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【この小説が収録されている参考書籍】
ソロモンの偽証の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全351件 281~300 15/18ページ
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長編でしたが、本当に一気に読み終えました・・ 色々と(仕事・週刊誌・月刊誌)犠牲にしましたが。。。 ちょっと他のものは置いといて という感じで読みました。 2巻で少しだれたかなと思いましたが、3巻はとても良かったです。 ずっと丁寧に一人一人を描いてきていて 最後に実を結ぶというところです。 中学生だから 良いのでしょうか。。 大人の設定だとこのような純な気持ちには成り難いし おかしいですものね・・・ 人間の揺れ動く心を利害抜きに描けるのは中学生ですかね・・ 性と金という 二大欲望を抜きにして 人間・人生を考えると このように成るのかも知れません。。 宮部さんは「欲望」に目を向けずに人間を描きたいのでしょうか?・ | ||||
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第1部のときは、さまざまな人物の視点から描かれていたけど、 今回は2人の中学生の視点から描かれている。 学校内裁判を企画し、 そのための準備をしていくっていう内容なんだけど、 ミステリーだと思って、読むと、拍子抜けするよ。 まあ、中学生の活動を描いた青春もの、学園もの、と思って読んだらいいかも。 そこに、ちょっと、ミステリー要素が加わってる、っていうぐらいの。 いや、これはある意味、メルヘンか? だって、こんな中学生いないでしょ。 大人より、人生について分かってる。 「五年ぶりの現代ミステリー巨編!」なんて、うたい文句が見られるけど、 むしろこれは、宮部みゆきの「ブレイブストーリー」とか、 「英雄の書」とかの流れの中にある作品なのでは? そして、第3部への伏線と思われる表現が今回あちこちで見られるんだけど、 そこから、何となーく、もう結末が見えちゃったかなっていう… いやいや、宮部みゆきなんだから、 私の予想を裏切る展開が待ってるはず。 たとえ、結末が私の予想通りだとしても、 そうまとめたか、っていうストーリーになってるはず。 ということで、早く第3部が読みたいです。 | ||||
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長編の第二部です・・ 確かに長いですが、読み続けています・・ 一人一人を丁寧に描くと 長くなってしまうのでしょう。 丁寧に描いているので 飽きることなく付いて行っています・・ 早く3部が読みたいです・・・ 今日から読み始めます^^^楽しみです・・・ 宮部さんに 是非大人を描いて欲しい。。 涼子と和彦の 大人になった 対決・恋 に野田君が絡んでいくと 面白いと思いますが^^^ | ||||
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分厚い本なのに、一気に読めた。 1990年の中学生達のお話。あの時代(私は高校生)の学校はこんな感じだった。学校の体制も生徒も先生も親も今とは少し違う。人間だから根本は同じだろうが、時代が違った。まだバブルははじけてなかった。 他にもたくさんのレビューがあるので、あえて内容には触れない。 この分厚い三部作読むのは大変だろうが、読む価値はある。あった。 作中の登場人物のような子供達や先生や大人がまだいた。個人的にはそんなにいい学生生活ではなかったが、今よりはよかった気がする。 あの頃学生だった人も、今学生の子達にも是非読んでもらいたい。がんばって三冊とも。 得るものはあると思う。 あの子供達やあの先生達、あの大人達が現代の学校にも居ることを願う。 | ||||
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皆さんのレビューを読めばわかる通り、長い。 人物描写が細かい。 私は嫌いじゃないが、つまらないと言う人もいるだろう。 裁判などの設定は、1990年のあの時代でもありえないだろう。 でも、昔の学校はあんな感じだったな。 あの頃もいじめや不登校もあった。あんな先生や親も大人もいた。あの電器屋のおじさんみたいな人いたなあ。 三部作、個人的には嫌いな内容ではない。多少無理な設定もあり、途中でなんとなく予想はできたが、悪くない結末だった。理想はあの終わりかた。 久しぶりに宮部さんの作品を読んだが、こういう話は好きだ。 元々、短編が好みなんで、読むのにちょいと疲れた。 | ||||
