クラインの壷

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クラインの壷の評価:

4.36/5点 レビュー 127件。 A ランク

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平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全277件 141〜160 8/14ページ
No.137
(5pt)

メビウスの輪・・

主人公は、ゲームのシナリオライター。
自分が書いたシナリオが、体感型のゲームになったので、モニターを頼まれる。
そのゲームは、完全にゲームの世界を体感できる全く新しいタイプのものだった。

ヒロインの失踪⇒ヒロインの女友達の出現⇒二人でゲーム作成会社のウソを暴いていく、といった王道のストーリー。

後半は、まさに映画さながらの展開。
徐々に、敵の陰謀が明らかになっていく。
最後に、主人公が、単独で敵の研究所に潜り込み決定的な証拠を見つける。
と思いきや、敵に気付かれて窮地に陥ってしまう。

最終的には、ヒロインが居ない世界が現実なのか、ゲームなのかが分からなくなってしまう。
そこで、主人公がとった行動とは・・・?

内容は、映画の「マトリックス」を彷彿とさせた。
本に、引き込まれるように楽しめた。
クラインの壷 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮文庫)より
4101080127
No.136
(5pt)

メビウスの輪・・

主人公は、ゲームのシナリオライター。
自分が書いたシナリオが、体感型のゲームになったので、モニターを頼まれる。
そのゲームは、完全にゲームの世界を体感できる全く新しいタイプのものだった。

ヒロインの失踪⇒ヒロインの女友達の出現⇒二人でゲーム作成会社のウソを暴いていく、といった王道のストーリー。

後半は、まさに映画さながらの展開。
徐々に、敵の陰謀が明らかになっていく。
最後に、主人公が、単独で敵の研究所に潜り込み決定的な証拠を見つける。
と思いきや、敵に気付かれて窮地に陥ってしまう。

最終的には、ヒロインが居ない世界が現実なのか、ゲームなのかが分からなくなってしまう。
そこで、主人公がとった行動とは・・・?

内容は、映画の「マトリックス」を彷彿とさせた。
本に、引き込まれるように楽しめた。
クラインの壺 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壺 (講談社文庫)より
4062750171
No.135
(4pt)

ロングテールの恩恵によってであった名作

なんとなく録画したBS番組で西澤保彦の七回死んだ男 (講談社文庫)が紹介されていて、そこからアマゾンリンクで見つけて購入。初出が平成元年とかなり前の作品、想定されるハードディスクの容量は小さく、携帯電話もなくややノスタルジックな雰囲気を感じます。バーチャルリアリティと現実が交差する設定は、フィリップ・K・ディックのトータル・リコール (ディック短篇傑作選)よりは後になりますが、マトリックス [Blu-ray]公開の10年前、今読むとさすがに斬新とは言い辛いものの予想以上に面白かったです。やや含みを持たせたラストは当時の流行だったのでしょうか、時代を感じさせます。

今本書を読むことができたのはまさにロングテールの恩恵と言えましょう。本書を読んだ後新刊書店に行ってみましたが在庫してある書店は多くありませんでした。某有名中古本店には在庫してありましたが、情報がなければ手に取ることはありません。文芸古典でもない限り20年読み継がれる作品は全体の何%でしょう。作品自体は優れていてもエンターテイメントは時代を反映しているため時間が経つと、どうしても古さを感じさせてしまいます。

エンターテイメントと時代の普遍性を両立することは難易度が高いとは思いますがその点を織り込めば隠れた名作はまだあるように思います。少し芋ずる式にリサーチしてみたいと思います。
クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027151
No.134
(4pt)

ロングテールの恩恵によってであった名作

なんとなく録画したBS番組で西澤保彦の七回死んだ男 (講談社文庫)が紹介されていて、そこからアマゾンリンクで見つけて購入。初出が平成元年とかなり前の作品、想定されるハードディスクの容量は小さく、携帯電話もなくややノスタルジックな雰囲気を感じます。バーチャルリアリティと現実が交差する設定は、フィリップ・K・ディックのトータル・リコール (ディック短篇傑作選)よりは後になりますが、マトリックス [Blu-ray]公開の10年前、今読むとさすがに斬新とは言い辛いものの予想以上に面白かったです。やや含みを持たせたラストは当時の流行だったのでしょうか、時代を感じさせます。

今本書を読むことができたのはまさにロングテールの恩恵と言えましょう。本書を読んだ後新刊書店に行ってみましたが在庫してある書店は多くありませんでした。某有名中古本店には在庫してありましたが、情報がなければ手に取ることはありません。文芸古典でもない限り20年読み継がれる作品は全体の何%でしょう。作品自体は優れていてもエンターテイメントは時代を反映しているため時間が経つと、どうしても古さを感じさせてしまいます。

