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吉原御免状
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吉原御免状の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 1~20 1/3ページ
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良かった | ||||
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満足しています。早速読みました。 | ||||
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若い方にでも、面白く読める本でした。 侍と遊郭の花魁との切ないストーリーですが、細かい所は読んでみてほしい一冊です。 | ||||
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持っていたのがなくなって、また買いました。やっぱり面白いです。 | ||||
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生きることは、虚しくて哀しいことだ。それでも、素敵なこともあり、人々もいて、血が湧き肉踊ることがある。叫んで、駆けだして、止まらないような日々がある。それこそが、生きているということなのではないだろうか。 この小説を読む度にいつも、そんなことを思わせられます。 その埋められない哀しみを持っている人間と持っていない人間がいる。つまりはそれだけのことなんだと。 | ||||
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江戸の吉原を舞台にした伝奇小説なのですが、様々な要素がこれでもかってほどにてんこ盛りになっています。 時代小説でもあり、ミステリー小説でもある。 人種差別や国家の在り方にまで踏み込んでいます。 そして、殺陣の描写が素晴らしく美しい。 今まで読んでいなかったことが悔やまれるほどの名作です。 初版は平成元年9月、そしてなんと平成29年3月で58刷。 なんだ、この重版の数は!! さっそくこの後、劇団☆新感線版『吉原御免状』のDVDも観てみたいと思います。 | ||||
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隆慶一郎という作家は、昔、漫画「花の慶次」を読んでから興味を持ちました。 小林秀雄に師事していたため、小林秀雄が生きている間は、小説は書けないとし60才から書き出して、66才という若さで亡くなりました。作品は、歴史学者網野善彦の影響をうけ、傀儡子、陰陽師等いわゆる「道々の輩」という権力の及ばない人たちを登場させています。 全国を自由に往来した漂白の民で、「公界往来人」とも呼ばれ桃源郷あるいは理想郷である「公界」の地を形成し自由の地を築くことを理想としてました。 この小説も「道々の輩」の話となります。 また、面白いのは、吉原の遊女の生活習慣が5・7・5の歌により紹介されていたり、 太夫や、高野太夫の最高位の遊女の話、など興味深かったです。 今までの歴史小説とは違った観点から(徳川家康は影武者、後水尾天皇の隠し子、吉原は傀儡子 一族の砦とか)物語が作られ面白かったです。 従来の吉原に対する暗いイメージとは違い、自由な明るい雰囲気なのです。また、原作者の遊女に対する温かい気持ちも感じられました。 この小説の後、原作者は、続編として「かくれさと苦界行」があり、関連小説として「柳生刺客状」、「柳生非情剣」、「影武者徳川家康」、「花と火の帝」などがあります。何らかの形で繋がっていたりおもしろいです。書き続けて5年で亡くなりました。 もっと続きを読みたかったと思うのは自分だけでしょうか。 | ||||
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この著者の作品は以前何作も読んだのですが、大変面白くて今回Kindle導入と同時にダウンロードいたしました。時代小説好きにはおすすめです! | ||||
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吉原というだけで今まで読まずにいたが、いやはやこんなに面白い本だったのか。この作家は本当に上手い。もっともっと長生きしてほしかった。 | ||||
