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猫物語 白
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猫物語 白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全99件 21~40 2/5ページ
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物語シリーズは、化物語、傷物語、偽物語、猫物語(黒)を読ませて頂きました。 その中でも、傷物語に匹敵するか、それ以上とも言えるくらいの名作だったと思います。 自分的には文句なしの5つ星です。 今回初めて阿良々木君ではなく、羽川翼の視点から描かれている部分も、とても新鮮でした。 語り手が変わるとこれだけ変わるのかというくらい、雰囲気はいつもと違うものになっています。 羽川が物語を通じて直面する、自分の姿という過酷なリアルを必死にうけいれようとしている姿には本当にぐっときました。 そして、そんな羽川を温かくサポートする戦場ヶ原と阿良々木。 今作品では、この二人の魅力と格好良さが全開でした。 本当に格好良すぎてしびれてしまいました。 冒頭の戦場ヶ原と羽川のやりとも、様々な感情が上手く表現されていたし、 後半登場する阿良々木の格好良さはちょっと反則なのではw という感じでした。 羽川目線でみた時の戦場ヶ原と阿良々木が、どれだけまぶしい存在なのかということも凄く表現されていたと思いました。 久しぶりに、切なくて、そして温かいストーリーに出会えて、本当に満足しています。 とにかくキャラの表現が深く入っている作品なので、この作品から読むのはちょっと勿体ないかもしれませんね。 キャラへの移入度が高くなっている時にこの作品を読むと、もう一気に楽しめると思いました。 | ||||
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にゃん、にゃん 三度登場、エロねこブラック羽川にゃん。 でも、今回はちょっと違う、なにが違うって・・・三行以上の文章が書けないにゃ〜から・・・ 羽川翼視点の物語、彼女の物語です。 今回もヤラレタって感じです。 彼女の心動き、彼女の思考、それが痛くて、痛くて、悲しくて、寂しくて。 羽川翼は、潔白で倫理的で正しくて、公平で一点の黒(闇)も無い。 くろが無い、苦労が無い、苦労を感じない。 痛みも感じない、喜びも感じない。 白さが純白であれば、あるほど、闇が深く深く底なしに・・・ それが痛かったです。 今までのシリーズの主人公 暦以外の人物だとこーも違うのかって 感じたのが、 戦場ヶ原ひたぎとのやり取り。 女子同士、女子視点でのやり取り、いい感じです。 最終的に落ち着く所に落ち着いたラストですが、 このスッキリしない感がこのシリーズの良さですね。 作者が後書きで、(黒)とは対に成っていないと書かれていましたが、 ぼくは対だと思います。過去と未来のように。。。 | ||||
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羽川翼が何故完璧で常に正しくいられたかが解った気がします。 だって彼女は自分に都合の悪い事には目を逸らし、嫉妬、怒り、悲しみ、恐怖といった負の感情は心から切り離し、もう一人の自分に押し付け来たのだから。ただ真っ白に全てを受け入れて来たのだから。 この物語はそういった目を背けていた事実に向かい合いそれを受け入れる。羽川翼の再生と再スタートの物語です。前作の猫物語(黒)と比べると、ストーリーに重点が置かれているので、前作が合わかった人にもお勧めですよ。それと今回はガハラさんが可愛かったなぁ。 | ||||
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読了直後に書きます。 今作は物語シリーズのなかでもギャグ要素おさえ目で、その分羽川さんの心情描写が濃く描かれています。 とはいえ猫パーセント趣味で書かれた小説なので、維新節は絶好調です。個人的には毎回ギャグ要素をこれくらいにしてほしいのですが(笑)、物語シリーズが趣味で書かれた小説である以上、仕方のないことでしょうか。あるいは阿良々木くんがいかにいつも下らないことを考えてるか浮き彫りにしてるのでしょうか?(笑) 今回は羽川視点なので、戦場ヶ原さんやファイヤーシスターズ等のキャラクターの別の一面も見れます。 ストーリー構成も中々練られていて、終盤は引き込まれました。 また、「白くて白々しい」羽川さんが人間臭さを取り戻す過程を読書が追体験するような文章に、自分もなんだか励まされたような気持ちにさせられました。 物語シリーズでもかなり満足の作品です。 | ||||
