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ふたご
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ふたごの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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1996年の夏に刊行されており、丁度「リング」や「らせん」といったヒット作品が出始めた頃だと思います。「遺伝子ホラー」ということで、生物学的な説明がところどころに出てきますが、これは基礎のある人には冗長過ぎるし、また、そうでない人にとっては分かり難いと思うので、思い切ってもう少し簡潔にするか、図などで解説した方が良かったと思います。とはいえ、「自殺する細胞」「あなたも双子だったかもしれない」「子宮の中に歯や髪の毛が生えてくる病気がある」といった、面白げな話題が色々出てくるので、目が離せません。ストーリーは、最後に突然スケールが大きく、独創的な展開になります。その部分はインパクトが強い割には割かれるページ数が少なく、作者があとがきで書いているように、次作も考えられているようです(既に出ているかもしれません)。小説の中心となる「ふたご」にまつわる仮説は、非常に独創的・SF的です。ただ、現実的なものが好きな方にとっては、突飛に思われ、そのノリについていかれないかもしれません。登場人物は、最初の方と最後の方でイメージが変わるのが面白く、展開のテンポが速いので、400ページの長編ですが、一気に読めます。「村田和正」という遺伝学者が登場しますが、これは某俳優さんの名前のもじりと思われ、ご愛嬌でしょうが、個人的にはもう少しイメージの良い役どころにしてほしかったです(笑)。ある程度遺伝学や産婦人科学に知識のある方にとっては、様々なトピックスが「おさらい」という感じになって、目新しさには欠けるかもしれません。この作品は、読んでじっくり味わうというよりも、一気にスピードに乗って読み進み、その夢中さが楽しめる、エンターテイメントとしての性格を強く持っています。 | ||||
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