春にして君を離れ

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評判

春にして君を離れの評価:

4.48/5点 レビュー 244件。 B ランク

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平均点4.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全411件 1〜20 1/21ページ
No.411
(5pt)

離れたくもなる

良き妻、良き母として順風満帆に人生を謳歌してきた
と思っていたが、と過去を振り返り内省するという内容です。
中盤くらいまでは翻訳特有の文体がすっと入ってこず我慢しながらよんでましたが、途中からは話が盛り上がってきてすっと入るようになりました。
度々、自分自身にグサグサと刺さるシーンがありました。
また、小説を読んでいて登場人物の振る舞いにここまでイライラさせられることはなかったですが、これは故に人物描写がそれだけ鋭いからと言えるかと思います。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.410
(5pt)

名作

主人公と同年代である今読んだからこそかもしれないが、ぞっとするような気持ちで読んだ。
人によるかもしれないが、今まで見えていた景色が崩れ落ちていくような気持ちを味わえると思う。
人生の後半生をどう生きるか、おりにふれこの本を読んでいるときに味わった痛みを思いだして自分を戒めたいと思った。名作。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.409
(5pt)

子育て中の人にグッとくるミステリー

SNSでみかけて読んでみた。子育て中の女性は絶対読んでください。わたしもまた読み返したいと思います。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.408
(5pt)

傑作

アガサクリスティーは好きだけど、全部は読んでいなかった。主人公と同年代になって久々のクリスティー作品。
途中まで、この話は母に読んでほしいと思って読んでいたが、読み終えて、これは自分の物語でもあることに気がついた。家族との関係、過去の断片的な記憶、自覚的に生きているようで、見えていなかったこと、それらがぱっと急に意味をもち、謎が解けるような神秘体験。その体験を経て尚、失うことが怖ろしくて何事もなかったかのようにその関係を続けてきたこと、そんなぬるま湯のような自身の人生に改めて気づかされる。タイトルもとてもよい。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.407
(5pt)

時限爆弾のリミットとピエロからのミッション、病院から脱出はできるか

目が覚めると病院のベッドだった。その前の記憶はない。
やがて監禁されたことが分かる男女5人には、ある繋がりがあった。
タイムリミットのある中、ピエロに与えられたミッションを解決し病院から脱出を図る命懸けのゲーム。
監禁した犯人の目的とは。
春にして君を離れ (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (光文社古典新訳文庫)より
4334110045
No.406
(5pt)

神秘体験の相対化

この物語の主人公ジョーンは田舎の弁護士の妻として家政を仕切り、弁護士の仕事に乗り気ではない夫をしっかりと働かせ、三人の子どもを育て上げた有能な母である。しかし、彼女は帰国の途上、砂漠の牢獄とも言える薄暗いレストハウスから身動きが取れなくなり、中年にして、ようやく自分の人生を見つめ直さざるを得なくなる。そこでついに彼女は神と出会うような神秘体験をし、これまで無視し続けてきたさまざまな人生上の事件の意味を直視する。しかし、同室になったロシア系の貴婦人との出逢いによって彼女の家族に対する告解と謝罪の純粋な欲求は揺らいでいく。それは、ジョーンが神秘体験を語ったとき、ロシア系の貴婦人が、その体験を「よくあること」として相対化したうえに、その貴婦人は生きるか死ぬかという手術に臨もうとしていることを知ったのだった。アガサ・クリスティの偉業は、この神秘体験の相対化や現実の引力が告解や謝罪の念を吹き飛ばしてしまうことを物語に組み込んだことなのだ。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.405
(5pt)

まごうことなき名作

アガサクリスティの人間に対する洞察が一つ一つの言葉に刻まれている。時を経て読む毎に気付かされる思いがあります。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.404
(5pt)

全ての母親に読ませてやりたい

女性の視点からこれを書き上げたアガサ・クリスティー女史は、本当に深い洞察力の持ち主と言う他はない。タイトル通り、全ての母親に読ませてやりたい内容。とりあえず、絶縁になってもいいから自分の母親に送りつけてやろうと思う。これが貴女ですよ、と。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.403
(4pt)

大がかりな仕掛け

たしかに複雑な仕掛けと人間関係を組み合わせだった。一気に読まないと経過がよく分からなくなった。
春にして君を離れ (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (光文社古典新訳文庫)より
4334110045
No.402
(5pt)

