後巷説百物語

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後巷説百物語の評価:

4.38/5点 レビュー 63件。 B ランク

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平均点4.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全100件 41〜60 3/5ページ
No.60
(5pt)

シリーズ最後の幕。そこはかとなく悲しい

蛇足という考え方もあるが、自分は作者の誠意あるファンサービスとして受け止めた。これまでの物語にケチはつかない。余韻が味わい深く、ファンであれば納得の落とし前だったと思う。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.59
(5pt)

シリーズ最後の幕。そこはかとなく悲しい

蛇足という考え方もあるが、自分は作者の誠意あるファンサービスとして受け止めた。これまでの物語にケチはつかない。余韻が味わい深く、ファンであれば納得の落とし前だったと思う。
後巷説百物語 (Kwai books) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (Kwai books)より
4048735012
No.58
(4pt)

良いですね。

後日譚の様な形で物語は進んでいきます。前作で又市と百介のつながりは切れてしまったのでどういう形で進むのかを心配しながら読んだ。
序盤から中盤にかけて何となく物足りなさを感じていたが、これがなんなのだろうと思っていた。後半で与次郎が百助たちの役割に薄々気づいてきたときに物足りなさの正体がわかった。いつのまにか百助に自分を置き換えていて、又市が行う仕掛けの見事さに感じ入る自分の役割を演じる人が登場人物の中に見出せなかったからだと気づいた。
与次郎という脇役が生きてくることで、どっぷりと後半は物語に入り込めました。
百助の物語がこれで終わりになるのはあまりにも寂しい。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.57
(4pt)

良いですね。

後日譚の様な形で物語は進んでいきます。前作で又市と百介のつながりは切れてしまったのでどういう形で進むのかを心配しながら読んだ。
序盤から中盤にかけて何となく物足りなさを感じていたが、これがなんなのだろうと思っていた。後半で与次郎が百助たちの役割に薄々気づいてきたときに物足りなさの正体がわかった。いつのまにか百助に自分を置き換えていて、又市が行う仕掛けの見事さに感じ入る自分の役割を演じる人が登場人物の中に見出せなかったからだと気づいた。
与次郎という脇役が生きてくることで、どっぷりと後半は物語に入り込めました。
百助の物語がこれで終わりになるのはあまりにも寂しい。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.56
(4pt)

良いですね。

後日譚の様な形で物語は進んでいきます。前作で又市と百介のつながりは切れてしまったのでどういう形で進むのかを心配しながら読んだ。
序盤から中盤にかけて何となく物足りなさを感じていたが、これがなんなのだろうと思っていた。後半で与次郎が百助たちの役割に薄々気づいてきたときに物足りなさの正体がわかった。いつのまにか百助に自分を置き換えていて、又市が行う仕掛けの見事さに感じ入る自分の役割を演じる人が登場人物の中に見出せなかったからだと気づいた。
与次郎という脇役が生きてくることで、どっぷりと後半は物語に入り込めました。
百助の物語がこれで終わりになるのはあまりにも寂しい。
後巷説百物語 (Kwai books) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (Kwai books)より
4048735012
No.55
(5pt)

このシリーズの中では一番好きだな

この最初の「巷説百物語」が出たときは、衝撃を受けた。元々京極夏彦は大好きだったが、京極堂のシリーズはミステリ仕立てで、かなり理解に苦労する話も多い中、短編の連作で、「妖怪」をたくさん出し、それでトリックを仕掛ける立場から読める、それまでにない趣向の作品で、素晴らしかった。「お化けの視点」ってこんなのかねと。ただ、それにも欠点が少しだけあって、最初の数話こそ衝撃的なのだが、読み進めると、ああ、これは誰が幽霊役で・・・とか、呑馬の催眠術ってそれは?と思うところもちらほら。しかしながら、一番良く出来ていて、ミステリとしても文学としても良いのが、本作だと思う。何より、この作者のときおり描く思想の中には「妖かし、幽霊は現在には存在しないが、過去、すなわち記憶のなかには存在する」というのが、この作品では、明治という近代と中世のあわい、その中で「現代」に起こった怪事と、過去の仕掛け役、かつての主人公達が、語り手の百介の視点で、虚実をまじえて、幻想的に語られる。それは幻想的な美しさだ。何より好きなのは、最後の五位鷺の話、同じものを見ていても、人によっては記憶の母、または殺した女の亡霊、またはただの人間に見えるというこのトリック。ちなみに、よほどこの鷺のモチーフと仕掛けは気に入っているのか、京極堂シリーズや他の短編にもたびたび由良卿に絡むこの話は、分岐してたびたび出てくる。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.54
(5pt)

