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軍神の血脈-楠木正成秘伝-
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軍神の血脈-楠木正成秘伝-の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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ミステリーかと言われるとミステリーではないような…。歴史ミステリー?それもよく分からない分野。 楠木正成については不勉強で軽く南北朝時代の武将で足利氏と戦ったくらいしか知りません。なので、語られている事がそうなのか〜と思ってしまう程度です。 でも、全く知らなくても面白い。 歴史に疎くても続きが気になる!と読んでしまうだけの勢いはありました。ミステリーと言うよりやっぱりサスペンスな感じですかね。 個人的にはもうちょっと楠木正成の謎と祖父襲撃事件が複雑に絡んでくれた方が好みでした。 これを読んだ後に楠木正成に興味が湧いたかと言われるとそうでもなかったのがちょっと残念です。 | ||||
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楠木正成について、無知な状態からでも読みやすいです。楠木正成についてもっと調べてみたくなります。 | ||||
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内容が、面白い。 | ||||
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歴史にはあまり詳しくなく、楠正成についても名前だけは知っている程度だったのですが、読んでみると実に面白く、楠正成という人物にかなり興味が沸いてきました。これが真実かどうかはさておき、そういう考え方もできるのだなという勉強になりました。 ただミステリ部分に関しては、正直もうなくてもいいのではないかと思ってしまうほどです…。ないとダメなんでしょうかね…と毎回この方の作品を読んでいて思ってしまいます。。 、 | ||||
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ええ、今更のは重々承知なんですよ。でも書かせてもらいますが、 最高に面白い! 発売当初から手にし何度も読み返してしまう、中毒性の高い歴史ミステリー本です。近年は文庫化され安価になった分、周囲に歴史好きを増やそうと購入してはプロパガンダ的にプレゼントしてます(笑)正直、文庫のジャケのがカッコイイですが・・・。 楠木知らずな初心者にお薦めはもちろん、堅い歴オタな方にも買って蔵書しても損はないです! カフェイン豊富なブラックコーヒー並みの”楠”中毒性に、是非酔いしれて下さい!! | ||||
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楠木正成の新説を公表させないために関係者を襲いながら、犯行声明を残しておく秘密結社! 絶対ミスリードだろ、と思っていたらまさかのそのままでした。バカなんじゃないか、こいつら。 日本版ダヴィンチ・コードとの触れ込みですが、内容はわりとありがちな通俗伝奇サスペンス。ついでに歴史の真相もありがちな通俗歴史解釈でして、本格的な考察モノを期待された向きにはがっかりかも。まあ歴史上の事件の一局面だけを切り出して、断片的な情報の中から都合のいいものばかりを選んでいたらどんな解釈でも作れるという見本のようなものであります。本書で描かれる楠木正成像には違和感と既視感の両方があったのでよく考えてみましたら、そう、現代人好みの価値観に改変された大河ドラマの主人公みたいなのですね。リアルな南北朝時代の武将という感じがとても希薄です。何にしろ、この程度の憶説くらいで命を狙われるのでは世の中の歴史小説家や時代小説家は皆殺しでしょう。 作者の主張は登場人物の言葉を借りてストレートに描かれており、よく分かるのですが、捻りのないストーリーに御都合主義が多々あり、見事に足を引っ張っております。毒物注射なんてことを試みないでも刺殺するか撲殺するかして通り魔を装った方が無難だろうとか、都心の真ん中でカーチェイスやっておいて警察はいつ来るんだとか、ツッコミどころが多過ぎて物語に入り込めず。喫茶店か居酒屋で歴史オタが議論する、軽めの歴史談義くらいの内容にしておくのがよろしかったのでは。ヒロインたちは祖父のメモを手がかりに都内の史跡をまわり、次第に楠木正成の謎にのめり込んでいくのですが、よくよく考えると、犯人たちが勝手にタイミングよく襲ってきただけで、歴史の謎の解決したからといって直接事件の解決に繋がったわけではないような。全体に薄めな歴史検証に、雑な展開がいろいろ残念な一冊。 | ||||
