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光の山脈



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【この小説が収録されている参考書籍】
光の山脈
光の山脈 (ハルキ文庫)

光の山脈の評価: 3.13/5点 レビュー 8件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(2pt)

読んだ感想

ストーリーそのものは面白いが、文章に句読点がやたらと多く、非常に読みづらい。「ハルキ文庫」以外ではこのようなことは無かったので、校正者のせいか? はんせいを求む!!
光の山脈Amazon書評・レビュー:光の山脈より
4758410224
No.7:
(4pt)

面白い!

おもしろい! 最後の100頁を超特急で読んでしまった。前半は人物の紹介(現在と過去のエピソード等)に少し紙数を割き過ぎかなとも思ったが、それもこの後半のために用意されていたのである。

 短く言えば、山を守る狩人とヤクザとの対決、そして復讐のお話。方向性は単純なのに読んでいて飽きないのは、山や動物・自然の描写が素晴らしく、臨場感が半端じゃないから。西村寿行の世界に通じるものがある。

 ロッタや亜希は言うに及ばず、沢村や堂崎、孫市など、脇役も実に魅力的。悪役も本当に憎らしいので、彼らと敵対する主人公への感情移入は簡単だ。ロッタにはモデルがいるらしい。

 敢えて欠点を探すなら、アクションを中心としたこの作品の、もうひとつの柱である「人を許す」ことのヒューマン・ドラマ的側面。この点をもう少し書き込んだら、物語に厚みが増したのではないだろうか。

 もちろん紙数に制限もあったのだろうが、最後(病院のシーン)で、その昔亜希を罠にはめたという同級生が許しを請うために登場する。これは余計だったのでは? 最後に何もかもがうまく収まる、というのもヒューマン・ドラマとして何だか嘘っぽい。何か別のストーリーは考えられなかったのかな、と少し違和感が残った。
光の山脈Amazon書評・レビュー:光の山脈より
4758410224
No.6:
(3pt)

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光の山脈Amazon書評・レビュー:光の山脈より
4758410224
No.5:
(4pt)

山を舞台に愛する妻をヤクザ者の息子に殺された山男の復讐劇

口の利けない妻と犬達と共に猟師と季節労働者としてひっそりと暮らしているロッタは、山を汚し、不正を暴く為の取材をしていたジャーナリスト兄と愛する妻を殺された事から街を支配するヤクザ共に復讐の牙を立てるといった。バイオレンスアクションだが、都会が舞台ではなく山村を舞台とすることで、山や大自然への畏敬の念や人として譲れないものの存在を絡めて単純なバイオレンス小説とは毛色の違う作品になっていて感慨深い作品であった。 良かった!
光の山脈Amazon書評・レビュー:光の山脈より
4758410224
No.4:
(3pt)

孤独な戦い

樋口の「狼はねむらない」が最高によかったので購入した。読み始めたものの、最初の部分であまりにも暗く悲惨な内容に、しばらく放置してしまった。昨日、残り300ページを一気に読み終えた。中盤から、ロッタがヤクザ共と戦闘を始めてからはわくわくしながら読めたし、テンポよく読み進めることができ、ラストにもまあまあのだったと思う。「狼・・」に比べるとやや感動は落ちる。
 感想としては、これってハッピーな結末なのか?すべてを失ったロッタを「よかったね。」と声をかけられるのか?彼はすべてを失ったのに。このくそみたいなヤクザの息子が、だいたい警察にノーマークで散々悪さできているのも妙だし、組長もやたらカッコつけて書きすぎ。そういう意味では評価はよくて星三つ。
光の山脈Amazon書評・レビュー:光の山脈より
4758410224
No.3:
(2pt)

勧善懲悪なのかい?

<ネタバレあり>
エンタテイメント作品としては悪くない。
数時間でサラリと読める。

ただ、
主人公(側の人も含め)=善 それ以外の人=悪 という構図にかなり興ざめした。
別の方のレビューにも書いてあるとおり、浅く薄っぺらい。
よそ者=異人=神という設定で主人公を描きたかったのか?と思ったり(でも描けていない)。

著者が作品に自身の主張を盛り込むのは別に構わないが、
主人公の言動を通じて「自分は正しい、悪いのは社会」みたいな
独善的な主張が見え隠れしているような気がする。
それゆえ読んでいるときに、常に(著者から)見下ろされているような感じで不快だった。

あと、田舎の村社会的な負の部分をことさら強調している。
田舎に対して恨みでもあるのかしらんと思った。

気になったところ(てかツッコミ)
・なぜオオカミ犬?その背景や理由が示されなかった(と思う)。
・使い捨てカイロじゃムリやろ
・嫁さんヤバイの分かるやろ
・密猟はあかんやろ(主人公の純粋性ゆえ是とするのか?)

でも、逆に著者の他作品を読みたくなった(笑)
光の山脈Amazon書評・レビュー:光の山脈より
4758410224
No.2:
(2pt)

平板な社会派?小説

短文構成を主体として、軽快で読みやすい。
 また、山や狩猟、野生動物や銃器等についてよく勉強されている様で、成る程そうなのかと感心させられる点が多い。 しかし、社会派の小説としては不十分な点が多い。本作品は、樋口氏自身の田舎生活における狩猟マナーや新旧住民の対立をひとつの原動力として書かれた様だが、ほとんどの登場人物はそれぞれ自らの立場を主張するのみで、問題解決に向けた提示や歩み寄りが無く、心情描写という点で平板な構成である。 田舎暮らしに対する希求が強まっている今、新住民と旧住民といった互いの立場を超えて理解しあえる方法を、稚拙でもかまわないから提示すべきだったのではないか。結局は何をやっても無駄なのかという無力感に苛まされた。
 それぞれの心情を立場という型に当て嵌めて、主人公側だけが神の視座に立つ、非常に底が浅い作品である。
光の山脈Amazon書評・レビュー:光の山脈より
4758410224
No.1:
(5pt)

日本にこんな凄い小説家がいたのか!

樋口氏の作品を読むのは4作目になる。緻密な描写は無駄がなく、なおかつ氏独特の迫力があり、それを読むだけでも1900円を支出する価値はある。しかし、この「光の山脈」はそれだけの本ではない。 社会派小説とも呼べるだろう。産廃行政の問題、人が人を私的に制裁することの是非、封建的な地方の因習とそれにかみあわないよそ者との確執。南アルプスの山麓に居を構えて自ら日々体験しているであろう、そうした問題提起は執拗で、氏の執念が感じられる。 しかし、その重さを吹き飛ばす純粋な空気と爽快感が全編を貫いている。悪者を良い者がやっつけるという単純なストーリーと甲府駒ヶ岳のキーンと冷えて澄んだ空気が、ストレートに読者の心臓にたたき込まれる。 読んだ後に、1人山に登りたくなった。そう、氏の冒険小説はいつもそうなのだ。どこか知らない山に、1人で登りに行きたくなる、すぐれた冒険小説というのは、そうやって男の冒険心を揺さぶるものだ。
光の山脈Amazon書評・レビュー:光の山脈より
4758410224

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