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幸福な食卓
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幸福な食卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全130件 61~80 4/7ページ
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どんなにつらいことがあっても 傷は時間が過ぎて癒されていく。 日常があるから。 誰かに守られている当たり前の日常が。 | ||||
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感情移入して泣いてしまいました。 いい大人になってから泣くほどの本に出会ってなかったので驚きました。 本当にいい本だと思います。 瀬尾さんの本には超破天荒なキャラクターが出てくるのですが、 そこがまたいいです。 おススメ本です。 | ||||
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「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」 という衝撃のひとことから始まるこの小説。 普通なら、なんと無責任なことを!となりかねないこのひと言も、 この本のなかだと実にさらりと受け止められる。 家族でも、恋人でも、友人でも、 距離感というのは大切なものであるなあとつくづく思う。 その距離感を保つために、バランスを保つために、 母親はアパートに一人暮らしをし、父親は父親を辞め、 直ちゃんはマイペースに、佐和子は流れるままに暮らしている。 彼らは脆くて、とても不器用なんだと思う。 でも、不器用な彼らのやさしさはほっこりするぐらい温かい。 「気付かないところで中原っていろいろ守られてるってこと」 っていう坂戸くんのことばを読み返して、 ほんとうにその通りだと思った。 やさしい笑いも、おおきな切なさも、たくさん含んでいるけれど 冬から春になるような小さな希望と、温かさのある小説。 | ||||
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これが新人による作品なんて信じられない完成度。 ドラマチックな設定や会話にも関わらず、なぜかとてもリアルな家族像。 日常の悲しみや温かさがダイレクトに伝わってくる。 | ||||
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現実ではありえないような、キャラクターをもつ兄、父、母、現実ばなれした生活展開、そして物語にお決まりのナイスタミングの死。 こんなにも「物語でしかありえない」ベタな具材なのに、妙な共感をもちながらすらすら先を求めて読めてしまうのは、私たちが日常で潜在的に感じている、「役割」に対する「ズレ」の感覚を、やさしく浮上させてくれるから。 「なんだかズレているような気がするけど、なんとなく隠して生活している」感覚だったり、 「なんだかうまくいってないのわかっているんだけど、表面的にはきちんと役割を演じてみたりする」感覚を浮上させてくれるから。 リアルな世界では「役割」の違和感や、「何かが自分の中でズレてきていること」に関する違和感を感じつつも、心の押入れに押し込みながら日常をやりこなしてしまう。 この物語の家族(兄・父・母)は、その違和感を、ちゃんと表に出して、ちゃんと感じて、感じすぎてちゃんと壊れてくれて、 (日常的に私たちが壊れるのは勇気がいるが)、その先の再生の物語を紡いでくれる。 また、主人公が大切な人を失ったときの描写は、私たちの誰もが体験する喪失の悲しみをうまく表現している。 現実には、この物語のような「ありえない的ドラマティックな」死の体験をしていなくとも、私達の心の中には誰でもこういった喪失体験がある。 そしてその喪失の苦しみを「家族への帰還」という水路に繋げたところにこの小説の一番の「仕事」を感じる。 蛇足ではあるが、舞台はおそらく「ケータイ」を持たない中高生の時代を想定していると思われる。大変ノスタルジックな仕上がりとなっている。 | ||||
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この作品は、本当に素晴らしいなぁと思います。 よく、『中身が浅い』だとか『淡々とし過ぎている』というようなレビューがありますが、それはとらえ間違いです。 (※とらえかたは人それぞれですが) 深くなくて、言葉のリズムが凄くいい文章こそが、この作品の最大の武器なんです。 意味のないようなことでも、ふと何気ない味を出しています。 こんな文章は、よほどの読書家か、書き手じゃなければ書けません。 本当に素晴らしいです。 中でも、 「どうして自殺する人って風呂場を選ぶのかなって思ってたら、後かたづけが楽だからだよね」 という台詞は、鳥肌が立ちます。 この家族は、悲劇のあとも淡々としているようで、実は確かに変化があるんですよ。お風呂場を必死で洗う母や、主人公に気を使うようになった父、エリートの道を捨てた兄… 作者があえてぼかしている変化や描写を読めるようになれば、本当に素敵な小説ですよ。 | ||||
