パレード

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評判

パレードの評価:

3.75/5点 レビュー 184件。 D ランク

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平均点3.75pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全368件 241〜260 13/19ページ
No.128
(4pt)

上辺の付き合いの落とし穴

都内の2LDKのマンションで共に生活をする4人の男女達の物語。
それぞれの人物が順番にモノローグで語る自分自身のこと、
各々の目から見た他の登場人物のこと、そして一見平凡な共同生活のこと。
読み進むにつれてその空間にどんどん引きずられていき、
気付けば自分もそこの住人になっていた、という感覚でラストを迎えてしまった。

その暮らしを「インターネットでチャットをしているようなもの」と言う者もいれば、
「ここで暮らしている私は、間違いなく私が創り出した『この部屋用の私』である」と言う者もいる。
家庭用の自分、職場用の自分、友達用の自分、
誰でも「その場」に適応する自分を自ら創り出して演じているのかもしれない・・・
偽っているわけではないけれど、しかし「ここではこの自分でいるのが最も適している」
と思うことは確かにあるし、ものすごく納得できる。
そしてこの話は、そのような生活の中にある「落とし穴」という表現が最もしっくりくるな、と最後に思った。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.127
(4pt)

上辺の付き合いの落とし穴

都内の2LDKのマンションで共に生活をする4人の男女達の物語。
それぞれの人物が順番にモノローグで語る自分自身のこと、
各々の目から見た他の登場人物のこと、そして一見平凡な共同生活のこと。
読み進むにつれてその空間にどんどん引きずられていき、
気付けば自分もそこの住人になっていた、という感覚でラストを迎えてしまった。

その暮らしを「インターネットでチャットをしているようなもの」と言う者もいれば、
「ここで暮らしている私は、間違いなく私が創り出した『この部屋用の私』である」と言う者もいる。
家庭用の自分、職場用の自分、友達用の自分、
誰でも「その場」に適応する自分を自ら創り出して演じているのかもしれない・・・
偽っているわけではないけれど、しかし「ここではこの自分でいるのが最も適している」
と思うことは確かにあるし、ものすごく納得できる。
そしてこの話は、そのような生活の中にある「落とし穴」という表現が最もしっくりくるな、と最後に思った。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.126
(4pt)

「こわい小説だ。」(川上弘美の解説より)

様々な事情から独りでは生活していくことができないため本当の自分を隠しながら「この部屋用の私」(130頁)として共同生活に入り、自己を抑制しつつ他の同居人に一応上辺だけは合わせて、しかしそれはそれで何となく充実的に生きてきた4人の人生の実相が、トリック・スターの登場で、暴露されるというストーリー。読み始めてすぐ何か背筋に寒いものが走りつつも、途切れのない緊張感をもって一気に読まされ、最終章でガツンと頭をぶん殴られたかのような刺激作。多くの現代人が多分抱え込んでいる筈のボッカリとした「虚無の世界」の存在を赤裸々に感得させる作品である。(タッチとしては、昔読んだJeffrey Eugenidesの『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』を思わせた。)

結局、相馬未来はハワイへ、杉本良介と大垣内琴美は故郷へ、それぞれ散って行くのであろう。(にしても、良介が持っていた五本目の鍵(275頁)は、どこを開けるためのものだったのか。)

カバーに記された粗筋に目を通さず、先入観なく虚心にそのこわさを味わってほしい。(但し、正直いって伊原直輝の人物描写から得られるその人物像と作中行為の必然性(連関性)は今一つよく分からないところがある。)
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.125
(4pt)

「こわい小説だ。」(川上弘美の解説より)

様々な事情から独りでは生活していくことができないため本当の自分を隠しながら「この部屋用の私」(130頁)として共同生活に入り、自己を抑制しつつ他の同居人に一応上辺だけは合わせて、しかしそれはそれで何となく充実的に生きてきた4人の人生の実相が、トリック・スターの登場で、暴露されるというストーリー。読み始めてすぐ何か背筋に寒いものが走りつつも、途切れのない緊張感をもって一気に読まされ、最終章でガツンと頭をぶん殴られたかのような刺激作。多くの現代人が多分抱え込んでいる筈のボッカリとした「虚無の世界」の存在を赤裸々に感得させる作品である。(タッチとしては、昔読んだJeffrey Eugenidesの『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』を思わせた。)

