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虚像の砦
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虚像の砦の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
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筋立てはしっかりしてるし話も明快だから、本当はすごく面白い小説なんだと思います。 しかしこの本のテーマである「テレビ報道」の現場に居る人間の正義の基準がどうにも納得できず、結果的にわたしには面白いとは思えませんでした。 いくら新聞業界というマスコミの一角の出身者とはいえ、あの「ハゲタカ」の真山氏がこんなマスコミ万歳論を描くとは、と正直がっかりいたしました。 これから読まれる方もおられると思うのであまり内容には触れませんが、わたしの気になったところの例を。 主人公の一人である某テレビ局報道ディレクターが言います。 「あのバッシングはなんだったのか」と。 なんについてかと言うと、この小説では多少の言い換えはなされてますがTBSがオウム真理教にビデオを見せたことによって引き起こされた、坂本弁護士一家殺害事件についてです。 はたしてTBSは世間からそれほどバッシングされたでしょうか? そりゃ業界ではいろいろ言われたでしょうし居心地悪い思いもしたでしょうか、一般の国民に広く周知され、批判に晒されたでしょうか? 責任をとったでしょうか? わたしはそうは思いません。 少なくとも同じマスコミの人たちが、針小棒大に繰り返し報道を続け幾つかの食品会社を倒産に追いやったような情熱を持って、この「殺人事件」を伝えていた記憶はありません。 食品会社はつぶれ社員は路頭に迷いましたが、TBSは元気いっぱいですよね。 まして「椿事件」なんて、知らない国民の方が多いんじゃないでしょうか。 せめて総理大臣の漢字の読み間違いを繰り返し報道し続けるよりは情熱を持って伝えるべき大事件だったと思うのですが。 またその主人公は、彼の持つ報道の正義理論のひとつである「真実に近づくため」とイラクでの邦人誘拐事件の現地入りするのですが、あろうことか、彼は解放された邦人の真実の第一声を「国内ではあなた方はバッシングされているから」と指図して恣意的に言い換えさせてしまうんです。 なんなんだそれは。 こういうのを捏造というんじゃないのか? これが報道の正義なのか? どこが真実に近づいてるんだ? しかもそのバッシングは「政権の陰謀だ」と断定してしまいます。 主人公たちマスコミの人たちが、終始政権を敵視する姿勢は、ある意味権力の監視という意味では正しいのかもしれません。 でも権力に対し常に陰謀を弄していると見、精査せず政権を悪と捉えその観点からテレビで流すのが、本当に報道といえるのでしょうか。 これはあくまで小説ですが、真山氏の作品です。 どうしても現実のマスコミの現場の空気を伝えているように思え、日本の報道人の姿勢に恐ろしさすら感じました。 恐ろしさといえばこの主人公が「今ヒトラー」と小泉首相をモデルにしたと思われる人のことを何度も罵るのですが、この感覚はなんなんでしょうね。 当時のテレビでは自称評論家たちが堂々と小泉首相を批判し、テレビキャスターもまったく好意的ではなかったと思うのですが、ヒトラーってのはそういう存在なのでしょうか。 むしろわたしには、昨今テレビが政権をとらせようと明らかに偏向した姿勢で大応援している某野党の方にヒトラーを感じます。 マスコミにまったく批判されない政権が誕生したとき、それこそ大戦時の政府と大政翼賛会なんじゃないでしょうか。 そう、軍靴の足音が聞こえます。 | ||||
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TV放送業界の裏側をドラマチックに描いています。 大体想像していましたが、やっぱりドロドロした世界ですね。 読みごたえとしては、そのあたりの裏話が面白いです。 ただ、ストーリーは展開がうまくいきすぎて、 リアリティを求めるとつらいかも。 個人的にはやっぱりハゲタカの方が楽しめたかな。 | ||||
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テレビ業界のことや政界のことは、皆なんとなく知っていると思います。小説もそのとおりです。しかし官界の描写は新鮮で面白かったです。この小説を読むと、テレビ業界に限らず、あらゆる業界に官界が、影響力をもっていることが、予想できます。小説なので多少誇張しているかもしれませんが、政界、官界、民間の三つの世界が、まさにじゃんけんの構図になっていることもよくわかります。ただ若干の力の差はあるように読めますが。 | ||||