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久し振りに「宮部さん」を読んでいます・・ 長いので 読み始めるのに勇気が要りますが^^^ でも 読んでいくと 一人一人を丁寧に描くとこれぐらいの長さになるのだと 思えてきます。。二部・三部が楽しみです。。 宮部さんは、時代物と中高生までしか 描かないことが多くなったように思っています。 現代の大人を描くのが 嫌になったのでしょうか? 宮部さんが 大人になるのを拒否しているのでしょうか・・・ その代わりといってはなんですが、大人びた中学生は天下一品です。。 やはり 面白いのは間違いありません・・ 長さを楽しみましょう・・ | ||||
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クリスマス・イブに一人の男子学生が学校で自殺(?)した。 そこから、繋がっていく悲しみや苦しみの連鎖。 いくつもの家庭や家族に焦点を当て、その人たちの心理描写を描く。 基本、大人たちは、どこまでも自分勝手であり、事なかれ主義。 そんな大人たちに、子供たちは翻弄されながらも、生きなくてはならない。 また、子供たちは子供たちで、多かれ少なかれ“いじめ”だけでなく“妬み”や“嫌悪”といった負の感情の中にある。 少なくとも第1部の主人公は、登場人物である中学生全員だと感じた。 それぞれが、学校という逃げ場のない箱の中で、必死に平穏に生きようとしている。 しかしながら、第1の事件に引き続き、第2・第3の事件が起こる。 これらは、繋がっているのか?繋がっていないのか? それは、第2部以降を読むしか分からない。 | ||||
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宮部みゆきの5年ぶりの大作ということで即座に購入、非常に期待して、3日で1〜3部を読み通した。 登場する中学生たちの年に似合わない言動があり、また途中からある程度結末が読める、宮部みゆきの初期の作品に充満していたハラハラ感が少ない、等々の点で、噛み付く人がいるかもしれないという気はする。 しかし、これだけのプロットを考え出し、数多くの登場人物を書き分け、それら登場人物それぞれに共感を覚えさせる。さらに笑わせるところでは笑わせ、泣かせるところでは泣かせ、破綻なく最後まで行き着かせる作者の力量は尋常ではない。さすが稀代のストーリーテラーと感服した。 多少の不満はあるとしても、そのレベルの高さから5点をつけざるを得ない。 | ||||
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ついに学校内裁判が始まった!さまざまな人物の証言から、しだいに今回の事件の真相が 明らかになっていく。涼子が最後に証人申請した人物が証言台に立ったとき、そこにいた すべての者たちに衝撃が走った。この裁判が行き着く先には、いったい何が待ち受けて いるのか? 学校内裁判では、さまざまな人たちが証言台に立った。中には、絶対に証言しないだろうと 思われていた者もいた。彼らは、いろいろな角度からこの事件について語り始める。そして、 柏木卓也の人物像も徐々に明らかになっていく・・・。 法廷内での緊迫したやり取りは、中学生が行っている裁判だということをしばし忘れさせる。 まるで本物の裁判かと思ってしまう。はたしてこういう裁判が中学生に可能かと少々疑問に 感じるが、私個人としてはやはり中学生でなければならなかったのだろうと思う。子供以上 大人未満の中学生だからこそ、物事を純粋に受け止め、大人とは違って打算のないストレートな 感情を出すことができるのだと思う。 最大の関心事は、「この壮大なストーリーを作者はどう完結させるのか?」ということだった。 中学生の彼らを傷つけずに、この裁判を終わらせることが可能なのか?途中からずっと謎だった ある少年の行動や、そこに隠された事件の真相。それらをどう収束させるのか?不安と期待が 入り混じった複雑な気持ちで読み進めた。そしてラスト!それは、読み手の期待を裏切らない 感動的なラストだった。 単行本3巻、2000ページ以上の超大作だった。だが、のめり込んだ。長さはまったく感じ なかった。これほど夢中にさせてくれる作品はめったにない。読後感もよかった。つらい事件を 乗り越え、成長していく子供たち。彼らの未来が、輝きあるものでありますように。 | ||||
