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燃える男
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燃える男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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当作品を原作としたという映画もふつうに面白いが、小説とは別もの。小説は圧倒的に面白い。 | ||||
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私は専ら文芸書や古典を中心に本を読むので、こういったバイオレンス系のジャンルに関しては初心者である。 本書はハードボイルド系、推理系を好む知人から紹介された形で手に取った。 物語のあらすじについては他の方がレビューをしてくれている通りである。 本作の舞台はイタリア本土→ゴッツォ島→イタリア本土と舞台が移るのだが、主人公クリーシィーがその都度別人かと思う程に描写が変わる。いや、舞台の移り変わりと共に、彼が元々持っていた人格や人間性が戻ってくると言った方がいいだろう。 最序盤のイタリア本土では飲んだくれの無職だが、ボディーガードをこなす内に彼曰く「本当の愛」に目覚め人間性を取り戻す。続くゴッツォ島での生活の描写が、私にはクリーシィーが一番生き生きとしている様に見えた。恐らくここだけの話でも物語として成立するだろう。 心と身体に大きな傷を負った男の物語として。 続くイタリア本土での傭兵としての能力をフルに生かした復讐劇が物語のクライマックスとなる。 クリーシィーは「生還の望みは1パーセントもないね」と漏らすのだが、死線を潜り抜けてきた彼から見れば、マフィア等どう見てもオーバーキルである。 さて、この手の物語は登場人物と訳者のセンスによって面白さが大きく異るのだが、物語中盤のゴッツォ島編から出てくる憲兵隊員サッタに焦点を私は当てたい。 頭脳明晰、容姿端麗、そして貴族とエリートを絵に描いた彼の推理が尽く明後日の方向に向いており、クリーシィーが何かしでかす度に逢瀬を邪魔されている姿に笑いを禁じえない。 そして彼の真骨頂だが、タイトルにある404ページだ。新潮文庫版なら404ページにこれは訳者のセンスだなと思う台詞回しがある。どんな台詞かと正直にレビュー欄に書けば、投稿禁止になってしまう台詞だが、是非とも見て欲しい。私ならもっと過激な訳にしただろうが、そこに訳者の良心と羞恥心がある様に思えた。 物語前半は重苦しいが、中盤以降の展開はスピーディーで目を見張るものがある。 手軽に読める作品としてオススメしたい。 | ||||
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面白くて 一気に読破しました…。 映画版も観たあとでも 凄く面白かったです… | ||||
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このジャンルの小説としては最高傑作の一つなのでそれ以上でも以下でもない。 | ||||
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疲れた男が、少女との交流から、 人間らしさを取り戻し、そこから立ち直りかけたときに、 少女が誘拐される。 それに対する復讐。 「がんばれクリーシイ」という下りが、勧善懲悪的で面白い。 日本的文化のようだ。 人を殺すという戦争の中で育ってきた人間は、 人を殺すことによってしか、 自分の主義主張を表すことしかできない。 | ||||
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クィネルの入門書です。 他の作品もほぼ全冊読みました。 私のバイブルでもあります。 何度読みかえしても、感動できる作品です。 私は本のコレクターではないので、ページは折ますし、風呂の中でも読みます。なので、この本はすぐボロボロになってしまい、追加購入を重ねてしまいました。この本だけは、手元に置いておきたい1冊です。 | ||||
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少女は、誘拐され惨殺された!!怒りに燃えるクリーシィ。外人部隊で勇名を馳せた男の活躍を描いた巨匠の鮮烈デビュー作品。初老の元傭兵クリーシィを主人公とするシリーズの輝かしい第一作。冒険小説の巨匠が描く傑作長編。 | ||||
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復讐劇だけど、相手をやっつけるまでにここまで盛り上げてくれる本は今までなかった。 最高です。 | ||||
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かつては外人部隊で勇名を馳せた元傭兵も今や五十歳を目前にして、虚無感に陥りかけていた。そんな彼が、とあるイタリア人実業家の令嬢のボディガードに雇われ、十一歳の少女との心の交流を通じて人生に希望を取り戻していく。だが、少女はマフィアに誘拐され、惨殺されてしまった。怒りに燃えた男は、たった一人でマフィアに立ち向かっていく。 あらすじを簡単に紹介すると上記のようになりますが、生きる意欲を失ってしまった元傭兵が、ボディガードを務めながら少女との触れ合いを通じて徐々に人間らしい気持ちを取り戻していく様子や、その少女が惨殺されるや、怒りに燃え、かつての戦争マシンが復讐マシンと化していく様子などが小気味よい軽快なテンポで描かれています。原題はMan on Fireであり、まさに「燃える男」というタイトルは本書を象徴しているように思います。 | ||||