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本書は、カンナシリーズ同様の歴史ミステリーで、全編に世阿弥の言葉が挿入されています。 まず、湊川で正成が自害し、尊氏が首実検するシーンから始まります。 次に舞台が現代に変わり、国立能楽堂で「鵺」が演じられているシーンに変わります。 主人公は薬剤師の瑠璃です。 元神風特攻隊員の瑠璃の祖父が、「太平記」の中に重大な真実が書かれていると瑠璃に告げ、間もなく何者かに判別が難しい毒を打たれます。 瑠璃は、高校の同級生だった京一郎と偶然再会し、一緒に真相解明に乗り出すという話です。 瑠璃と京一郎との会話の中で楠木正成などを紹介する手法で、歴史に疎い方にも分かりやすくなっています。 確かに本書の仮説では、子孫との整合性がとれていませんが、面白い着想だと思いました。 特に、プロローグとエピローグには胸が熱くなりました。 | ||||
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高田崇史氏の本はほとんど外れはなさそうですが、太平記が好きな人で楠正成ファンならぜひとも読んでほしいです。 もし歴史好きだけど太平記の時代はちょっと(実は私もそうでした)、という方にはNHKの大河ドラマのDVDを鑑賞して から読むことをお勧めします。 | ||||
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「神剣の守護者」(智本光隆)を読んだあと、南北朝物を探して読んだら現代ものでしたけど、 けっこう楽しめました。 「軍神」なる言葉が、最初に抱いていたのとはちょっと意表を突かれた感じです。 実は最初と最後が一番気に入っていたりww | ||||
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楠木一党の話はよかった。木南木の会は初めて知りました。もちろんフィクションだろうけど・・・・ | ||||
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特攻隊の生き残りで今は歴史研究家の修吉は、南朝の大忠臣・楠正成に対し疑問を抱いていた。 だが、その疑問が氷解したとき、修吉は何者かに毒を射たれ生命の危機に!毒の正体を突き止め なければ、修吉の命が終わる。孫娘の瑠璃は、高校時代の同級生だった京一郎とともに正成に 隠された謎を追うことにしたのだが・・・。 700年近く前に壮絶な最期を遂げた楠正成。その彼の秘密が明かされようとしたときに事件は 起こった。人を殺してまでも守らなければならないもの。それはいったいどんな真実なのか? 修吉の命のタイムリミットが迫る中で、瑠璃と京一郎は真実を求め奔走する。数々の資料や文献の 中から浮かび上がる楠正成という男の真の姿。だが、魔の手は瑠璃にも及ぶ・・・。 数々の言い伝えはあるが、そのどれもが正成という男を正確に伝えてはいないだろう。現代に生きる 私たちは、さまざまな資料を突き合わせ考察し、推理するしかない。だが、700年前に生きた男が いったいどんな形で現代に影響を及ぼしているのか?それはとても興味深いことだった。徐々にでは あるが、一般的に知られているのとは違う正成像が浮かび上がってくる。そして修吉の事件とつな がっていくのだが、新たな真実との結びつき方はいまいち説得力に欠ける感じがした。少々強引なの ではないかと思う。こんな理由ではたして、人の命を奪おうとするだろうか?どうも納得できない。 本の帯に書かれた「日本版ダヴィンチ・コードだ。」という言葉にも非常に心を惹かれたが、 「ダヴィンチ・コード」とはレベルが違うような気がする。ミステリーとしてではなく、ただ単に 「異説 楠正成」として読むほうがいいかもしれない。 | ||||
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楠木正成は誰のために戦っていたか。 裏表紙の言葉「死すること武芸ならば誰が武芸を学ばん」と説いた彼。 ロジックで楠木正成の最後を描いています。 イソップ童話にある羊飼いの少年は最後は狼に食べられる。 少年の信念は、死の恐怖に最後で破綻します。 少年は「断じて狼など来ていない」というべきでした。 楠木正成はどうだったのでしょうか? 一族のために戦い、葉隠ではなく「生きる事と見つけたり」とする信念ではなかったか。 でもやはり、事実のとおり湊川で死んだのだろうか? ロジックでよませる歴史の裏側。 装丁・題名も素晴らしいです。 著者によくある目次の(遊び?)解もあります。 読むとアタナも、 「近年、これほどの痛快事があったろうか。のう、直義」 と言いたくなります。 | ||||
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我が家の祖先は「楠正行」なんだと祖母が繰り返し言っておりました。(ホントかどうかはともかく) 楠木正成・正行関係についてはついついチェックしてしまいます。 一気読みでした。面白かったよ、高田さん!! | ||||
