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幸福な食卓
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幸福な食卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全130件 101~120 6/7ページ
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「父さんは今日で父さんをやめようと思う」 父の自殺未遂。母の別居。それにも関わらず、表面上何もなく、むしろお互いへの思いやりを失わない「やさしい」家族像。 とにかく家族の会話や恋人同士の会話が軽妙で、読んでいてクスリとさせられる。家族崩壊という重い状況を全く感じさせない、暖かな雰囲気。そのギャップが面白いと同時に、不気味さを感じさせる。 本編では、佐和子の深刻な苦悩は描かれるが、父の自殺の真相も、母や兄の苦悩の詳細も語られない。起きる事件は家族の外のことで、家族を巡ってのドラマティックな展開は描かれない。「家族の話の割には、父、母、兄の影が薄いな」と考えられる向きもあると思う。 しかし、僕は、むしろ、佐和子の事件と同時進行で、家族それぞれが感じていたであろう苦悩とその克服の体験をしていたことを想像してしまった。作品の端々にそんな姿が窺えた。 本作は、さまざまな事件に関わらずやさしさを失わない家族と、佐和子の恋愛と悲劇とその克服、という文脈で捉えるのが自然とは思うが、父、母、兄のちょっとした変化からそれぞれの苦悩とその克服の過程を読みとるのも面白い・・・深読みしすぎでしょうか? 読み終えた後、シュークリームが食べたくなります。 | ||||
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この話を読み終えたあと、なんかふんわ〜りとした気分にさせられました。家族の日常が描かれていて、とてもいぃ。言えば、リアルなのかもしれない。最後の方で涙がこぼれ落ち、最後の最後で、笑顔があがる。それまでは、何でもない、普通な感じだけど、ビックリする展開が待ち受けていた。心の中は、すっごく温まり、“自分の本”として、大切にしようと思った。宝物にしようと思った。普通に読んでいき、読み終わったら、表紙の絵を見てください。「あぁ〜、なるほどネ」ってきっと、つぶやきたくなりますから!!家族の心温まる支えと、日常風景がうつし出され、この本から教わるコトが、きっとあります。 『どんなにつらい夜でも、朝は必ずやってくる。』 ―これが、この本のキャッチフレーズです。 私は、どんな暗闇からでも、希望の光は必ずある、というふうな意味をとらえました。 一度、読んでみては?? | ||||
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この小説に描かれている家族はとっくの昔に崩壊しているはずなのだが、それを深刻にならずに微温的に描けるのは、作者の優れた手腕と一応はいえるだろう。要するに、「父」も「母」も「兄」も、役割という重荷から来る精神的重圧に耐えかね、一度それを放棄し、相互の関係性を規定しなおそうとしているわけだ。しかし、それは示唆されるにとどまり、途中で「わたし」と勉学の話にシフトし、最後は「わたし」の成長物語のような具合になる。登場人物の全てに、作者の心が透けて見えるので、台詞が連続する部分で、誰の発話かちょっとわかりにくいところが出てくるのだが、文章自体は軽妙なユーモアを含むもので、なかなかセンスが良い。ヨシコは良いキャラで、彼女が作るシュークリームには、「兄」が飼う鶏が産んだ卵が使われているに違いない。前向きな感じで終わるのも良い。 | ||||
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この話を読み終えたあと、なんかふんわ~りとした気分にさせられました。家族の日常が描かれていて、とてもいぃ。言えば、リアルなのかもしれない。最後の方で涙がこぼれ落ち、最後の最後で、笑顔があがる。それまでは、何でもない、普通な感じだけど、ビックリする展開が待ち受けていた。心の中は、すっごく温まり、「自分の本」として、大切にしようと思った。宝にしようと思った。普通に読んでいき、読み終わったら、表紙の絵を見てください。「あぁ~、なるほどネ」ってきっと、つぶやきたくなりますから!!家族の心温まる支えと、日常風景がうつし出され、この本がいぃ事を、きっと教えてくれることがあります。『どんなにつらい夜でも、朝は必ずやってくる。』これが、この本のキャッチフレーズです。私は、どんな暗闇からでも、希望の光は必ずある、というふうな意味をとらえました。一度、読んでみては?? | ||||