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男を書かせたらクイネルの右に出る作家はいない。 この元傭兵シリーズはクイネルの代表作であり出来も一、二を争うものだと言える。 心が熱くなる小説をお探しなら手に取ってもらいたい。 | ||||
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押入れの中に積んであるミステリ文庫本のなかから著者名を記憶している本書をピックアップして再読することにした。 奥付を見ると平成6年12月となっていたから評者が本書を読んだのは21年ほど昔になる。 たしか本書の著者A・J・クィネルの本は、この『燃える男』のあと2~3冊読んだ記憶があるが、巻末の解説の大熊栄氏が作品紹介しているタイトルから『血の絆』、『スナップ・ショット』であることを思い出した。(内容は忘れているが・・・) このころ評者がよく読んでいたのが、クライブ・カッスラーのダーク・ピットシリーズであったから、タイプの異なる作風に魅せられたからA・J・クィネルという作家の『燃える男』を記憶していたんだろうと思う。 本書の原題は、『Man on Fire』であり邦訳タイトルもそのままであるが、場所をメキシコに変え、主演デンゼル・ワシントンで「マイ・ボディガード」というタイトルで映画化されていたのを記憶している。 本書の内容をほとんど忘れていたが、映画と比べると本書『燃える男』の舞台がイタリアであり、主人公クリーシィがマフィアに復讐するプロットのほうが映画化されたものより断然優れている。 ストーリーの内容は、ここで評者はコメントしないが、著者の武器についての知識や外人部隊や傭兵についても多くの資料を漁ったり、経験者に会って取材しているだろうと推察できる。 なにか面白い本はないかと思いながら、次に読みたい本を探すつなぎに読んだ本書だったが、なかなか面白くつい夜更かしして読んでしまったので少々寝不足になってしまった。 この『燃える男』は、A・J・クィネル40歳の1980年に発表された処女作品であるが、やはり話題になっただけあって楽しく再読させてくれた一冊でした。 | ||||
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引っ越しで依然持っていた本を処分したが久しぶりに読み返したくなり再購入する。既に映画化されているクィネルの本であるがやはり舞台はゴゾ島の背景が似合っている。引き続き彼の本をアマゾンで探し読書中である。小説家のデビュー作はやはり素晴らしい。 | ||||
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元傭兵の男、クリーシィの生きざまにただ圧倒され、こちらの心にも火をつけられる一冊。 物語の詳細は伏せたままで人に勧めたい作品です。 彼の傭兵時代や武器の扱いに関する描写は生々しく、 火薬の匂いや銃の重厚で冷たい感触を直に覚えるような錯覚すら与えるほど。 近代的な武器を使用した戦闘シーンを好む人にはたまらない作品とも言えるでしょう。 展開や主人公をとりまく登場人物の行動についてはご都合主義的な点があるのも否めませんが、 終盤に向けての盛り上がりを思うと必要なエッセンスにも思えます。 以降クィネルの作品として同一の主人公を据えた「クリーシィシリーズ」が続くようですが、 続きを読みたいとは到底思えない作品でした。 と言うのも、それはけっして作品がつまらなかったというわけではなく、 寧ろこの『燃える男』の出来がいいばかりに、続きがあってはいけない作品に思えてならないのです。 私は続編を一切読まず、クリーシィという男の消息はこの物語のラストで途絶えたものとしておきます。 | ||||
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映画の「マイ ボディガード」を観て是非、原作を読んでみたいと思いました。国の違いや人間関係で少し戸惑いましたが、素晴らしい作品だと思いました。クリーシィーシリーズは全て読破しました。あとの作品もこれから読みたいと思います。 | ||||
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私は女性ですが、このクリーシィシリーズは、昔からの愛読書の一つです。 作者が亡くなってしまったのが残念でなりません。 一言で言えば、「復讐物」ってことになるでしょうが、 それだけに終わらせない魅力的なストーリーと登場人物達です。 本を先に読んでる私としては、映画化された「マイ・ボディガード」はいただけなかった。 ぺらくて浅くて。 このクリーシィシリーズの最大の魅力は、 クリーシィが超一流の傭兵であり、武器兵器のエキスパートであるってことでしょう。 一流の周りには一流が集まるようで、 脇を固める登場人物達も超一流であります。 どの人物にもリアリティがあります。 当時の社会情勢やショッキングニュースなどをテーマにしており、 へ〜そんなことが〜と面白いです。 たぶん、男からみれば最高に男らしい男なのではないでしょうか。 女からみると、なにぶん何年かに一度、語るか語らないかという寡黙な男ので、 難しい男でしょうね。 そこが魅力なのですが。 | ||||
