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(短編集)
歪笑小説
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歪笑小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全105件 41~60 3/6ページ
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一般人にはなかなか高度かもしれませんね。毒舌って。 言葉の乱れた現代に警鐘を鳴らす作品です。 罪な女の川原さんになんで「どんな風」に面白かったのか 誰も尋ねないのか謎でしたw 本当は彼女はちゃんと読んでた気がしなくもない。 アニメ化希望!ノイタミナあたりで。 | ||||
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東野圭吾さんによる小説。 黒笑小説で登場した小説界を把握していると読み進めやすい。 小説界の伝説の編集者など苦笑せざる得ないけれども それだけ売れる作家というのは重要なのねと実感。 個人的に 伝説の男 小説誌 職業、小説家 の3つに心打たれました。 小説誌は小説雑誌の置かれている現実と矛盾、そしてそれでもなぜ存在しているのかを 明示していて納得感がありました。というか中学生たち鋭どすぎる。 締め切りがないとなかなか書けないというのはプロの物書きでも一緒なんですね。 職業、小説家では東野圭吾の生き方も紹介していてあっと思った。 一年間に最低でも2冊単行本を出し続けることで最低限の収入を確保しつつ 上を目指す。簡単に言うけれどもそれを続けることは難しい。 今では量産型の作家だ。売れる上に量産型とくれば出版社からどれだけありがたがられることか。 また作家が存在できるのも本を買う人がいるからこそというのももっともだ。 新古書などの古本市場(BOOKOFF)の躍進などは作家にとってもある意味脅威なのだなと思えた。 この本を通じて出版界の謎や疑問を小説という作品を通じて教えようとしている著者の 思いが伝わるようだ。 | ||||
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東野圭吾というと、どんでん返しのミステリーとか登場人物の人情味を楽しみにしていましたが、なんだかこの小説は作家と出版社の裏話が書き記されているようで、あまり興味を持てませんでした。 | ||||
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一応○笑シリーズの最新作として発表されているが、全編小説家と編集者の内幕をギャグやパロディ満載で描いてた連作小説で、今までのような○笑シリーズの特徴だった世にも奇妙な物語系や独立したギャグ小説は収録されていない。個人的には超殺人事件・推理作家の苦悩 の姉妹編と言った方がしっくりくる。 東野氏としては軽く書き流した系の作品だが、これが力を入れて書いた最近の長編より面白いのだから困ってしまう。巻末の新刊案内までギャグという凝った作りだ。出版業界を徹底的に皮肉にりながら、最後は小説家へのエールで締めくくるニクイ作品である。 | ||||
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白状すると作者の熱烈なファンではありません。が、実に数多くの引出しを持つ、読者を楽しませるプロと認識しており、他に読む物がない時や(失礼)、頭を使いたくない時に(また失礼)手にするという意味で消極的なファンなのかも知れません。 本作はお馴染みの業界モノで自虐的なネタ満載ですが、その根底には作者の読者や出版業界や、そして勿論小説家自身への愛が、押し付けがましくない形で満ち溢れていることが窺えます。特に最後の一編には不意打ちを食らい、地下鉄の中で危うく泣くところでした。 | ||||
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伝説の編集者と呼ばれる男がいた。「どんな仕事ぶりなのだろう?」新人の青山は、その男獅子取に あこがれを抱く。だが、獅子取の仕事の仕方はとんでもないものだった・・・。「伝説の男」を含む 12編を収録。 作家から原稿を得る。本を作成する。そしてその本を売る。そのどれもが、本当に大変なことなのだと いうことがひしひしと伝わってくる。作者は登場人物たちをユーモラスには描いているが、彼らは必死 なのだ。食うか食われるか!弱肉強食の世界に生きている。「自分の出版社の本を売るためなら、 どんなことでもやってやる!」彼らの悲壮な決意が聞こえてくるようだ。ブラックユーモア的な話の 中にも切ないところがあり、なかなか面白い。作者の本音もたくさんちりばめられているような気がする。 東野さん、本業界の内幕をこんなに赤裸々に暴露しちゃっていいの?(笑)12編のほかに「巻末広告」が 載せられている。灸英社の作品だ。それもぜひじっくり読んでもらいたい。登場人物たちのその後が・・・。 | ||||