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オヤジにとって、たまらない一冊だ。まず知的なところがいい。 多少濡れ場が多いのもいい。(それも扇情的というよりも奇譚的な濡れ場。) 全体としては荒唐無稽な物語だが、局所的には古典など引用して学術的にも 詳細、リアリティあふれる格調高さである。そしてなによりも展開が面白い。 伝奇小説と思って軽く読んでいたが、2/3くらいのところから結構重いテーマを 扱ってることがわかった。著者はテレビや映画のエンターテインメントの仕事に 携わっていたから自分を遊興の徒=「道々の輩(ともがら)」の一員と見なして 感情移入していたのかもしれない。 ところで破落戸を「ならずもの」と読むなんて知らなかった。 これは本来中国語で古典「水滸伝」にもでてくる。戸も破れて落ちぶれた家の 子弟ということか。 吉原では遊女としめやかに会話したりしっぽり濡れることを「しげる」と いうらしい。(漢字で書くときは「繁る」ではなく「陰雨る」。) だから、「おしげりなんし」は男を遊女のもとに案内した内儀(おかみさん)が 襖を閉めて去るときの挨拶の言葉である。 勉強になる。なんの役に立つのかはわからんが。 | ||||
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いたぶり方、殺し方の描写が生々しくて。イメージできて身震いしました。 こんな死に方は、したくない。陰に生きていない自分に安堵しています。 日向で普通に生きます。 | ||||
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そして登場人物達の背景や魅力を描ききった傑作。 文章も巧み、無駄(な人物や科白、場面)がない。 なんという小説家だろう。 | ||||
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時代小説、エンターテイメント小説でありながら、テーマ・仮説の意外性、表現・描写の繊細さ、いろいろな読み方が可能な多面性を楽しむことができる小説。 テーマ・仮説の点では、誠一郎の出自と神君御免状の由来・内容の意外性・壮大さがすばらしい。 描写の細やかさの点では、柳生十兵衛が幻斎に斬られるときの紋白蝶の描写、誠一郎が目の前の吉原の景色を見ているときにいろいろな情景が二重、三重に映される場面など、読んでいて美しいと感じられる箇所が多い。 読み方という点では、最初は剣豪小説の様相で話が進むが、途中から誠一郎の出自と御免状がポイントになると推理小説の様相に変わる。また、無縁などの歴史の見方、知識についても触れられている。 | ||||
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ずいぶん前に読んだのですが、松井今朝子「吉原手引草」を読んだので再読。 吉原についての意欲的な見立てで書かれており面白く読める。 また、吉原の生活が細かく描かれていて、吉原入門書としても面白い。 傀儡子という漂泊民をひとつの題材にして書かれているが、網野善彦の 「無縁・公界・楽」が出たのが本書の10年前の1976年。 傀儡子ではないが、同じ一所不在の漂泊民を題材にした五木寛之の 「風の王国」が1985年。ほぼ時を同じくして本書が1986年。 網野史観がちょっとしたブームになってたころで、漂泊民の世界が作家達に インスピレーションを与えた結果なのかもしれない。 ただし、「風の王国」のほうがこなれていて好きです。 同じような題材を扱ってもデビュー作家とベテラン作家で、扱い方、生かし方は ずいぶんとちがうものだと思った。 尚、本書は直木賞候補になりながら受賞を逃している。 同年の受賞作、皆川博子「恋紅」も同じ新吉原を舞台にした小説で、デビュー作に してはかなり素晴らしいのに、ちょっとタイミングが悪かったのかもしれません。 でも、面白いです。 永井義男「図説吉原事典」をあわせて読めば、吉原への知識が深まると思います。 同書によれば、庄司甚右衛門の末裔、庄司勝富の「異本洞房語園」に吉原を好んだ 宮本武蔵像が描かれているそうで、本作にもその武蔵像が生かされているのがよく わかります。また、太夫(花魁)が、初会から三回経ないと同衾しないというしき たりはどうも伝説の様子。 | ||||
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傀儡子一族が吉原のルーツであるとする本説は、非常に興味深い。 網野善彦「河原にできた中世の町-へんれきする人々の集まるところ-」に登場するへんれきする人々のと一致し、得心した。 つまり、自身の性を売ったり、幅広い芸事を生業としていた民族がやがて吉原に帰結するのだ。 また、誠一郎が宮本武蔵に山で育てられ、常人と異なる歩き方、走り方を身につけていたという下りがあるが、甲野善紀氏によると、宮本武蔵の五輪書に「早道と呼ばれる人々は、1日に40-50里(160-200km)を走破することができた」というのに一致し、これも興味深い。 | ||||
