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ベイジン



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ベイジンの評価: 4.19/5点 レビュー 108件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.19pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 21~40 2/5ページ
No.67:
(5pt)

3.11前に書いたとは思えない出来

そのリアルさと問題意識にてっきり3.11を機に書かれた作品だと思っていたが、3.11以前の作だと読後に知って驚愕した。 ハゲタカシリーズより、完成度が高いと思う。 オススメ。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.66:
(4pt)

中国の二匹の龍

田嶋は、トウが李寧寧(副首相夫人)の腐敗を暴くために派遣されてきたのではないかと考えている。田嶋は、核電の安全性確保のためには李を排除すべきだと考えている。
 トウの岳父・宋建邦が自殺。汚職問題で追い詰められたらしい。トウの上司・馬は、李寧寧よりもむしろ大連市長の趙凱陽を摘発したい。共青団の星・朱克明を押し上げるため、政敵側の趙を排除したいというのが動機。朱はトウに注目しているらしく、朱の姪の朱鈴はトウを好き。馬は、いっそ、朱鈴といっしょになって、今の妻(宋建邦の娘)と手を切ってはどうかとトウに薦める。そういわれると、トウはなんだか愚妻であっても妻がかわいそうに思えてくる。
 そのころ、田嶋の所属するDHIは中国国営企業と合弁会社を作り、本格的に中国の原発建設に進出。そのおかげで、やっと耐震工事が可能になる。
 朱克明はトウを呼び出す。トウは、汚職にまみれた李寧寧を締め上げ、彼女に協力させて趙を攻めるという策を提案する。
 原子力発電所では、田嶋の盟友で、日本から派遣された門田と従業員がトラブルを起こす。趙が裏で糸を引いているらしい。門田は更迭されるが、トウは李寧寧が原発利権で私腹を肥やしてアメリカに逃げようとしていると従業員の前でアジテーション演説を行い、鮮やかに事態を収拾する。李寧寧は拘束されるが、趙の拘束には失敗。朱克明に出世争いで負けそうな余明が欲望に負けて、趙拘束作戦を漏らしたのが原因らしい。
 運転開始直前、田嶋は、核電の安全性が確保されていないとして強硬に中止を主張。確実にあぶない、というよりも、問題が山積しているため技術顧問としては認められない。トウは悩みつつも田嶋を拘束。核電は北京オリンピックに合わせて無事に運転開始するが、すぐに停電(全交流電源喪失)を起こす。田嶋の予感的中。火災が発生し、田嶋は拘束解除され、トウと田嶋は復旧にあたる。このとき、原子炉を冷やすために海の水を投入するというアイディアをトウは出している(この小説のあとに発生した福島第一原発事故でも、海水投入という決断をしているが)。トウは死ぬ覚悟で蒸気逃がし弁に向かうが・・・どうなったのかはわからない。
 その他・・・
 中国には二匹の龍がいる、という。一匹は天災をもたらす大地の龍で、もう一匹は民という名の龍。政治が乱れると大地の龍が暴れて大災害を起こす。人民は普段はとてもおとなしいが、あまりの悪政で鬱屈が充満すると、爆発的なエネルギーとなって大暴動を起こす。
 など。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.65:
(5pt)

満足の一冊

なんとなく読んでみた本だった。原発に関連した小説ということで選んだ。
原発で事故が起こるというパニック物程度に思っていた考えが一掃された。中国という今関係の良いとは言えない国を舞台に、ここまで考えさせられる、そして希望を与えられる本があったとは。そしてこれがあの不幸な事故の前に書かれたとは!運命を感じる一冊であった。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.64:
(5pt)