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藤野涼子が決意する。「真相を究明するために学校内裁判を開廷する!」その決意は周囲の 者たちを驚愕させた。柏木卓也の死は自殺か?それとも、告発状に書かれていたように 大出俊次に殺されたのか?他校の生徒だが、卓也の塾での友だちだったという神原和彦が 弁護人に名乗り出た・・・。 学校内裁判。それは体裁や体面ばかりを考える学校にとっては好ましくないことだった。 阻止しようとする学校側とあくまでも真相を追究しようとする涼子たちとの間にいさかいが 起こる。だがついに、学校内裁判は開廷されることになった。柏木卓也が死んだ12月24日。 その日にいったい何があったのか?大出俊次は柏木卓也を殺したのか?検事側も弁護側も、 真実を求め奔走する・・・。 さまざまな生徒たちが登場する。そして、さまざまな生徒たちの家族や家庭が描かれる。 神原和彦、大出俊次、野田健一、浅井松子、三宅樹里、そして柏木卓也。彼ら自身や彼らの 家族の描写には読んでいてつらいものがあった。子供を持つ親なら、誰でもそういう感情を 持つのではないだろうか。まだ中学生だ。抱え込んだものが大き過ぎて、つぶされそうに なることもあるのだ。彼らの心の叫びが聞こえてきそうで胸が痛い。渦巻く悪意の中から、 はたして涼子たちは真実をすくい上げることができるのか?ページをめくる手が止まらない。 第3部「法廷」へ! | ||||
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3部作4700枚を一気に読ませる筆力に脱帽! クリスマスの深夜、校内で男子中学生が転落死する。 大人の世界ではすぐに決着のついた事件だったが… 風評・風評を裏付ける目撃者を名乗る人物からの怪文書・新たな女子中学生の死。 混迷の中、一人の女子中学生が立ち上がり、子供たちだけの学校内裁判が行われる。 被告は疑われた問題児。罪名・殺人 裁判シーンを読んでいて、 こんなの中学生には無理だな、と思った。同様に感じた方もおられるのでは? 作者自身が書いていて、こんな中学生ってあり? と担当編集者に訊いたという。 訊かれた編集者はゴーサインを出した。 リアリズム小説でありながら、本質的にファンタジーなのだ。 子供たちよ、困難に遭って、かくあれよかし、という作者の祈りなのだ。 ソロモンの偽証とは、賢い者によるニセの証明。 検事役をかって出て、内心信じていることとは逆の証明に邁進することで、 事件の真実を炙り出していこうとする女子中学生のことだろう。 時代設定をバブルの弾ける直前にした。 それをストーリーは活かしているのだが、 本当の目的は、高度情報化社会の中で生きている今どきの中学生の話にすると、 この物語が成立しにくいからだ。 遠くの駅に投函しに行く怪文書だって、今ではメールやtwitterで広範囲に一気にばらまける。 引きこもりの学生だって、ネットで外の世界につながれる。 なにより公衆電話じゃなくて(公衆電話がけっこう重要なんです、この話)今は携帯。 バブリーな時代だったとはいえ、ある意味、まだまだ長閑だったのです。 その懐かしき長閑な時代設定ではなく、 今2012年に、 私たちはどんなふうに子供たちを励ます物語が語れるのだろう…暗澹。 | ||||
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私は別に宮部みゆきさんのファンではありません。今まで女史の作品は「ブレーブ・ストーリー」しか読んでいません。 だから逆にこの作品あんせにある意味冷静に入れたと思います。今、第三巻を読み終えて、私は震えています。こんなすごい法廷小説は読んだことがない。確かに、他の方のレビューで言われる通り、中学生がと思うところはあります。しかし、現在現実の大人たちのしていることは、この小説の中学生たちを架空だと笑えるでしょうか。 大人だから偉いのでしょうか?子供は勉強して、いい大学に入り、一流企業に入り等々。まるで自分たち大人が偉いとでも思うような発言をします。果たして、今の大人にそんな偉そうなことを言えるほどの気概があるのでしょうか? もっと現実を今の自分と周囲の他人たちを顧み、反省し慈しむ気持ちが必要なのではないか。私はこの長編小説を読み終えた今思いました。私自身、計算高く生きています。損得で物事を見ていることもあります。反省しました。 この小説は、私に反省する機会とまっすぐ生きていこうという勇気を与えてくれました。ありがとう。 蛇足ながら、この小説を是非ドラマ化していただきたい。民放ではなく、NHKかwaowaoで。全20回ぐらいでしてほしい。 映像化された藤野涼子さんと神原和彦君を見たいとおもいました。 | ||||
