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地の底のヤマ
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地の底のヤマの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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最初は面白く読みましたが、途中から説明調なのが飽きてきて、全体的に冗長だと感じました。 | ||||
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※削除申請(1件)
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この本は、役10年前に当時の上司にお借りしていたものである。 実はその時にお借りしたのが、、、 西村健さんの直筆のサイン入りだったのである! 上司曰く「高校と大学の同級生なんだ」 とあまりにも凄い事をあっさりと言われて、、、。 内容は実に面白く、この厚さで二段組みにも関わらず、一気読み! んで、、、その後上司は転勤し、自分も本社から移動して、、、、 ってその間に引っ越しもして、実はカバーだけを紛失! ってすでに記憶の彼方だったのが、なんとその上司がこの春から支店長としてまたお仕えする事に! ましてや開口一番 「あの貸してた本どうしてる?」 って事で、速攻で中古本をAmazonでポチりました(笑) いやー帯までついててホント助かったって話です。 | ||||
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歴史を知ることの重要性は住むことより学ぶ方が早い。 | ||||
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炭と鉄 そこに因果は繰り広げられる。 | ||||
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大変読み応えのある量そして内容です。日本の産業、エネルギーを支えた炭鉱町、人のパワーを感じます。生きることの厳しさ、泥臭さそして逞しさを教えてくれます。とてもおもしろい。お奨めです。 | ||||
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炭鉱事故と労働争議。二つの「戦後最悪」を経験した街大牟田を舞台に、4つの時代の4つの事件を追いつつ、怪死した父の真相を追い続ける一人の警官の生きざまを描いた大河小説。そのボリュームの迫力には圧倒されます。 ですが、正直読み難いです。自分は読むのを1回挫折し、2回目のチャレンジでようやく完読できました。 何せ極端に登場人物が多いうえ、舞台となる大牟田の町や登場人物の描写の徹底ぶりが凄く、 例えば主人公猿渡が誰か友人と食事に出かけようものならその食事に出向いた飲食店の周囲の情景、店の様子やそこの看板料理、果てはその料理の調理方法やルーツ、発端までもが懇切丁寧に説明され、その次は食事相手の人物紹介が生い立ちに至るまで丹念にじっくりと行数を費やして描きこまれているので、一通り店と料理と人物の紹介が終わったところで「・・・で、何の話をしてる場面だったっけ?」と、途端にストーリーが筋道を見失い、訳が分からなくなります。 (特に第二章の暴力団抗争から『R資金』関連までの辺りが何度見直しても分かりづらく流れが掴めませんでした) しかし後半になると、特に第四章の真ん中辺りからは、遂に謎の全容解明に向けて一気にストーリーが流れ始め、ページをめくるのももどかしくなります。 完読後は余りに深い感銘の為、余韻で暫く他の事が全く手が付きませんでした。 人間とは、何と恐ろしい罪、「原罪」を背負った生物なのかと・・・ ただ・・・主人公猿渡は、その「原罪」(とても警察官に就く資格の無いレベルの)の重さ故に、その後の人生を何度も振り回され、トラウマに苦しみますが、実はもう一つ、更に許されない恐るべき「大罪」を仲間たちと犯しています。が、そっちの「罪」に対しては特に罪悪感を感じることも無く、その応報を受けることも無く物語が完結してるのはさすがにどうよ?と思いました。(そっちの「罪」は、生み出した結果さえよければ肯定されるのかと・・・せめて最後の猿渡と菅との対決の際、どちらから攻撃材料として蒸し返して欲しかった。) 筆者西村氏は「大牟田の街のワンス・アポン・ア・タイムを描きたかった」らしいので、そのような括りで呼ばれたくはないでしょうが、地方県警のノンキャリ叩き上げ警察官の生きざまをリアルに清濁併せて描いてる様は正に第一級の「警察小説」と呼ぶのに相応しいです。恐らく(西村氏はあとがきで少なくとも一人の実在警察官の協力を得た事を明らかにしてますが)相当数の現職・OBの福岡県警関係者に取材し、相当な体験談を伺ったのではと。 次作は「筑豊のヤクザ」を主役にした作品だそうですが、せっかくこれだけリアルな筑豊、筑後地方のヤクザ、警官の生態、更に政界、財界、性風俗に関する社会知識をお持ちなのだから、今後は佐々木譲氏の「北海道警察」シリーズの向こうを張って、是非「福岡県警察」シリーズを、と言うのはさすがに無理難題でしょうか?(笑) | ||||