このシリーズの中では一番好きだな

この最初の「巷説百物語」が出たときは、衝撃を受けた。元々京極夏彦は大好きだったが、京極堂のシリーズはミステリ仕立てで、かなり理解に苦労する話も多い中、短編の連作で、「妖怪」をたくさん出し、それでトリックを仕掛ける立場から読める、それまでにない趣向の作品で、素晴らしかった。「お化けの視点」ってこんなのかねと。ただ、それにも欠点が少しだけあって、最初の数話こそ衝撃的なのだが、読み進めると、ああ、これは誰が幽霊役で・・・とか、呑馬の催眠術ってそれは?と思うところもちらほら。しかしながら、一番良く出来ていて、ミステリとしても文学としても良いのが、本作だと思う。何より、この作者のときおり描く思想の中には「妖かし、幽霊は現在には存在しないが、過去、すなわち記憶のなかには存在する」というのが、この作品では、明治という近代と中世のあわい、その中で「現代」に起こった怪事と、過去の仕掛け役、かつての主人公達が、語り手の百介の視点で、虚実をまじえて、幻想的に語られる。それは幻想的な美しさだ。何より好きなのは、最後の五位鷺の話、同じものを見ていても、人によっては記憶の母、または殺した女の亡霊、またはただの人間に見えるというこのトリック。ちなみに、よほどこの鷺のモチーフと仕掛けは気に入っているのか、京極堂シリーズや他の短編にもたびたび由良卿に絡むこの話は、分岐してたびたび出てくる。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.53
(5pt)

このシリーズの中では一番好きだな

この最初の「巷説百物語」が出たときは、衝撃を受けた。元々京極夏彦は大好きだったが、京極堂のシリーズはミステリ仕立てで、かなり理解に苦労する話も多い中、短編の連作で、「妖怪」をたくさん出し、それでトリックを仕掛ける立場から読める、それまでにない趣向の作品で、素晴らしかった。「お化けの視点」ってこんなのかねと。ただ、それにも欠点が少しだけあって、最初の数話こそ衝撃的なのだが、読み進めると、ああ、これは誰が幽霊役で・・・とか、呑馬の催眠術ってそれは?と思うところもちらほら。しかしながら、一番良く出来ていて、ミステリとしても文学としても良いのが、本作だと思う。何より、この作者のときおり描く思想の中には「妖かし、幽霊は現在には存在しないが、過去、すなわち記憶のなかには存在する」というのが、この作品では、明治という近代と中世のあわい、その中で「現代」に起こった怪事と、過去の仕掛け役、かつての主人公達が、語り手の百介の視点で、虚実をまじえて、幻想的に語られる。それは幻想的な美しさだ。何より好きなのは、最後の五位鷺の話、同じものを見ていても、人によっては記憶の母、または殺した女の亡霊、またはただの人間に見えるというこのトリック。ちなみに、よほどこの鷺のモチーフと仕掛けは気に入っているのか、京極堂シリーズや他の短編にもたびたび由良卿に絡むこの話は、分岐してたびたび出てくる。
後巷説百物語 (Kwai books) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (Kwai books)より
4048735012
No.52
(5pt)

『百物語』の終わり

この筆者の物語の終わらせ方としては珍しい方向性です。
 けれども、私としては百物語の終りに相応しいその締め括りに、著者の技量に感服しました。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.51
(5pt)

『百物語』の終わり

この筆者の物語の終わらせ方としては珍しい方向性です。
 けれども、私としては百物語の終りに相応しいその締め括りに、著者の技量に感服しました。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.50
(4pt)