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TVメディアの情熱と哲理を訴えるテーマでこの紙数の作品に 纏め上げた著者の構成力はまずまず評価します。 ただ、物足りなさとして、大手広告代理店や芸能界、警察、政界に なんちゃら革命って、社会的公正を欠き蹂躙する影響力をほしいままに しようとする某団体の描写が無かったこと。更には、架空ではあるが 違和感を覚えざるを得ない、自作自演を疑われたが実のところ純粋に 平和主義の実践者に過ぎなかったとされるイスラム戦地での 拉致被害者らだけが取材される側の唯一象徴の如くであったことは残念で、 もっといろんなケースの事象も絡めて登場させて頂きたかった。TV報道に 賭ける主人公風見の行動力は間違いなくカッコイイのだが。 文庫版の426項「大衆を躍らせた罰を請けているのかも知れない。視聴者を 小馬鹿にしていた俺達だって、彼らと大差の無いほどの愚か者だった事を 思い知らされているんだ。」の下りに至っては本書を壁に投げつける衝動を 直前で思い止まる程不快を催しもしたが、これはまんまと著者の思惑に釣ら れたと解釈している。笑いを創り伝えるあなたは何様ですか?裏とって足で 真実を追って伝えることは純粋に賞賛され得ることですか?ただ口開けた まま音響と映像演出に誘導されるだけが総視聴者の姿だとか勘違いも甚だしい! って分かってて焚付けてんだよね読者を。 仮に風見みたいなカッコイイ報道の裏側の一件が現実に垣間見れても、 今はTV以外のマスコミが社会に浸透して、そこに共存を図り損ねて健全な 機能を果たせなくなっちゃってるのがTVの全貌。この作品に込められた美談は 業界人こそが読み噛み締め続けるべきTV報道の哲学で成就され辛い理想だと思った。 生産強化に踊り、狩猟採集から農耕定住生活を選択して村社会密集の フラストレーションを近隣スキャンダルゴシップで解消しプライバシー 崩壊の代価を払い始めた大昔の頃から、人類はマスコミという ハイエナ如き生業を手にしたってのが私のマスコミ原点への解釈。 他人の揚げ足とって金取ってるんだから見紛うことなくハイエナでしょ。 ハイエナにはハイエナなりのやりかた、哲理があるんですってくらい 気概を持って頑張って欲しいものです。現実の東京豚さんはだらしないね。 最近、にっぽん紀行「黒潮の海に今ふたり〜土佐 カツオ漁師〜」 ってNHK番組がすごく面白かった。 | ||||
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90年代中盤以降に実際に起きた大事件がこれでもかと盛り込まれているのにもかかわらず、しかも、報道だけではなくバラエティの制作にも目を配りつつ、ストーリーが破綻することなく最後まで一気に読ませる構成力と筆力は凄い。 著者がこの小説で言いたいこと、主張したいことはあると思うが、そういう難しいことを考えずに素直に楽しむのが一番いいのだと思う。 また、こういったモデルが実在する小説は、著者がその人物をどう捉えているのかが窺えるので、ストーリーとは離れた部分でも楽しみがある。他にも触れている方がいたが、僕も思わず笑ってしまったのは、著者が、古館伊知郎がモデルとなっている人物のことを「問題外のバカ」と言い切っているところだ。著者が彼に触れているのはここだけ(しかも僅か数行)なのだが、僕も現在の彼が番組で見せる“訳知り顔”や“したり顔”をみる度にムカッとしていたので非常に印象に残った。 | ||||
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ストーリーはよくできていますが、読む人を選ぶ作品だと思います。 作者流の善悪の定義をした上で話しが進んでいくので、終始違和感がありました。 作者の考えの理由付けも一部不十分な感じだと思います。 ですが、考えが作者と近い人が読めば非常にいい作品でしょう。 | ||||
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今までOKだったのに上司が突然ダメ出しをしてきた。。。その理由があまりにも理不尽。。。 というのはほとんどのサラリーマンなら一度は経験したことがあると思います。そういう人にはぜひ読んで欲しい本です。 わかるわかる!!という箇所があるはずです。 一般社員では計り知れない謀が蠢いているんだろうな、と思いました。 | ||||
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2004年のイラク人質事件の際のマスコミの報道と世論を題材とした小説。 展開の早さ、登場人物の魅力など素晴らしい筆致で一気に最後まで読ませる筆者の力量には 感服した。 また題材となっているイラクの人質事件もすでに4年が経過しており、 正直な私の印象は「そんなこともあったなー」位だった。 しかし読みすすむうちに当時のマスコミの報道や政府のコメント、これら世の中全体を 巻き込んだバカ騒ぎが思い出された。 この事件に対し、筆者は政府のマスコミを利用した世論操作の可能性を強く出している。 しかしあくまで小説内の話であり、フィクションである以上「そうであったら1番面白い」 展開にするのは当然といえる。その意味でこの小説は成功している。 実際、この事件は当時のバカ騒ぎのわりには意外と後日談が少ない。 被害者のPTSDなどを気遣っての事とは思うが、 このときの全ての国民を巻き込んだバカ騒ぎについては一人一人が冷静に事件を俯瞰し、 現在絶え間なく流れるマスコミ報道への自分自身の距離感や価値観を考えてみるのもいいと思う。 | ||||