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歪笑小説は、笑いシリーズの四作目 出版業界の皮肉の笑い! 最高に笑えます ※これ一冊でも楽しめるが黒笑小説を購入し 『もうひとつの助走』『線香花火』『過去の人』『選考会』を先に読むと、おもしろさが倍増!! →黒笑小説も一緒に購入するのが絶対にオススメ ◎長々しい描写が少なく、文章が短く、簡潔!わかり易く、短編なのであっさり読める ◎ご本人いわく14年間売れなかったという苦労が素晴らしい作品に変換している →ご本人のアンラッキーだった下隅時代をまさしくラッキーにさせている 小説 ◎他のシリーズ毒笑、怪笑、黒笑とあるが、ものによって『世にも奇妙な物語』(同番組で何作品かドラマ化されている)的要素が感じられ現実離れしていて、 フジテレビのその番組なら納得がいくが笑いとなるとちょっと奇妙な世界過ぎるかなと共感できない作品があったが、歪笑小説においては奇妙さや不自然さがまったくなく、 出版業界の裏側をみせてもらい「そうだったのか、納得」と思わされる部分が多く、非常におもしろい! ◎東野氏の売れなかった時代を連想させられ、彼のファンならばこれを読むとより一層彼の作品に愛着を感じる事まちがいなし →直接内容にはなくてもかなり大変だったんだろうなーと感じさせられる ◎業界を皮肉っていて非常におもしろい ◎作品に出で来る作家 唐傘ザンゲや熱海圭介の作品が読みたくなるほど、この作品にはリアリティがあり、おもしろさがある ◎東野氏のファンの人ならばぜったい買って損はなし!ファンでなくて、活字嫌いな人は、ぜひこれを機に彼の作品を読んでみるのは、良いです。 小説らしい長々とした描写や心理描写が好きな方は、東野氏の作品は不向きです。オススメしません | ||||
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毒、怪、黒とシリーズを重ねてきた東野のブラックユーモア短編小説集の最新作にして最終作(との噂)。 ユーモア、ブラックさの切れ味は前作までの方が上かなぁと。ただ、全体を通じて、このシリーズに対する東野の愛情を感じるというか、名残惜しさがあふれてました。 ☆4つ半です。 | ||||
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出版不況で本が売れていない。 こういう時代、出版社はどうするかは自明の理である。 「読めば感動できるけど売れない本と、中身はスカスカ だけど売れる本。どっちが出版社にとってありがたいか は、いうまでもないだろ」(小堺) 作品に出てくる編集者の言葉であるが、これは事実である。 数字が計算できる作家にしか出版社が興味を示さなくなって から久しい。 でも、概ね売れっ子作家の場合、版元は違っても内容はほと んど被っていたり、似たような本が多いのも事実である。 ベストセラー作家ほどワンパターンなんだよね。 大物作家と新人作家のゴルフコンペの話や、文学賞落選の 話はリアル過ぎて切なくなった。 この小説を読んで、ある作家が「作家とは何をやっても 上手く行かない人間が最後になる職業だ」と言っていたことを ふと思い出した。 | ||||
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タイトルにつられて購入。 内容はある出版社を中心にドラマが展開されている。 短編集となっているが、それぞれが関連しており流れで読むことができる。 それぞれの登場人物にリアリティがあり、実際に起きていることのように思えてきた。 筆者のこのような小説は始めて読んだが、非常に面白かった。 このシリーズの他の本も読んでみたくなった。 | ||||
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『歪笑小説』の中の「最終候補」は、会社員の主人公が理不尽な人事異動にいや気がさして、作家になることを考えるというストーリーです。 出版社の新人賞募集に応募して新人賞最終候補に入る主人公。「受賞したら、こんな会社はすぐに辞めてやる。ベストセラー作家になってたっぷり稼いで、みんなを見返してやる」と意気込むものの、出版社の担当者は、「昨今は受賞作でさえ大きな部数を刷れない。落選作となれば、その十分の一がやっと。宣伝もできない。それでは人の目に触れない。話題になりようがない。受賞作一本だけで消えてしまう作家も珍しくない。会社勤めをしながら、何年かに一度、趣味のつもりで本を出すというのが無難」と言う。 様々に思いめぐらした挙句、会社を辞めて作家になることを妻に話そうと思って帰宅したところ、妻から子供の教育に掛かる費用について相談される。「給料が上がる見込みはないの?」と尋ねられるが、給料が上がるどころか、給料そのものがなくなりかねない状況にあるため決断が鈍る。会社では雑用係としか存在価値がないとして蔑まれる一方で、妻からは期待されているというギャップの大きさ。 会社の冷たい扱いに対して、意を決して妻に会社を辞める決断を話そうとした矢先に、受賞できなかったという電話が入る。受賞が次への大きな踏み台になるものだったために、受賞しなかったことで迷いが吹っ切れる。「受賞しなくてよかった」という主人公のつぶやきは、実にリアリティがあると同時に、妙に心を和ませてくれます。主人公の家庭に大きな波乱が起きなくてよかったという安堵からそうなるのかと思いますが、どうでしょうか。 | ||||
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東野圭吾さんの作品はほぼ読破してますが、久しぶりに寝る間を惜しんで読みました。 業界の裏側を少なからずとも見せてくれてると思いました。 全てそうでは無いにしろ、作家さんや出版社さん達の本音がこの本には詰まってます。 読んでいて飽きが来ない、とても面白い本です。 | ||||