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誰かといっしょにものを食べるということは話すことに似ていると感じた。 この家族はきちんとした食事を一緒にとる決まりだったが、 時々一緒に食事をしなくなったりお菓子で夕食をすませたり 家族としての生活から個人個人の生活になるにつれ食事も変わっていったのが面白い。 淡々と、読みやすい物語だったが、大浦くんの突然の死はなんだか 付け足しのようで必要ないのでは無かったのかと思う。 | ||||
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主人公の佐和子の語り口が中学生の女の子らしいのに、文章は丁寧でとても読みやすかった。大きく4つの物語に分かれているが「救世主」と「プレゼントの効用」が特におもしろかった。「救世主」では、学級委員になった佐和子がまとまりがないクラスを悪戦苦闘しながらもなんとかまとめていく話。佐和子の彼氏の大浦君の助けもあって最後はクラスが1つになるのだが、それまでの過程がなんともリアリティがあっておもしろかった。「プレゼントの効用」は佐和子の彼氏の大浦君が事故で突然亡くなってしまう話。特に感動したのが大浦君が佐和子に残したクリスマスの手紙。話し言葉で書かれた手紙だが、愛がこもっていて、これほど気持ちをストレートに伝えられる手紙は珍しく、手本にしたいと思った。 | ||||
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私が家族ものに滅法弱いからか、感動しました。 それぞれに強い個性と好ましい性格を持った家族が登場し、 飽きさせないストーリーにしています。 さらっと読めて、サラッと感動できる。 そんな本だと思いました。 | ||||
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毎日家族全員で食卓を囲むことができる家族って、 どのくらいあるんだろう。 主人公の家庭の、丁寧で正しく、 でも不安定で不器用な感じがなんだかすごく温かかい。 家族って、お互い想い合ってる分 うまくいかないこともたくさんありますよね。 でもありきたりなことが幸せなんだってことを、 思い出させてくれる数々の台詞。 「大切にしよう」そんな気持ちがじわじわと込み上げてきます。 | ||||
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家族って心強い。同時に煩わしくもある。 父は父であり、母は母であること。 自慢の兄はなぜ彼女と長く続かないのか? 当たり前に続くと思っていた日常がふいに崩れた時、修復できるのは「家族」だからなのか? やわらかい言葉で紡がれてはいるが、作者の持ち味である(と勝手に思うのですが)しっかりとした現実がそこにある。 人生には喜びと同じぐらい悲しみや挫折があるけど、幾つになっても違う道を歩くチャンスはあるんだと感じた。 | ||||
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家族って心強い。同時に煩わしくもある。 父は父であり、母は母であること。 自慢の兄はなぜ彼女と長く続かないのか? 当たり前に続くと思っていた日常がふいに崩れた時、修復できるのは「家族」だからなのか? やわらかい言葉で紡がれてはいるが、作者の持ち味である(と勝手に思うのですが)しっかりとした現実がそこにある。 人生には喜びと同じぐらい悲しみや挫折があるけど、幾つになっても違う道を歩くチャンスはあるんだと感じた。 | ||||
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気に入って読んでいる、瀬尾まい子さんの作品。 映画化もされた作品ですが、映画を観ていないので、色々想像できて良かったです。瀬尾さんの文体は読み易い上に、全く飽きません。 どの作品も動きが大きい訳では無く、単調になりがちなテーマばかりなのに。 途中途中でくすりと笑ってしまうものがあったり、予想もしない出来事が自然に起こっていたり・・・・・・不思議です。 | ||||
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父親は父親をやめると言いだし、 母親は離婚を考えるわけでもなく別居、 兄は感情がわからないほど飄々と生きている、 形は不自然だけど普通の家族という不思議な話です。 主人公の学校生活や兄の恋愛事情、 読んでて気分が優しくなるような雰囲気で好きです。 一言で言えば青春だなぁ〜と! 読んでいて温かい気持ちになれますよ。 淡々と進んでいきますがラストは… 勢いにのまれて涙が出そうでした。 話全体として薄い感じは否めませんが それがこの雰囲気を作り出していると思えば ありかなと思えます。優しい一冊! | ||||
