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(短編集)
虚像の道化師
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虚像の道化師の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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著者のガリレオシリーズは長編も短編も基本的にはハウダニットである。 そしてそれは、物理的なトリックを扱った短編作品に顕著である。 さて、その短編集である本書ではそれはどうか・・・というと、ちょっとした不満がある。 本書には全部で4編の短編作品が収載されているが、そのハウダニットは前半の2作品では同工異曲だ。 もちろん作品としての作りは異なるのだが、メインディッシュが似ていると、どうしてもほとんど同じものに感じてしまう。 特に2作目の「アレ」は、ちょっと強引というか何というか、唖然としてしまった。 そしてなにより、後半の2作品は、ハウダニットというよりは、ミステリの中心がホワイダニットになってしまっている。 そう、つまり「容疑者X〜」の犯人がなぜあのような行動をしたのか、というのと同じなのだ。 そういえば4作目の設定は、あれと良く似ている。 さらには、作品をおうごとにガリレオ湯川が人間臭いというか、普通人ぼくなっている。 「探偵ガリレオ」や「予知夢」の頃の湯川とは別人のように丸くなってしまっているようだ。 これはあのTV化の悪影響か? 間違いなくあの役者をイメージしながらみんな読んでいるんだろうし。 それと、近年の著者の作品が、昔のものと比べて薄味なのも大変気になる。 かつての「鳥人計画」やら「天空の蜂」なんてドキドキしながら読んだものだった。 最近では別の意味でドキドキしちゃうよ。 校正ミスというか見落としもあったし、忙しいのは分かるけど、もう少し密度の高い著者のミステリ作品を期待したいな。 | ||||
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作者曰く「もう書かないでおこうと思った」程のネタ切れの中、なんとか捻り出された4話を収録したガリレオシリーズの新作。仕方ないとはいえ、ちょっと少ないかなぁ・・・。 ガリレオシリーズの短編集って相当久しぶりな気がするけど(「ガリレオの苦悩」ぶりだっけか?)、トリックがどれも難しい・・・。 特に最後の作詞家の話は理屈では分かっても、そんなに上手くいくものなのか・・・。 また今度新刊が出るとアナウンスされているが、それが本当にガリレオのラストになるかもしれないので、是非読みたいと思う。 | ||||
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最初の「幻惑(まどわ)す」を読んだ時は、 久々のガリレオらしいトリックに「おおっ!」と ちょっと期待しましたが、次の「心聴(きこえ)る」で 「面白いけど現実味ないような??」と思い、 そこから先は「んーまあこんなもんか…」と 若干尻つぼみ的な感じで読み終わりました。 ところで、、、 「偽装(よそお)う」は、山の中のリゾートホテル、嵐、 土砂崩れで外部の人間が入ってこれない…etc 思わず名探偵コナンを連想しました。 まさか今さらこんな「いかにも」な設定を使うとは…。 評価の詳細ですが、最初の「幻惑(まどわ)す」が☆4つ、 「心聴(きこえ)る」が☆3つ、他二つが☆2つなので 平均3つにしました。 | ||||
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他の方々のレビューを呼んでやはりと思いました。 この作品を読んでの感想は「らしくない」が多かったことです。 ガリレオの名が付いたガリレオらしくない作品。 読んで損したと思うような駄作ではないと思いますが。 10月13日予定の禁断の魔術(ガリレオ8)もまた読むことになるかと。 | ||||
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短編集です。 第1章「幻惑す」、第2章「心聴る」は、起きている事象から簡単に原因(トリック)がつかみにくく、解に至るまでがガリレオらしい内容だと感じましたが、あとの2つは、もう少しガリレオらしさが足りないかなと。 本作の前が、長編「真夏の方程式 」で登場人物がどのような過去を持っているのかが、書かれていて、より物語に入っていけるのですが、短編は、さらっとしていて深みが足りません(短編だと仕方ないのですが)。 長編のガリレオが読みたいですねぇ。 | ||||