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12月24日、ひとりの少年が学校の屋上から飛び降り、命を絶った。事件性がないことから、 14歳の少年の死は自殺だと思われた。だが、匿名の告発状が状況を一変させる。告発状により 次々に広がっていく疑惑の波紋は、やがて大きな波となり否応無しに周りの人間たちを飲み込んで いった。少年の死には、いったいどんな真相が隠されているというのか・・・? 柏木卓也の死は、クラスメイトである城東第三中学校2年A組の生徒たちに大きな衝撃を与えた。 自殺!なぜ?さまざまな憶測が飛び交い、さまざまな思惑が入り乱れる。ひとりの少年の死が いろいろな人たちの運命を変えてしまう。そして、送られてきた告発状が事態をより深刻なものに 変えていく。最初は小さかった悪意が集まり、ねじれるように合わさり巨大化していく。誰にも、 悪意の連鎖は止められないのか!3年生になった藤野涼子ら卓也の元クラスメイトたちは、真実を 知りたいと願う。だが、学校関係者たちは必死に体裁を取り繕うのみだった。「大人たちに任せては おけない!」ついに涼子たちが行動を起こす・・・。 すごい!!最初から最後まで目が離せない圧倒的な迫力のストーリーだ。また、数多くの人物が 登場するが、作者はひとりひとりを緻密に描写している。彼らの苦悩、怒り、悲しみ、とまどい・・・ 多種多様な感情が、読み手の心にダイレクトに伝わってくる。よくこれだけていねいにそれぞれを 描けるものだ。この緻密な描写が、この作品をより面白いものにしている。これからの涼子たちの 行動は?否応無しに第2巻への期待は高まる。 | ||||
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途中までずっと大変楽しみながら読み進めていたのですが、それでも常に「最終的なオチはすごくつまらないものになるのではないか」という畏れが脳裏を離れることはありませんでした。 最期まで読んで、その畏れは杞憂に終わったわけですが、逆に最終章が「もうちょっと何とかならないの」という不満(というよりないものねだり?)が頭をもたげたのは私だけではないと思います。 もちろんあれだけの大長編の最後に「もうひと踏ん張り」を期待するのも酷というものですが、少なくとも作者だけしか書けない「その後」の、何らかのイメージはあったはずで、読者の誰もが感じるであろうその辺の期待にいつかは応えて、この稀代の長編小説に感動の大団円を迎えさせてほしいというのが、率直な感想です。 | ||||
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宮部みゆき女史の最新現代劇!「模倣犯」「火車」「理由」のベスト3作に匹敵する内容。(まだ半分しか読んでませんが。。笑)しかし丁寧な描写で以前の「理由」ではいつも同じところで3回ほど飽きて読了止めた経験が有る。(4回目にやっとその壁を乗り越えたが。。)今回はそれ以上の微に入り細に入った丁寧な描写だが飽きずに引き込まれている。謎解きと言うより若い主人公達に感情移入もあったり登場人物の人物像にも興味がわいたり。。同時多発的に興味を引く。やっぱり最後は宮部みゆき女史の語彙や類い希なる表現力に惹かれてるのか。。女史自身に惹かれているのか?(笑) | ||||
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第1部と第2部まとめてのレビューです。この小説は面白いと思います。同時に恐ろしいとも思うのです。柏木という生徒の自殺に始まる物語ですが、第1部に展開される、大人だとか子供だとか関わりなく描かれる悪意にぞっとします。 私もある一人の登場人物が抱く悪意を感じたことがあります。その瞬間をまざまざと思い出してしまいました。 (これは架空の話ではなく、本当に起こった事件ではないか)と思いながら読んでいました。 中学生たちの自立した思い、行動に感動しています。 私の中学時代は、こんなに深く何かについて考えるということはなかった。確かに、現実的ではない描写、場面も感じることがありましたが、小説なのですから。今のところ現実と逸脱しすぎる場面もありません。 人間である限り、背筋が寒くなるような悪意を一瞬でも抱かなかった人間なんていないと思います。その悪意の存在を改めて考えることができたことが私は嬉しかったのです。 いよいよ、第3部に入ります。心して読んでいこうと思います。 余計なことですが、ぜひ、ドラマ化してほしいと思います。 | ||||