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複数の視点を入れ替えて物語を紡ぎ出すという手法で、 各登場人物それぞれが個性的でリアルに感じられます。 物語は淡々と進むのですが一体どういう方向へ行くのだろうと 不思議に思う暇もなく、読み進められるのは著者の筆力というもの なのかと思います。 脇の登場人物もリアルに感じられるので、それがこの小説の よさなのかなと思います。 エンターテイメントととして純粋に楽しめます。 同じく元新聞記者の「半落ち」の著者の小説をちょっと彷彿とする感じ というのは、登場人物が結構みな悩んでいるからか。 | ||||
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真山作品に登場する人物はいつも魅力的だ。 ハゲタカの鷲津もしかり、今回の風見や黒岩もそうだ。 何かに立ち向かっていく強い人物がとてもカッコよい。 作品の最後にはフィクションであるということが強調されているが、 実在の人物、企業、団体に置き換えて読むと一層面白いかも。 ストーリーも先がドンドン読みたくなる作品。 おすすめです。 | ||||
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私はテレビ番組製作業を営む会社に勤め、プロダクションマネージャーとして13年働いている。 そんな私が思うに、まあかなり良くできている話ではないかと思う。 テレビ局の営業担当の姿がないとか、代理店の影が薄いとか、今のテレビ局にこんなに気骨のある人がいるのかなあという疑問とか(ま報道局の人とは仕事したことないから実態は知らないけど)、 親子の会話が凄まじく不自然であるとか、お笑いプロデューサーと部下のディレクターの会話があり得ないくらい不自然で異常とか、 イラクがモデルの国を「イスラム共和国」というネーミングにするとか、アルジャジーラをメソポタミア放送とネーミングするとか、毎朝新聞という毎日新聞がモデルなのか朝日新聞がモデルなのかわからないようなべったべたなネーミングするとか凄まじいまでのセンスの無さ(あるいはステレオタイプなわかりやすさを示したかったのか?)とか、 そのくせヨルダンはヨルダンと実名を出しているアンバランスさとか、 報道局の37歳のディレクターが運転手付きの車で取材に行くなんていくら局とはいえそんな贅沢できるんですかい?とか、 まあいろいろと文句はあるけど、 まあ結局夜中の1時まで読みふけって一気読みしたので、面白かったんだろう。 それと、明らかに古舘伊知郎(がモデルとなっている数行だけ登場する人物)のことを問題外のバカと断言しているところに、著者の気概を感じる(大袈裟)。 | ||||
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読ませますね。 ハゲタカもよかったけれど、 こっちもよかった。 企業もの、社会ものの小説の場合、 登場人物には、概して わかりやすいキャラクターをもたせるものなので、 主人公は、「テレビの仕組み」と思って読んでも よいのでは。 いろんな世界の小説を書いてほしい 作家です。 | ||||
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テレビ番組の作り手の視点から見た政治、社会、行政という設定。実際にあった宗教団体の弁護士一家殺害事件や某戦闘地域での邦人人質事件等を彷彿とさせる出来事をネタに話が進む。著者は大手新聞社記者出身という経歴のせいか、メディアの「正義」にどうも甘い。この小説を読むと、「現代社会で最も権力を有するのは結局メディアなのか?」という諦めとも絶望ともつかない思いにかられる。 政治家や大金持ちも個人、社長や次官もポストに過ぎず、いわば、期限付きの権力者だ。しかも所属と氏名、顔という個人性を表面に出した権力者だ。それに比べてメディアは、顔のない組織が、現代では最も威力を発する情報操作という「権力」で人の心や社会のシステムを動かしていく。その中にあって、マスコミ人が勘違いしてしまうのもむべなるかな。 メディアの報道は、所詮、つくりものだ。記者が取材した時点で既に「事実」は二次情報になり、視聴者や読者に届く頃には、無限のフィルターを通過し、しかも映像もコメントも切り貼り。今更と思いつつも、「報道」の必要性を考えてしまう。 この小説の中で、唯一救いなのは、バラエティ番組プロデューサーの「笑いを届けたい」という真摯な思いだ。案外、テレビ局の存在意義の本質は、今の世の中、バラエティやドラマという、完全な作り物にあるのかもしれない。 | ||||