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私は女性ですが、このクリーシィシリーズは、昔からの愛読書の一つです。 作者が亡くなってしまったのが残念でなりません。 一言で言えば、「復讐物」ってことになるでしょうが、 それだけに終わらせない魅力的なストーリーと登場人物達です。 本を先に読んでる私としては、映画化された「マイ・ボディガード」はいただけなかった。 ぺらくて浅くて。 このクリーシィシリーズの最大の魅力は、 クリーシィが超一流の傭兵であり、武器兵器のエキスパートであるってことでしょう。 一流の周りには一流が集まるようで、 脇を固める登場人物達も超一流であります。 どの人物にもリアリティがあります。 当時の社会情勢やショッキングニュースなどをテーマにしており、 へ〜そんなことが〜と面白いです。 たぶん、男からみれば最高に男らしい男なのではないでしょうか。 女からみると、なにぶん何年かに一度、語るか語らないかという寡黙な男ので、 難しい男でしょうね。 そこが魅力なのですが。 | ||||
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自分はそれなりに本を読むほうだと思います 何度も読み返す本はそう多くありません でも、この本は何度読み返したことでしょう 愛しいものを、理不尽に殺されたとき、 自身の持てる能力すべてで、命を賭して復讐する この本には、何度勇気づけられたことでしょうか そして何度泣いたことでしょう ・ ・ ・ 話はそれますが、 自殺を選ぶ、弱きものたちにあえていいます それほど追いつめられて頼れるものもいないなら、 相手と刺し違えろと その死で何がかわるでしょう 自分があなたを追いつめたものなら、笑い飛ばすだけです 後悔など一生しないでしょう あなたが自殺しても、殺人罪で裁かれるものはいないのです 死んで訴える 愚かで弱くて卑怯なことです あなたには、それを知ってほしいと思います | ||||
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映画の「マイ ボディガード」を観て是非、原作を読んでみたいと思いました。国の違いや人間関係で少し戸惑いましたが、素晴らしい作品だと思いました。クリーシィーシリーズは全て読破しました。あとの作品もこれから読みたいと思います。 | ||||
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この本の内容のすばらしさは、多くの人が指摘しているので、私は、別のことにふれたい。まず、クィネルの英文であるが、簡潔、明瞭、英語の学習にもってこいだ。それから、もう一つ、皆さんがご存知ないかもしれないクィネルのあるエピソードについて。あるとき、クィネルが飛行機に乗って長時間旅行しているとき、たまたま隣の座席に座った中年女性が、座席に座ってからというもの、クィネルのほうには目も向けないで、食い入るように、本を読みふけっていた。何気なしに目をやると、それは、自作の『Man on Fire』であった。二人は、ずっと無言のまま、女性は、完全に読書に没頭していた。やがて、飛行機がまもなく目的地に到着するという時間がきたとき、女性は、やっと本を読み終え、赤く泣きはらした目のまま、初めてクィネルのほうに顔を向けた。 『挨拶もせずにすみませんでした。実は、ものすごくすばらしい本を読んでいて、目が離せなかったのです。世のなかには、こんなすばらしい本があるんですね。あなたも読まれると、きっと私の気持ちがお分かりになりますわ。クィネルという人の書いた「Man on Fire」 という本です。あなたは、もう読まれましたか?』 『いいえ、まだです』 『じゃあ、絶対読まれるといいですわ。絶対にmustですわ。この本を差しあげたいのですが、また、最初から読み直したいので』 『いいえ、自分で買います。クィネルという人の「Man on Fire」ですね』 『ええ。そうです。本当に、こんなすばらしい本を書く人はどんな人なんでしょうね』 そして、二人は別れていきます。つまり、クィネルは、それを書いたのは自分だと一言も言わなかった(俺なら絶対言うなあ)。いかにもクィネルらしいエピソードではないか。 | ||||
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思えばクィネルにハマり、彼の全作品を読破することになる端緒になったのが1980年 発刊の本書であった。覆面作家としてデビューした処女作で、筋は分かりやすい復讐 劇と言ってよいが、登場人物の一人ひとりが魅力的なのが彼のつむぐ作品の特徴で ある。何より主人公のクリーシィである。50近い元傭兵で、ひたすら戦場で戦い続けて きた男。そんな彼は生きる目的を見失っていた。心配した戦友のグィドーの斡旋により、 ひょんなことから社長令嬢のボディガードになる。天真爛漫な少女との関係にはじめは 戸惑い、彼をいらだたせたが、彼女のたくみな作戦により、心を開いていくクリーシィ。 彼は徐々に人間らしい生活を取り戻していくが、幸福な時間は長くは続かなかった・・・。 舞台はイタリア。70年代にはマフィアによる営利誘拐が頻発していたのは史実である。 それにしてもグィドーっていいやつだなぁ。家族もだけど。ラストの戦闘といい、映画的 要素の詰まった作品といえるが、実際に2004年にデンゼル・ワシントン主演で「マイ・ ボディガード」という作品になっている。私は未観賞だが、けっこう改変しているらしい。 とにかく読む楽しさに溢れた冒険小説である。是非クィネルの世界に浸ってもらいたい。 | ||||
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