結局、相馬未来はハワイへ、杉本良介と大垣内琴美は故郷へ、それぞれ散って行くのであろう。(にしても、良介が持っていた五本目の鍵(275頁)は、どこを開けるためのものだったのか。)

カバーに記された粗筋に目を通さず、先入観なく虚心にそのこわさを味わってほしい。(但し、正直いって伊原直輝の人物描写から得られるその人物像と作中行為の必然性(連関性)は今一つよく分からないところがある。)
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.124
(5pt)

ある意味では、「ホラー」

まあ、それなりにいろいろ事情があって、同居することになった5人の若者の、

本音と建前

重たくもあり軽くもあり、

大変でもあり、何てことないようでもあり、

第15回山本周五郎賞受賞作なんですが、

ある意味では、「ホラー」のような気もしましたよ。

読んで損はないと思います。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.123
(5pt)

ある意味では、「ホラー」

まあ、それなりにいろいろ事情があって、同居することになった5人の若者の、

本音と建前

重たくもあり軽くもあり、

大変でもあり、何てことないようでもあり、

第15回山本周五郎賞受賞作なんですが、

ある意味では、「ホラー」のような気もしましたよ。

読んで損はないと思います。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.122
(4pt)

そう来たか・・・

読み終わって、思ったのは。「はぁ、なんだ。そっちで落としたか。」ということ。

意外といえば確かに意外だけど、唐突といえば唐突。
川上弘美が解説でいうほど「怖い」とはおもわない。どちらかというと
「そう来ましたか・・」

カタストロフィをもっともっと心理的なところに持って行くことも出来たのでは
ないかなぁ。そっちのほうが多分怖い。というか、結局また血に逃げたな。
という気がした。

そのこと(読まないとわからない)が明らかにされた後の同居人たちの行動に
関しては、家の中で起きたことに関しては敏感な彼らは、それを離れたところで
起きたことに関しては、踏み込んでこない。その線を越えることはない。という
ことを考えれば、納得がいく。

とはいえ、部屋を共有する彼らの付き合い方は決して上辺だけではないとおもう。
ただ、芯に踏み込まないだけ。
芯に踏み込まないというと、上辺だけというのとは絶対ちがう。
本人にも分からないその「芯」には、それゆえ本人ですら踏み込めないのだ。

人間は、ある場所にいればある役割・機能を果す。それは演じているのでは
なくて、それは生きているということだとおもう。

会社の自分、恋人との自分、一人の自分、家族の中の自分。
全部ちがう自分。でも全てが自分なのだ。

自分の知っている自分。他人の知っている自分。それはちがう自分。
でもどちらも自分なのだ。この相対化された世界に中心なんてない。主人公も
脇役もいない。みんな、ただその役割・機能を果しているだけ。

そんな世界では、自分らしさも絶対的なものではなく、ある役割・機能の中に
存在する相対的なもの。そして、その役割・機能は「場」が代われば
自分らしさも変化する。変化することに自分の意思は必要ない。必要なのは受容。

そういう文脈で読むと、我々読者の知っている彼らは、吉田修一の知っている彼らと
もちがうし、彼ら自身の知っている彼らともちがうんだ。
吉田修一がいくら登場人物の言葉を借りて繰り返していたのは、そういうことの
ような気がする。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.121
(4pt)

そう来たか・・・

読み終わって、思ったのは。「はぁ、なんだ。そっちで落としたか。」ということ。

意外といえば確かに意外だけど、唐突といえば唐突。
川上弘美が解説でいうほど「怖い」とはおもわない。どちらかというと
「そう来ましたか・・」

カタストロフィをもっともっと心理的なところに持って行くことも出来たのでは
ないかなぁ。そっちのほうが多分怖い。というか、結局また血に逃げたな。
という気がした。

そのこと(読まないとわからない)が明らかにされた後の同居人たちの行動に
関しては、家の中で起きたことに関しては敏感な彼らは、それを離れたところで
起きたことに関しては、踏み込んでこない。その線を越えることはない。という
ことを考えれば、納得がいく。

