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マタンゴ
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マタンゴの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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面白い本では有りますが、映画の「マタンゴ」と比べてしまうと少し残念な部分も有ります。 映画の面白さと比べたりしなければ、概ね満足です。 でもこれは、あくまでも私としてはです。 映画「マタンゴが好きな人は、この本を読んで世界観を比べてみても良いかもしれません。 面白い本ではあると思います。 | ||||
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映画マタンゴの閉ざされた空間、限られた登場人物による抜け出せない絶望感はなく、映画では謎は謎のまま終わっていったのに、50年後の科学の進歩でそれなりに(むりやり?)いろいろが解明されていて、未知の物体に抱く恐怖感もありません。映画の中の唯一の(?)生存者も登場しますが、彼の心境はウルトラQの最終話゛あけてくれ!”のようで、映画のラストシーンがよみがえって、彼の最後の願いに共感してしまいました。現代の登場人物たちの身体にも次つぎと変化が起きるなか、自分がその状況に置かれたら、といろいろ想像してしまいました。原作の゛闇の声”のように登場人物が少なければ個人の心境を掘り下げられるのだけれど、仲間がいると、みんなでキノコになるのなら怖くない的に安心感もでてしまい、そこらへんも映画の恐怖感の薄まっている理由の一つだと思います。というわけで映画とは別物ですが、読みやすくてボリュームを感じさせないので是非一読して自分がキノコになったらどういう行動をとるのか考えてみてください。 | ||||
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昭和33年、「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」「空の大怪獣ラドン」「地球防衛軍」と緻密な特殊技術と本編のベストマッチが功を奏して大ヒットを連発していた東宝が、新たな特撮映画分野の開拓を思索して生まれた、和製空想科学ホラー「美女と液体人間」を契機に始まった「電送人間」「ガス人間第1号」と続いた「変身人間」シリーズ。 そして再び空想科学SF路線と怪獣路線に立ち返る時期を経て、満を持して製作に取りかかったのが「変身人間」の最高傑作「マタンゴ」。 海洋冒険奇譚を得意としていた作家ウィリアム・ホープ・ホジスンの超短編小説「闇の声」に着想を得て、当時の日本SF黎明期を支えていた作家でSFマガジン編集長の福島昌実氏とショートショートSFという新たな分野を開拓した星新一氏が共同でストーリーを書き起こしたのが「マタンゴ」。 公開当時はPTAが「子供たちにあんな気持ちの悪い映画は観せるな!」と大騒ぎをした、という逸話があるほど強烈な印象を日本人の中に残した。 だが、「マタンゴ」はただのホラーでもないし、ましてや「子供に観せられない気持ちの悪い映画」でもなかった。 隠れたテーマに、当時(今も)大流行していた麻薬汚染への警鐘がある。 美しく見えて人を虜にする毒キノコを麻薬の象徴とし、食べた人間を怪物に変えてしまうことで、麻薬中毒の恐怖を観る人々に訴えていたのだ。 つまり、「マタンゴ」はホラーではなく、麻薬中毒者の大幅増という社会の闇を鋭くえぐった社会派映画だったのだ。 それから時は流れて、唐突に発表されたのが、正統的な続編である本小説である。 出版当時は、てっきり映画用のノベライズで、近々映画化されるのだろうと思い込んで、期待に胸を膨らませていたが、期待は見事に裏切られた。 しかし、小説として立派に成立していて、読むたびに恐怖に襲われる。 現代、そして未来になっても人間は麻薬から逃れることはできない、という作者の予言めいた警鐘が、文体からひしひしと感じられるからである。 これは至高の小説である。 だが、いつの日か映画化され、社会を騒がせてほしいと願う。 (要注意)この小説を読む前に、レンタルでもいいから映画「マタンゴ」を必ず一見することをお薦めします。 そうしなければ、この小説の本当の怖さを理解することはできませんから。 映画を観ずに読むと「こんな気持ちの悪い小説を読んではいけない」となってしまうので。 | ||||
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読み始めた当初はワクワクしましたが、読んでる途中からアホらしくなってきました。いくら小説とはいえ、荒唐無稽すぎる。これじゃあ「東宝映画マタンゴ」を冒涜してるようなものだ。一応、映画のシーンを忠実に描写してる部分もあるので、☆一個は評価します。 | ||||
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同名映画の後日談かな。 映画を見ているほうが楽しめるかもしれないけど、あらすじを知っているだけでも十分面白い。 | ||||
