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輝天炎上
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輝天炎上の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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何時もながらの海堂節、またまたたのしませてもらいました。次回作品にも期待! | ||||
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ケルベロスで不明だった点が補足され、バチスタシリーズが完結しました。ただ・・他のレビューにもある様に、他の作品も読んでないと理解できない所が多数!例えば僕も「清川って確か帝華大では?」と思って・・「あぁ!弟の方か!」と納得しましたが・・これも(ひかりの剣)を読んでないと勘違いするでしょう。この後も(ジーン・ワルツ)の双子が光と闇の対決を引き継ぐ流れの様ですし・・複雑過ぎ!(ジェネラル・ルージュの伝説)巻末の人物紹介では不十分!ここは各出版社合同で人物・時代及び関連作品が良く解る関係図を載せて欲しいです。あと個人的希望では(ひかりの剣)の朝比奈が極北の速水の前に再登場して欲しいですね! | ||||
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医療関係のミステリーを書く作者による、ある崩壊した病院一家の続編 海堂さんは、チームバチスタで有名になって、マドンナヴェルデなど 色々な医療に関わる作品を作られている方で、特に説明の必要はないかと思います。 この作品は、螺鈿迷宮、終末医療を中心にやってきた、「でんでん虫」が 不審火になり、焼け落ち、その跡地に「でんでん虫」によく似た医療施設が でき、こちらも「でんでん虫」同様焼け落ちます。 この、炎上する物語は、すでに作品として「ケロベロスの肖像」が存在しますが、 その作品のサイドストーリーのような作品になっています。 螺鈿迷宮から数年後、螺鈿迷宮の際には、内部調査のために 「でんでん虫」に潜入した天馬大吉が今回の主人公です。 螺鈿迷宮の際は、薬漬けにされながらも「でんでん虫」(碧翠院桜宮病院)に 縁があるせいか、今回もでんでん虫の跡地に建った「ケロベロス」に 関わりを持ちます。 目新しいのは、優秀な同級生でついでに美人という冷泉深雪ぐらいが、新しい メンバーで、その他は海堂作品のどこかで登場してきた人物ばかりです。 ケロベロスの肖像にあったような、警察の暗躍に焦点を当てたのではなく 螺鈿迷宮での生き残り、双子の姉妹のすみれと小百合のどちらが生き残り どのような復讐劇を繰り広げたのかを中心に展開されます。 特に後半、既に「ケロベロスの肖像」で結果はわかっているのですが、 思いも寄らない展開に引き込まれます。 この作者の作品は、前作を読んでいないと、かなり内容を把握するのが難しい点です。 前作を読んでいると、この正確が真反対なすみれと小百合、そして 死んでいる確率の高いすみれに恋していた天馬と複雑な人間関係の基に 大人の利害関係が渦巻く医療ミステリーになっていることがわかるのですが。 また、これもこの作者の特徴なのですが、完結編といって、完結していないのが もどかしい点です。特に、双子の姉妹の生死については述べていませんし、 最後は、天馬がベッドからいなくなるだけで、前半あれだけ絡んでいた冷泉深雪が あとかたもないのが残念です。 とはいえ、過去の海堂作品みたいに、闇にたたき落とされて、暗い気持ちのまま 読み終わることもなく、少し謎を抱えたままになりますが、展開のおもしろさを 反芻できる良い作品になっているのではないかと思います。 双子の姉妹、そして冷泉深雪とめずらしく女性がおおく登場する海堂作品、 とても良い作品になっていると思います。 | ||||
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バチスタから全て読んできましたが、最高の出来ではないでしょうか? | ||||
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何か新しく出たらつい買ってしまいます。まだ終わらなそうに感じます。いろんな人がいろんなところで繋がっているので目が離せません | ||||