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用意周到に張り巡らせた、中学生日記と言っては過言か。 面白い、もちろんダントツに面白いです。ただ、読者対象は中高生ですね。 現実、今中高生で小説読み始めたと言う子は大抵宮部みゆきを選ぶみたいです。 文体が平易で、ラノベからの乗り換えもうまく行くでしょう。 中学生達の行動みてたら、自分の中学時代を想起してしまい恥ずかしくなってきましたが…。 彼のまるで小説のような文章、私も当時そんなような文章を書いた記憶が…。 三冊3日間で読んでしまって完全に寝不足です。 どなたか書かれてましたが、帯のアオり文章やら新聞の宣伝文句はちょっと的外れでしたね。 真相自体は二巻の真ん中辺りで大体予想つきましたので。 | ||||
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榊原君が真実を知っていたのは想定内ですが、 その結末までの持って行き方は、ぐいぐい読者を引き込む要素があり 面白かったと思います。 しかし、その結末の描き方に違和感を覚えました。 その違和感とは、 ・「ソロモンの偽証」とタイトルを打っているのに、 榊原君の弁護人という存在の「偽証」だけが決着がつけられて、 樹里の最後の証言の偽証は放っておかれたこと。 ・クラスメートが二人も死んでいるのに、 終わり方が清々し過ぎること。 勝者が涼子や榊原君だとかで、終わるのではなく、 生徒や教師、親、関係者もろもろが団結し、真実に辿り着いたことで全員が勝者ではあるが、 二人の命を失ったといことでは全員が敗者であると 終わった方が、しっくり終わったと思う事。 また、エピローグで学校裁判が伝説として扱われていることも気になります。 それを野田君が「何でも話しますよ」と自慢するかのように話すのは、 違和感がありました。 二人もクラスメートが死んだ過去のことであるので、 申し少し、ためらいや、慎重さがあってもいいのかと思いました。 一度は家族を殺めようと思った野田君だからこそ、 命の重さを感じて、伝説を語るシーンにして欲しかったと思いました。 裁判の終結シーンでもあり、この物語の結末に 作者も長編小説を書き終えた!という脱稿感がにじみ出てくるような 終わり方は、もうちょっと丁寧さが必要かと思いました。 | ||||
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読み終えて感じたのは、これは中学生達への宮部みゆきのエールなのだろうということ。 「いじめ」や「自殺」という現実の問題に対して、宮部みゆきは作家として、真摯にメッセージをこの本に込めている。 「ともだちがいるよ」「未来はあるよ」というその陳腐で誠実なメッセージを、なんとか伝えようと、ただそのためにこの重い三冊の本を書いたのだ。 ただのミステリであるなら「事件」と「法廷」の二部作でいいはずなのだ。 この本は、ただの謎解きではないのだ。中学生達が裁判をするという無理を書き通すためには、そこに同じ重さの「決意」を書く必要がある。 彼らの心の迷いやうつろい、不安や決断を丁寧に書いていくことで「学校内裁判」というファンタジーの中に、むき出しの現実が、心の叫びが書かれている。 くりかえし「わかっているよ、わかっているよ」と言っているのは、宮部みゆきという作家その人なのだ。 | ||||
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宮部さんのファンとしてはしっかり宮部ワールドを堪能できました。 が、細かいところでひっかかってしまい、前作の{おまえさん」や「ぼんくら」などを100%楽しめたのとは少しちがいます。宮部さんの江戸ものは完全にエンタテイメントとして読めますからね。 私がひっかかったのは言葉づかいです。この時代設定は1990年。今から20年以上も前ですね。公衆電話を使っていた時代です。携帯電話はありません。その頃、「どん引き」という言葉は使っていなかったし全体に中学生たちがどう読んでも現在の中学生に見えます。それは言葉づかいやしぐさや雰囲気ですね。注意深い宮部さんにしては?と思います。それと中学生が使う言葉にしてはあまりにも難解すぎる言葉が山盛りです。判事の井上くんが特に。 筋書きとしてはよくできていると思いますが神原くんの過去に関する記述がくどいかな、と思います。全体にやや長すぎて連載をまとめたような感があります。単行本で出すなら少し書き直したほうがよかったのかも。 でも毎晩少しずつ読んで楽しめました。おいしいものを味わうように大切に読みました。 やっぱり宮部みゆきさんが現在の作家の中ではナンバー1です! | ||||
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