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面白かったです。こうゆうパターンが好きなので。 「警官の血」とかが好きな方 私もそうなので 暑さも?(20187月は猛暑) 厚さも全くきにならずに読めました。 最盛期の炭鉱現場 三池炭鉱の街の活気など 読みながら想像しますが やっぱり映像で見てみたいです。 映画にするには長すぎますから テレビドラマで四夜連続なんて感じで。 視聴率はう~~ん保証できませんが 江藤のおっちゃんや、ヒカしゃん 白川や菅 そして ラスト近くに 主人公の猿渡が菅に言う言葉 大牟田弁の 「、俺ば殺させるか。それもよかろう。もっともお前に そんな度胸あるなら、ばってんな。あぁ!?」を 生で聞いてみたい。 | ||||
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主人公はハッキリいうと悪徳警官です。 ところが小説内では警察官の鑑のように褒めたたえられる 事に強い違和感をおぼえました。 登場人物全てが他罰的で犯罪行為を正当化するようなクズばかりが でてきます。 最後に価値観のどんでん返しみたいなものがあるのかと思えば そういう事もなくみんな良い人でしたみたいな終わり方で 個人的にはなんともモヤモヤした終わり方でした。 作者自身もこういう歪んだ価値観を良しとしてるのかと思うと この作者の本はもう読まないほうがいいかもと思ってしまいました | ||||
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長い物語がたりで読み応えのある作品です。 内容は皆さま購読して読んでください。 | ||||
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非常に大著ですが、その分描写は精緻を極めます。舞台は福岡県大牟田市が中心ですが、その地域の特産物や地理などがかなり詳しく描かれています。飲食店は実在する店舗も登場します。また本書は労働組合や警察といった巨大組織内に働く力学も大きなテーマになっています。各々の人間は普通の人でありながら、集団になると差別や組織腐敗が起こるということをリアリティをもって描いています。 物語は4つの章からなり、それぞれ昭和49年、56年、64年そして現在になります。それぞれの章で主人公の警察官や周囲の人々の置かれる立場が変わり、いずれも大きな事件が起きます。この辺はまさに大河小説という作りになっています。 章を通しての物語の縦軸は主人公の父親を殺したのは誰なのか?という謎です。といってもミステリー要素はそれほどなく、偉大な父親の子として生まれた主人公の成長物語が真のメインストーリーだと思いました。警察組織に翻弄されながら与えられた仕事を誠実にこなす様子が丁寧に書かれています。 特に面白いのが最後の第4章で、1章から登場していた人物の意外な一面が次々に出て、陳腐な言い回しですが怒涛の展開です。世界観にどっぷりとハマりました。 | ||||
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大河ミステリーというより、フィクションを借りた「大牟田の戦後史」だと感じました。 物語の舞台である大牟田は、私の地元の近くにあります。作中に出てくる大牟田弁も、「翻訳」を介さずにネィティブで分かるくらいです。 ですが、私が物心ついた頃は、石炭産業もかなり縮小されていて、この物語を通じて綴られているような「歴史」を肌で感じることはできませんでした。 しかし、この物語のリアリティさを通じて、また、小説だからこそ、あの時期のあの町の雰囲気を感じることができ、身近なあの町をまた通るときにも、また違った目で見ることができるようになるのかなと感じました。 物語で出てくるラーメン屋さんなども、実在するものをモデルとしてあるものが多いようですので、機会があれば、行ってみたいです。 | ||||
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昭和の九州大牟田を舞台にして描かれる長編小説。 主人公の猿渡鉄男は亡き父親と同じ、警察官の道を歩む。炭鉱を巡る労働争議、炭塵爆発事故の中、様々な事件を追う猿渡… 猿渡鉄男の警察官だった父親の死の真相に迫るミステリーなのか、猿渡鉄男の原罪に迫る大河小説なのか、先が読めないまま、上巻を読み終える。この先、どういう展開になるのだろうか。 第33回吉川英治文学新人賞受賞作にして、第30回日本冒険小説協会大賞受賞作なのだが… | ||||