「太陽のせいだ」 -女性心理の深淵を暴き出す

本書を読んで、私はアルベール・カミュ『異邦人』の主人公ムルソーが殺人の動機を問われて「太陽のせいだ」と答えた場面を想起した。
本書の主人公は病気の娘を見舞ったバグダッド近郊の砂漠の駅に何日も足止めされ、砂漠を歩き回って太陽に照らされるうちに自らの過去を振り返り、弁護士夫人として成功者の人生を歩んできた自己満足の深層にあった醜い姿を幻視するに至る。
『異邦人』の舞台はアルジェリアの砂漠だが、砂漠の厳しい風土と照りつける太陽が人間心理の深淵を白日の下に暴き出す点は共通している。

実は、アガサ・クリスティーの著作を読むのは初めてである。テレビや映画ではたくさん見ているのだが。
本書はミステリーではないと言われているが、殺人こそないものの、ある意味ではもっと恐ろしい日常生活と家族関係に潜むホラーを描いた心理ミステリーと言える。主人公は保守的で偏狭な価値観で夫や子どもを支配し、それを家族への愛だと思い込んでいたが、夫や子どもの気持ちはとっくに離れていたのだ。
この主人公が過去の出来事と自らの行いを省察し、解釈し直していくにつれ、その心理が劇的に変化していく過程(パウロの「回心」まで引用される)を描き出す作家の筆力はさすがである。
ただし、ミステリー作家らしく、最後はどんでん返しが用意されているのだが。

*Kindle版には栗本薫の解説がついていなかった。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.401
(5pt)

読者さえも騙すーこの本自体がトリックなのかもしれない

この本では殺人事件は起きません。これは≪心理ミステリー≫です。
そのトリックは、この本とあなたの心理の中に隠されているのです。真犯人は主人公本人、もしくはあなたが共犯者になるかもしれません。殺人が人を殺すことならば、これは真実の自分、心を殺すということでしょう。これだけではネタバレにはならないと思うので、ぜひ読んでいただきたいです。
ただし、これから読むあなたへ1点だけ…校長先生から主人公に伝える「言葉」をよく心にとめることです。そうしなければこの本はただのつまらない「お話」になってしまう可能性があります。
物理的な出来事を追うストーリーではない為、映画のような起承転結、情熱的な展開はありません。しかし、登場人物の心理を読み解くのが面白い人や、著者からのメッセージに気が付いた人には、切なく苦しい情熱的なストーリーと共にゾっとするような最高の心理ミステリーとなるでしょう。

※ここからは具体的な結末やあらすじは書きませんが、私の感想がネタバレになるかもしれません。もしこの本を読んだ感想が『面白くなかった』『つまらなかった』というものでしたら、ぜひこの先をお読みいただければ幸いです。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読みすすめている途中の感想は『自己欺瞞とはこうも気が付かないものか…』、読み終えてすぐの感想は『人は変わらないのだ』でした。しかしそれは間違いでした。
何故ならば、主人公がこんなにも「真実に気がつかない」はずないのです。そうじゃないと主人公視点で描かれているのに読者の方が先に「気が付く」はずがありません。
主人公は最初から「すべて気が付いていた」のです。 ただ、「気が付いていた」のに、「気が付かないフリ」をしていた、そして砂漠でそのことに「気が付いた」のです。 何もない砂漠ですべてを照らす金色の太陽のもと「気が付いた」というより、”フリ”をしていた自身の「影」を隠せなくなった、暴かれてしまった、ということだと思います。 そして彼女は「変わらなかった」のではなく「変わった」のです。
ただ、元々彼女が在るべき世界には、すべてを照らす金色の太陽はなく、霧が立ち込め「影」との境界が曖昧になる灰色の世界、その世界では周りの人は”気が付いていない彼女”を憐れんでいる、そんな世界なのです。だから彼女は在るべき世界では、在るべき姿で在ることにしたのだと。なにもかも気が付いたから、本当の意味で「変わった」から「自己満足」は辞めてあえて「変わらない私」を選んだのだと、つまりこの先も「自己欺瞞」し続けることで、ありのままの真実の自分を「殺す」ことを選んだのだと、それが主人公が「変わった」証拠だと言えます。
人間の心理はそんな簡単なものではない。時には周りだけでなく自身をも欺き、偽り、平穏と均衡を保つ。主人公はとても人間らしい選択をしたのだと思います。

最後に、この本自体がトリックだと思うのは
校長先生が主人公に向けた「言葉」を≪著者から読者へ向けたこの本の読み方のアドバイス≫と捉えたからです。 そしてこの本が「読者を2層に分け、過去の主人公のような読者をあぶりだす、読者の”読み方”をも暴く仕組み」になっていると感じたからです。読者がいかに「皮相的(表面的)に読んでいるか」ということが、この本のもと、明らかになるのです。
でもどうでしょうか・・・この感想それ自体が私の「欺瞞」かもしれない…とさえ思うのです。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.400
(5pt)