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傷物語で暦が羽川に対して「お前怖いよ」と言ったり、忍野が羽川に対して警戒しているのをそこまで理解できなかったのだが、 この物語によって羽川翼が羽川翼である所以をやっと理解することができた。いろいろと謎が溶ける回であり、羽川ファンの僕としては、 化物語シリーズ史上最高の出来だった。 | ||||
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軽妙な語り口なのに、とても読み応えのあるストーリーです。 単独では成立しない(シリーズの前後関係を把握していないとわからない)お話ですが、内容的には単独作品としても十分成立しうるほど「濃い」ストーリーになっています。 羽川翼という人物が、自分でも気付かなかった自分自身を掘り下げていって、最終的に真実の自分自身にたどり着くのですが、その過程がミステリー仕立てでなかなかスリリングな展開になっています。 終始軽口で展開する筋立てを除外して考えると、このお話はいわゆるライトノベルのカテゴリーを越えているとさえ思えます。 「自分でも思ってみなかった真の自分自身を発見する」という意味では、今は亡き栗本薫が激賞していた「春にして君を離れ(アガサ・クリスティーの異色作)」を想起させられます。 | ||||
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本作からセカンドシーズン開始となります。 羽川翼が主役となり、物語が展開し、化物語で語られた 羽川の物語が真の決着をつけることになります。 と、メインの話は兎も角、戦場ガ原さんと羽川さんの百合百合しい 関係はちょっと注目ですね。 | ||||
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化物語シリーズ最高傑作。 これ超えるものはもう書けないんじゃない? と個人的に思っております。後半泣きに泣いた。 青春期の甘酸っぱさが思い出される良作。 ラノベらしいラノベ。 | ||||
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(白)に出てくる羽川さんの能力?はストレスの多い現代社会(笑)には必須。 欲しいな。あの能力。 | ||||
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やっぱり、猫物語黒より白のほうにレビューがたくさんつきますよね。西尾維新先生渾身の羽川翼の長口舌(手紙だけど)。おなじみの言葉遊びすらはいる隙のない怒涛の告白です。こういう子どもいるんだよ。本当に。なんで知っているんだよ。たぶん著者が本当は一番の「おひとよし」だからだろうな。この思いに共感できて、いつか書いてやると思っていたんだろうな。陳腐な自分語りと評する向きもあるけれど、人間っていつでも陳腐だから、人間を語れば必ず誰かが何度も言っていることになってしまうよ。陳腐にならないのは、オリジナルな怪異だけだと思いきやそれすら無理とちゃんと書いてあるし。どこまで先回りして見透かしているんだろうこの著者は。問題はどのように語るかだと思う。おちゃらけてはいるけれど、たぶん韜晦だと思うし、メタな言及も含め、この手のストーリーを読む世代に伝わる語り方で語りきっていると思うよ。 偽物語は読むに耐えなかったし、その他シリーズを全部読んでいるわけではないので、正しいかどうかわからないけれど、メインのキャラクターたちで心底どろどろの悪意が書かれている存在はほとんどいなかったわけで(悪意を持った存在として放置されているのは撫子をのろった同級生ぐらいかな。羽川の両親すら、忍野の説明が救っているし)、人間の黒い感情を一気に羽川に集中させたこの話を書くために、今までの話がすべて伏線だったと思えるくらいだよ。すごいなー。 話は飛ぶけど、カラマーゾフの兄弟思い出しちゃったよ。聖人中の聖人たるゾシマが死んで、とんでもない腐臭を発するところ。ドストエフスキーが何を言いたかったのか議論があるようだけれど、案外羽川が語っていることが正解だったりして。すべてを許せるなんて大嘘なんだよね。きっと。 ということで、西尾先生はドストエフスキーを超えましたかね?猫物語白だけはラノベじゃなくてもうヘノベですね。ヘビーノベル。 | ||||