比較すると駄作。

京極夏彦氏の作品は京極堂シリーズと巷説シリーズをみな読んでいます。そのうえでのこの作品、『後巷説百物語』のレビューです。読み終えて「???」。なんだ、この面白くない感じは...と。消化不良起こした胃みたいな。たぶんこの作品を一番先に読んでたら素直に面白いと思えたでしょう。しかし、この作品は京極夏彦氏の作品のなかでできは悪いほうかと。まず維新を経た若者4人の会話がしみじみと面白くない( ̄ω ̄)。白翁こと、年老いた山岡百介が語る又市さんとの日々。年寄り臭い語り方がうまいちゃうまいけど、個人的に鼻につく。まどろっこしい〜。早く又市さんのお話に行ってよーって急かしちゃいたくなります。この前に『前巷説百物語』を読み、めちゃめちゃ面白くて何度も読み返しました。こちらは「粋」なんですな♪比較してこちらの作品は何か湿っぽい。自分の大好きな登場人物たちが年をとったり、なくなってたりするからでしょうが。又市さんファンとしては又さんがあまり出てこないのも物足りないにゃ〜です。京極堂シリーズに出てくるあの人のあれはここに由来するの?なら又市さんの妖怪仕掛けってある意味、罪作りな(汗)―とか思いを巡らす発見があるのはファンとしては嬉しいです。はっきり言って「赤えいの魚」しか私には楽しめませんでした。いつもは付箋だらけの京極本もこれだけはその必要なかったなあ〜。辛口レビューすいません。でも京極作品を始めて読む方とかはいいのでは?だから☆4で。又市さん、これからも活躍して欲しいなあ〜。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.49
(4pt)

比較すると駄作。

京極夏彦氏の作品は京極堂シリーズと巷説シリーズをみな読んでいます。そのうえでのこの作品、『後巷説百物語』のレビューです。読み終えて「???」。なんだ、この面白くない感じは...と。消化不良起こした胃みたいな。たぶんこの作品を一番先に読んでたら素直に面白いと思えたでしょう。しかし、この作品は京極夏彦氏の作品のなかでできは悪いほうかと。まず維新を経た若者4人の会話がしみじみと面白くない( ̄ω ̄)。白翁こと、年老いた山岡百介が語る又市さんとの日々。年寄り臭い語り方がうまいちゃうまいけど、個人的に鼻につく。まどろっこしい〜。早く又市さんのお話に行ってよーって急かしちゃいたくなります。この前に『前巷説百物語』を読み、めちゃめちゃ面白くて何度も読み返しました。こちらは「粋」なんですな♪比較してこちらの作品は何か湿っぽい。自分の大好きな登場人物たちが年をとったり、なくなってたりするからでしょうが。又市さんファンとしては又さんがあまり出てこないのも物足りないにゃ〜です。京極堂シリーズに出てくるあの人のあれはここに由来するの?なら又市さんの妖怪仕掛けってある意味、罪作りな(汗)―とか思いを巡らす発見があるのはファンとしては嬉しいです。はっきり言って「赤えいの魚」しか私には楽しめませんでした。いつもは付箋だらけの京極本もこれだけはその必要なかったなあ〜。辛口レビューすいません。でも京極作品を始めて読む方とかはいいのでは?だから☆4で。又市さん、これからも活躍して欲しいなあ〜。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.48
(5pt)

手元に置きたい

図書館で借りて一回読んだのですが、やはり手元に置いて何回も読みたいと思いました。
分厚いので、持ち歩けませんが、文庫本だと字の小ささがネックとなるようになりました。
巷説百物語・続巷説百物語・後巷説百物語揃えましたので、時間軸に沿って読み進めるなどしてみたいと思います。
後巷説百物語 (Kwai books) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (Kwai books)より
4048735012
No.47
(4pt)

男の優しさ

ぱっとしない百介が主人公ですが、周りを取り巻く
明治の若い男の人たちが男臭くて良い感じです。
百介が時を超えて想いを馳せる人たち
恋心までもが時を超えて、人として生きるのを支えてきた。
その想いが遂げられた時、すべてが完結する。
最後まで読んで、完結する百介と次に引き継がれる
想いが時代を感じられて良かったです。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.46
(4pt)

男の優しさ

ぱっとしない百介が主人公ですが、周りを取り巻く
明治の若い男の人たちが男臭くて良い感じです。
百介が時を超えて想いを馳せる人たち
恋心までもが時を超えて、人として生きるのを支えてきた。
その想いが遂げられた時、すべてが完結する。
最後まで読んで、完結する百介と次に引き継がれる
想いが時代を感じられて良かったです。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.45
(5pt)

怒涛の作品

彼の作品はどの作品を読んでも
一度読んでしまったら最後、
あとは最後まで読んでくださいね♪的な
恐ろしい魔力の作品ばかりです。
つまり読んでしまったら最後、読み終わるまで離しませんぜ、
ということなのです。
なので試験勉強前なんぞに読んだらアウトです。