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瀬尾さんの本はこれが初めてでした。健気に振舞っているけど、ここに登場する家族はそれぞれが内面的にかなり張り詰めています。それを重苦しくなく描いているので、どんどん読めます。家族だから気を使わない、なんて絶対嘘で、家族だから気詰まりなことや気を使うことが一杯あるということが伝わってきて共感がもてます。そういう意味で、お父さんがお父さんを辞めるというアプローチをもう少し突っ込んでほしかった気がします。それと、お母さんとお父さんの心の再生が、主人公に降りかかる重い出来事と重なって少しぼやけるきらいがあるように思いました。会話で理解しあうとは違った形の、それであるから尚更お互いのことに鋭敏な家族のあり方。この家族、繊細ですね。 | ||||
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すっごくだい好き、やっぱり瀬尾さん大好き。 大浦君がいい。佐和子だからこその絶妙な関係が心地よい。こんな男の子って素敵、こんな風に思われたいって思う。だからこそ、佐和子が「いやだ。いやだ。」と泣き叫び動けなくなってしまうシーンは一緒に泣きそうになった。 父をやめたお父さん、ちょっと病気はいってるけど明るいお兄さん、そして家を出て行ったお母さん。不思議な家族だけど絆はいっそう深く見える。みんなが佐和子を支え、見えないところで守られている佐和子がうらやましい。 『家族』をかかせたら瀬尾さんは素晴らしい。 | ||||
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登場人物の設定が少しマンガチックに思えましたが、それゆえにストーリーがわかりやすく、若い人には感情移入しやすいのではないかと思えました。それはそれとして、どのページをめくっても作者の瑞々しい感性に溢れた稀有な小説だと思いました。人生/家庭の「陰影」が説教臭くなく描かれていて、自然と、中3の娘に読ませたいと思った作品でした。 | ||||
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「お父さんはお父さんをやめることにした」 家族3人の揃った朝食の席での唐突な父の発言から、この物語は始まる。 それは、少々ユーモラスであり、コミカルなファミリーストーリーの始まりを予感させるものであった。 けれど、物語は読者の予想を裏切り、坦々と家族の心の闇を描き出していく、瀬尾さん独特の瑞々しい表現で… 教師を辞め薬学部を目指す父、 幼い頃より何をやらせてもトップクラスで、天才の名を欲しいままにしながら、大学進学を辞めオーガニックな農場で働く兄、 ある事件をきっかけに家を出てひとりアパート暮らしをしている母、 そして、家族の中では比較的に平凡に見える妹の目からストーリーは語られていく。 おのおのが家族の中で役割を果たしつつ、歯車となってバランスを保っている平和な日常が、 ひとつの歯車の摩耗から、少しずつそれぞれに影響を及ぼしていく。 重いテーマを描きつつ、読後感は爽やかでこれはまさに瀬尾まいこ氏独特の世界だ。 後半のエピソードは胸が詰まり涙があふれた。 10代の頃のように泣ける感性を呼び起こしてくれる一冊だった。 | ||||
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朝は必ず揃って朝食を取るこの家族。 一見普通の家庭に見えるけれど、実は数年前に起きた父 の自殺未遂から、どことなく変わって行ったのである。父の自殺未遂とゆうショッキングな事件が、いまだにそれぞれ の心に何かを残している。それはもちろん佐和子だけじゃない。 一見悩まなさそうに見える天才のお兄ちゃんだって、何かがうまく いかないと悩む。出方が違うだけで、根本的なものは一緒なのだ。だけど、自分は一人じゃない。 気づかないだけで、本当はいつも大事な人達が支えてくれるんだ ってこの本は教えてくれる。 誰かを大切に思う気持ちを、忘れないでいたい。 | ||||
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本の「作り」がすばらしい。表紙をめくったそのすぐ後、 鮮やかなオレンジと水色で彩られた題字に、 思わず目を奪われました。 表紙以外にのような鮮やかな色を配置することは、 とても珍しいと思います。 表紙をめくり目次にたどり着く前に、 こんなうれしい気持ちになれた小説は初めてです。そして、何よりすばらしいのが 1ページ1ページの紙の質です。 この本を本屋さんで見つけたら、 とりあえずページをめくってみてください。目をつぶったままページをめくっても幸せな気分になれる、 とても幸福な本です。 | ||||
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淡々と物語は進んでいくのだけれど、登場人物の特徴はよく出ているし、文章もとてもわかりやすい。難解な小説が苦手の私にはとってもお気軽に読めた一冊。ラストは少々衝撃的だけど、主人公の気持ちがよくわかるし、等身大の高校生の姿を見ることができたような気がする。何気なく読み始めたけど、気がつけば一気に読んでしまった。瀬尾まいこさんにこれから注目したい。 | ||||