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「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」 こんな一言からきっかけで家族に変化が訪れていく。 そこに現れるのは父・母・兄・妹のそれぞれが抱く家族への想いです。 生まれた瞬間からそこにある家族。 そんな当たり前の存在に対して人はどんな想いを抱いているのか。 普段であれば考えないそんな疑問を考えさせられる一冊でした。 | ||||
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家族を作るのって、確かに大変だよね。 家族のうっとおしさ、いとしさ、はかなさ、強さ。 家族を感じられる一冊。 | ||||
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たくさんのレビューをみて感じたこと。 1.父親の自殺未遂の原因がわからない だからいいんですよ。推理小説ではないので、すべてに解答を与える必要なし。 自殺未遂した事実だけが重要で、あとは想像してください。 2.両親の心の葛藤が見えない。 母親はPTSDになってしまっている。それは、自殺未遂した風呂場を毎日 毎日ピカピカに磨くことでわかる。自分のこころのバランスを取るために やること、話すこと、生活ぶりが大雑把、大らか。葛藤の末の、身のおき 方だ。 3.内容が薄いから軽く感じる。 状況設定から言えば、もっとドロドロしてもっと感情を直接的にゆすぶる 小説になってもいいが、それでは芸がない。感情表現が薄いほど、読み手の こころはゆらぐ。(そう読めない人もいるようですが) ふんだんにかかれる食卓を飾る料理の数々。これもこの小説では大切な小道具だ。 状況設定もテーマも結構重い。軽妙に、コミカルに、軽薄っぽく書かれれば 書かれるほど、こっちは深読みしてしまう。実に計算ずくの小説と 言わざるを得ない。 | ||||
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4人家族。 佐和子(中2〜高1)には父と母と兄がいる。 なごやかで幸福そうな一家なのだが、母さんは数年前から一緒に住んでいない。 でも仲違いをしているのとはちょっとちがう。 母さんは毎日食事を運んでくれるし、掃除や洗濯も手伝っている。 兄ちゃんは高校で一番の成績だったが大学へは行かずに農業(ヤマギシ会みたいな団体)へ行った。 ある日、父さんは「父さん業」をやめると宣言する。 こんな家族の中で わりと普通な佐和子は、中学受験のときに知り合ったボーイフレンドの大浦君と、ごく普通の中高生活を過ごしている。 とってもいい奴の大浦君、佐和子の心の支えである。 後半、こんなに気分が悪いのに(悪いからかも)メソメソ泣いてしまった。 ストーリーに感動したんだか、気分が悪いのが飽和状態になったんだか、よくわからないが、よしもとばななの「ムーンライトシャドウ」を思い出さずには居られない。 青春小説の王道を行くストーリー展開。。。 ある意味で古典、すごくわかりやすい。 今年の1月か2月に映画化されて劇場公開もされている。 この原作なら、感じのよい映画に仕上ったと思います。 | ||||
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読みやすさ、そして程よく感情移入することのできる文体が 瀬尾さんの特徴ではないか、と私は思っています。 また、派手な展開はありませんが、心に沁みてくるものばかりです。 主人公の数年間を通して語られる出会いや別れ、 家族、恋人という存在をもう一度考えさせられます。 安っぽく描かれがちな恋愛や死というものを、 瀬尾さんの作品ではリアルに捉えることができます。 是非読んでほしいですという意味をこめて、星5つ。 | ||||
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最後の鬱な展開を除くと、ちょっとリアルでシリアスな小説版ちびまるこちゃんを読んでいるような気がした。登場人物は皆個性的であるし(無自覚ながらも主人公を含めて)、たまにほんのりと可笑しい。 しばしば文章が稚拙だというような批判を見かけるが、それはそれで読んでいて、まるで自分が女子中・高生になったように思えて面白かった。 僕自身も読後、鏡を見て初めて自分が男であるということに気付いたくらいだ。 なんてことはまるで無い。 | ||||
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