世間知らずの私ですが、、、、、

主人公=紅陽原発責任者の鄧トウなどの人物が組織の中で這い上がるために耐えていくすさまじさに久しぶりに圧倒されました。著者の入念な取材を背景に、人物のことばの微妙なやりとり、駆け引きの描写に圧倒されます。中国でなくても組織の上の方にいけば同様のことが世界中で起こっていると思います。本心を主席になるまで明かさずに上り詰めた習近平、鄧トウ小平はここの主人公=鄧トウの延長線上にあると思わせます。また、技術力を伴うことなく身の程知らずの世界最大の原子力発電工事を受注し、危険な原発工事を未熟なまま遂行しようとする李寧寧=副首相夫人ということで権力を乱用していると思わせる=の鄧トウへの締めつけのすごさ。地獄へ何回も何回も落したい極悪人李寧寧、そしてその配下でいじめられている鄧トウもその親友の黄も同様の極悪人。上巻だけで読むのをあきらめるかもと思いましたが、さすがの迫力で読み終えました。下巻を即発注しました。
書名ですがベイジンから北京は想像できませんでした。この本を知ったのは7/8の日本経済新聞電子版「激震 習政権ウォッチ」=同じ轍は踏まない_習主席が見つめた父の人生=に対する女性読者からのコメントです。"Beijing の発音は「ペイチン」で、「ベイジン」と発音するのは英語なまり"=Yahoo知恵袋= ベイジンと書かれるには私には違和感を感じます。書名としては本国どおりに「ペイチン」か「北京」が感覚的に分かりやすいです。
補足
1.感想が第一印象になりすぎたなと感じて、再度最初から読み始めたら序章=著者の訴えたい目的=を忘れていたと気づきました。安全に大きな疑問がいくつかありながら世界最大の原発を北京オリンピックの開会式当日に営業運転開始しようとしている。疑問を感じないまま発電開始しようとする原発責任者の鄧トウが停止を意見している日本人技術責任者の田嶋を拘束監禁する異常事態のやりとりがクローズアップされています。
2.登場人物が互いにやりとりしている会話、場面が微妙なニュアンスをもって表現されている。文章力はさすが、さすがです。
第三章の田嶋の前任者"岡部"の統率力、人に対する対応能力のマズさなんぞは私の身につまされる思いです。その場にあった人材は必ずいる、そのような人材を的確に配置する。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
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No.63:
(5pt)

「311」で終わらない

作品は311以前の発表、設定も北京五輪のあたり(08年)のため、時事を求めての読書には不向きかもしれない。が、311以前の原発政策、中国情勢など当時の雰囲気を知るにはむしろ当時性があって面白い。未来からきた人間(読者)が過去を楽しむような体験ができそうだ。

ただし投げかけられている問題は現在進行といってもよい。目下、中国は原発建設を急ペースで進めている。本書(下巻)のクライマックスにもなるポイントでもある。本書を5年くらい寝かせて再読するのも面白いかもしれない。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
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No.62:
(4pt)

面白い

あっという間に読める、原発と日中関係の裏をノンフィクションに近い切り口で
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.61:
(5pt)

面白い。でも・・・

さすが真山作品、と思わせられる内容で、これが無料とは、得した。ただ、上下巻セットなので必然的に下巻は買わないといけないわけで、でも多くの人のプレビューを見ると、「下巻はがっかり」的なことが書いてあったので、結局、私は上巻止まりで、下巻は購入しませんでした。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344414683
No.60:
(5pt)

カッズ

北京オリンピック開会式当日に運開をした紅陽核電は、杜撰工事のため全交流電源喪失-SBO(ステーションブラクアウト)に陥る。技術顧問田島の対処は?政争に翻弄される大連市党副書記鄭学耕の運命は?面白いね~( ̄▽ ̄)=3

"原発は我々に素晴らしい恩恵を与えてくれる。だが人間の心に隙が生まれた瞬間、神の火は劫火に変わる"
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.59:
(5pt)

カッズ

大連の紅陽原発建設に技術顧問としてDECから派遣されている田嶋は、中国人の手抜き工事や利権争いに翻弄され北京オリンピック開会式当日の運開に暗雲が垂れ込める。そこに大地震の懸念が!?
"前門の虎、後門の狼のみならず、どうやら俺の足下では龍まで暴れ始めたようだ…"
さあこの後の展開は…( ̄▽ ̄)=3
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
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No.58:
(4pt)

フィクションとは思えない!

中国や原発の実状。
フィクションとは思えぬリアルさがあった。

話の運びは、そこまでドラマチックなものではないけれど、リアルで魅力的な人物やセリフのおかげで、読んでいて飽きは無かった。

原発については、特に日本人なら考えなければならないテーマ。
そのテーマの裏で必死に頑張っている人がいる、ということを感じた小説でした。
原発や、中国との関係を考える上で、一つの材料になる本だとも思いました。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.57:
(4pt)

終わり方には驚いたけど(ネタバレ注意)

