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ベイジン
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ベイジンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全87件 61~80 4/5ページ
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こんなにいい作品に巡り合えた私はラッキーです。 中国、原発、など、とっつきにくそうなキーワードが並ぶにも関わらず、見事なまでに人を引き付ける筆力。 主人公の日本人と中国人の熱い男たちがかっこいい。 中国・日本の両サイドに立った視点で描かれている点、原発の知識がまったくない人でも十分理解できる解説、 そして、なにより濃い人間ドラマ。山崎豊子の「大地の子」の現代版とでも言おうか。意義深い作品だ。 そして、感動のラストを読み終えた余韻のまま読んだ「あとがき」。 作品を作る上でお世話になった人に感謝する筆者の言葉、「作家など、たくさんの人の想いを紡ぎ、伝える語り部でしかない」。これに、また、涙。多くの人の協力と、筆者の熱い思いが伝わる「あとがき」です。 とにかく!!!!!絶対に読んでください。そして、中国語に訳してください、だれか。 | ||||
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熱い男の人間ドラマを描く手腕は さすがのものがあり時に目頭を熱くし、 時に胸を熱くしながら読ませてもらいました。 しかし ラストの終わりかたが消化不良。 登場人物たちの終焉を 最後までキッチリと描いてほしかったです。 そこまでが 非常によかっただけに 余計にもったいなさを強く感じてしまいました。 | ||||
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作品自体はとても面白く、興味深いものでした。 ですが、新書のほうで多くの方がコメントされているように 終わりがちょっと心残りです。 あと100ページくらい頑張って戴きたかった。 それとも続編が出るとか?出ないか。 真山氏の作品は文庫で出ているものに関しては全て 読ませて頂きましたが、その中でも個人的に最高だと思います。 終わりがちょっと残念なのを差し引いても断然の5つ星です。 原発関係で少し難しい用語も出てきますが、全体的にとても 読み易く、エンターテインメント性の高い作品です。 是非読んでみて下さい。 | ||||
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中国で、あるいは中国人と仕事をした経験のある人にはたまらない一冊だと思います。 いろいろと中国人に対して複雑な思いを抱いていたので、本書を読んで、目から鱗とは この事なのかな、と思いました。 エンディングについては、賛否両論だと思いますが、必ずしもハッピーエンドでなくても 良いのかな、と個人的には思います。 それにしても(キャリア的に)余り中国と接点が深くないように思える著者が、ここまで 的確に中国人の特徴を掴んでいる事については、素直に脱帽です。 | ||||
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ハゲタカ、バイアウトで真山さんのファンになってしまいました。この本にはハゲタカ以上の期待はしていなかったのですが、結果は一番面白かったです。ストーリー展開、場面展開が見事で一気に読めます。話が緊迫したまま「完」となってしまい、思わず「えーっ」と声がもれてしまいましたが、顔は笑っていました。最上のエンタテイメントを味わった満足感が残りました。でもこの物語の続きがいつか読みたい気持ちでいっぱいです。いつかどこかで書いてほしい...。 | ||||
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ハゲタカシリーズを読んで、同じ作者の本を全て読みましたが、最後にこの本でした。この数年読んだ中では一番感動しました。ラストのあたりはなぜか涙が出てきます。感想の内容は他の人が書いている通りです。ハゲタカが最近再び脚光を浴びていますが、この本はもっと読まれてもいいと思います。べイジンという書名が、映画化の時は良いかもしれませんが、小説の題名としては、いまいち内容がイメージできないので損しているかな?ハゲタカの題名にも最初そんな感じがして、書店に一杯並んでいるときは、なんかうさんくさくて手に取る気にもならなかった。 | ||||
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良くも悪くも中国らしく、実際にありえそうな内容で怖いです。 中国の真東に位置する日本は、中国に何かあれば本当に危険であるということを まざまざと見せ付けられる内容でした。 このくらい男気のある技術者が今の日本にいることを願っています。 | ||||
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北京オリンピックにあわせ、原発を作る男たちの話。 1人は愚直な日本人技術者。 1人は実直な中国人共産党員。 完璧を求められる原発において、資材は規格違いのモノが持ち込まれ、 工員はサボり、自家発電用の軽油が盗まれる。 それも含めてリアルな「中国」の中で、原発を、作る。 なんともいえないリアルで、面白い話でした。キーワードは2つ。 1中国 とてもイライラします。笑 なんでこいつらはそんなにメンツが・・恥とか礼儀とか・・ と、言いたくなってしまう程に、でもどうにもならないことに切なくなるほどに、 本当に中国を感じます。 2希望 そんな中国でも、「まだ何かできるかもしれない」 本文中でも、「日ごと生まれては消えるもの。それは・・」とありますが、 消えてもまた生まれる希望。 この本には、それがあります。 いらいらしたり、ドキドキしながら読んで、 最後にはちょっと涙ぐんでます。是非。 | ||||
