすら苦労します。 例えば、他のキャラは仮想現実で死んでもログイン出来なくなるだけなのにハルカは……?とか、 人間の人格を仮想現実にコピーできる科学レベルなの?そういう描写あった?とか、 「太陽があるのを見てほしい」……記憶はどうなってるの?とか、 そもそも、仮想世界に太陽が無いかも、ということが共通認識として無いのですが……とか、 現実で移動しないとログインポイントが変更できないのは何故?とか。 読んでいて気になった行動や現象に理由がない、という状況が多々ありました。 それら全てを「カスケードのせい」「東京のコピーだから」というベースの設定で説明を済ませたことにしてしまうのは無理筋だと思います。 次に、「遙花と前田の過去の描写」が決定的に欠けています。 前田の立場で物語が進んでいくにもかかわらず、何に迷い、何に後悔しているのか、といった行動原理が読者に明かされないため、根拠無く動きまわるだけの人間に見えてしまいます。 また、彼が知っている過去の遙花を読者が最後まで知らないために感情の描写が全体的に空回りをしています。 その結果として、物語後半である「ひらめき」を得るのが前田である必然性が薄くなり、著者がその場で思い着いた設定を説明しているだけ、という印象を受けました。 残念なことに、特にこれといった伏線や叙述トリックにもなっていません。ミステリーで言うところのアンフェアです。 極論すればこの物語は、現状では単なる思いつきの羅列でしかありません。 このあと、リアリティレベルを設定し、登場人物に肉付けをして初めて小説と呼ばれるべき最低限のものになると思います。 印象に残りそうなシーンを適当にくっつければそれで良いと著者は考えているのでしょうか。 読者としての私の質が低いだけかもしれませんが「生贄のジレンマ」の出来が良かっただけに非常に残念に感じました。 これを通した編集者は無能だと思います。 | ||||
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電撃文庫に戻って来た土橋さんは変わっていた これを書くならツァラトゥストラへの階段の続編を書いた方がよかったんじゃないかな? 私が土橋さんに期待していたモノとは違った | ||||
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土橋真二郎と云えば言わずと知れたラノベ界隈におけるゲーム小説の旗手である。 所謂売れ線から外れた内容である為、残念ながら打ち切りの憂き目にあった作品もあるが、その内容は高く評価されていた。 そんな土橋氏が1年ぶりに電撃文庫に戻ってきた。 本作は十八番のゲーム小説では無く、ごくありきたりな如何にもラノベ然とした作品だ。それで面白ければ問題は無いのだが薄っぺらいにも程がある内容には少々唖然とさせられた。 序盤から張られている多くの伏線は簡単に先の展開が予測させられる物で、後に大きな驚きを与えてくれる物では無い。主人公周辺のキャラクター達は実にテンプレに沿って形成されており、古式ゆかしいお約束の様な言動を見せる。 手堅くまとまっていると言えば聞こえは良いが、巷に溢れる大量のラノベ群の中に埋もれてしまう程度の個性であり完成度である。 過去、ラノベを土橋氏のゲーム小説しか読んだ事が無い読者が作者買いで本作を手に取ればあるいは新鮮さを感じるかも知れないが、幅広く読んでいる読者にとってはすぐ忘れてしまう程度の物だろう。 これが土橋氏の求めた新機軸であるなら誠に残念であるし、編集主導であるなら元の路線に戻すかそれが電撃文庫で無理だと言うなら、無理して電撃文庫で出さずここ1年がそうであった様にMW文庫で作品を出し続ければ良いと感じる。 最後に。 本作の主人公は作中に出てくる登場人物の中で、最も戦闘力が低く、最も知謀に劣り、何一つ特殊な能力を持たない。真に無力で作中における戦闘や策略においてミジンコほども役に立たない。主人公が切った張ったの大活躍をする作品をお求めの方には全く合わない作品である事を明記しておく。 | ||||
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