この作品は老人となった百介が出てきます。
そしてそばには…
だけれども京極作品を読んでいるあなたなら
彼のそばにいる娘の真相は
ある程度読めてくることでしょう。

もちろん作品としてのダントツは
最後に出てくる「風の神」です。
あることが絡む重要な作品なので
鉄板なのであります。

が、他の作品をあえて挙げるのならば
人間と言う存在の恐怖を描ききった
「赤えいの魚」が秀逸でした。
人はあしらい方1つで
崩壊してしまう脆さを備えていること…
人事に思えますが、人事にはちょっと思えませんでした。

面白いけれども
きっと最後には寂しく感じることでしょう。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.44
(5pt)

怒涛の作品

彼の作品はどの作品を読んでも
一度読んでしまったら最後、
あとは最後まで読んでくださいね♪的な
恐ろしい魔力の作品ばかりです。
つまり読んでしまったら最後、読み終わるまで離しませんぜ、
ということなのです。
なので試験勉強前なんぞに読んだらアウトです。

この作品は老人となった百介が出てきます。
そしてそばには…
だけれども京極作品を読んでいるあなたなら
彼のそばにいる娘の真相は
ある程度読めてくることでしょう。

もちろん作品としてのダントツは
最後に出てくる「風の神」です。
あることが絡む重要な作品なので
鉄板なのであります。

が、他の作品をあえて挙げるのならば
人間と言う存在の恐怖を描ききった
「赤えいの魚」が秀逸でした。
人はあしらい方1つで
崩壊してしまう脆さを備えていること…
人事に思えますが、人事にはちょっと思えませんでした。

面白いけれども
きっと最後には寂しく感じることでしょう。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.43
(5pt)

今は亡き人たち

時代は明治、一白翁こと山岡百介が昔の不思議な話を語り始めます。

シリーズの前2作とは話の作りが違います。
安楽椅子探偵もののようでもあります。

一白翁が語る「過去の話」というのが、哀愁というか、昔を懐かしむ物悲しさがあり、いい雰囲気が出ているんです。
これが物凄くツボにはまりました。

ラストもきれいにまとまってます。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333
No.42
(5pt)

今は亡き人たち

時代は明治、一白翁こと山岡百介が昔の不思議な話を語り始めます。

シリーズの前2作とは話の作りが違います。
安楽椅子探偵もののようでもあります。

一白翁が語る「過去の話」というのが、哀愁というか、昔を懐かしむ物悲しさがあり、いい雰囲気が出ているんです。
これが物凄くツボにはまりました。

ラストもきれいにまとまってます。
後巷説百物語 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (角川文庫)より
4043620047
No.41
(5pt)

時代は進む

開国を経て近代化した日本。
江戸から明治に舞台が移ったことは、この巷説百物語シリーズを一応の終結に持っていくためには必要なことだったのでしょう。

祟りや奇怪、伝説を頭から「怪しい」と否定する合理主義の渋谷と異国かぶれの倉田。一方近代に順応できず、一白翁の不思議話に心奪われる与次郎。 きっと今まで又市一味の華麗な仕掛けを目の当たりにし、この本を手にとった私は与次郎の心に近いのだと思います。

だからこそ、一白翁の語る又市たちの昔話は心に染みる。
今までずっと又市たちのすぐ近くで「怪」が生きていた時代を見てきたわけだから、簡単に昔話にはできないし、したくない。それでも時代は進み、このシリーズも又市一味の生き様を過去のものとして語るところまできてしまった。
否応なしに、百介同様読者である私達も又市やおぎん、治平が消えてしまったことを受け入れなければならないんですよね。
それが本編を通じて感じた切なさなのかなと思います。

ラストは切ないけれど温かいです、号泣しました。一白翁…百介は、最後の最後でもう一度又市の仕掛けに一枚噛むことができたと思ったと思うのです。だから嬉しかったんじゃないかなぁ。
続で感じた喪失感とはまた違う、淋しいけれど又市の存在を確かに感じることができた温かいラストでした。

出会えてよかった、と心から思えた一冊です!

さて、次は前巷説百物語の世界で、もう一度又市に会いに行きたいと思います。
後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: 後巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)より
4125009333