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七つの会議



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【この小説が収録されている参考書籍】
七つの会議
七つの会議 (集英社文庫)

七つの会議の評価: 4.39/5点 レビュー 333件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全292件 101~120 6/15ページ
No.192:
(4pt)

自分だったらどうするか

大手総合電気の雄であるソニックの子会社の東京建電を舞台にした八つの短編で成り立つ人間模様。
第一話で東京建電の秘密がほのめかされ、それに沿って、それぞれの短編は展開される。

第二話の「ネジ六奮闘記」の以下は、池井戸氏の小説を読む方であれば、共感する人も多いのではないか。
『一本いくらもしないネジで、日本中で果たしてどれくらいの人が食っているのかはわからないが、ひとつ言えるのは、どんな時代でも、それで大儲けすることはできなかったろうということだ。ネジを作る人間に求められるのは、ひたむきさだ。』

日本の産業を根底で支えている産業は、ネジだけではないだろうが、グローバル経済は飲み込んでいく。がんばれば報われるということもあるが、出し抜いてやろうという勢力は必ずあるのが、この資本主義社会である。自分の成功が、誰かの失敗につながる社会である。活力を生むという意味で資本主義社会はよいかもしれないが、やはり、足るを知る、ということも必要である。しかし、全ての人が足るを知るということをするわけではなく、日々の平凡な暮らしの中にはどうしても競争はある。その競争の中で、負けん気やわがままが、判断を曇らせる。

そして、この小説で問うているのは、
 ①苦しい事情がある時に、常に正しく判断できるか
 ②自分の想像を超えた甚大な影響のあるトラブルに
  遭遇した際に、果たして正しい判断ができるか
ということである。
私は自信がない。
池井戸氏の小説には、そのような判断を事前にシミュレーションする効用があるように思う。
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4087454126
No.191:
(5pt)

ねじ六

読み終えたあと、
『ねじ六はどうなっちゃうんだろう?』
と思ってしまいました。
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4087454126
No.190:
(5pt)

大企業の子会社

大手企業の子会社の製造会社を舞台にして、そこで働く色々な立場の会社人の日常を劇的に描いた作品。社内の人事や不正や出世競争等のどこの会社でも有りそうな出来事を、権限の力関係ではなく、善悪といった軸で、問題解決をしている場面は、自分に投影したり、共感でしたりと、感情移入できる素晴らしい作品です。エンターテイメント性もあるから、興味深く読めました。
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4087454126
No.189:
(4pt)

会社の秘密を握る七つの会議

会社にまつわる七つの会議の短編集かと思っていましたが、逆に長編でした。ただ、各話が終わるにつれ会社の秘密とその真相が徐々に判明していく展開は、次を読まずにいられない状態となってしまいます。最終的な落ちは、そこまでスゴイ!とは思いませんでしたが、さすが池井戸作品だと感心してしまいました。本棚でしばらく眠っていましたが、読み始めると一気に読んでしまいました。大変面白かったです。個人的満足度は100点満点中83点です。(^ー^)
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4087454126
No.188:
(5pt)

企業のあり方を問う

色々な部署や様々な角度からストーリーを展開し、その中の人間関係や事柄がやがて一つに結びついていく。何気ない一話も見落とせない先が気になる、ページ数も苦にならず一気に読みたくなります。2017年、神戸製鉄所の偽装問題が世間を賑わす中、あーフィクションもノンフィクションも、その境目が分からないもんだ。ハッキリ言って、面白い!
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No.187:
(5pt)

マリリン

池井戸潤の小説はとても面白いですね。時間がたつのも忘れて、1日で読んでしまいました。
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4087454126
No.186:
(5pt)

やられた

電機メーカーにおける企業の不祥事を描いた連作小説です。それぞれの短編は異なる人物を主人公に進行し、すべてを読み終えると「なるほど」と著者の仕掛けにかかったことがわかります。
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No.185:
(5pt)

深く複雑な読み応えが秀越。

「陸王」は面白かったが展開が読め興奮度は半減しつつ読んだが「七つの会議」はこの間接的で平凡なタイトルに反し、複雑で先の見えない闇に入っていくスリル満点な内容・構成である。会社組織の力学とはこういうものであり、こういう挙動を示すことにならざる得ないだろうなと真に思わせる。他でも述べられているがまさに神戸製鋼なのである。
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No.184:
(5pt)

期待通りの池井戸節

何気ないOLの退職話を皮切りに、話は急転直下。企業では常に議論される利益追求とコンプライアンス、企業ガバナンスの優先順位。いまでは明白な優先順位があると言われるが、関係会社、下請けと社会のヒエアルキ-を降りていけば、その価値基準も曖昧になっているのかもしれない。池井戸作品はいつもそんな組織の原理の中に渦巻く保身、エゴ、そして正義の葛藤を描き、サラリーマンの悲哀を表現することで、僅かな清涼感と無力感を残してくれる。
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4087454126
No.183:
(4pt)