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小説としては結構はらはらどきどきさせて、誰が味方か敵かを分からないよういろいろ伏線をはってあり面白かったです。しかし、歴史小説はきちんと史実との整合性をとるべきものと考えれば、正成が実は○○と言うのは正成だけ取り上げればありでしょうが、湊川の後も正行兄弟が四条畷まで戦い、その後も弟の正儀が数十年戦い続ける史実からはその解釈はあり得ません。子供達の戦いの説明がつきません。そもそも正成が稀代の名将とされていること自体が後世の美化がかなり加わっており、天才で完璧な正成があんな負け方をするわけがないと言うのは単なる思い込みです。この本で作者は後世の軍神としての美化を否定したことは合理的ですが、その前提が後世の美化による稀代の名将だからと言うのは感心しません。と言うことで小説として星3、歴史小説としては星1〜2。 | ||||
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戦の天才にして人望篤く、後醍醐帝に最後まで忠誠を尽くした南北朝時代の英雄『楠木正成』、誰もが湊川での彼の最期を惜しんだのでは…。 なぜそれまで天才的な戦い方で勝利してきた正成が、湊川では凡庸な戦いぶりで命を散らしたのか…その湊川で正成を敗死させた大森彦七は後に正成の怨霊に苦しめられたと言うが、なぜ彦七はそれほど恐れた正成の霊を鎮魂せず、新田義貞のみを祀ったのか…など様々な歴史の矛盾がひとつの仮説をもって解かれていきます。 ここに浮かび上がる新たな楠木正成の人間性から、歴史に対する興味を新たに掻き立てられる本でした。 | ||||
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作者の高田さんの作風がよく出ています。 QEDシリーズを読んだ方なら,すっと入って いける内容と登場人物設定です。 楠木正成ほど戦前と戦後で評価の変わった 人はいませんが,そのあたりに興味のある 人は是非。 | ||||
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楠公さんと小生の地元の郷土史には欠かせない大森彦七のつながりについて楽しく一気に読めました。 時代上の点と地図上の点を掛けあわせたストーリー展開も楽しく読めた一因だと思います。 読み終わったあとに、出張に絡ませ湊川神社を訪れましたが、この本のお陰で少し違った見方も出来て新鮮でした。 ちなみに湊川神社のすぐそばの通りは多聞通りといいます。(^^) | ||||
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QEDなどを読んでいる読者には、あ〜高田崇史だね〜! と感じると思う。 元同級生が異様に歴史薀蓄男で、 ヒロインのひらめきと共に事件を解決するべく走る、 というお決まりのパターンなので。 他の人も書いているようにネット検索を駆使しているところは面白い。 それに殺人事件ではないのがいい。 最近、人が殺されないミステリが増えて嬉しい。 だからタタルさんじゃなくて、新キャラなのかも。 どうせだったら男女逆転させて、歴女と理系クンの謎解きだったら 面白かったんじゃないのか?と思ったけど。 ただ、高田崇史の読者なら、 冒頭の描写で、楠木正成の話はだいたいわかっちゃうんじゃないかなぁ。 ああ、そういうことね、と。 | ||||
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今回はQEDでも毒草師シリーズでもなく、単発ですが、謎をめぐる人物設定はほとんど同じです。 薬剤師の若い女性、歴史に詳しい高校時代の同級生、そしてその博学な姉。この枠組み自体に新味はなく、歴史の謎解きメインですが、今回の見所は、 謎の追っ手に追われながら、車で一日でめぐる正成・謎解きツアーのコンパクトさ。道中、ほとんどの資料をネットで参照し続ける、という設定もテンポがよいです。 そしてヒロインの祖父が特攻隊の生き残りで、新たな正成像を思いついたことから毒殺されかかる、という現代の事件が、最近のQEDのようにバックグラウンドの歴史と遊離したものではなく、かなり切実な意味をこめて、南朝と正成をめぐる史観につながっていること。 この二つで一気に読みました。 正成の後半生の生き方とされているものが、どうもそれ以前と矛盾しており、齟齬がある、というところから、忠勇の臣としてまつりあげられた正成像とは違う生き方を、今回も多くの資料からあぶりだします。ゲリラ戦に巧みで忍者をもかかえており機略縦横、そして「良将は戦はずして勝つ」という信条。これらから新たに構築される正成像はたいへん魅力的で、後半の謎解きの盛り上がりに呼応するように、彼を信奉していた特攻隊のひとびとの重たい思いも胸にせまってきます。ひとつどんでん返しもあり。 歴史が単なる過去ではなく、ついさきごろの戦争にまで脈々とその思潮が流れつづけていたこと、歴史が生きていることを、今回も著者は熱く語りたかったのだと思います。 冒頭と最後に、短くですが、めずらしく歴史小説のタッチで尊氏と正成のシーンが描かれています。これも余韻の深いものでした。 | ||||
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