エンターテイメントと時代の普遍性を両立することは難易度が高いとは思いますがその点を織り込めば隠れた名作はまだあるように思います。少し芋ずる式にリサーチしてみたいと思います。
クラインの壷 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮文庫)より
4101080127
No.133
(4pt)

ロングテールの恩恵によってであった名作

なんとなく録画したBS番組で西澤保彦の七回死んだ男 (講談社文庫)が紹介されていて、そこからアマゾンリンクで見つけて購入。初出が平成元年とかなり前の作品、想定されるハードディスクの容量は小さく、携帯電話もなくややノスタルジックな雰囲気を感じます。バーチャルリアリティと現実が交差する設定は、フィリップ・K・ディックのトータル・リコール (ディック短篇傑作選)よりは後になりますが、マトリックス [Blu-ray]公開の10年前、今読むとさすがに斬新とは言い辛いものの予想以上に面白かったです。やや含みを持たせたラストは当時の流行だったのでしょうか、時代を感じさせます。

今本書を読むことができたのはまさにロングテールの恩恵と言えましょう。本書を読んだ後新刊書店に行ってみましたが在庫してある書店は多くありませんでした。某有名中古本店には在庫してありましたが、情報がなければ手に取ることはありません。文芸古典でもない限り20年読み継がれる作品は全体の何%でしょう。作品自体は優れていてもエンターテイメントは時代を反映しているため時間が経つと、どうしても古さを感じさせてしまいます。

エンターテイメントと時代の普遍性を両立することは難易度が高いとは思いますがその点を織り込めば隠れた名作はまだあるように思います。少し芋ずる式にリサーチしてみたいと思います。
クラインの壺 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壺 (講談社文庫)より
4062750171
No.132
(5pt)

ハリウッドに先駆けたトータルリコール

80年代後半に発表された作品だが、そのアイデアの先見性にまず驚かされる。当時の読者にこの設定はどう写ったのか。21世紀の今読んだ方がよりその設定や世界観を身近なものとして実感できるのではないだろうか。
プロット自体はあのPバーホーベンの「トータルリコール」を彷彿とさせるが、重要なことだが、本作の方がトータルリコールより数年も以前に書かれているのである。しかも記憶ではなく仮想現実装置をモチーフにしているのでこれはもうマトリックスの世界観も先取りしていたと言っても大袈裟ではない。この種の仮想現実ものとしては本作でのプロット以上の展開は思い付かないだろう。なので、今から読むとこの種のテーマのSF映画を沢山見ている人にはひょっとしてありがちなオチだなあと思ってしまう人もいるかもしれないが、これが元祖なのである。本作の時点で完璧なプロットが考案されたので、その後の同種の作品がその展開をなぞるを得なくなっているのである。その点を踏まえて読んで頂きたい。
クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027151
No.131
(5pt)

ハリウッドに先駆けたトータルリコール

80年代後半に発表された作品だが、そのアイデアの先見性にまず驚かされる。当時の読者にこの設定はどう写ったのか。21世紀の今読んだ方がよりその設定や世界観を身近なものとして実感できるのではないだろうか。
プロット自体はあのPバーホーベンの「トータルリコール」を彷彿とさせるが、重要なことだが、本作の方がトータルリコールより数年も以前に書かれているのである。しかも記憶ではなく仮想現実装置をモチーフにしているのでこれはもうマトリックスの世界観も先取りしていたと言っても大袈裟ではない。この種の仮想現実ものとしては本作でのプロット以上の展開は思い付かないだろう。なので、今から読むとこの種のテーマのSF映画を沢山見ている人にはひょっとしてありがちなオチだなあと思ってしまう人もいるかもしれないが、これが元祖なのである。本作の時点で完璧なプロットが考案されたので、その後の同種の作品がその展開をなぞるを得なくなっているのである。その点を踏まえて読んで頂きたい。
クラインの壷 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮文庫)より
4101080127
No.130
(5pt)

ハリウッドに先駆けたトータルリコール

80年代後半に発表された作品だが、そのアイデアの先見性にまず驚かされる。当時の読者にこの設定はどう写ったのか。21世紀の今読んだ方がよりその設定や世界観を身近なものとして実感できるのではないだろうか。
プロット自体はあのPバーホーベンの「トータルリコール」を彷彿とさせるが、重要なことだが、本作の方がトータルリコールより数年も以前に書かれているのである。しかも記憶ではなく仮想現実装置をモチーフにしているのでこれはもうマトリックスの世界観も先取りしていたと言っても大袈裟ではない。この種の仮想現実ものとしては本作でのプロット以上の展開は思い付かないだろう。なので、今から読むとこの種のテーマのSF映画を沢山見ている人にはひょっとしてありがちなオチだなあと思ってしまう人もいるかもしれないが、これが元祖なのである。本作の時点で完璧なプロットが考案されたので、その後の同種の作品がその展開をなぞるを得なくなっているのである。その点を踏まえて読んで頂きたい。
クラインの壺 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壺 (講談社文庫)より
4062750171
No.129
(4pt)