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ガリレオシリーズは元々は短編で、これは中編(?)なので、様式としては原点に近付いているようです。 4つのお話が読めるお得感はありますが、内容はどうなんでしょう? 個人的には、第1話が「おおっ!」という期待感の中でグイグイ読めました。 ガリレオシリーズならではのオツな味わいです。 第2話は「こんなことが出来るのか?」と驚きながら読み進めました。 しかし、何のことはない、現時点では科学的に有り得ないことだそうで、ちょっとがっかり。 第3話と第4話は題材的に別にガリレオでなくてもねぇって感じでした。 どっちかっていうと、加賀恭一郎さんのお出ましがふさわしいのではないでしょうか? 読み易い文体なので、あっという間に読めます。 時間が無くても大丈夫です。 | ||||
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ガリレオシリーズに初めて触れる人には、この本から読むことはお奨めしない。湯川(ガリレオ)、草薙、内海のそれぞれのキャラクターを理解していないと面白さ三分の一。 短編集で、作品としては少し小粒のように思うが、長編がある中でこういう短編を読み貯めていく楽しみもあってよいのではないだろうか。 | ||||
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シリーズ7冊目の『虚像の道化師・ガリレオ7』だが、最初からの読者である私に言わせれば、脇道に逸れた長編3冊の影響をようやく脱して、シリーズ本来の姿に戻ったというところか。 しかし、本作を読んでみると、『容疑者Xの献身』以来の、湯川の警察に対する複雑な感情はきれいさっぱり消え去っており、今から思えば、あれは一体何だったのか、と首を傾げざるを得ない。 シリーズ本来の短編(正確に言えば中編か)集として素直に読めば、それなりに面白い作品。ただ、今回の話はどれも、派手な謎があって警察がお手上げで湯川に捜査協力依頼、というものではなく、警察がそれなりの結論(誤った結論)に向かっているところに、依頼を受けたり巻き込まれたりして何となく湯川が介入し、事件の真相を解明する、という構成になっている。そのせいか、全体として地味な印象は拭えない。このシリーズは、もっといい意味で「ケレン味」があった方がいいと思うのだが。 本の中身とは関係ないが、この本は単行本なのに、なぜかハードカバーではない。想像するに、電子書籍化を拒否する東野圭吾が、彼なりの読者サービスとして、少しでも価格を下げようとしたのではないか。しかし、「紙の本」を大事にするなら、シリーズの過去6冊の単行本を蒐集したファンのためにもハードカバーを出すべきだし、値段を下げたいなら、文庫本も同時発売すればいい(宮部みゆきの前例もある)。 しかし、それ以前に、紙の本か電子書籍か、それは作者が決めるのではなく、読者の選択に委ねるべきだ。東野圭吾は、「裁断された本を見るのは辛い」と言ったそうだが、本当にそう思うなら、作者が電子書籍化を拒否するから、自炊で裁断される本が増える、という当然の逆説をそろそろ理解してもいいのではないか。 | ||||
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真夏の方程式以来、1年ぶりの新作短編集です。 やはり東野さんらしく非常に読みやすく、読者を欺くことも忘れていませんでした。 但し、あの「容疑者Xの献身」が強烈過ぎたので、 それと比較してしまうのはちょっと贅沢でしょうかね。。 10月にもガリレオ新作(短編集)が発売になるとのこと、 楽しみです。 ※これだけ作品が溜まってきているのでそろそろ映像で観たいですね | ||||
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4つの作品から成る短編集。 第1章「幻惑す」は初期のガリレオを思い出させる科学的謎解き。ストーリー自体は意外性のあるものではないけれど、ガリレオらしい小品。 第2章「心聴る」も科学的トリックではあるのだけれど、SF的なネタなのがどうかと思う。 第3章「偽装う」は、近年の心優しいガリレオ。謎解きに湯川が必要だとは思わないが、読者のだまし方や結末はなかなかいい。 第4章「演技る」は、ミステリーとしては反則ではないか。これも読者をだましつつ話が進むのだけれど、動機の部分がずるい。 小粒な作品ばかりではあるけれど、いろいろなガリレオが楽しめるのはいいと思う。反面、トリックかストーリーに物足りなさが残るのも事実。ちなみに、内海刑事の出番は少ない。 | ||||
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