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読んで損はないと思います。ただ、イラクの人質事件の感情操作というくだりは、何度考え直しても違和感を感じました。単純に第一印象として、「行くなと言ったのに行って捕まった」その結果を引き受ける覚悟をしていたならまだしも、悪びれもせず助けろって…と思った記憶があります。強制的に行けなくしたら、それはそれで権力がどうのこうの騒ぐのでしょうし。まあ、それ自体が操作なのだと言われれば、精神分析よろしく反証のしようもないので、それ以上話は進みませんが…個人的にはあれは、政府の意図と常識的な正論がたまたま重なったのではないかと思えます。作品的には、中立的というか俯瞰した視点で書かれているので、権力の闇、テレビ局の闇などの記述が面白いですが、登場人物にはあまり感情移入できない感じがしました。「権力の監視」をモットーにするのもいいんですが、それは「目的」ではなく、民主主義が機能するための「手段」でしょうに。 | ||||
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TV局の、ジャーナリスとお笑い番組プロデューサーがそれぞれの、目指すものに向けて進んでいく話 ○気に入った言葉○ ・情報とは、情けに報いる事 ・報道とは、道に報いて初めて報道と言える ・人類には、誰も敵わない笑いという武器がある。 ○感想○ ハゲタカ同様、一気に読み込める(リズムがいい) TV局放送免許の仕組み・ジャーナリストとは何かを知りたい時に読むといい本 | ||||
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超おもしろ小説「ハゲタカ」を書いた著者の本ということで、かなり期待した。 ハゲタカほどのおもしろさはないが、期待は裏切らない作品。 テレビ局ー広告代理店ー政治家ー官僚による、 情報操作と権力闘争が見事に描かれていて興味深い。 ただ題材とされているのがイラクで日本人3人が捕まった事件で、 政府が自衛隊派兵の責任を逃れるために、 被害者に自己責任論を押し付けたというくだりは、 違和感を覚えてしまうが、 まあそれはそれとして、権力や情報操作に負けず、 テレビの力を使って世の中をよくしていこうという、 2人のディレクターを描いている話はなかなかおもしろかった。 | ||||
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放送局は、自由な言論の砦をイメージしていましたが、この小説で、経営的には、昔の銀行業界と同じで競争の無いことで守られていることがわかりました。キー局がネット局の赤字を補填したり、赤字かくしのためのデリバティブ取引は、まるで、バブル崩壊の頃の銀行業界を髣髴させます。しかも、経営側が、未だにその事実に気づかないことには、滑稽さを覚えます。 さて、ストリーは、政界、官界、金融界、3つどもえで展開します。かなりお勧めの物語です。ぜひ、いろいろの視点からお楽しみください。 | ||||
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NHKドラマ「ハゲタカ」の視聴率が平均7パーセントだったらしい。 それを踏まえて、テレビの前の視聴者のうち良識ある人のパーセンテージがそれである、と書いたコラムニストがいた。 正鵠を得ていると思う。 捏造や誤報でその質を糾弾されている時期だから余計に面白く読んだ。 もともと認可事業であり、スポンサーの影響に左右されるテレビ局に報道の質を求めるほうが難しいということがまざまざと語られる。 報道、バラエティ、総務省、広告代理店、政治家、財界すべてを巻き込んでドキュメンタリードラマの手法は相変わらずさえていると思う。 テレビを本当に楽しんで愛した人間たちが逃げ出していく昨今の問題点がここには列挙してある。 沈む巨大戦艦からすべての人々が下船する前に、放送局の中の人たちは今一度衿を正すべきだろう。 ところで、帯に経済小説と書くのはどうしてだろう。 | ||||
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坂本弁護士一家殺害事件、イラク日本人拉致事件をモデルに 物語は進んでいきます。 物語的にはハゲタカ・バイアウトの方が個人的には好きですが、 メディアの公表する内容の影にどんな事情があるか、また、許認可事業と いうものの弊害を考えることができました。 TVや新聞に対して、ほとんど信用していなかったのですが、 本書を読んで、不信感が高まりました。 羅生門のように真実に対しても見方は多岐にわたりますし、 TVや新聞などスポンサーが絡むと真実は見えませんね。 | ||||
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デビュー作の「ハゲタカ」が面白かったので、本書を読んだ。今回は、テレビ業界を舞台に、政や官との関係、報道のあり方、いい加減なファイナンスなどのメディア問題に踏み込んでおり、実態を踏まえつつ、「ハゲタカ」と同様にノンフィクションに近いフィクションの仕上がりになっている。若干取材が雑で、「ハゲタカ」と比べるとリアリティに欠ける部分もあり、作品の質が若干落ちるという印象だが、それはきっと「ハゲタカ」が面白すぎたからであり、この作品も水準以上の出来なのではないか。読んで損はないと思われる。 | ||||
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