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燃える男
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燃える男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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思えばクィネルにハマり、彼の全作品を読破することになる端緒になったのが1980年 発刊の本書であった。覆面作家としてデビューした処女作で、筋は分かりやすい復讐 劇と言ってよいが、登場人物の一人ひとりが魅力的なのが彼のつむぐ作品の特徴で ある。何より主人公のクリーシィである。50近い元傭兵で、ひたすら戦場で戦い続けて きた男。そんな彼は生きる目的を見失っていた。心配した戦友のグィドーの斡旋により、 ひょんなことから社長令嬢のボディガードになる。天真爛漫な少女との関係にはじめは 戸惑い、彼をいらだたせたが、彼女のたくみな作戦により、心を開いていくクリーシィ。 彼は徐々に人間らしい生活を取り戻していくが、幸福な時間は長くは続かなかった・・・。 舞台はイタリア。70年代にはマフィアによる営利誘拐が頻発していたのは史実である。 それにしてもグィドーっていいやつだなぁ。家族もだけど。ラストの戦闘といい、映画的 要素の詰まった作品といえるが、実際に2004年にデンゼル・ワシントン主演で「マイ・ ボディガード」という作品になっている。私は未観賞だが、けっこう改変しているらしい。 とにかく読む楽しさに溢れた冒険小説である。是非クィネルの世界に浸って頂きたい。 | ||||
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本物の愛がテーマ。しかし内容は甘くない。むしろハード。本当の戦闘を知っている者が書いていると確信する。 以前、著者の作品の内新しい方から数冊読んでいたが、この度アマゾンで検索して発見、手に入れる事が出来た。 時々入る古本屋では、この著者の本が見つけられなかったが、ここではすぐ見つける事が出来た。 この第一作から順次読み続けている。 | ||||
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夏が訪れると、必ずテレビでは戦争の特集が組まれる。それは、8月に広島、長崎へと原爆が投下され、終戦を迎えたからである。わが国では、憲法によって平和主義が明記され、そのおかげで私たちは国防や軍事に従事することなく、平和を享受している。 傭兵を生業としていた、主人公のクリーシィはあらゆる武器に精通し、その経歴は輝かしい。しかし、序盤では『燃える男』というタイトルからは到底想像できない様子の主人公に、少々がっかりしてしまう。しかしそのとき、生きる目的を見失い燃えつきかけていた男に、再び生きがいを与えたのが一人の小さな少女であった。少女はクリーシィの心の壁を取り除くべく、様々な罠を張り巡らせる。彼の心境は徐々に変化していき、人生に希望を見出していく。しかし、突如として不幸は訪れる。ある日、少女が誘拐され惨殺されてしまう。誘拐の場面で、少女を守りきれなかった主人公は復讐を誓った。それを達成するために、男は計画を練る。物語の随所にわたって、男気のあふれる主人公の姿を見ることが出来る。傭兵上がりで50代を目前とする主人公が、どのような変貌を遂げていくのか、まるで映画を見ているかのようにひと時も間をおかず読める作品だ。 | ||||
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十数年も前に、A.J.クィネルの「スナップ・ショット」を(ジャケ買いならぬ)表紙買いして読んでから、この「燃える男」や「メッカを撃て」、「血の絆」などを読み漁ったのを覚えています。 当時、海外作家の”冒険小説”といわれるものが流行していたのですが、クィネルの作品は(デビューから日が浅かったためか、日本での知名度が低かったためか)なかなか入手できず苦労したものです。今にいたっては彼の作品の人気は完全に認知され、様々なジャンルの作品が気軽に手に入るようになりました。 世界情勢の緻密な調査に基づいたストーリーと良く練られたプロット、心の琴線に響く登場人物たちの人間ドラマ、アクションシーンのカタルシス。そのどれもが、クィネルの作品には貫かれています。 でも、この文庫版の表紙だけは頂けないかな。結局、懐かしくてつい買ってしまったのだけれど(笑) 映画は時間的な制約がある中、原作のエッセンスを見事に描いていて確かにすばらしいと思うのだけれど、設定や展開などがいろいろ小説とは異なるので。 作品の映画化で原作小説の装丁がリニューアル、というのは通例なのかも知れないけど、初めて手に取る読者にとっては紛らわしくて混乱を招く上、不親切なのでは思います(帯を変えるくらいでよかったのでは?)。 とりあえず、文句はこのくらいにして・・・。 とにかく小説が好きなら読んで絶対に損はしない作品です(個人的には、このカスタマレビューで、数多くのクィネルファンがいることを知って嬉しかったし、もっと多くの人に読んでもらいたいと思います)。 そして、「燃える男」が気にいったら、上に挙げたような初期の作品や、著者の近作(無論このクリーシィシリーズの続編など)も手にとってみてください。 | ||||
