五分後の世界

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

五分後の世界の評価:

3.97/5点 レビュー 129件。 E ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.97pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全253件 81〜100 5/13ページ
No.173
(4pt)

「文筆家」としてのピーク

この小説は彼の後の作品に比べれば……起点からの展開、並びに物事の集約といういわゆる「物語としての責任」という観点から述べるとすれば……下の下もいいところだと思う。
しかし、この時点での村上龍の瞬間の描写の美しさ、並びに躍動感を捉える能力はピークだと思う。

最初の戦場での高揚感と薄皮一枚越しの死が訪れ、ギリギリのところで躱していくひりつく様な緊張感、現代的なポリリズムのバレエの美しさ、ワカマツによる音楽の演奏がもたらす熱狂、目を奪われ本当に時間を忘れるように読み進めてしまった。

もちろん、この作品全体から立ち上ってくる思想や彼自身のエゴイスティックな価値観に対し嫌悪感を抱くのは自由だ。だが、ストーリテラーとしてはさておき、この時点での村上龍の綴る文章の熱量と質量は圧倒的だ。それだけでも一読の価値はある作品だと思う。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.172
(3pt)

村上龍とは!

想定が面白いが、筆力がありすぎるのか、それとも足らないのか、グロに走りすぎ。
内容を深くした方が読者の満足感が得られる。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.171
(5pt)

現代日本文学の傑作!

後世まで評価され生き延びる作品とか作家は多くないが、村上龍は現代を代表する作家として後世でも読み続けられると思う。作風に好き嫌いが出やすいと思われるが、「5分後の世界」は傑作である。

まったく架空の世界を文章で書き、読み手に風景を感じさせ、まるで映像を見ているように物語が進んで行く文筆は、私小説とは比べ物にならない技術を要する。話のテーマを単純に要約すると、現代日本人の代表としてオダギリが、一つの日本人の理想としてのアンダーグラウンドと言う別次元の日本に紛れ込む。自堕落な生活をしていたオダギリは、生まれつき腐った人間では無かったので、アンダーグラウンドの経験の中でアンダーグラウンドに同化していくと言うものである。

外国で生活した人なら解ると思うが、自国と自国人がカッコよく、尊敬されていると言うことは、とてつもなく良い事である。日本とは、日本人とはと考えて憂鬱になった時、これを読むと力が湧いてくる作品である。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.170
(1pt)

読みづらいし、内容も理解しがたい。

読み終えるのが苦痛でした。登場人物に個性がなく、場面説明も理解に苦しみました。何度、読むのを止めようとおもったことか・・・・。
 小説は好きなので、色々なジャンル、さほど著名でもない作家も読むようにしていますが、この作品にはがっかりしました。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.169
(3pt)

5分後でしか通用しないサバイバル

日本人よサバイブせよっていうリューのメッセージwをどう受け取るか。

時空の狂った「5分後」は太平洋戦争が続いています。地下に潜って抵抗する日本兵がいて、占領に来ている国連軍のスパイになってる村があり、疫病が流行ったり、アフリカのどこかの最貧国みたいに滅茶苦茶にされています。占領にきたアメリカ軍がやさしくなかったら、このくらい悲惨な目にあっていてもおかしくなかった、世界はそんなに甘くないんですよ、みたいなメッセージがあまり文学的工夫などなしにゴロっと投げ出されているというか。

一歩間違うと「硫黄島戦線で勝っていたら」みたいなバブル期に大量にあった?三文の戦争IFものですが、コレは負けているので方向が180度違います。でも何となく図書館とかに置いてある戦記もの漫画とかにまじっておいてあってもバレなそうなノリ?ベクシルとかとかけあわせたらカリスマアニメが出来そうです。CGとか使って映画化とかされたらかなり笑います。

村上龍のサバイバルはちょっとたわごとというか、女流作家の「恋」みたいな感じで、サバイバルで未来が変えられると思うなら、直球で架空戦記を描けばいいのにと思いました。だいたい侵略されて精鋭が育つなら、アフガンとかベトナムとかアフリカとか精鋭兵だらけですが。

それでも村上龍は戦闘シーンとか文章がすごくうまいし、戦記物の専門家でもないのにこれだけリアルに描写するのはすごい。しかし豪華なキャストでカッコよく撮るほど笑えるというものもあります。これは実験作なんだろうと思います。大好きという人もいるけど、ないよwという人もいそうです。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.168
(2pt)

テレビで紹介されていた。

初村上先生の本を読みました。私には本の世界に入れずに最後まで苦労して読みました。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.167
(1pt)

想像しにくい。

入り込めない。

なんかすごい状況に陥ったのはわかるのだが、登場人物の顔(混血ってどんな顔?)や性格(みんな似通った性格)で個性が無くて区別がつかず、唯一わかるのは性別の違いから唇かさかさの女の人だけ。