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執拗な柳生との死闘、絶世の美女・怪しい尼とのエロス無残、義理人情と勧善懲悪、 吉原の闇の悲しい歴史の民俗学etc ぎっしりと詰まった内容は読み応え十分で★5個では足りません! 松永誠一郎が清廉で聡明で天下無双の強さがとてもいい。 絶世の美女達との営みも誠一郎だから淫靡ではない、その辺が山田風太郎とは 一線を引いている。 今更だけども、読まなきゃ損でしょ?これ。 | ||||
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すでに30年前の作品になった。 なぜか10代半ばで読んだ、そろそろ40になる。 今でも手に取る、広げたところから読み始める、そして時間を忘れる。 「ああ、おもしろいなあ」とただそれだけを思う。 つべこべ言わずに読めばいい。誰がなんと言おうとも傑作である。 読まずに死ねるか!である。 | ||||
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改めて、Kindle版を購入いたしました。 氏が5年間くらいしか執筆活動をしてないので ほんとは四部作になる予定が次作の隠れ里で終わったのが ほんとに惜しいです。 テレビ関係の仕事をしている氏らしく スピーディーで読みやすい。 テレビでの規制がないので、色々な表現方法が豊かで 娯楽の醍醐味を感じます。 小説は苦手だなあと思われる方でも 一度読み出せば、すいすい漫画のように楽しめますよ。 Kindle版は、隆先生の作品は揃えようかと思ってます。 かなり昔の作品なので、もうちとお安かったらいいですね。 この小説とはちと関係ないですが、キャンペーン版の 無印kindleを購入しました。 3000円オフの4000円強の価格は、ほんと破格値ですね。 まずは、この安い無印kindleからいくことをおすすめします。 僕は気に入ったので、最上位機種を買う予定です。 | ||||
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『影武者徳川家康』以来、久方ぶりに隆慶一郎作品である本書を読む。いや面白かった。主人公 松永誠一郎の出生の秘密と彼を取り巻く人々との歓喜と哀感に満ちた交情(そして交合)、裏柳生との暗闘、家康影武者説や明智光秀生存説との連関、傀儡子をはじめとする日本史の中の異能集団の描写・活躍などなど、てんこ盛りの内容にすっかり満腹し満足しました。やはり凄かった隆慶一郎。 「馴染み(三度目の出会いのこと)になって閨をともにすれば、どのような男でも惹きつけて放さぬすべを、高尾は知っている。これは当時の太夫が持っていた絶大な自信である。こと性技に関しては、『地女の及ぶところに非ず』と嘯かせるだけの、長い伝統によって磨きぬかれた芸があった」(154頁)。 「正しい生、美しい生はあっても、正しい死、美しい死はない」(200頁)。 「一晩じゅう、高尾を抱き、あの白い肉を締めつけていたにきまっている」(269頁)。 「ここは無縁寺。権力不入の地だ。・・・ 無縁で生きてゆくには、芸が必要だ。芸によってしか生きる道はない」(305~8頁)。 「公界はさながら桃源郷であり、理想郷だった・・・・・・ ・・・ 徳川幕府は、その教訓を充分に生かし、公界つぶしのために世にも狡猾な方法をとった。・・・ 「差別」 ぱしっと幻斎が云った」(328~331頁)。 「先ず豊臣恩顧の大名を次々に毒殺することから始めたのである。浅野長政、堀尾吉晴、加藤清正、真田昌幸の四人は、揃って慶長十六年、四月から六月にかけて死んでいる。特に後の三人はすべて六月である。どう考えても自然とは思われない」(384頁)。 「すべての男にとって、娼婦の膝は母の膝にかわる、と云う。男は無意識裡に母の姿を求めて、娼婦のもとに赴くともいう」(478頁)。 「徳川幕府の制度から見れば誠に驚くべきことだが、吉原の内部は完全な自治が認められていた。・・・ 江戸の中で、これほどの自治が許されているのは寺院しかない。そして寺院と吉原に共通していることはただ一つ、無縁ということだ。・・・ これほどの自由が許される場所を示す言葉は一つしかない。中性の公界である。公界とは、堺や桑名に代表される、権力不入の地、今風にいえば自由都市のことだ」(495~6頁)。 それにしても、池宮彰一郎氏(司馬遼太郎作品からの盗作疑惑で実質断筆)の『四十七人の刺客』は、本書の新吉原=要塞という構図をパクったのであろうか。 | ||||
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始めから30%は面白かったが 終わりは、、、、少し焦りすぎて、ありきたりの終わりでした 本は初めのつかみが大事ですね! | ||||
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