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下巻は昭和から平成に。主人公の猿渡鉄男は、幼い娘を不慮の事故で喪い、妻とも離婚…父親の死の真相を追う猿渡… 本当に日本冒険小説協会大賞受賞作なのか…そう思う理由は… 主人公が心配になるくらい、やたら飲み食いする。特に酒の方は読んでいて、主人公の身体が心配になるくらいだ。結局は主人公が父親の死の真相を暴くのだが、あまり主人公には積極性が感じられない。娘の不慮の死、離婚といった主人公の人生を左右する出来事が、やけにさっぱりと描かれ、旧知の友との飲み食いばかりが、やたら描かれる。 冒険小説ではない。 | ||||
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日本にかつてこんな凄まじい都市があった、という「知らない情報」を知ることができただけでも結構満足ではある。単なるご当地ローカル小説にとどまらず、当時の日本の時代の縮図といってもいいのかもしれない。独特の空気感があり、昭和の空気がぐさりとくる。 ミステリーとしては、なんというか、主人公の身のまわりにあまりに大事件と関係者が凝縮しすぎで、じゃっかん辟易させられるところもある。長大な小説ではあるが、大きく分けて4つくらいの事件からなり、それが最後しゅっと収まるのは、まあ悪い気はしない。個人的には退屈せずに読めた。 | ||||
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本の状態について、多少の傷みが有るとの説明が有りましたが、私が予想して以上の傷みが有ったのですが、価格から考えると、そんなものかと、思いますので、普通の評価です。 | ||||
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(やや内容にふれます) かつてのスチュアート・ウッズ「警察署長」に始り,佐々木譲「警官の血」に連なる警察官大河もの。せっかく実際の出来事を時代背景に取り込んでいるのに,そこにかぶせるそれぞれの謎解きが軽すぎて肩すかしをくう。あの結末でこの長さは不必要だし,せめてこの三分の一程度で十分のはず。方言や地のものの描写でローカル色は豊かだが,そこに風間一輝のようなユーモアがあればよかったのに。また指摘されているように幼なじみそれぞれの結末も,どこかにもっとカタストロフィーがあったほうが,サーガとしての奥行きが出ただろう…「やったもん勝ち」はいけません。各人にあまり感情移入できないところもマイナス点。 高評価のレビューが多いようだが,個人的に言いたいのはあくまで「ボリュームと物語性のコストパフォーマンスが不釣り合い」ということ。達者な俳優陣をそろえて,NHKの連続ドラマなら観てみたいかな。 追記:「ミステリー」の範疇が広がって久しいが,この本の「冒険小説大賞云々」につられると後悔(あえて言う)します。「通俗ドラマ」くらいの展開なので。 | ||||
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読む前は2段組863頁という文量にまず圧倒され、読み始めると慣れない大牟田弁の会話に戸惑い、なかなか頁数を稼げずに途中で挫折しそうになったが、読み終えた今となっては充実感でいっぱいだ。決して水増しの頁数ではなく、ここまで丹念に描きこむ必要があったことを、読了した人なら感じることが出来ると思う。 舞台は福岡県大牟田。かつて炭鉱で栄えた町で警察官になった主人公を軸に、4つの時代の事件・エピソードがつづられている。最初はバラバラのエピソードの連作集かと思ったが、少しずつ繋がっていったり、真相と思えたことの裏に潜んでいたことが明確になっていったりと、後半に進めば進むほど読書スピードが上がっていく。 自分の地元とは遠く離れた炭鉱町での話なので、「こんな世界だったのか」という新鮮な驚き有り、自分自身も歩んできた知っている懐かしい戦後史有りで、未知と郷愁が入り混じった複雑な味わいがあった。 労働争議の裏、警察の暗部など重たいテーマが綴られていて、片手間に読める本ではないので、ちょっと気力が充実して、時間的に余裕がある時に、じっくり腰を据えて読むことをお勧めする。最初のエピソードをクリアすれば、あとは問題なく読み進められるだろう。 | ||||
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s29年~34年三池鉱業所勤務、三川鉱で坑内実習をしたものとして当時の記憶が懐かしく思い出され、遠くなりつつあった三池がまた近くに甦ってきたようで懐かしかった。大作を一気に読み終えました。 | ||||
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入手はだいぶ以前に行ったが、ページ数が多く読み応えのある作品である。 本もきれいで良かった。 | ||||
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歴史の外に置かれてきた事実を、ようやく「歴史」として文書化できるようになったのかなと感じました。炭鉱から原発に連なる直視しづらいものを、そろそろ正視して考えなればならない時期に移ってきたのだと思います。 | ||||
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