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本作は白鳥・田口シリーズの「ケルベロスの肖像」のアナザー・ストーリーであり、「螺鈿迷宮」の続編という位置づけの作品である。 また、著者のいくつもの作品と同様に、多くの作品とのリンクが張られている。 たとえば「極北クレイマー」、「ジーン・ワルツ」、さらには「ブラックペアンシリーズ」等々である。 そういう意味では、著者の作品を多く読んでいるほど、そのリンクを数多く楽しめる作品だろう。 さて、ストーリーは「ケルベロス〜」では脇役の設定だった天馬大吉が主役となり、語り口はボーイ・ミーツ・ガールのような、はたまたラノベのような甘ったるい形でスタートする。 そして着地点は「ケルベロス〜」のラストと同様にAIセンターに役者が集合し、一大スペクタクルとなる。 「スリジエ〜」の天城やら「ブラック〜」の渡海など、私の好きなキャラは本作では名前しか登場しないが、「ケルベロス〜」のアナザー・ストーリーであるため、白鳥、田口、その他の東城大の面々、そしてちょこっとだが姫宮も出演している。 「ケルベロス〜」のストーリーを知っていると、結末は分かっているわけではあるが、そこに至るまでの桜宮一族の怨念は、著者の最近の作品を貫くバックボーンであるようなのだが、実は本作ではわりとあっさりと描かれていたりするのが意外ではある。 また、本作では警察と医療との軋轢というか、警察が医療をオミットしたいあたりの描写も、白鳥・田口シリーズと比べると、薄味になっている。 その分、前半のラノベ風の描写が、後半以降の少し重い展開に至っても、どうしても気になってしまう。 つまり本作は、著者にしては社会性を少々薄くして、エンタテインメントを強調した作品という感じである。 さて、白鳥・田口シリーズは「ケルベロス〜」で一区切りとなったわけだが、天馬シリーズというのか碧翆院シリーズというのか、とにかく本シリーズは本作の後も続くのだろうか。 彼女たちが生きている限り、また東城大が存続する限り、続いてほしいものである。 そして本作の前に、ぜひとも「螺鈿〜」と「ケルベロス〜」、できれば「スリジエ〜」も読んでおいて欲しい。 本作の楽しさが何倍にもなると思う。 さて、本作はラノベ風ではあるのだが、それも著者の作戦であり、実は羊の皮を被ったオオカミである。 医療を扱った作品であるかぎり、そして著者の作品であるかぎり、感動的な場面がある。 ドア・トゥ・ヘヴンにおける天馬大吉と美智とのシーンがそれだ。 そして、美智が天馬に言ったあのセリフは、月並みではあるが、感動的である。 あれだけでも、本作を読んだ価値があったというものだ。 | ||||
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読み終わりました。限りなくネタバレはしないつもりですが、ネタバレになるかもしれません。ご容赦ください。 まず最初に、基礎知識として「螺鈿迷宮」と「ケルベロスの肖像」を読むことをお勧めいたします。といいますかこの二つを最低読んでないと意味がわかりません。 また、本書を余すことなく楽しみたい方は以下の作品をお読みください。 読んだほうがいいと思うもの(アリアドネ、ナイチンゲール、イノセントゲリラ、ブラックペアン、ブレイズメス、スリジエセンター) 必ずしも必要ではないが読んでおいたほうがいいもの(ひかりの剣、ジーンワルツ、極北クレイマー、極北ラプソディ、ゼネラルルージュの凱旋・伝説) この作家が書いている半分近くの書籍に上るかと思います。 さてレビューです。最初はとても面白いです。展開もよく、中盤まで非常にさくさく読めますしテンポもいい。これはこの作者さんの特徴でもあります。 が、第一部が終わり、後半になってくると、だんだんと失速します。 第二部、第三部あたりからは上記の作品を読み込んだ読者からすると、どこかで見た内容を二度も三度も読ませられている印象、完全な焼き直しを見ている感じになります。 視点が同じだろうが違おうがあんまり関係ありません。いわゆる大きな事件も起らない、淡々とした独白が続きます。しかもどこかで見たことがある流れとくれば、やはり中だるみ感は否めません。 「トリック」も読み込んでいる読者さんなら見抜けると思います。私も二部に入る前に可能性に気付きました。 クライマックスに当たるはずのあの事件も、当然と言えば当然ですが完全にケルベロスの焼き直しです。しかも基本天馬視点なので色々とスカスカなせいか感情移入が難しい。 最初から中盤にかけてある程度は綿密に描かれていた時間の流れなどが、終盤に至ると一週間、一カ月が瞬時にすぎるなどの流れになり脳内再生が難しくなった場面もあります。 あの終わり方もちょっと残念ではあります。この作家さん、謎を謎としてぶちまけているような気がします。もうちょっと回収してくれると読者としては嬉しい。 正直星5をつけたいんですが、星4です。 それでも、天馬くんがとある先生の名をあげて「どこにいるんですか?」といった場所と、かの有名な建築家王族があの先生の名を挙げたところはほろりと来ました。 小百合はこきおろしていましたが、かつてあの先生の下にいた世良は極北で活躍していると思います。彼は彼なりのやり方で、憎悪の大地に華を咲かせてきたわけですから。 何より31章「炎の祝福」からはクライマックスにふさわしい出来でありました。 第一部全体と四部の最後は本当に面白い。それ以外が中だるみだったり、駆け足だったのが残念ですね。 | ||||
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