とはいえ、部屋を共有する彼らの付き合い方は決して上辺だけではないとおもう。
ただ、芯に踏み込まないだけ。
芯に踏み込まないというと、上辺だけというのとは絶対ちがう。
本人にも分からないその「芯」には、それゆえ本人ですら踏み込めないのだ。

人間は、ある場所にいればある役割・機能を果す。それは演じているのでは
なくて、それは生きているということだとおもう。

会社の自分、恋人との自分、一人の自分、家族の中の自分。
全部ちがう自分。でも全てが自分なのだ。

自分の知っている自分。他人の知っている自分。それはちがう自分。
でもどちらも自分なのだ。この相対化された世界に中心なんてない。主人公も
脇役もいない。みんな、ただその役割・機能を果しているだけ。

そんな世界では、自分らしさも絶対的なものではなく、ある役割・機能の中に
存在する相対的なもの。そして、その役割・機能は「場」が代われば
自分らしさも変化する。変化することに自分の意思は必要ない。必要なのは受容。

そういう文脈で読むと、我々読者の知っている彼らは、吉田修一の知っている彼らと
もちがうし、彼ら自身の知っている彼らともちがうんだ。
吉田修一がいくら登場人物の言葉を借りて繰り返していたのは、そういうことの
ような気がする。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.120
(3pt)

おもしろく読めたけれど

楽しく読めました。ですが、小説を読んだという感覚は残りませんでした。どちらかというとおもしろいドラマを観た感じです。

描写は細かく、作品としては素晴らしいのかもしれませんが、こちらが能動的に想像力を働かせて読む余地がないように感じました。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.119
(3pt)

おもしろく読めたけれど

楽しく読めました。ですが、小説を読んだという感覚は残りませんでした。どちらかというとおもしろいドラマを観た感じです。

描写は細かく、作品としては素晴らしいのかもしれませんが、こちらが能動的に想像力を働かせて読む余地がないように感じました。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.118
(5pt)

読み返してみて、やっぱり「怖い」

すでに何人かの方が述べられていますが、若者の描写がステレオタイプに思えたり、
たんたんと描かれる何もないような日常につまらなさを感じる方もおられるかと思います。
しかし、それでも読み続けてみてください。やがて巧妙に埋め込まれたかすかな違和感が
ラストの章で突如作動し、爆発をはじめます。
そしてこの小説の代名詞(?)ともなっている「怖さ」を実感されることでしょう。

吉田修一の描く物語には、東京を舞台にしたもの、出身地の長崎を舞台にしたもの、
と大きく2パターンありますが、しがらみにより異質なものを排除しようとする地方、
洗練の名のものとに無関心を貫く都市。
その両者からあぶり出される現在が、この作品にも描かれています。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.117
(5pt)

読み返してみて、やっぱり「怖い」

すでに何人かの方が述べられていますが、若者の描写がステレオタイプに思えたり、
たんたんと描かれる何もないような日常につまらなさを感じる方もおられるかと思います。
しかし、それでも読み続けてみてください。やがて巧妙に埋め込まれたかすかな違和感が
ラストの章で突如作動し、爆発をはじめます。
そしてこの小説の代名詞(?)ともなっている「怖さ」を実感されることでしょう。

吉田修一の描く物語には、東京を舞台にしたもの、出身地の長崎を舞台にしたもの、
と大きく2パターンありますが、しがらみにより異質なものを排除しようとする地方、
洗練の名のものとに無関心を貫く都市。
その両者からあぶり出される現在が、この作品にも描かれています。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.116
(4pt)

野良犬たち。

保坂和志の『草の上の猫』が野良猫たちのあつまりだとしたら、この小説の中で
暮らす五人の若者たちは、野良犬たちの集まりという感じ。
ちょっと凶暴で乱暴で寂しがり屋で生きるのがへたくそで
集団でなくてはうまく生きるられない野犬たち。
直樹くんがリーダ犬といったところだろうか。みな素顔を隠したまま
上手にお互いとの距離をとって生活している。
『草の上の猫』の奇妙な共同生活もいいなあ〜〜と思ったけれど、このカタチの
人間関係もまた、とてもいい。ぜひ、二冊比べて読んでみてください。
そして、考えてみて。あなたは、猫派?それとも犬派?
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.115
(4pt)