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弟がタイトル見て言ってました・・・逆襲もなにも、マタンゴって映画じゃ人間にもう勝ってるでしょ。 言われてみれば確かにそりゃそうですが・・・これはこれで面白い小説になってます。 | ||||
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比較的状態もよく十分楽しめた。昔の映画を思い出しつつ読む年代の方にお勧めです。 | ||||
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元ネタとなった東宝特撮映画を知っていると、本作の楽しみ方はまた違ってくる。 しかし、もちろん本作単体でも、十分楽しいことは間違いない。 今時、こういうストレートなモンスターものを書く作家なんて、希少だろう。 それも、これだけの長編作品だ。 著者の作品はいつもそうだが、実に読みやすいため、その長さが気にならないくらいサクサク読める。 ストーリーも、ほとんどダレるところがない。 唯一の欠点は、読み終わって何も残らない、ということだろうか。 そのすっきりしない感は、元ネタ映画も同じだった。 しかし、平成の時代にあのマタンゴを復活させてくれた著者の力業には拍手を送りたい。 映画が傑作だった分、本作の執筆には苦労したことと思う。 映画のほうはホラーテイストだったが、本作は徹底したモンスターものだ。 一般的にはあまり評価が高くないようだが、余計なことを考えずに楽しめるエンタテインメントとしては、十分なんじゃないかな。 ただ、本作のせいで、映画版のマタンゴの崇高なイメージが、少し悪くなってしまったのは確かである。 | ||||
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これはこれでとても面白い本です。 大法螺をふいて楽しませるサービス精神にあふれています。 米軍・自衛隊・研究所・秘密を持った国会議員など ありえないだろうけど、ひょっとして実話??か、モデルになった話があるんじゃないの?と 思わせるぐらいスケールが大きいです。 気持ち悪くて怖い、というよりも バイオテロでこんな話、ほんとうにあるかもな、という意味での リアルな怖さを感じました。 | ||||
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昨年末、衛星放送で十数年ぶりに映画『マタンゴ』を見たのを切っ掛けに 本書のことを知り、作者の最高傑作と評されていたりするところから 俄然読みたくなり、早速取り寄せて読みました。 手元に届いたその日から先が気になってどんどん読み進めました。 しかし、最後まで読み切ったものの満足感を得るには至りませんでした。 映画のマタンゴから50年後を描いているとは言え、 その分差し引いても全く雰囲気が違うし、 スケールを大きく描くがために、 なんじゃこりゃ?と思えるような設定や描写や展開があり 正編と比較するとだいぶ異質な感じを受けました。 色々不満は有りますが、中でも一番気になったのが、 帯状になって大蛇のごとく人を襲うマタンゴの胞子の描写でした。 そういう能力を持っていること自体‘これはもうマタンゴではない。’ そう思えてなりませんでした。 面倒臭さがり屋の私に、最後まで読ませたのですから それ相当の面白さを持っていると言えるのかもしれませんが マタンゴの続編としては納得の行くものではありませんでした。 映画版の魅力には遠く及ばないと思います。 | ||||
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私は読む前にDVDを再見しましたが、これが正解。 映画の続編であり、映画の設定からの引用も少なくないので、 映画を見てないと置いてきぼりになるかもしれません。 原典が孤島のワンシチュエーションものであるのに対して、 本作のスケールは世界規模。 なのに原典の世界観は存分に引き継がれています。 東宝の許諾を得て執筆されたというこの小説。 ついでに映画化を検討してもいいのでは。と思います。 敢えて言えば、著者の手癖でしょうが、 随所に出てくるウンチク描写が、 ちょっと説明過多では…と思いました。 登場人物が能楽を観に行く場面で、 「そもそも能の観劇とは…」みたいな説明は、別になーという感じです。 | ||||
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小学生の頃に映画「マタンゴ」を見て、怖いというよりも何か別の感想を抱いていました。 大人になってそれが哀愁とかやるせなさというものであったかと思うようになりました。 何せ、小学校時代に二度も「マタンゴ」の紙芝居を50枚で作ったりしたものです。その後 マタンゴとフランケンシュタイン、ドラキュラを戦わせるマンガも書いたりしました。 原作「闇の声」が読みたくなり、W・H・ホジスンの作品を今も収集しています。 そんな「マタンゴ」の続編は映画化が無理なら、いつか誰かに書いて欲しいと願ってきま した。 本書については「水の溜まった石畳〜」とあのやるせないムードの挿入歌「思い出のせて」 が出てくる冒頭で、これは行けると断じました。あのヨットがあんな場所に現われるだけ でも先を読みたくなる。しかも、内部に残された道具類のデテールは映画の通りです。 「バヤリース」と「バャリース」の違いの薀蓄も実に見事。あの映画を含めて当時の東宝 特撮映画(「モスラ」「キングコング対ゴジラ」など)にはバャリースがスポンサーになっ ていました。テレビのバャリースのCMにも「マタンゴ」篇があったようですが、それこそ お宝映像になるでしょう。映画はビデオ、DVDで何度も見ていたのですが、見落としてい ることもあったかと、作者の思い入れにも共感、脱帽。 本書が「マタンゴ」再評価、ついには再映画化の機運になって欲しいと思うと同時に、 ひょっとして本書がリアルタイムで見た世代とそうでない若い世代の対話のきっかけにも なってくれたらと思うのは余計なことでしょうか。 キノコと化したかつての東京タワーを夢見ながら・・・ | ||||
