■スポンサードリンク


(短編集)

歪笑小説



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
歪笑小説 (集英社文庫)

歪笑小説の評価: 4.52/5点 レビュー 105件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.52pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全105件 61~80 4/6ページ
No.45:
(5pt)

電車で読むのは要注意…

朝の通学の際読んでいたのですが思わずにやにやしてしまう場面もあり
逆にうるっと来る話もありばれないようにするのに苦労しました。。。

白夜行や秘密の東野さんもいいですが、こういうジャンルもいいですね
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.44:
(5pt)

前作から格段にレベルアップした出版業界を皮肉る短編集

著者がこのような「笑」シリーズという短編集を書いていることは全く知らなかった。
本書を読んだ後に前作「黒笑小説」を読んでみたが、内容も可笑しさも格段にアップしていることがわかる。12編の短編はそれぞれ個々の話として十分におもしろいのだが、同じ登場人物が出てきて内容も微妙につながっているので、相乗効果で全体として良いものになっている。灸英社、金潮書店など実在の出版社を連想させる出版社名や、文学賞のネーミングもいかにもありそうな話だと思わせるし、熱海圭介、唐傘ザンゲという作家や獅子取、神田、広岡という出版社社員もモデルが実在するのではないかと思ってしまう。
特に面白かったのは「小説誌」。「小説灸英」編集長神田の中学生の息子達数名が職場見学に来て、鋭い突っ込みを入れるのだが、対応した編集者の青山がたじたじになり、ついには切れて「馬鹿たれ作家たちの相手がどんなに大変か」を叫び、神田の息子がお父さんの仕事の過酷さを知るというものだ。鋭い突っ込みの一例は「小説誌に掲載されたものは下書きで単行本にするときに書き直すのならば完成品ではない、そんなものを売って恥ずかしくないのか。詐欺ではないか」とか「連載終了しても単行本化されないのは失敗作、その失敗作が掲載されていた小説誌は不良品ではないのか、リコールすべきではないのか」など・・だ。ちょうど電車の中で読んでいて笑いをこらえるのが苦しかった。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.43:
(4pt)

作家の苦悩

売れなかった若手の時代もあり、現在はNO.1の作家に昇りつめたからこそ書ける内容。

ドラマチックなストーリー展開の中に、たくさんの深いメッセージが込められていて、
ユーモアがあって、感動シーンもいっぱいあって、素晴らしい作品だった。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.42:
(5pt)

編集さんは大変ですね

文芸書の本当の意義、
文学賞のランク分け、作家への夢など現実問題を抉りながら、
伝説の編集長獅子取の捨て身の戦法や自作の映像化、
美人編集者の褒め殺しに舞い上がる新人作家など笑わせ読ませます。
先輩作家のご機嫌に振り回されつつ、
付きあい方を学び、唐傘ザンゲが成功への階段を上り、
熱海もおぼつかないながらも地を固める。
「文学賞創設」ではジンときました。
真っ直ぐで不器用。
悔しい思いも繰り返し、周りに馬鹿にされてる。
でも自分を信じて一生懸命生きている一人一人のキャラクターに、
いつの間にか引き寄せられて、じんわり温かい心になれます。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.41:
(5pt)

最高

これは、とにかく面白いです。
気軽に読めつつも、全12話それぞれの小編全てで、小説の醍醐味や奥深さが、堪能できます。
短編小説好きなら絶対読んで損はなく、人間心理の駆け引きや滑稽さも楽しめて、
ブラック・ユーモア満載の傑作短編だと思います。
オチがわかっていても面白すぎて、僕はもう5回も読み返してます。落語みたいに何度読んでも楽しめます。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.40:
(4pt)

モノカキ志す人は読むべし、かと。

嘘か真か、小説を巡る作家と編集者諸々が登場する、オムニバス形式のユーモア小説。

原稿をとるための編集者の技、新人賞作家のその後、文学雑誌の発行意義、業界でのおつきあい、職業作家という商売についてなどなど、虚実が入り交じったであろう物語。
「超」 売れっ子作家のこの人が書くからこそ「さもありなん」と思わせる。

あまり好きな作家ではないんだが、話の作り込みはさすがに巧い。面白い。 モノカキを一度でもココロザシタことがある人、現役でココロザシテいる人には、一読をお薦めする。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.39:
(4pt)

面白い!!

買って損のない作品。純粋に読んで面白いと感じた本。
東野圭吾はやっぱりいいですね
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.38:
(4pt)

このシリーズの他のと同じようにおもしろかった。

東野さんのユーモア小説シリーズの新作。このシリーズのレベル通りでおもしろかった。
シリーズの初めのほうの、受賞者の行動ネタが形を変えて何度も使われるが、少しインパクト減ったかな。でもおもしろいよ。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.37:
(4pt)

小説業界の悲喜交々を描いた作品

小説業界の新人編集者、伝説の編集者、若手作家やその家族などを中心に、悲喜こもごもをユーモアたっぷりに描かれている「怪笑」「毒笑」「黒笑」に続く4作目。いずれも短編で気軽に読みやすくなっており、東野作品として十分な安定した笑いと読みごたえを得られる作品となっています。前作から小説業界を舞台にしたのは、ひょっとしてネタ切れなのかとついつい思ってしまいました。ちなみに、最後の灸英社文庫の好評既刊の紹介もおもしろいです。文庫オリジナルで、個人的な満足度は、100点満点中70点といったところです。(^-^)
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.36:
(5pt)

ブラックな笑いの中にも、ほんわかさせる連作短編集!