魅力的な登場人物、原発や中国のリアルな描写(現実を知らない身からするとリアルに感じる描写、と言う方が正確ですが)、話の展開に引き込まれ、上下巻とも一気に読了。
確かに終わり方が気になり、読了直後はkindleなのに落丁かと思いました。
しかし、数日経って考えると、収束しましためでたしめでたし、にはできないし、
事故の処理は続くものだ、という意図なんだろうか、と勝手な解釈で納得しています。
いずれにせよ、総じて面白かったです。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.56:
(5pt)

福島原発そのもの

メルトダウンに到る過程は、福島原発そのもの。

非常用ディーゼルエンジンの不作動の理由は違うけど・・・・・。
この作品は福島原発事故の3年前に書かれている。作者は、まさか、日本ではメルトダウンは
起きないと思っていただろう。

原発を続けていくのは無理。人間のやることに絶対はない。おまけに、日本では核のゴミの
処理法がない。地中深く埋めるといっても、それが地震で破壊されたらどうなる?

建設費、運転費用だけで原発は安いと言われているが、廃棄、核のゴミ処理まで考えたら、
安いなんてことはない。いい加減、原発はあきらめるべきだ。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344414683
No.55:
(5pt)

中国はこんなですか

この本で表現されている中国が本当だと怖いな。原発も扱う人の気持ち次第だけど緊張はやっぱり続かないから怖いな。などなど考えさせられました。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.54:
(4pt)

残念な終わりかた。

面白いですが、残念な終わりかた。最後まで、書いてもらいたかった
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.53:
(5pt)

原発事故前にこんな本が出てたとはびっくりした。

こんな本が出てたのに、経産省は福島の老朽化したバックアップ電源を放っといたとは驚いた。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.52:
(4pt)

こんな苦労が!

中国語を勉強中です。現在の中国と彼等の考え方が分かリました。 日本人があの国でどれほど苦労して、仕事して来たか! 感動しました。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344414683
No.51:
(4pt)

予見されても避けれなかったのは何故か

この本は、福島原発事故の三年前に書かれた。しかし、事故後に書かれたドキュメンタリーにも勝るとも劣らないパワーで、ベイジンの破壊力は僕を徹夜させた。結末のカタルシスに乏しいというレビューも多いが、そもそも原発事故の結末を描ける人間はいない。すなわち日本の、いや世界の原発問題は終わっていないからだ。なくせばいいのか。なくしていいのか。なくせるのか。
原発は恐怖を生み、また一方で富や雇用を生み出してきた。神の業火を消そうとする人、燃やし続ける人、どちらの立場の人間であっても、すべての問題に解を与えられるわけでなく、だから原発はまだ誰かが動かしている。

もうひとつ、この本を傑作たらしめている理由は、中国を題材に選んだ点かもしれない。
我々日本人は、隣国を時に侮り、時に恐れるあまり、理解しようとしない面がある。
おそらくは中国側も似たようなものだろう。
この作品では、原発という真剣勝負の舞台が、ぶつかり合いさらけ出しやがて近づき合う二つの国を熱く描きだしている。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.50:
(5pt)

結末が・・・

気になる。

あっという間に読み終えてしまったが、生まれ育った国が異なる二人の関係や、二人を取り巻く環境の描写がとてもよく、
原発問題という国際的な問題、日本、中国それぞれの国が抱える問題などを考える良い機会になった。
結果的にきれいごとがまかり通っている感は否めないが、人生をより理想的なものにするための何かを感じることができた作品。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344414683
No.49:
(4pt)

その後が気になりますが。。。

エンディング後の事が気になりますが、全体的にとても読み応えのある内容でした。
真山仁の作品が好きな人は絶対はまると思います。

各々の主人公が交差していくところは、真山仁らしさがすごく出てます。

この内容で、よくストップが掛からなかったの思えるぐらい、中国、原発等に関してインパクトのある見解が記載されています。

ややネタばれ的になりますが、

どうしても福島を連想させる場面が数多く登場します。
作家さんに想像できた事が、管理運営している人たちには連想できなかったのでしょうか。。。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.48:
(4pt)

中国を学ぶための教科書

相変わらずディテールがしっかりしている真山作品。

何気ない描写や台詞の中に中国とはどんな国かが散りばめられている。
様々な境遇の人物からみた中国が表現されており、非常に面白く、生々しい感じがした。

ストーリーとしても福島第一原発事故後でタイムリーでもあり、
原発の政治的な意味や技術的な部分など、考えさせられた。

中国という国について、原発について勉強したい人に非常におすすめ。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344414683

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