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出版業界と小説家の実態を描いた笑小説シリーズ4作目. これまではシニカルなブラックユーモアが主体であったが, 本作ではむしろシンプルなコメディタッチの味付け. 作家を取り巻く人間模様にほろりとさせるような作品もみられ, 過去の3作に比べてすんなり受け入れられる. これまでの3作品もきらいではないが, 本作を読んでみると,少々が毒が強すぎる気がする. 笑いと毒と泣きのバランスが,このくらいなのがちょうどいい. | ||||
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登場人物のキャラが濃かったのが、読後感じたことでした。 とにかく、随所に笑いがちりばめられています。 作家さんの生活は存じ上げませんが、実際はもっとリアルに 酷いのかも?と思わせられました。 終わり方も良く、登場人物のその後が気になってしまします。 | ||||
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出版業界の数々の理不尽ともいえる苦労。 マグレで受賞したのに自信過剰なイタイ作家。 小説家になって会社を辞めてやると意気込む40代サラリーマン。 「いまどき、そんなやついねーよw」と思いたいところだが、「いや、大げさにせよ、あながち、なくはなさそう……」という、 フィクションだとわかっていても、むずがゆくなるリアリティが絶妙。 出版業界にかかわる知り合いの話をよく聞いていたせいもあってか、 この小説に、ほのかな説得力というか、裏事情の代弁というか、「似たようなことは多かれ少なかれあるんだろうな……」と、 神保町方面に「おつかれさまです」と思わず祈ってしまいたくなった。 専業作家の収入事情にも驚き。 また、たしかに謎だった小説誌の仕組みも、鵜呑みにはしないけども、作中でまあ納得。 コンテンツ業界が広がる中、出版界のこれからの動向の不安や、不安定さのようなものが、 この作品に現れているような、気がしないでもない。 | ||||
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これまで、東野さんはこの「笑」シリーズを3巻発表しています。いずれも著者のお笑い好きのなせるもので、3巻ともとても楽しめました。で、今回のもいつものつもりでいたところ、途中で少し今までのと違うなと思いました。が、読み終えて、やっぱり東野さん、いいなあと思いました。 今回のこの「歪笑小説」が、これまでのものと少し違っているところがあるというのは、これまでのは、いろんな場面、シチュエーションでお笑いを展開していましたが、今回のは東野さんのお得意のひとつである「小説業界モノ」とでもいうべきものに限っているところです。「本」に関するお話ばかりなのです。と言っても、編集から売り込み、はては、小説家の結婚にまで至っていて、結果、読んでいて、全然飽きさせないものになっていますが。 それと、もうひとつこれまでのものと違うところはお笑いだけでなく、なんだか心温まるような話があったり、東野さんの決意みたいなものが読めるようなものがあったりするところです。でも、どの話も、とても人間的で、そういった意味では「ユーモア小説集」と言った感じで東野さんの新しい挑戦でしょうか。 さて、読み終えて思ったのは、東野さんって本当に「本」が好きなんだなあということです。もう、愛情ヒシヒシですね。そして、こちらの心も温かくなりました。 いろいろと、しんどい日々が続きますが、とても温かい気持ちになりました。とてもいい本です。お勧めです! | ||||
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本書に掲載されたいずれの作品も楽しめる。 ハズレは一作もない。 しかも、それぞれが違った味を出している。 「伝説の男」「戦略」で編集者の苦労を知り、 「ミステリ特集」のオチに爆笑し、 「小説誌」では本質を突いた意見に驚愕した。 楽しく読めて、しかも深い。 すばらしい短編集である。 | ||||
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編集者が小説家にいかに書かせるか、いかに本を売るかっていう視点と小説家のネタ作りの苦労や 小説を中心に周りの人の人間模様など、ブラックと少し、しんみりとした話でおもしろい. 「小説誌」はあるある、きっと思ってる!って思わず、笑ってしまった。 たぶん、実際に発表はないだろうけど唐傘ザンゲの今後は気になるし、その作品も読んでみたいと おもいました。 シリーズとして続いてほしいとおもう。 | ||||
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とっても面白いです。 たぶん世にも奇妙な物語が好きな人にはお勧めだと思います。 僕は中学校の朝読書の時間に読んだので、笑いをこらえないといけませんでした。 | ||||
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短編連作で黒笑小説の続編、○笑小説シリーズの最高傑作と言う点では他の方のレビューと同意見です。その中の短編でドンデン返しが一番面白いのは(天敵)。しかし一番スッキリするのは(小説誌)。東野さん、絶対に故・森田芳光映画監督の「バカヤロー!」シリーズのファンだったと確信いたします。モロにそのまんまです。エンディングロールで故・忌野清志郎さんの(サントワマミー)が聞こえてきそうです。もう懐かし映画になりますが、(小説誌)のスッキリ感が好きな方は上記映画がお奨めです。話はそれましたが、どの短編も完成度は高いです。続編も書いてほしいとシリーズです。間違いなく読む価値はあります。 | ||||
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