当代一流のベストセラー作家・東野圭吾氏のブラックな笑いあふれる連作短編集です。出版業界の実情、作家稼業の厳しさやつらさや喜びを巧みに織り込んだ珠玉のエンターテイメントに仕上がっています。
 
 ブラックな笑いだけでなく、ほんわか暖かい気持ちにさせる話も多く、読後感はとてもよいです。滑稽な役回りをさせている登場人物にも、作者は最終的にはあたたかいまなざしを注いでいます。

 巻末の広告のしかけがたまりません。最後まで楽しめる本です。個人的には、寒川センセイが結局は筆を折らず、どうにかもう一花咲かせたようなのがなんかうれしかったです。

 ぜひこのシリーズの続編を期待しています。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.35:
(4pt)

○笑シリーズでは一番面白い

「黒笑小説」、「毒笑小説」、「怪笑小説」などとおなじくコメディ系ですが、
この系では、本作が一番面白かったです。
本作も、過去の「○笑小説」同様に短編かと思いきや、それぞれの作品につながりがあります。
しかも笑える!
東野作品のすごいところは、「容疑者Xの献身」、「新参者」などミステリもあれば、「虹を操る少年」、「トキオ」のようなSFっぽいものもあり、作品の幅が広いところだと思います。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.34:
(5pt)

買って良かった作品。

帯に書かれている通り、今までの○○小説の一部短編と色々とリンクしている作品です。
本作品はそのラスト作品であり、読破したときの感動を多く味わいたいと思うなら、他の作品を読んでから、本作品を読むことをオススメします!

ラストにふさわしくとてもいい作品でした。個人的にラストの短編にはほっこりしました。特に最後の巻末広告の作品紹介の部分には!

普通の小説の終わり方ではなく、本作品はここまで読む必要があります。そこまでキッチリ読まないと最後の短編は終わってないと思いました。

とてもブラックでユーモア溢れる作品でした!!おすすめです。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.33:
(5pt)

さすが東野圭吾

私は、軽いお笑い系はあまり好みではなく、東野圭吾作品でも、しのぶ先生シリーズとか、黒笑小説、怪笑小説とかは、好きな方ではないのですが、今回はやられました。
東野圭吾はやっぱりすごいとしか言い様がありません。

ユーモア、出版業界の悲哀、パッション、喜び、辛さ、苦しさ、作家の扱い方、全てを網羅してます。そして、ぐっと感動する場面も。
最後の章では、図書館で借りたり、中古店で買ったりする人への批判もピリリ(図書館で貸本する時に、一定金額をロイヤリティとして、出版社や作家に支払いようなシステムを作ってはどうですかね?貸本、貸しビデオ、貸し音楽・・・著作権無視の商売が正式に成り立っているのは、考えてみるとおかしいですね)

最後の最後では、巻末で、やってくれました。
そして、よく見ると、表紙も・・・
うっかり見落とさないようにしてください。

文庫本なのに、永久保存版ですね。初版保有したい、という欲を持たせてくれる作品です。

ブラボー
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.32:
(5pt)

東野圭吾にはまりそうだ

小説家とそれを売る出版社を巡るてんやわんや。
一般消費者には分からない部分が面白おかしく描かれている。

東野圭吾はやっぱり面白い!

一般的に書籍は単行本→文庫本というルートを辿るが本書はいきなり文庫化された。
読み終えればきっとその意味が分かるはず。

巻末広告まで話がリンクしているなんてなかなかイカしてますね!
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.31:
(4pt)

面白い

作中に出てくる人名はもちろん架空のものなんだけど、
「あれ? これってあの作家じゃあない?」と思っちゃうのがあって面白かったです。
面白かったけど、怒られたりしないのかなと心配になります。
読み終わったと思ったら最後の広告でもうひとやられ。
こんなことできるんですね。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.30:
(5pt)

短篇集なのに続編を期待してしまう面白さ

前作の『黒笑小説』の中でお気に入りだった、文壇の舞台裏を描いた4つの短編。

4つだけじゃなく、もっとたくさん文壇シリーズ読みたい! と思っていたら、来ました。
なんと、今作は全編が文壇シリーズなのです!