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クィネルの作品は、「スナップショット」を最初に読み、 テロ・諜報・戦争といった裏の世界をリアルに知らされた点や ノンフィクションとも言える史実に沿った話に感動し読み始めた。 この「燃える男」においては、フィクションと言う事であまり期待しないで読み始めたが、瞬く間に吸い込まれた。 一流の職業軍人として、人間の感情を捨てて孤独に生きていた男性が、人間性を回復するステップや、 人間的感情を回復しながらも、復讐を完全に進めて行く姿が、違和感が無い様に 見事に描写されている点で、人間を描く作家としても一流だと痛感した。 復讐を、冷徹に完全に成し遂げて行く状況も、あまりに手際が良すぎて、下手すれば非現実的に思える話だが、そう思わせない事前説明や心的変化の描写が素晴らしく、 残虐な復讐に読者を加勢させていくのは見事であり、お勧めしたい作品である。 | ||||
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内容は簡単(?)に言えば、シルベスター・スタローン「ランボー」+「ロッキー」+アラン・ドロン「ビッグ・ガン」+クイネルのリアリズム、といった感じです。 お腹いっぱい楽しめましたが、主人公のクリーシィの虐殺(活躍)を民間人たちがお祭り騒ぎで喜んでいる様子はキチ○イじみて、正直ドン引きしました。 それでも男気が随所にあふれているので、男であれば読むべきだと思います。 | ||||
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今頃この本に興味を持つ人は、トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン、ダコダ・ファニング出演の「マイ・ボディガード(邦題)」の映画を観られた方も多いのではないだろうか。 私もその一人で、クリーシィという男にとても興味を持ち、「燃える男」という原題からすると恐らく映画では描ききれていなかったであろうこの男についてとても知りたくなり、この本を手にした。 本は4部構成であるが、映画の多くは第1部までの内容。 原作では、誘拐事件の後、クリーシィがまさに「燃える男」となり壮絶な復讐を起こす部分が残り3部だ。 特に最後の2部は、まるでスタローンかシュワルツェネッガーの活劇映画を観ているような展開となる。というわけで、映画は映画で感動的で楽しめたが、原作は原作ですばらしかった。映画になったのはほんの一部であり、展開も異なっているため、映画を観た後読んでも全く気にならないほどの冒険ができた。 逆に、先に原作を読んでいたら映画は十分楽しめなかったかもしれないが・・・。私はクィネルの作品に対して全く無知であったが、クリーシィについての本はシリーズとなっているようだ。続編もぜひ読んでみたいと思える作品だ。しかし、この本が処女作とは、二重の驚きだ! | ||||
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私なんぞがレビューを書くまでもないが、私はクィネルの作品の愛好家として一文を奏したい。クィネルの作品は、そのどれもが面白く、アマゾンの検索で見つからない作品も読んで欲しいのだが、ことにこのクリーシィというキャラクターをめぐる作品はぜひ一読いただきたい。キャラクターの設定が素晴らしいだけでなく、武器や組織の描写が実にリアルで、しかも泣かせる勧善懲悪復讐物でストーリーは複雑にして同時にわかりやすい。ネタバレは書かないが、シリーズを追うごとに重い影を背負っていく主人公クリーシィは魅力的なキャラクターである。そして年齢性別を問わず、友情で結ばれた仲間も素晴らしい。もちろん敵も十分に小憎らしい。私も時々、文庫本を引っ張り出して(日本語で)読む。いささか出版時期は古い作品ではあるが、今でもその内容は色あせない。ぜひご一読を。 | ||||
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元外人部隊の傭兵クリーシーのシリーズ第1作目。ボディーガードとして雇われた実業家の娘との交流を描くほのぼのとした前半から、一転、誘拐され殺された娘の復讐に、たった1人でマフィアに立ち向かう後半まで、随所に「この部分だけで1冊の小説になるよな」と思うような中身の濃いエピソードがちりばめられて話が進みます。それが、超人的になりがちなクリーシーの活躍に現実味を持たせ、何より、贅沢な小説を読んでいるという満足感にもつながります。冒険小説の巨匠A.J.クィネルの処女作であるこの小説は、ギャビン・ライアルやディック・フランシスの好きな方ならきっと楽しんで読めるでしょう。 | ||||
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