小さなネジの大問題に関心。

空飛ぶタイヤ、あきらとアキラなどTVが面白かったので、池井戸作品を読むようになりました。単なるストーリー展開だけでなく、心理描写も加えてストーリーを面白くしています。また、鼻につく文学的なもってまわった表現でなく、直感的で臨場感あふれる表現も爽快です。ネジの不正が問題になるお話ですが、営業がネジごときを発注するのかとか、会社が品質チェックをしないのがおかしいとの指摘はありますが、そんなことはどうでもいい。それよりも、小さな小さなネジが会社をこんなにも揺るがす大問題になるというストーリーに醍醐味を感じます。
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4087454126
No.182:
(5pt)

これって。。。。神戸

これを読んだのは2017年7月。
神戸製鋼の事件が取り糺されて、「まさにこれのことじゃん」と思ってしまった。
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4087454126
No.181:
(5pt)

やっぱりおもしろい。

サクサクと読み進めることが出来ました。
短編かと思いきや全て作品が繋がっているんですよね。
初めはあまりいい印象のなかった人物が自分の中で後半は好印象でした。
女性が主役の章がとても良かったです。
読書初心者で池井戸さんの社会派な作品はおもしろいけど難しいといつも感じているのですが、この作品は難しくなかったです。
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No.180:
(5pt)

小旅行で読みます。

短時間の旅行にもってこいです。2~3時間で一編が読めますので、満足できます。
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No.179:
(5pt)

サラリーマンは読むべし

その会社に関わるいろんな人の立場から、ある一つの真実について追求していくビジネス小説。設定が細かく、その人達の思考や行動の背景もうかがうことができ、物語をより深く感じさせてくれた。それぞれの思考や行動の意図が繋がったとき、、、しびれました。自分が当事者だったらとるべき行動をとれただろうかと、自問自答をしたけど、回りに流されてしまうかもしれない。ただこの本を読んだ今、もうちょっと強く立ち向かえそうな気がする。とにかくサラリーマンであれば、登場人物と自分を重ねて思うこと、感じることがたくさんあると思う。
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No.178:
(5pt)

良かったです

最後は話が繋がってスッキリよみおえることができました。
良かったです。
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4087454126
No.177:
(5pt)

繋がる繋がる

個人的に、池井戸さんの小説にははずれがないです。
各話で色んな人物が登場しますが、読んでいって「お~ここにつながるか」と思わず声が出そうになります。
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No.176:
(4pt)

面白い!

アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。
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No.175:
(4pt)

読みやすい

池井戸さんの本はサクサクと読みやすい。今回もネジが出てきた。昔、メーカーで働いていた時を振り返り思い出しながら読めた。
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No.174:
(5pt)

短編を積み重ねた長編小説。

以前、NHKでドラマ化したのを観たが、全く面白く無くて購入を避けていました。
しかし、amazonレビューを拝見していると、どうも印象が違うので読んでみました。

東京建電という会社に勤めている、各人の生い立ちから、生き方・考え方を短編で描きながら、
会社に蔓延る問題の真相へと突き進んで行く、大変、面白い構成と内容です。

順風満帆に人生を歩んでいるようで、大半の人が負い目を抱きながら必死に生きている。
そんな事を、私に教えてくれた一冊でした。
七つの会議 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:七つの会議 (集英社文庫)より
4087454126
No.173:
(5pt)

客を大事にせん商売は滅びる

池井戸潤氏による作品。
初出 2011年5月2日~2012年5月21日 日本経済新聞電子版
単行本 2012年11月 日本経済新聞出版社
集英社文庫 2016年2月25日 第一刷

久しぶりに面白い本に出会った。良い本に出会えた。
そう思える本だった。
池井戸潤氏の作品はそういう力があるように感じる。
働く上で踏み外してはいけない倫理を見失う危険は
常にあり得るのだ。
第7話に登場する台詞・・客を大事にせん商売は滅びる 

各話によって主体となる人物は移り変わる。
しかしそれでいて物語の核心は除々に明らかになっていく。
第一話の謎のパワハラによって人事部付けになる坂戸課長の話が
ここまでの伏線を隠していたのかと後半になるほど感心してしまう。
このタイプの作り方の小説(短編だけど同時に長編)は池井戸潤だとシャイロックの子供たち
東野圭吾だと新参者、ナミヤ雑貨店の奇蹟でも似たつくりだ。
こういった作りの小説はどれも個人的にかなり気に入っている。
なぜだろう。実際の世の中でも複数の人物が背景なり考えなり何なりをもって
動いている。その意味で現実感が溢れているからだろう。
また誰もが過去を持ち、背景を持っている。
それが描かれてもいるからだろう。

売上、ノルマをただこなすだけになりネジの強度を偽装するという
不正に走ってしまった。誰か個人が悪いだけではない構造的な問題を
あぶりだしている。また他の池井戸作品同様、なぜ働くのか
働く理由を取り戻していく面も描かれており良い。

虚飾の繁栄か、真実の清貧か・・八角は後者を選んだ。
私たちはどちらを選ぶのか、当たり前とも思える倫理観を失わずに
いられるかどうか、それが大切なのだから。
七つの会議 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:七つの会議 (集英社文庫)より
4087454126

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