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どんなに上手に隠れても
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どんなに上手に隠れてもの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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今さらのレビューで恐縮ですが名作だと思います。作品中に登場するポケベルは 時代の愛嬌として。序盤の掴みがウマい。読み進める間の興味を途絶えさせない。 犯行の方法、推理の過程に論理的な破綻がない。最後までワクワクさせてくれる。 そして、他の作品も読んでみたくなる。お見事です | ||||
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岡嶋二人の誘拐ミステリー。かなり古い刊行ですが今でも違和感なく読めます。奇抜な展開も叙述トリックもない正統派ミステリー。途中から脱線しがちな誘拐という題材を扱いながら最後まで誘拐一本でやりきったのはすごいです。岡嶋二人に基本ハズレはないですが、これもアタリの中の一つ。今風な派手さはないものの確かな面白さで一気読みさせてくれます。 控え室で女優が誘拐され、犯人から要求されたのは身代金1億円。誘拐事件自体は中盤で一区切りつくものの、一般人ではなく有名人が誘拐されたことにより業界人の思惑が入り乱れ、むしろ事件が一段落したあとのほうが面白かった。後半何度もどんでん返しがあるので犯人の目的や正体については明かされるまでわかず、なるほどー!と思わされました。岡嶋二人はミスリードもうまい。気持ちよく騙されました。 ストーリー的にあまり関係ないのは理解できますが、誘拐事件の人質となった女優の影はかなり薄いです。マネージャーのほうが目立っていましたね(笑)まあ、本当に女優のキャラクター性は本作にとって重要な部分ではないのでここはマイナス点になりません。ほかに突っ込む部分もなく、ラストの余韻もいいですね。未読の方は是非どうぞ。☆4。 | ||||
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人気上昇中の女性アイドル・結城ちひろが、白昼堂々、テレビ局から誘拐される。彼女がCMソングを歌う新製品カメラの発売直前、身代金は1億円。事件は、プロダクション、カメラ会社宣伝部、警察、それぞれの思惑を巻き込んで、ノンストップで疾走する。 この小説は、私にとっては、誘拐を扱ったミステリー小説の最高傑作である。洒落っ気のある非常に良いタイトルだと思うが、これだけ見ると、人質が自分で隠れたようにも解釈できるけれど、タイトルの真意はそこではなくて、ストーリーは犯人が人質を誘拐し、身代金を要求する、完全に正統派の誘拐小説(変なほめ言葉だが)。人質が芸能人だから、周囲の人々の思惑が入り乱れ、事態がさらに複雑になる展開も見事と言うほかない。 「人さらいの岡嶋」と言われた岡嶋二人の作品群の中でも、誘拐事件とその解決の部分に関しては、これ以上の作品はないと思う。『99%の誘拐』も名作だが、あれは、犯人の心情に焦点を当てた、一種の青春小説としての魅力の方が大きいのではないか。 以下、ややネタバレになるけれど、「誘拐もの」で身代金の受け渡しが成功する場合、大抵は、身代金を現金から別の物に換えるアイデアが多い。岡嶋二人自身でも、『あした天気にしておくれ』や『99%の誘拐』はそうだし、作者がアイデアを自画自賛している、『悪党たちは千里を走る』(貫井徳郎)もそうだ。 しかし、本作は1億円の現金が現金のまま、警察の目を掠めて、堂々と奪われる。岡嶋二人はそこにこだわって、アイデアを練りに練ったはずで、奇想天外なトリックには爽快感さえ漂う。 「身代金を現金のまま奪う」方法としては、『超・誘拐入門』(清水義範)の人を食ったアイデアと双璧か。 誘拐小説として傑作すぎるため、身代金が奪われ、人質が解放された後の展開は、面白さが減るのはやむを得ないところか。人質の結城ちひろ自身の内面を、もう少し丁寧に描けば満点だったかも。 | ||||
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岡嶋二人の誘拐ものの初期作。岡嶋氏の誘拐ものは傑作揃いだが本作も当然傑作だ。 84年発表ということで、グリコ森永事件を彷彿とさせる劇場型犯罪誘拐を扱っている。事件に広告代理店が絡んでくるのも、いかにも80年代前半らしい。 身代金消失の大胆なトリックも素晴らしいが、事件の真相もかなりこの当時としては大胆。 岡嶋氏の後期の誘拐傑作が99%の誘拐なら初期の誘拐傑作はこのどんなに上手に隠れてもである。 | ||||
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「人さらいの岡嶋」の作品としては、どうしても下の方にランク付けされてしまうんでしょうが、それでも名作。 どの作品にも通じて思うのは、岡嶋作品って、「敗者」にもきちんと最後には見せ場…というか、結末を用意してあげてるところが好きです。 それはとりもなおさず、作者の作品愛…キャラクターへの愛情からきてるもんと思うし、それが良好な読後感に繋がってると思います。 ただ一点、何で長谷川は土倉にリークしたの!?って理由付けが弱かったと感じたので-★1。そこにもう少し必然性(リークした事による世論の盛り上がりの描写等)があればなぁ…。 あの辺りがやけにあっさりと描かれてると感じたので残念(・_・;) | ||||
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面白くて最後まで一気に読んでしまいました。 売り出し中のアイドル歌手が白昼堂々とテレビ局から誘拐されます。 このアイドル歌手をCMに起用し新商品の発売を計画していた企業のやり手宣伝マンが、この事件を逆に利用しようとします。 犯人の大胆で派手な手口、翻弄される警察、ハイエナのようなカメラマン、ご都合主義のマスコミ。 スピード感、伏線、トリック、心理描写、どれをとっても一級の作品です。 今回は、私の推理も大分良いところまで迫ったのですが、解き明かすまでは行きませんでした。 是非一読下さい。 | ||||
