(短編集)

黒猫の遊歩あるいは美学講義

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評判

黒猫の遊歩あるいは美学講義の評価:

2.94/5点 レビュー 33件。 C ランク

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平均点2.94pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全42件 41〜42 3/3ページ
No.2
(1pt)

これは推理小説ではない、ましてやミステリでもない・・・

この小説は推理小説ではなく、持論をこねくり回して屁理屈を突きつけて読者を煙に巻こうとする著者の言葉遊びにしか見えません。

最近の推理小説は事件解決に必要な情報を読者に開示せずに、探偵役が「あと出しジャンケン」みたいに情報を追加して事件を解決するのが主流なんでしょうか?

まぁ、「オリエント急行」とか「そして誰もいなくなった」なんて詐欺みたいな小説を書いたクリスティをリスペクトしたアガサ・クリスティ賞受賞作ですからねぇ。仕方ないか・・・w
これを推理小説として受賞作に推した早川書房もいい面の皮だな、としか・・・。

そういえば、前に読んだ「謎解きはディナーのあとで」も同じような感じの小説でした。

双方とも、大した事件でもないのに情報を読者から隠す事であたかも謎があるように見せかけて、それを解決したかのように思わせているだけのようにしか見えないんですよね・・・orz

その手の小説は西尾維新だけで沢山です(^^;)

黒猫の遊歩あるいは美学講義 Amazon書評・レビュー: 黒猫の遊歩あるいは美学講義より
4152092483
No.1
(3pt)

ライトな日常の謎ミステリ

この作品は第1回アガサ・クリスティ賞受賞作です。天才美学教授とエドガー・アラン・ポーを研究する大学院生が探偵役の、6本の連作短編となっています。

 各章の冒頭にご親切にもポーの作品のあらすじが書かれています。このそれぞれの作品がモチーフになって、見立て殺人とかが起きるのかな。。。と思ったら、そんなワクワクするような血なまぐさいことは一切起こりません(それは、例えば、平石貴樹『だれもがポオを愛していた』でやられています)。

 「日常の謎」派の作品でした。ワトソン役のポー研究者の院生の女性が一人称で語ります。「黒猫」とあだ名される、弱冠24歳で教授に登りつめた天才美学者が探偵役で、美学に関するペダンティックな会話を通じて、事件の真相に迫ります。基本は、安楽椅子探偵もので、「美しくない真相は真相じゃない」と、逆説的な美学理論で謎を解いていきます。

 ただ、事件そのものは実に大したことのない話。別に解かなくても誰も困らなさそう。また、ポー研究で博士号を取るつもりの主人公ではなく、「黒猫」の方が毎回ポー作品の解釈を示すってのはどういうことなんでしょうね? わたしは主人公と「黒猫」との丁々発止の美術談義を期待していましたが、そういうことはありません。

 主人公は「黒猫」に密かに恋心を抱いています。「黒猫」も安からず思っているようです。でも、お互いはっきりとは口にしない。ねらってのことなのですが、ちょっともどかしいかな? 二人とも大人ですし。

 つまり、事件にせよ、恋にせよ、どうもいま一つ盛り上がりに欠けます。ドキッとするところがない。全体に小粒な話が淡々と続いている感じです。

 文章はとても上手いです。さすがです。ぜひお手本にしたいほど、きれいな文章です。

 でも、どうも読んだ後、事件や謎やトリックや物語が心に残らない。薄味のミステリでした。また、6本の短編は、主人公が同じというだけで、最後に全部がつながって衝撃の結論が! みたいなこともなかったです。

 やはり、アガサ賞を冠するなら、最後にとんでもないどんでん返しがある長編を期待しますよね。残念です。
黒猫の遊歩あるいは美学講義 Amazon書評・レビュー: 黒猫の遊歩あるいは美学講義より
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