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人物の描写と構成が面白く、 ストーリーが見える後半になっても ぐいぐい読ませます。 特に中国という国の複雑さが 表現されており、うまいと思いました。 | ||||
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登場人物の魅力、アジアを舞台にした スケール感、容易に全体像が見えてこない 物語の構成。 すっかり引き込まれました。 まだ上巻ですが、下巻が楽しみです。 | ||||
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『マグマ』と同じ、エネルギー問題に切り込んだ作品ですが、前者以上の物語スケールや登場人物への肉薄等、物語を読み進める中で大いに圧倒されました。 エネルギー問題に関する深い洞察を織り交ぜ、『マグマ』の地熱にしても『ベイジン』の原子力にしてもテクニカル面での精緻な調査もされており、真山氏らしいリアルさがを追求されておりました。且つ相変わらず魅力的な登場人物が醸し出す強烈な個性のハーモニーを奏でています。しかも、それらの濃重厚な構成にもかかわらず、物語のテンポは異常なほど軽快ときているとは。。 やっぱりスゴイ!! | ||||
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縁起のいい「8」の連なるこの日に向け、2つの国家的プロジェクトが中国ですすめられていました。 ひとつは北京(ベイジン)オリンピック。もう一つは、世界最大級の出力を持つ紅陽核電(原子力発電所)の建設です。 オリンピックの開会式場に特設された「和諧の光」へ送電を開始しようとしたとき、一人の日本人が原子炉を止めるように指示しました。技術顧問として原発建設に協力していた田嶋伸悟です。 中国側の総責任者のドンは、運転を続行させようとします。 なぜこのタイミングで停止させるのか。 ドンの質問への田嶋の答えは、 「絶対的な安全が確認できない以上、停めるしかない」 というものでした。 停電時に起動するはずの非常用ディーゼル発電機が規定の300倍の失敗率。なのに報告書には規定をクリアしたと嘘が書かれている。自家発電の軽油が何者かに抜き取られている。何より気になるのが、施設内の清掃がこの期に及んでも徹底されない。 田嶋が理由をならべあげましたが、所員たちも呆れるばかりです。 掃除が不十分だからといって原子炉をなぜ停めなければならないんだ。 とうとう、責任者のドンは田嶋の身柄を拘束し排除することを命じました。 「事故が起きた時、誰もあんたを庇ってはくれないんだ。 私の判断を信じなさい」 不吉なことばをのこして、田嶋が連れられていきます。 オリンピックの開催という実際のできごとに、国の体面をかけた原子力発電所の建設というフィクションを交えた、緊迫したドラマの幕開けです。 もう北京オリンピックは終わってしまいましたが、この緊迫感に変わりはありません。 お勧めです! | ||||
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2人の主人公は、それぞれ重たい過去を背負っています。 同僚を事故で亡くすという経験もあり、原発のおそろしさが骨身にしみている日本の技術者の田嶋。 天安門事件で拷問のはてに殺されるた兄を持ち、過激派の弟として差別を受けてきた中国共産党幹部のドン。 上司がドンに与えた指令は、紅陽核電をオリンピック開会式に合わせて完成させること。同時に、紅陽に隣接する大連市で党要人の汚職を摘発するという、もうひとつのミッションも与えられました。 本書に描かれる中国社会は、汚職と賄賂にまみれています。原子力発電所の建設には安全の粋を集めなければならないのに、耐震工事は手抜きする、機材の品質は守らない、書類は平気で改竄する。 従業員も従業員で、整理整頓しないとか禁煙を守らないのはかわいいもので、禁止されているラジオを持ち込んで作業中に聞いていたり、少し監視をゆるめると、機材を盗んで持っていってしまいます。 日本では考えられない規律の中で、田嶋とドンは協力しながら工事の障害をひとつひとつ克服していきました。 最後のさいごに2人は対立し、原子炉を停止させよという田嶋の主張は受け入れられませんでした。 かつて「チャイナ・シンドローム」という映画がありました。アメリカの原発の手抜き工事を告発した映画で、原子炉が暴走してメルトダウン(炉心溶融)してしまうと、地球の中心を通り越して中国まで達してしまう、というジョークが語源です。 田嶋の不安が的中し、突然発電所のすべての電源が止まってしまう事故(ブラックアウト)が発生しました。 自己発電装置が不完全にしか起動しない状態で、原子炉を安全に停められるのか。 「チャイナ・シンドローム」ならぬ「アメリカン・シンドローム」に至ってしまうのか……。 最後の1行まで目が離せない小説でした。 | ||||