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題名だけで購入しました。 東宝の特撮映画「マタンゴ」の世界観を引き継いだつもりの、 ま〜〜〜ったくの駄作です。 映画のあの恐怖感、スリル感、ぞくぞくするような淫靡な感じ・・・ まったくありません。 モチーフに使うのなら、もう少しすじを練ってくれよ。 最初から最後までまったく盛り上がらず、そのまま終わってしまいました。 新刊で買うのは馬鹿ですね。 #そうです。私は馬鹿ですぅ ちなみに登場人物の岡島という役がドランクドラゴンの塚地しか浮かびませんでした。 つまりはその程度の本です。 | ||||
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「マタンゴ」にトラウマを植え付けられた映画ファンの一人である作者が その世界観を見事に継承する形で描いた傑作と言えます。 「マタンゴ」が凡百のホラー作品と一線を画するのは 醜悪な怪物に襲われる人間の恐怖などという単純な内容ではなく 人間の内に潜むエゴイズムと、その怪物のどちらが真に醜悪なのか? というテーマを現実として我々に突きつけてくるからに他ならない。 そして映画では絶海の孤島というミクロレベルで描かいたエゴを 本書では国家規模のエゴで描く事で単なる二番煎じに留まらない内容になっています。 (これはマタンゴ=某国の核実験の産物といった設定に着目した作者の着眼点の勝利。 反面マタンゴの怪奇性は若干、弱まってしまったようですが…。) 強大なエゴの流れに様々な形で関わる事になる7人の男女。 明かされてくる真実。そして最後の後味の悪さ…。 これこそが「マタンゴ」の真骨頂。 | ||||
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願わくば続編を手にとり悪夢を追体験するがよい それはリアルタイムで映画を観た者の特権である 本書はそうした者達に特に捧げられた物語だから その者達が青年期にロックの洗礼をうけたならば 怪奇譚とは異質なカタルシスに遭遇するであろう 上記二条件を満足する限られた者が至上の読者だ | ||||
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読み応えたっぷり、マタンゴファンは必読。映画で小泉博氏と久保明氏が扮した役の人物が重要な登場人物として出てくるのがうれしいです。 | ||||
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通勤帰りの電車の中吊り広告で本書のタイトルを見た途端、まんまとロックオンされて買ってしまった。刊行されて間もないのによく売れているようで、同好の士が多いのだなぁとうれしくなる。 云わずと知れた東宝怪奇映画の傑作『マタンゴ』に材を取った後日譚的小説である。当然ながらマタンゴの正体が最初から割れているので、「謎」で物語を引っ張ることが出来ず、怪奇ムードがないのは致し方ないところだが、尺の都合か映画で語られなかったマタンゴ誕生の秘密に迫っているのが◎。映画で小泉博が演じたヨットのスキッパー役・作田を登場させて原典の世界との継続性をしっかり確保しているのも芸が細かい。総じて「なかなかよく出来てる」と申し上げたい。 昨年末に映画版の原作(というか素材)になったW.H.ホジスンの『夜の声』(創元推理文庫)も目出度く復刊されたことだし、ここは一つ長らく品切れ状態となっている『怪獣文学大全』(河出文庫)も是非復刊させて欲しい。こちらには正真正銘の映画原作と云ってよい福島正実版『マタンゴ』が収録されており、マニア必読の書! | ||||
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言わずと知れた東宝特撮映画の逸品「マタンゴ」。その後日譚です。 「あの名作の後日譚なんて蛇足もいいとこだろ」と、斜に構えて読み始めましたがなかなかどうして。 怪獣ものの王道や70年代のパニック・陰謀ものなど、東宝アクションエンターテインメント系の要素満載の 楽しい作品となっています。 舞台は2013年。あの“アルバトロス号”が遭難をしてからちょうど50年たった日本。 50年前と同じように7人の男女が、“マタンゴ”の恐怖に怯えることになります。 元素材の設定を活かしつつも、島という閉じられた空間から飛び出し、かなり大規模な展開をしていきます。 オリジナルをリスペクトしたシーンも随所にありますので、読む直前に映画を見直すのも良いかもしれません。 | ||||
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