不条理

謎の解明に繋がる伏線がかなりわかり易く引かれているので、途中で全容は見えてしまいますが、それでも面白いと思える一冊です。但し、ラストに向け不条理さが拡大していくので、読み終わってもすっきりしません。
クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027151
No.128
(4pt)

不条理

謎の解明に繋がる伏線がかなりわかり易く引かれているので、途中で全容は見えてしまいますが、それでも面白いと思える一冊です。但し、ラストに向け不条理さが拡大していくので、読み終わってもすっきりしません。
クラインの壷 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮文庫)より
4101080127
No.127
(4pt)

不条理

謎の解明に繋がる伏線がかなりわかり易く引かれているので、途中で全容は見えてしまいますが、それでも面白いと思える一冊です。但し、ラストに向け不条理さが拡大していくので、読み終わってもすっきりしません。
クラインの壺 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壺 (講談社文庫)より
4062750171
No.126
(5pt)

今読んでも面白い

子供の頃、単行本で読みました。
当時はワクワクしながら最後まで読みましたが、
今読んでみたらどうなんだろう?と再読。
当時とは印象が違うものの、やはり面白い。
一気に読ませる小説です。
クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027151
No.125
(5pt)

今読んでも面白い

子供の頃、単行本で読みました。
当時はワクワクしながら最後まで読みましたが、
今読んでみたらどうなんだろう?と再読。
当時とは印象が違うものの、やはり面白い。
一気に読ませる小説です。
クラインの壷 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮文庫)より
4101080127
No.124
(5pt)

今読んでも面白い

子供の頃、単行本で読みました。
当時はワクワクしながら最後まで読みましたが、
今読んでみたらどうなんだろう?と再読。
当時とは印象が違うものの、やはり面白い。
一気に読ませる小説です。
クラインの壺 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壺 (講談社文庫)より
4062750171
No.123
(5pt)

どうなの???

井上夢人を読んで、岡嶋二人を読む。
順番が逆だけど、私が初めて読んだ・岡嶋二人作品です。

井上夢人より読みやすかった。
というか井上さんの作品は長編なので、読む前はちょっと気合が必要だけど、
このくらいの短さの方が好きだな。気軽に読めて。

読んでいるうちにいつからかわたし自身も壷にハマってました。
ハマることを知っていながらいつハマってしまったのか、そしていつ抜け出したのか
まだ抜け出せていないのか、どっちなんだろう。。。

死を持って手に入れたのは壷の外だったのか、そうじゃないとしたら恐ろしすぎます。。。
いや、壷の外だったらもっと恐ろしい。
たとえ壷の外を手に入れたとしても、今以上恐ろしい世界が待っているに違いないから。

クラインの壷が発明されたとしてもあたしは絶対入らないぞ!!
どんなに注意して読んでも必ず壷にハマってしまう作品です。
クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027151
No.122
(5pt)

どうなの???

井上夢人を読んで、岡嶋二人を読む。
順番が逆だけど、私が初めて読んだ・岡嶋二人作品です。

井上夢人より読みやすかった。
というか井上さんの作品は長編なので、読む前はちょっと気合が必要だけど、
このくらいの短さの方が好きだな。気軽に読めて。

読んでいるうちにいつからかわたし自身も壷にハマってました。
ハマることを知っていながらいつハマってしまったのか、そしていつ抜け出したのか
まだ抜け出せていないのか、どっちなんだろう。。。

死を持って手に入れたのは壷の外だったのか、そうじゃないとしたら恐ろしすぎます。。。
いや、壷の外だったらもっと恐ろしい。
たとえ壷の外を手に入れたとしても、今以上恐ろしい世界が待っているに違いないから。

クラインの壷が発明されたとしてもあたしは絶対入らないぞ!!
どんなに注意して読んでも必ず壷にハマってしまう作品です。
クラインの壷 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮文庫)より
4101080127
No.121
(5pt)

どうなの???