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またまた剛腕の作品が読めそうだと楽しみにしたのだが…。 期待が大きすぎたのかもしれない。 上巻はわくわくさせる。 あの国のやり方に辟易した人にとってはあんなもんじゃないと口を揃えるのだが、国家システムといい、民族性(あえて国民性とは言わない)といい、宇宙人との共同開発をしているような破壊的な臨場感が描けている。 あの国で原子力発電所を建設すること自体が人類の危機だというのに、オリンピックという国威発動の場に間に合わせるというその苛酷な条件や状況がこれでもかと描かれてゆく。そのあたりは圧巻である。 しかし、だからこそ、この下巻がもったいなかった。 ラストはハラハラさせる展開なのに「え、これで終わりなの?」と驚いた。 なんだかなあ、もう少しなんとかならなかったのかなあ。 最後の着地が決まらなかったような、はぐらかされ、放り出されたような気分で爽快感が味わえず、半端な気分で読み終えた。 読み直してみると、発電所建設の専門的な部分が説明的なところが気になった。 苦労されたらしいが、作家の中で十分な熟成ができないうちに書き出したような印象を受ける。レポートを読んでいるようなところが残念だった。 テーマといい、さすがの力作だけに、もう少し時間をかけて書き上げたら、もっと凄味のある作品になっていたのではないかと、ファンとしては応援をこめて星を減らしました。 | ||||
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マグマと合わせて読んで欲しいですね。 実際にこれからのエネルギーをどうするのか? 凡人の私でも実に考えさせられました。 エピローグが読みたいような読みたくないような・・。 | ||||
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一気にとはいきませんでしたが、数回に分けて短期間で読み終えました。 2人の主人公が登場するのがこの小説の特徴でしょうか。 日本の技術者と中国の若手官僚。 この二人がそれぞれの立場で苦しみながら、最後には人間として共通の考えに達し、友情を芽生えさせるという物語です。 小説なのでフィクションのはずなのですが、読後も読んでいる最中も、この小説の舞台になった場所が現実のどこかにあると感じられてしかたがありませんでした。 北京オリンピックの興奮が冷めやまない今だからこそでしょうか… それだけではなく、作者の描写力が読者にそう感じさせているような気がします。 ドライでテンポの良い文章で読み手を飽きさせませんし、内容もなかなか知ることのできない中国の官僚社会が垣間見られて非常に良い小説だと思います。 ただ、少し残念なのは、主人公を取り巻くヒューマンドラマに欠けたかなと感じさせる点です。 日本人技術者の家族について(特に主人公を影ながら支えているはずの奥さんについて)、中国人官僚の生い立ちについて、もっと知りたかったというのが本音です。 別の章を立てて詳しく書いても良かったかもしれません。 ただ、そうなると長編大河小説になりかねないので著者はあえてそうしなかったのかもしれませんね。 その点を踏まえると、テーマを絞った小説としては冗長であり、大河小説としては物足りないというのがこの小説の評価になるのでしょうか。 ラストの終わりかたといい、もう少し違う構成のほうが良かったかな。 なので、星4つです。 | ||||
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北京五輪が終わってから読んだのですが。''クチパク'*竭閧ネどを先取りしたようなストーリー展開は楽しめました。ノンフィクションとフィクションと絶妙に混ぜ合わせたエンターテインメント小説としてオススメできると思います。田嶋さんと門田さんという人物設定は、まるで「プロジェクトX」を彷彿させるような''良質な日本人'≠?エじさせてくれます。まあ、好き嫌いはあるかもしれませんが。 | ||||
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北京五輪に合わせた原発がテーマなんて いかにも売れ線を狙ったいやらしい本だと思っていたが、 「ハゲタカ」の著書であるからきっとおもしろいに違いないと思ったが、 想像をはるかに超えたおもしろさ、素晴らしい本だった! 読んで思ったのはこれは中国のことだけでなく、 今の日本のことではないかと。 ひとつひとつの腐敗や偽装やミスは小さくても、 それが積み重なるとどんな恐ろしい事態を招くのか・・・。 戦慄を覚える衝撃の本だった。 そしてこの本が単なる中国批判本でもなく原発批判本でもなく、 人間の生き様や社会の有り様などをテーマにした、 実に奥深い物語で、読んでいてとても興味深く読み進められた。 ハードカバーで上下巻あわせて3000円以上もするけど、 それだけの価値のある珍しい素晴らしい本でした。 | ||||
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北京五輪に合わせた原発がテーマなんて いかにも売れ線を狙ったいやらしい本だと思っていたが、 「ハゲタカ」の著書であるからきっとおもしろいに違いないと思ったが、 想像をはるかに超えたおもしろさ、素晴らしい本だった! 読んで思ったのはこれは中国のことだけでなく、 今の日本のことではないかと。 ひとつひとつの腐敗や偽装やミスは小さくても、 それが積み重なるとどんな恐ろしい事態を招くのか・・・。 戦慄を覚える衝撃の本だった。 そしてこの本が単なる中国批判本でもなく原発批判本でもなく、 人間の生き様や社会の有り様などをテーマにした、 実に奥深い物語で、読んでいてとても興味深く読み進められた。 ハードカバーで上下巻あわせて3000円以上もするけど、 それだけの価値のある珍しい素晴らしい本でした。 | ||||
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最初のシーンにクライマックス直前を持って来て時間を遡って登場人物を描写していくという、今までの真山氏にない手法で一気に引き込まれた。 毎回異なる旬なテーマを提供し続けている真山氏だが今回も期待を裏切らない。 見て書いたかのような開会式など、オリンピックを見た人にはより本の世界がリアルに感じられるだろう。 買って損のない本であることは、間違いない。 | ||||
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