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羽川翼視点の物語。 自分が苦しんだり悲しんだり不安に思ったりしながらあがいて生きていることに、少し誇りが持てるようになる物語だった。「うまくいかないこと」を前向きに捉えるっていうのは素晴らしいけど、難しい。だからこそそれを描くことに成功していることに感動したんだと思う。 あと、個人的に羽川翼ほどではないけれどこんな感じの人を知っているので面白く読めた。倫理的、道徳的に正しいことを心から信じていて(又は信じ込もうと努力していて)、それでいて思考停止するでもなく、能力があり、周りに心から善意を振りまく、異常な程にまっすぐで「普通」な人。私は恋と尊敬と憧れと畏れがごっちゃになったあららぎくんの感情に全力で共感してしまった(これは傷とか黒の方だけど)。すげえな、俺にはできねえよ、お前みたいになりてえよ、でもちょっと怖いよ、っていう感じ。 羽川翼視点だとそのまま感情移入はできないので、ああ彼女ならこう思うだろうなーと想像しつつ読むしかないのが難点といえば難点かも? | ||||
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とは昔からよく言われる言葉です。 実際、思春期の初恋とは、 付き合ってはみたものの、何をどうするものなのかもよく分からず、 グダグダな感じで自然消滅したりするものだと思います。 まさに相手よりも恋に恋している感じ。 春休みのとんでもない経験から、互いに好意を持ち始めた阿良々木君と委員長。 自分を変えるきっかけとなり、恋に恋なんて軽いものではなかった 二人の初恋と失恋の物語。 猫物語黒と白。 全然別の話のようで、やはりちゃんと対になってる やはりこの作者は凄い人だと感じます。 阿良々木君には地獄の天使が舞い降りましたが、委員長はどうなるんでしょうね? 続きがとても楽しみです。 | ||||
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羽川翼が目をそらしていた”痛み”に気付き、当惑しながらも、全てを抱きしめることで、自分を取り戻すお話です。 羽川贔屓の私にとって待望の羽川翼視点の作品でありますが、贔屓を100%除いても、シリーズ最良の作品の一つだと思います。 とくにチャプター061以降、ベタな内容なのかもしれませんが、西尾維新氏が選び積み重ねる言葉の一つ一つにものの見事にはまってしまい、連日読み返してしまいました。 自分語りとしては、傷物語に続く実質的な2作目なのかもしれません。 ただ、本作では、言葉遊びというか、照れを言い回しのギャグ成分で薄める分が無いだけ、直球一本勝負な作品です。 (涙もろい人は、人前で読むときは要注意です。) 傷の次は、猫白でいいんだけど、と個人的に思ってしまうほど、映像化が待たれる作品です。 (最後の「○○を前提に…」というあまりに”少女”な一言、羽川派にとっては堪らないセリフを一日も早く堀江由衣さんの声で聴いてみたいと思いませんか?) | ||||
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何でも知ってる羽川さんの 初めて知った恋の結末ですね。 ブラック羽川には泣きました。 姉妹っていいなって。 悩みを持つ人間の美しさが印象の物語でした。 | ||||
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悲劇のヒロイン羽川翼の没落と救済のみをメインにせず、一つのジャンルに依存しない多面的な要素がふんだんに散りばめられておりました。 昨今の小説で多用される哲学や心理学のありきたりな観念であっても、臭すぎず痛すぎずクドすぎず、ヒロインの設定に巧くリンクさせながら使われており、バランスが非常に良かったと思いました。 相変わらず女性キャラクターの魅力度は100%で書かれますね。 素晴らしいです! | ||||
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世間一般で語られている「自分について」語る本です。 端的に言えば、今流行りの「ありのままの自分が一番いい」と言っているだけです。 それ自体が一種の「受け売り」に感じてしまい納得出来ません。 世間に通りのいい言葉で片付けられてしまっている感じです。 化物語自体それで成り立っている所がありますけど……。 それと趣味なので仕方ないでしょうが、キャラが掴めなかったり、メタ発言が多かったり、ご都合主義だったりします。 最後にこの本のキャラクターが好きな他人の言葉の「受け売り」をするのではなく一度自分自身で吟味してみてください。 私は一度考えた事があり、この結論にも一度は達した事があるので納得出来ませんでした。 まぁ、しかし、それが本の存在意義だと思います。 | ||||