単語も聞き慣れない言葉が多いから(造語とか結構あります?)、物語の状況が、何がどうなっているのか全然わからない。
皆さんよくこの難しい言葉の羅列で理解できるなーと思います。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.166
(5pt)

別の日本

アンダーグラウンドの人々の描写に著書が思う日本人のあるべき姿の一端が描かれています。
ただリリシズムが溢れているだけではなく細かい挙動までリアリティがあり、日本人なら誰もが考えさせられる世界でしょう。
反対に、義勇軍や華族の生き残りだという日ノ根村の人々の様子が醜悪すぎて、しかし人ごとのようにも思えず、なんとも言えない居心地の悪い気持ちになります。
ただ、主人公を取り巻く世界の描写に力を入れるあまり、主人公自身の人間性がいまいち見えづらい感じがあります。
しかし著者が主人公を「一般的な日本人の感覚」として描いてるつもりならそれは成功してると思います。
逆を言えば、主人公以外のそれぞれの登場人物にとても感情移入できる物語に久々に出会いました。

それはそうと単純に読み物としてスリリングで面白いです。
映画化しやすそう。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.165
(5pt)

もっともラジカルな傑作!!!

昔はよかったとか、憲法は押しつけだとか、憲法9条が日本を
救ったとか、日本はアメリカの属国とか、
いろんなことが盛んに語られている。
個人的には、沖縄を捨石にしてまで本土決戦を考えていた日本が、
降伏せず、本土決戦・ゲリラ化しても戦うことを選択しなかったのかがわからなかった。
降伏しなければこうなったであろう世界を徹底的にリアルに描いているが、
作者がもっとも言いたかった事は、主体的に選択した行動を、責任と誇りを持って
科学的に、感情的にならずに、しっかりと世界を見つめてリアルに行動することで、
人間や社会や国家はいかに変化するかということだと思う。
アメリカや他人のせいにして自分自身の問題とし考えず、すべてのことを後回しにして逃げてきた日本人。
そうしなかった日本人がいかに成長し、大人としての道を歩み始めるかを訴えていると感じる。
現在の日本と日本人への、強烈で根源的でラジカルな問題提起を行っているこの作品は、
2013年のこの時点でますますその価値を増してきていると思う。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.164
(3pt)

爆裂的な長さと爆裂的な世界観

その爆裂的な長さと爆裂的な世界観。特殊強化プラスチックの地下拠点など。世界観の構築が面白いです。

こう言った強烈な世界観の中、書き手が僅かに含んだユーモアな文体で笑えてしまう。例えば戦闘中にあるキャラの顔を文章で描写しているのであるが「もしもこの顔のまま普通に表に出てみれば、きっと狂人だと思われるだろう」の様な風に、吹いてしまう書き方が面白い。
テーマとしてはもし日本が負けずにゲリラ戦闘を継続していればと言う物語であります。

次から次へと起こる鬼気迫る物事に対して、こと細かに描かれている。

ただあまりにも「5分後の世界」と言うタイトルが思わせぶりと言うか、タイトルだけだと架空タイムスリップ戦争物語と言うのがわからない。10分でも良かったんじゃないかと。このタイトルでは時空間物に興味のある人も誘われてしまう。

どうやら地下で磁力が狂ったらしいとのことが少し後半に書かれているのですが、それ以外そこの所の科学的な理由説明が一切されていない。例えばもしも人に「"五分後の世界"。読んだよ」と言うと、"何?!5分後の世界?!""なにか非常に知的な物語でも読んだんじゃないか"と思わせるが、実際は爆裂的な戦争物語だった・・・と言う感じになってしまう。

そこの所、芥川・羅生門の様にあれだけダークな世界観描写しておきながら、最終的には主人公がどうなったのか分らない様な、物語の理屈を合わせるよりも、その場の物語・文章の面白さを追求する様な荒っぽさがあり、そこの所を看過できない読み手にとっては欲求不満になると思う。ただ物語りと言うのはいろいろあって、例えば黒澤映画「どん底」の様に、ただ単にその場の、どん底的な人間の状況を描き出しているだけに終始しているスタイルもあるので。

物語は、"一粒のアメを食べると相当に美味しかった"と言うレベルの生死を分けた状況であるので、その状況に置かれた主人公と、リアルに戦後の平和な日本の自分と比べ合わせた時に、感動が生まれるかもしれない。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.163
(4pt)

村上龍をはじめて読んだ

SF小説だと思って読み始めたら全然違うのでかなり違う意味でのショックを覚えた。こういう小説は今まで読んだことがなかった。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.162
(5pt)

おもしろかった

主人公とその他の人達との関係とかおもしろかった。
最後の続きが気になる
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.161
(5pt)

「勇気とプライド」をどう読み取るか

自らの価値観を揺さぶられるようで、刺激的でした。今まさに日本人として読むべき一冊でした。

作中の教科書にある以下の文章に「五分後の世界」の「日本国民」とは何かが集約されていると思います。
「生きのびていくために必要なものは食料と水と空気と武器、そういうものだけではありません。勇気とプライドが必要です。われわれは、この五十年間、一人の戦争ノイローゼも、自殺者も出していません。」