野良犬たち。

保坂和志の『草の上の猫』が野良猫たちのあつまりだとしたら、この小説の中で
暮らす五人の若者たちは、野良犬たちの集まりという感じ。
ちょっと凶暴で乱暴で寂しがり屋で生きるのがへたくそで
集団でなくてはうまく生きるられない野犬たち。
直樹くんがリーダ犬といったところだろうか。みな素顔を隠したまま
上手にお互いとの距離をとって生活している。
『草の上の猫』の奇妙な共同生活もいいなあ〜〜と思ったけれど、このカタチの
人間関係もまた、とてもいい。ぜひ、二冊比べて読んでみてください。
そして、考えてみて。あなたは、猫派?それとも犬派?
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.114
(4pt)

すごく怖い。

2LDKのマンションの一室で共同生活を送る4人の登場人物。年齢も職業もバラバラな4人が一章づつ見事に書き分けられています。微妙なバランスで続く共同生活が、サトルの登場で壊れていって・・・読み終えてみると、4人の登場人物それぞれが、同じ一人の人間のさまざまな「内面の闇」を描いているようで、ものすごく怖くて気味の悪い(?)小説です。(解説でも、川上弘美さんも言ってますが)僕は、すごく好きだけど、すごく怖いし、また読みたいけど、読みたくないなぁ
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.113
(4pt)

すごく怖い。

2LDKのマンションの一室で共同生活を送る4人の登場人物。年齢も職業もバラバラな4人が一章づつ見事に書き分けられています。微妙なバランスで続く共同生活が、サトルの登場で壊れていって・・・読み終えてみると、4人の登場人物それぞれが、同じ一人の人間のさまざまな「内面の闇」を描いているようで、ものすごく怖くて気味の悪い(?)小説です。(解説でも、川上弘美さんも言ってますが)僕は、すごく好きだけど、すごく怖いし、また読みたいけど、読みたくないなぁ
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.112
(5pt)

達者な作家の作品

つくづく吉田修一という作家は達者な作家だとこの作品を読んで感じた。本作品が山本周五郎賞なのもうなづける。翻って言えば「パークライフ」で芥川賞など獲らなければ、この作品で彼は立派な直木賞作家になっていたであろう。
 都会に住む若者の空虚感を描くことは彼のある意味お得意分野であるのかもしれない。五人の登場人物が別々の語り口で語る本音ともとれるモノローグはかつて橋本治が「桃尻娘」シリーズで使った手法ではあるがこの作品の深みを生み出している。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.111
(5pt)

達者な作家の作品

つくづく吉田修一という作家は達者な作家だとこの作品を読んで感じた。本作品が山本周五郎賞なのもうなづける。翻って言えば「パークライフ」で芥川賞など獲らなければ、この作品で彼は立派な直木賞作家になっていたであろう。
 都会に住む若者の空虚感を描くことは彼のある意味お得意分野であるのかもしれない。五人の登場人物が別々の語り口で語る本音ともとれるモノローグはかつて橋本治が「桃尻娘」シリーズで使った手法ではあるがこの作品の深みを生み出している。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.110
(4pt)

さりげなさが怖いかも。

5人のそれぞれ目線で何気ない日常生活が語られていくので、

いったい最後はどんな展開が待っているのかと思っていたら、

こんな落としどころがあったんですね。

でもスムーズに話が進んでいくので、

僕はうかつにも気がつきませんでした。

さりげなく伏線が敷かれていたことに。

そう言った意味で、この小説は「怖い」です。

人物の何気ないセリフ・行動・描写に、違った意味が出てくるわけですよ。

もう1度読みかえして、じっくりと味わうことにしたいと思います。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.109
(4pt)

さりげなさが怖いかも。

5人のそれぞれ目線で何気ない日常生活が語られていくので、

いったい最後はどんな展開が待っているのかと思っていたら、

こんな落としどころがあったんですね。

でもスムーズに話が進んでいくので、

僕はうかつにも気がつきませんでした。

さりげなく伏線が敷かれていたことに。

そう言った意味で、この小説は「怖い」です。

人物の何気ないセリフ・行動・描写に、違った意味が出てくるわけですよ。

もう1度読みかえして、じっくりと味わうことにしたいと思います。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153