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羽川翼をどう捕らえるかによってまったく印象が変わる作品だと思います。 私は恐れ戦きました。 怖いよ羽川翼。 まさに怪異。 この女、まったくもって人じゃあり得ないな。 一人称だとまるで普通の女子高生のようじゃないか。 しかし今作は羽川翼の為の作品ではなく、そんな羽川翼と一緒にいられるひたぎさんの可愛さを延々愛でる作品と言って良いかと思います。 暦はまあアリだとして、翼までもOKとは。おそるべし、戦場ヶ原ひたぎ。 そしてあとがきに笑いました。そうか、切り落とされた爪や本棚に並べた本を作者はそのように捉えるのか。 ともあれ、新章スタート、とのことで、次回作がとても楽しみです。 | ||||
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羽川翼の、羽川翼による、羽川翼のための物語。 タイトルだけ見ると、前作『猫物語(黒)』と対応しているように見えるが、全然別の話。説明の言葉でいうならば、「新章」のその第1作である。読んだ印象としては、これまでの6冊を大きく「問題編」と括った時の、その回答編というように感じられた。 この物語は羽川翼のための物語。自身に決着を付ける物語、決別する物語だ。ここを境に彼女の止まっていた時間が動き出す。始まりの終わりと新たな始まり。そう考えると、新章という言葉はふさわしいと思うが、単純に第1章から第2章へ移ったというのではなく、もう一つ上のステップヘ進んだような感じだ。また、既にタイトルが明らかにされているこの後に続く作品がどのような内容であるかはわからないが、この『白』のような物語だとするならば、それは、『猫物語(黒)』までと地続きではないだろう。それがどの程度かはわからないが、物語としても、或いは時間的な面でも、幾分離れたものになるような気がする。だとしたら、「章」というようにまだまだ続くような言葉よりも、「問題と回答」というようにはっきりと区切り、そして、この物語は羽川翼のための物語という面を強く出した方がいいと思う。 | ||||
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人が内面で決意する話は、大好きなんですよね。『化物語』の真のヒロインことパーフェクトワールド羽川を、自らの手でうち壊し、自ら玉座を下りる話。ブログの書評で、下り坂の自分を認めることができれば、それは本当に自己を認められていることなんだろうと思うと書いたことがあるが、まさにそれ。自分を虫(=ウィンプ)だと認められるやつは、きっと人間だと思うのだ(byマスターキートン)。彼女が「告白しなきゃ駄目なんだ」と語る時、不覚にも胸が熱くなって、ぐっときました。僕自身は、白が好きなんですが(パンツの話ではないですよ!)これは、二つセットで考えるべきものなんだろうと思います。暦が、そのままの羽川でいいと言ってくれたから(=黒)こそ、そのままの自分では駄目なんだ!と行動にうつすこと(=白)ができたんだと思います。00年代の結論の一つは、「考えているだけじゃだめ」で、「行動に移せ!」というものでした。またその流れとして、「行動した行為すべて」は、責任が伴うことを突き付けられる流れがありました。そういったものをすべて、見事なエンタメで描き切ったところに感心です。ましてや、『化物語』のシリーズ「在り方」への挑戦は、セカンドシーズンにふさわしい。 | ||||
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羽川翼視点になるなど、とにかく羽川翼に特化した作品。羽川翼の内なる部分も明らかになり、羽川翼のイメージが変わったという方も多いのではないのだろうか 作品の特徴としては、これまでの西尾節は影を潜め、パロディ成分も少なめで、より小説らしい小説と言える だがマンネリ化を防ぐ為にも、こういった作品を間に挟むのも良いのではないだろうか テンポも良く、非常に読みやすいです | ||||
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