服装、言葉、そして勇気とプライド、、、この「日本国民」たちの姿は美しいです。

素晴らしい一冊だと思います。

この「勇気とプライド」をどう読み取るかで、評価が大きく変わるように思います。

自分にはこの文章も刺さるものがありました。
「その民族が生きのびていくためには、次の世代に大切な情報を確実に伝えていかなくてはならない。」

日本人としての誇り、そして伝統についてに考えさせられました。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.160
(3pt)

大して倫理的とも思えやせん

設定がちょっとだけディックの「高い城の男」に似ているような気もした。まあとらえようによっては正反対かもしれないが。
 面白い小説ではあると思う。バイオレンスも多く、描写も細かく、視点も当時としては斬新とも思える。
 だが、解説とは反対に、ひどくきれいごとを並べたある意味で暗愚な小説とも思えた。歴史設定にリアリティがない。やたら一面的な見方をしているようでもあり、こういう見方では早晩蹉跌をきたすであろうということは常識で考えればわかるのではないか。
 解説では圧倒的な描写で読者に変化を迫るというようなことが書かれてあったが、これを読んだところで大して変わりゃせんだろう。
五分後の世界 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 五分後の世界 (幻冬舎文庫)より
4877284443
No.159
(3pt)

大して倫理的とも思えやせん

設定がちょっとだけディックの「高い城の男」に似ているような気もした。まあとらえようによっては正反対かもしれないが。
 面白い小説ではあると思う。バイオレンスも多く、描写も細かく、視点も当時としては斬新とも思える。
 だが、解説とは反対に、ひどくきれいごとを並べたある意味で暗愚な小説とも思えた。歴史設定にリアリティがない。やたら一面的な見方をしているようでもあり、こういう見方では早晩蹉跌をきたすであろうということは常識で考えればわかるのではないか。
 解説では圧倒的な描写で読者に変化を迫るというようなことが書かれてあったが、これを読んだところで大して変わりゃせんだろう。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.158
(5pt)

ok

ok no problem fine. good enough nice
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.157
(5pt)

問題なし

問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.156
(5pt)

価値観を根底から揺さぶる最高傑作

自分がそれまで培ってきた価値観が根底から揺さぶられる
衝撃的な読書体験でした。
誇張ではなく、読む前と読んだあとで
世界に対する見方が一変します。
これまで考えたこともなかった新たな視点を
次々に提示していく洋々たる空想力、
そしてそれを支える骨太で細密な作品設計と表現力には
驚嘆し脱帽させられるばかりでした。
自分にとってはいまだにこの小説が村上龍氏の最高傑作です。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.155
(5pt)

村上龍の最高傑作

著者みずからが「最高傑作」と評したように、自信をもって薦められる一冊。
確かに暴力描写は多いが、戦争を続ける日本という舞台設定において、メッセージを伝えるためには致し方ないであろう。

主人公は太平洋戦争で降伏をせずに戦い続けている5分ずれた「もうひとつの日本」に迷い込む。
ただ生き延びることを優先した結果、受け入れられ、やがて一員としての自覚に目覚めるところで物語は終わる。

メッセージは非常にシンプルだ。
個人が戦略的に生き延びること。そのために何を考え、どう行動すべきかを物語として伝えている。

確かに、ある世界観を作り出すことで現実世界を批判するというのは物語でよくある手法ではある。
ややもすればこのような手法には胡散臭さや説教じみた感覚がつきまとうが、「もうひとつの日本」は清々しく、食料の問題や少子化の問題など、リアリティも担保している。
さらに、その手段である舞台である「もうひとつの日本」に対して、著者本人がすべてに心酔している訳ではないこと感じられる。
必ずしも戦争がよい、戦争している国がよいと言っている訳ではない。

ぜひ皆様にも読んで頂きたい一冊である。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.154
(4pt)

地には平和を

SF作家の小松左京氏の「地には平和を」のパクリのような設定だが、描写はリアルで筆力で地下要塞の様子を含め描き切った感のある作品。戦闘シーンも冗長なほどの描写である。ただ惜しむらくは、やはり私もそうだが戦後派の弱みか、戦闘で高揚する感覚に制されるところか。攻め込まれる民の視点がどうも欠けているような気がする。彼の作品は他のものもそうだが少々概念が先行しているところがある。血には臭いがあり、死体には時間とともに腐敗臭が漂う。ある種東南アジアの例えばタイやベトナム、カンボジアの夜のようなすえたような匂いが漂うような文章が欲しかった。70年近く前だがそのような戦いを日本人は闘ったのだ。大岡昇平の「野火」と勝負せよとは言わないが、プレステのゲームのレベルは越えてほしい。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049