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黒の狩人
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【この小説が収録されている参考書籍】
黒の狩人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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いわゆる狩人シリーズの中では一番面白かった。 メインプロットは中国マフィア同士の争いだが、話が入り組みすぎていて一読しただけでは分かりづらい。しかも多くの登場人物が中国人で、誰が誰だか途中でわからなくなる。 それでも、ついに主人公となった佐江刑事の存在感が素晴らしい。地位も名誉も金もなく、まわりから疎まれながらも、しっかりデカ魂を持って事件に取り組む。まさにカッコイイとしか言えない。新宿鮫がスッカリ停滞している現状、新宿を舞台にした物語の主役を張るには最適の人材だと思う。 | ||||
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新宿鮫では、名脇役、キャリヤなんて相手にしない! 最後は免職に成りかけたが、また復帰の含み、 中国天安門事件のスパイが繰り広げる日本に対する悪党行為、断じて引かぬ刑事魂が、鮫と又違って、泥臭く面白い。 狩人シリーズは、砂、北、闇、とあるが、どれも人物評が違って見える、同じような筋書きだと思って全部読んでみた、 一つ、一つ、なかなか良く調べ又それを上手く脚色し、読み終わるのが、惜しいくらいだ! 今度は、何を書いてくれるか楽しみだ。黒の狩人〈上〉 | ||||
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何気に手にした一冊。 公安とか外務省とか警察とか なんら関わりのない世界のドラマの のっけから読ませる展開に どんどん引き込まれてしまいました。 とは言っても 結構登場人物が多く しかも中国名とかで覚えづらく 最後まで 「あれ?この人誰だっけ???」 とそれぞれの関係性を 最後迄わかってない感じで 読み進んでしましました。 読み返せばきっちり関係性わかった はずなんだけど まあいいやって 大筋どばーって読んでも 面白かったです。 世の中には 知らない世界がたくさんあるのだなぁ。 とりあえず、 また良い作家さんに出逢えた 謝謝。 | ||||
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でも、何時ものパターン。 ・幾つもの組織が一つの事件を追いかけ、それぞれが色々と憶測するので、それぞれの 組織の、少しずつ違った事件に対する解説が繰り返し述べられるので、読み手としては 把握しきれなくなる。 ・そこに、物語の進行の途中、途中に時事解説(中国マフィアとか、)が長々と差し挟まれ、 物語はなかなか進展しない。(そのかわり、ページ数だけはドンドン増える。) 日刊紙掲載ということで、ダラダラ長引かせるのは仕方の無いところかもしれないが、 書き下ろしにしていれば、結構話題になったかもしれない。 ・誰が喋っているのかわかりにくい。 それでも、私にとっては狩人シリーズでは一番面白かった。理由は主人公が鮫島の雰囲気 そのまま受け継いでおり、新宿鮫シリーズの番外編みたいな趣きがあったこと。 主人公が最後には気持ちよく弾けてくれたこと。(”魔物”みたいな中途半端では ガックリくるところだった。) それに”毛”という新しいキャラクターは(これも”毒猿”の台湾の殺し屋の違うパターン みたいな感じだが)また新作で使えそう。 予断ですが、日本人の登場人物の名前が陳腐なのはなんで? 佐江なんて苗字ではなく 名前かと思ってしまった。 | ||||
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食い詰めた中国人出稼ぎ労働者が、中国国家保安部の スパイを弾みで殺してしまうという思わせぶりの出だしから、 ちょっとあっけない別れの幕切れまで、重量感のあるハー ドボイルドの世界がにおい立つように展開します。さすが重 鎮の作は、ひとあじ違います。 新宿署マル暴担当の刑事・佐井と、その補助捜査員の 中国人・毛、そして外務省職員・由紀の三人が、共感と互 いの絆を武器に、複数の中国人惨殺事件とその背後にあ る日中にまたがる闇社会の解明に挑みます。 覚醒剤を通じての中国マフィアと日本の暴力団の野合、 二重スパイとニヒルな殺し屋の暗躍、そして野心あふれる 中国国家保安部幹部職員の登場と、その都度目先が変わ って、最後まで飽きさせません。強いて難点をいうなら、時 系列の記述が少なく疾走感が乏しいこと、そして由紀のキ ャラクターの掘り下げが足りず、彼女の行動の動機が不明 瞭なこと。玉に瑕というところでしょうか。 渋いコーヒーを入れて味わいながら、じっくり読むことをお 勧めします。 | ||||
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新宿署ベテラン刑事の佐江が、組織犯罪対策課と関係のない特命捜査を命じられる。その捜査には、スパイの疑いのある中国人を通訳として捜査の相棒にするという条件がつく。殺害された中国人3人それぞれに、「○山」「泰山」「衡山」という山名刺青で共通項が発見される。それは中国の道教の聖地の山名だった。「五岳聖山」をキーワードに捜査が展開されていく。中国人殺害はさらに増える。 インテリジェンス活動、中国マフィアの黒社会、薬物MDMAをめぐるヤクザと中国人の連携、中国軍隊での内部告発の顛末、第二次天安門事件に起因する殺人、スパイ問題、刑事警察と公安警察などが、「五岳聖山」の捜査の展開に合わせて複雑に絡んでいくストーリーだ。 外務省のノンキャリア中国課職員の野瀬由紀の活動、彼女と佐江との関わりが捜査展開のもう一つの太い軸になっている。 黒社会・裏の世界を読み手に垣間見させながら、複雑怪奇なジグソーパズルを、佐江刑事が読み解いていく。 読者を飽きさせず、ぐいぐいとストーリーに引き込まれていく。一気に読ませてしまう力量はさすがだ。 | ||||
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新宿マル暴の主人公・佐江が強すぎるし冴えすぎ。 対して公安刑事がへたれすぎ。 大沢在昌が書く小説は、娯楽として読むにはどれも一定のレベルに達しているから、外れをひくことはあまりないけど、設定を少し変えているだけでどれもこれも似たり寄ったりの話になってきているように感じる。 まあ本作も一気に読ませるだけの娯楽小説としての面白さはじゅうぶんにあるのですが。 | ||||
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ヤクザ、中国の諜報機関、公安警察入り乱れる思惑の中、1人の刑事・外務省職員・そして中国人通訳が、連続殺人事件の謎に迫る話。話の複雑さ、伏線が交錯しまくる点は従来の大沢氏の作品と同じ。多少のアクションもあるが、中心はやはり謎解きです。魔物・影絵の騎士よりは面白かったが、多過ぎる伏線や関係者が絡む話は、食傷気味なのも事実。もうちょっとスカッとする話も読んでみたい。上下2冊で''読みで''はあるが字は大きいです。細かい話だが、本作に出てくる「ファーストフード」は「ファストフード」が正しい。最近の本はちゃんと「ファストフード」となっている方が多い。編集者はしっかり勉強して欲しい。 | ||||
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