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面白くて最後まで一気に読んでしまいました。 売り出し中のアイドル歌手が白昼堂々とテレビ局から誘拐されます。 このアイドル歌手をCMに起用し新商品の発売を計画していた企業のやり手宣伝マンが、この事件を逆に利用しようとします。 犯人の大胆で派手な手口、翻弄される警察、ハイエナのようなカメラマン、ご都合主義のマスコミ。 スピード感、伏線、トリック、心理描写、どれをとっても一級の作品です。 今回は、私の推理も大分良いところまで迫ったのですが、解き明かすまでは行きませんでした。 是非一読下さい。 | ||||
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面白かった。面白かったけれども、一方で、アンバンスさみたいなものも感じざるを得なかった作品、っていうのが一番思った事。 いや、とにかく読んでいる最中は欠点を気にせず一気に読ませてくれる。白昼堂々と誘拐されたアイドル歌手。派手な演出をして捜査員を翻弄する犯人。それだけでも、十分に作品としては面白い。けれども、その事件の一方を受けた広告社は、その事件を存分に利用することを思いつく。警察の制止をよそに、歌手本人の意志とは無関係にどんどん派手に仕掛けられて行く事件。行き詰まる捜査、スクープを狙うカメラマン…と、物凄く面白いのだ。「誘拐事件」そのものは、中盤で終わるのだが、そこから先の駆け引き、人々の動きも面白いのだ。そして、真相は…。 と、最後まで一気に読んだわけなのだが、読み終わってみると「ん?」と思う点がちらほらと。事件そのものは、非常に緻密であり、大胆なもの。それなのに、真犯人が非常に致命的な、初歩的なミスを犯している。素人であっても、このミスはありえないと思うようなものだし、警察が都合よくそれを見落とした、というのもどうかと思うのだ(そもそも、警察が行ったことの方がよっぽど回りくどいものだ)。また、ある人物がカメラマンに情報をリークする理由もよくわからない。 読んでいる最中は実に面白い。面白いのだが、読み終わってみるとどうも不満が出てくる、というなんとも不思議な感覚を覚えた作品である。 | ||||
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面白かった。面白かったけれども、一方で、アンバンスさみたいなものも感じざるを得なかった作品、っていうのが一番思った事。 いや、とにかく読んでいる最中は欠点を気にせず一気に読ませてくれる。白昼堂々と誘拐されたアイドル歌手。派手な演出をして捜査員を翻弄する犯人。それだけでも、十分に作品としては面白い。けれども、その事件の一方を受けた広告社は、その事件を存分に利用することを思いつく。警察の制止をよそに、歌手本人の意志とは無関係にどんどん派手に仕掛けられて行く事件。行き詰まる捜査、スクープを狙うカメラマン…と、物凄く面白いのだ。「誘拐事件」そのものは、中盤で終わるのだが、そこから先の駆け引き、人々の動きも面白いのだ。そして、真相は…。 と、最後まで一気に読んだわけなのだが、読み終わってみると「ん?」と思う点がちらほらと。事件そのものは、非常に緻密であり、大胆なもの。それなのに、真犯人が非常に致命的な、初歩的なミスを犯している。素人であっても、このミスはありえないと思うようなものだし、警察が都合よくそれを見落とした、というのもどうかと思うのだ(そもそも、警察が行ったことの方がよっぽど回りくどいものだ)。また、ある人物がカメラマンに情報をリークする理由もよくわからない。 読んでいる最中は実に面白い。面白いのだが、読み終わってみるとどうも不満が出てくる、というなんとも不思議な感覚を覚えた作品である。 | ||||
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テレビ局から、白昼、売り出し中の歌手が誘拐された。 御得意の誘拐ものです。が、「99%・・・」、「そして扉・・・」と比較してしまうので、☆3にしました。他の作品同様に面白いのですが、厳しすぎたかな | ||||
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テレビ局から、白昼、売り出し中の歌手が誘拐された。 御得意の誘拐ものです。が、「99%・・・」、「そして扉・・・」と比較してしまうので、☆3にしました。他の作品同様に面白いのですが、厳しすぎたかな | ||||
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誘拐された売出し中の人気アイドル。今読むとほとんどの人が「あやや」のイメージとピッタリと思うでしょう。でも書かれたのはずーっと前なんですよね。誘拐事件で保身に回ろうとする重役達と、それを逆手にとって自社製品を宣伝してやろうというヤリ手広報マン。次々と犯人に翻弄され後手に回り続ける警察。面白いのです。俗に「誘拐モノの岡嶋二人」と言うそうです。どうぞお楽しみください。 | ||||
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本作は岡嶋二人らしい徹底したエンタテイメント小説です。歌手誘拐後の警察と犯人の駆け引きは息をもつかせぬものがあり、伏線の張り方も絶妙。推理小説ではよくある誘拐もののストーリーも岡嶋二人にかかればスーパーアクションサスペンス小説に早変わりします。本作のタイトルの意味が後半で明らかになってゆくところもなかなか粋なところ。岡嶋二人中期の代表的傑作推理小説。とにかくオススメです!! | ||||
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本作は岡嶋二人らしい徹底したエンタテイメント小説です。 歌手誘拐後の警察と犯人の駆け引きは息をもつかせぬものがあり、伏線の張り方も絶妙。推理小説ではよくある誘拐もののストーリーも岡嶋二人にかかればスーパーアクションサスペンス小説に早変わりします。本作のタイトルの意味が後半で明らかになってゆくところもなかなか粋なところ。 岡嶋二人中期の代表的傑作推理小説。とにかくオススメです!! | ||||
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