井上夢人を読んで、岡嶋二人を読む。
順番が逆だけど、私が初めて読んだ・岡嶋二人作品です。

井上夢人より読みやすかった。
というか井上さんの作品は長編なので、読む前はちょっと気合が必要だけど、
このくらいの短さの方が好きだな。気軽に読めて。

読んでいるうちにいつからかわたし自身も壷にハマってました。
ハマることを知っていながらいつハマってしまったのか、そしていつ抜け出したのか
まだ抜け出せていないのか、どっちなんだろう。。。

死を持って手に入れたのは壷の外だったのか、そうじゃないとしたら恐ろしすぎます。。。
いや、壷の外だったらもっと恐ろしい。
たとえ壷の外を手に入れたとしても、今以上恐ろしい世界が待っているに違いないから。

クラインの壷が発明されたとしてもあたしは絶対入らないぞ!!
どんなに注意して読んでも必ず壷にハマってしまう作品です。
クラインの壺 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壺 (講談社文庫)より
4062750171
No.120
(4pt)

悔しいです。

岡島二人の最終作。と言うことで、最後に読みました。
 これが20年以上前の作品であることに驚愕。表と裏のリアリティの描写力に感嘆。ちょっとばかり、えって思わせるラストに疑問。
 っとここで、全体の文章がこれまでの作品たちと明らかに異なっているのに気がつきますよねえ。他の作品では、全体に明るい軽やかな文章でつづられていたのが、明らかに全体が暗い。これまでは、背景、伏線が少しくらい暗いものであっても、深みにはまるような感覚は覚えなかったと思います。
 ところがこの作品、本当に深みにはまります。最近のインターネットおたくのマイナス2SDの世界に近づく予感がします。この壷こそが恐怖でした。
 後になって、井上夢人の回想録を読みました。
 「あんたは何にもしてないじゃないか。」井上夢人の台詞です。
 実際筆を取るのは井上夢人だったというのは知っていました。しかし、この作品こそが真の井上夢人の文章なのだと知って、衝撃でした。文章って指紋みたいなものです。発想って顔みたいなものです。大好きだった岡島二人はこれで終わりかあと、つくづく思い知らされた作品です。
 この作品こそが井上夢人のデビュー作です。そして、枠のない自由人、この世に存在しなかった人間岡島二人は本当に姿を消したのです。
クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027151
No.119
(4pt)

悔しいです。

岡島二人の最終作。と言うことで、最後に読みました。
 これが20年以上前の作品であることに驚愕。表と裏のリアリティの描写力に感嘆。ちょっとばかり、えって思わせるラストに疑問。
 っとここで、全体の文章がこれまでの作品たちと明らかに異なっているのに気がつきますよねえ。他の作品では、全体に明るい軽やかな文章でつづられていたのが、明らかに全体が暗い。これまでは、背景、伏線が少しくらい暗いものであっても、深みにはまるような感覚は覚えなかったと思います。
 ところがこの作品、本当に深みにはまります。最近のインターネットおたくのマイナス2SDの世界に近づく予感がします。この壷こそが恐怖でした。
 後になって、井上夢人の回想録を読みました。
 「あんたは何にもしてないじゃないか。」井上夢人の台詞です。
 実際筆を取るのは井上夢人だったというのは知っていました。しかし、この作品こそが真の井上夢人の文章なのだと知って、衝撃でした。文章って指紋みたいなものです。発想って顔みたいなものです。大好きだった岡島二人はこれで終わりかあと、つくづく思い知らされた作品です。
 この作品こそが井上夢人のデビュー作です。そして、枠のない自由人、この世に存在しなかった人間岡島二人は本当に姿を消したのです。
クラインの壷 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壷 (新潮文庫)より
4101080127
No.118
(4pt)

悔しいです。

岡島二人の最終作。と言うことで、最後に読みました。
 これが20年以上前の作品であることに驚愕。表と裏のリアリティの描写力に感嘆。ちょっとばかり、えって思わせるラストに疑問。
 っとここで、全体の文章がこれまでの作品たちと明らかに異なっているのに気がつきますよねえ。他の作品では、全体に明るい軽やかな文章でつづられていたのが、明らかに全体が暗い。これまでは、背景、伏線が少しくらい暗いものであっても、深みにはまるような感覚は覚えなかったと思います。
 ところがこの作品、本当に深みにはまります。最近のインターネットおたくのマイナス2SDの世界に近づく予感がします。この壷こそが恐怖でした。
 後になって、井上夢人の回想録を読みました。
 「あんたは何にもしてないじゃないか。」井上夢人の台詞です。
 実際筆を取るのは井上夢人だったというのは知っていました。しかし、この作品こそが真の井上夢人の文章なのだと知って、衝撃でした。文章って指紋みたいなものです。発想って顔みたいなものです。大好きだった岡島二人はこれで終わりかあと、つくづく思い知らされた作品です。
 この作品こそが井上夢人のデビュー作です。そして、枠のない自由人、この世に存在しなかった人間岡島二人は本当に姿を消したのです。
クラインの壺 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: クラインの壺 (講談社文庫)より
4062750171