前作同様、世界観が統一されているので寒川心五郎先生や熱海圭介、唐傘ザンゲといった面々がいろんな作品に登場しており、短篇集でありながら長編小説のような趣もあります。また、巻末にもちょっとしたカラクリがあるので、全編読み終えそこに辿り着いた人はきっとニヤニヤしてしまうこと請け合いです。

この小説の面白さの理由を端的に言うならば、登場人物が素晴らしいの一言に尽きます。読み終わったばかりなのに、早く続編が読みたい、むしろ表紙にもなっている作中作『撃鉄のポエム』や『煉瓦街諜報戦術キムコ』が読みたい、そう思わせるほどに一人一人がキャラ立ちして魅力的に描かれています。

今後は、『○笑小説』シリーズの顔として、加賀刑事や湯川教授とまでは行かずとも、天下一大五郎的な感じで、文壇シリーズの皆さんには活躍してもらいたいものです。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.29:
(5pt)

筒井康隆に捧ぐ

ひとことで言うと、平成の筒井康隆文学である。
「時代と寝た」と言われた70年代の筒井康隆が開拓した中間小説のジャンルに豊田有恒をはじめとする多くの作家が参入したが、誰一人として後を継ぐものはいなかった。それだけの実力がなかったといっていい。七瀬シリーズが完結した頃から筒井も軽妙な短編小説を書かなく(いや、書けなく)なっていく一方で、読者はその肥沃な大地を前に指をくわえて見ているしかなかった。
その広大な大地に再び鍬を入れたのがミステリーから進出してきた東野圭吾だった、ということが驚きだった。同時にその確認は読者にとっての大きな喜びである。

この本を読んで面白かった人は筒井康隆の「大いなる助走」をぜひ読んでほしい。新装本(文春文庫)が2012年2月現在ギリギリ入手可能だし、図書館には大体おいてある(全集21巻に収録)。
東野圭吾がどれだけ影響を受けているのかよくわかるはずだ。「黒笑小説」所収の「もうひとつの助走」のタイトルの意味もわかる。そして何より、時を隔ててどれだけ進化したかもわかるだろう。

(追記)
どうも既視感が説明できていないな、と思っていたのだが、ヒントがあった。
筒井康隆編集長時代の「面白半分」に、編集者に原稿を書かせて筒井が催促するという連載があった。オール読物の担当編集者がその時に書いた短編小説に、作家の歓心を誘うために全身に刺青をするという一編があった。この短編集はその作品を思い出させる。
もしかしたらそれこそは「大いなる助走」のアイディアだったかもしれない。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.28:
(5pt)

面白かった!

「○笑小説」のシリーズの中で一番面白かったです。
ギャグ小説風のつくりではありますが、ブラックな笑いの中にもいろいろ考えさせられたり、ほろりとしたりします。
表紙や巻末の作りも凝っていて、にやりとさせられます。

でもこんなにぶっちゃけてしまって、どこまで本当なのかな? いいのかなぁ・・・(笑)
東野圭吾さん位の大御所だから書けたんでしょうね。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.27:
(5pt)

東野さんだからこそ書ける業界ユーモアに笑!!

「容疑者Xの献身」や「白夜行」が公式戦だとすれば、
この「歪笑小説」や「黒笑小説」は楽しさを追求したエキシビジョンマッチ!
それは手抜きという意味では全然なくて、本当に巧みに笑わせてくれます。

短編集ですが、舞台はすべて小説業界。
東野さんだから書ける、業界の内実がたくさん描かれています。たとえば、
「小説誌って売れてるの?」ですとか、
「若手作家はいくらくらい儲かるの?」ですとか、
「文学賞ってどうやって決めてるの?」などなど。
作家や編集者の描き方にも誇張がもちろん含まれていると思いますけど、
作家や編集者のみなさんは日々大変なんだなあと思わずにいられません。

また集英社や講談社、新潮社。それに大沢在昌さんや綾辻行人さん(と思われる人)が出てくるのも楽しい。
小説好きはもちろん面白いし、それに業界の人たちはちょっとハラハラしながら楽しく読んでいるのでは(笑)。
お笑い界のディープな話はビートたけしクラスじゃないと公には語れないように、
小説業界のことは東野さんクラスにならないとエンタメとしては昇華できないんでしょうね。
しかもそれを面白く書かなくちゃならないんだから。笑えないとただの内輪ネタですもんね。やっぱすごい。

このシリーズおなじみの熱海圭介、それに唐傘ザンゲや大御所の大川端多門といった作家陣が登場しますが、
最後の最後に出てくる、その作家たちの「作品」を扱った「巻末広告」はとっても充実していてツボでした。
読み終わって油断しているところにこのアイディア。憎いです。まさか寒川先生がなあ…(笑)。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848
No.26:
(5pt)

実質「黒笑小説2」

「笑シリーズ」の最新刊でタイトルは「歪笑小説」だが、前作の「黒笑小説」の登場人物が引き続き出てきており、また小説の内容云々・出版社・賞レースなどが扱われるのも前作と同じで、実質「黒笑小説の続編」といった趣き。

結構なぶっちゃけた内容に笑える部分は笑えるし、小説を作る人(編集者含む)達の大変さが伝わってもくる。
ちなみに一番ブラックな部分は某国民的アイドルを軽くディスった所で、最後の「さいえんす?」的な所は作者の本音だろう。

何が凄いって「麒麟の翼」や「白夜行」と同じ人が書いている事。
しかも笑える話を書いて本当に笑ってしまうことはそれほど無い。
作者のふり幅の広さに改めて感服。
歪笑小説 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:歪笑小説 (集英社文庫)より
4087467848

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!