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この作者の特徴のひとつとして、 登場人物の魅力が挙げられます。 本作でも個性豊かな人物たちが登場し、 流れるような会話を繰り広げます。 この本は、とんでもなく感動したとか、驚愕の展開という類ではなく あっ..という控えめな驚きや柔らかい感動を与えてくれて、 「読む」という行為を決して苦痛にさせない物語です。 ぜひこの本を手に取り、ほんのりとした感動を味わってください... | ||||
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何気ない日常を描くのがすごくうまい。 絶交した時のお兄さんの仲直りの仕方とか・・・ その他たくさん何気ないところがとってもいいっ! 今、2度目を読んでいます。1度目でははっきりしなかった それぞれのキャラクターの優しさがすごく良くわかります。 2度読むことをお奨めします。 | ||||
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お父さんがお父さんをやめる、とか 身近にはないような話だろう、と思って読み始めましたが、 読み進むにつれて 「実は 表面上の設定は違うけど 中身はみんな同じなんじゃないか」 と、登場人物に親しみを覚えました。 クスッと笑ってしまうところ、 何とも言えない「辛さ」を感じるところ、 そして 何とも言えない「幸せ」感。 心の移り変わりが繊細に表現されています。 | ||||
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作者が紡いだ言葉が確かな手ごたえとして心に届く。それはあまりにも誠実で静かに熱い、だから私も襟を正し真摯な思いで受け止めた。大切な人を失った時、文字を追いながら泣いた。 家族のあるべき姿という既成の枠組みの中でそれぞれの役を演じるのでなく、いちばん身近な人間が互いに求めあう思いやり、愛おしさから自ずと形づくられる家族の姿に共感する。 | ||||
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父親の「お父さんを辞める」宣言からなにかシュールな物語なのかと思いましたが、読み進むうちに、自殺未遂、別居、転校、学校、孤立、兄妹、恋愛、死別、再生などの一連の事件を通して、全く経験の無いこともあるのに、家族構成も全く違うのに、自分と自分の家族を重ねてしまいました。それにしても、小林ヨシコにしても大浦君にしても第一印象は別として、お父さんもお母さんも直ちゃんも主人公の佐和子も悲しいくらい優しいです。そして、その優しすぎる登場人物の全てが、今を生きる家族や恋人のあるべき姿や距離感を示してくれているようです。 | ||||
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すごく感動したとか涙が止まらないとか そういった類の物語ではなく、それでいて 深く考えなければ理解できないような内容でもないので 一冊を通してとても読みやすいです。 それなのに、読み終わったあとには言いようのない 切なさと感動が残ります。 この作品を読んでからは家族の温かみを感じさせてくれます。 | ||||
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いい本でした。 本当に涙してしまう箇所があって、自宅以外で読むと困りますね。 家族と恋人。 永遠に絆が消えない家族 家族が与えられない歓びをもたらす恋人 1つの家族の足取りと恋人たちの辿る道がとても胸に響きます。 ★10にしたいくらい。 | ||||
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おもしろかったです。ならびに感動しました。 そして、作者の独特の文章表現が、この本を読んでいる自分の心の中に穏やかな世界を生み出し、自分の周囲もほのぼのとした風に見えてしまう感覚になりました。 内容はそんなにほのぼのではないかもしれませんが、こういう言葉の紡ぎ方をする本はとても好きです。 ぜひお勧めの本です! | ||||
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冒頭の「今日からお父さんを辞めます」というセリフにグッと引き寄せられましたが、読んでいくにつれ様々な感情を体験できる本でした。個人的には好きな部類の本です。読みやすいのも特長です。日頃、読書をされない人にもサラッと読めていいかもしれませんね。 | ||||
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