反逆の物語

深く胸に刺さる作品。
特に女性で中年の立場としては考え込まざるを得ない。

思ったのは、毒親の卑怯の可哀想なと言われるジューンだが、作者の視点はそこにはないのではということ。
夫の浮気ののち、11日間の失踪を経て離婚、ミス・マープルを生み出したアガサ・クリスティがそんな一面的な話を書くはずがない。
彼女は最初と最後では明らかに変化しているが、夫を含め周囲は変わっていない。緑色のクッション、コペルニクスの版画に目ざとく気づくジョーン。アドバンテージは彼女にある。彼女は変わらなかったのではなく、変わっていないふりをしたのではないか。
そう考えると栗本薫の解説は、彼女がサーシャのような貴族であったがゆえの間違いでは?
女で母で中年で平凡で、バカにされる要素のみで構成されたジューンの、私はこれは苦闘の末の反逆の物語だと思う。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.399
(5pt)

最初から最後まで楽しませてもらえます。

知念さんはハズレが無い
春にして君を離れ (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (光文社古典新訳文庫)より
4334110045
No.398
(5pt)

読者は小さな奇跡の目撃者となる

2024年秋に読んだ作品。ネットで「毒親の思考ってこうだよね」ということで大変評判になっていたので読んでみた。ネットではみんな「怖い怖い」っていう感じだったんだけど、私は主人公のジョーン・スカダモアは「運がいい人だな」と感じた。私もジョーンと同じカテゴリの人間だから。

普通の人は、砂漠の真ん中で瞑想する機会に恵まれて「自分の真実の姿」に気が付くことはまずない。

何も気が付かないままでいたときの彼女の人生の不幸せったらない。それは作品の最後に夫であるロドニーの目線に切り替わって、「可哀そうなジョーン」と言わせているところからも明らかだと思う。もっとも、何も気が付かないでいた場合の方が、ジョーン本人の目線ではより幸せだったとも言える。その皮肉がこの作品の面白さだろうし、ひいては「毒」の語を冠されるヒロイン体質の人々の抱えた問題や矛盾そのものだろう。

そうした本人の自己理解と他者理解が、他者のそれとは大きくズレてしまった「独善・偽善をてんこ盛りにした歩く迷惑」というべき人の実状を、余すところなくきっちりと写し通った作品である点が、非常に優れており多くの人の共感を呼んでいるのだと思う。

話を読み進んでその内容に驚いたというよりは「あぁやっぱりそうなんだな」という納得感を引き出す作品となっていることは間違いない。その点から見て作品のボリュームも、長すぎずちょうど良いと思う。

作品中には主人公のジョーン、その夫ロドニーを始めいろいろと魅力的な登場人物が出てくるし、その人たちと主人公ジョーンのかかわりや心の持ち方みたいなものの変化も面白いんだけど、ジョーンと同じ側の人間として、伝えておくべきことがあるとすれば、次の1点に尽きる。

それは、「その後のジョーン」というものが外形的にどう見えようと、「気づいた・知ってしまった彼女」は、彼女が旅先で見つけてしまった「自分の真実の姿・周りの人が本当に考えていたこと」を「知る以前の彼女」とは違っているということである。知っているか知らないか、これは決定的に違うことだ。

作中にあるように人は簡単には変わらないものだけど、だからといって「何があっても全く変わらない」と決めつけたもんでもない。真実に気づいた「その後のジョーン」がどうなっていくのかということについて、「読者に対しては」想像の余地が残されている点が読後の余韻を味わい深いものにしていると思う。離れていたわずかな期間に妻の身に何が起こったのかを知らないロドニーが、妻ジョーンへ送る目線は以前と少しも変わりがない。でも、我々読者と当人のジョーンだけは、彼女の身に起きた小さな奇跡と変化の兆しを知っている。

こうしてみるととても美しい作品、一読に値する素敵な小説だと思う。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.397
(5pt)

若い時に出会いたかった

結婚する前に読んでいたら、間違いなくもっと旦那に対して寛大になれてた。
これから毎日ありがとうと言おう。今からでも遅くありませんように。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.396
(4pt)

何も知らずに読んでほしい

アガサ・クリスティが別ペンネームで書いたシリーズ。そのくらいの予備知識で読み進めると、とても良い読書体験が出来ると思います。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.395
(4pt)

何も知らずに読んでほしい

アガサ・クリスティが別ペンネームで書いたシリーズ。そのくらいの予備知識で読み進めると、とても良い読書体験が出来ると思います。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)より
4150400385
No.394
(4pt)

どうしてチャンスをいかせなかったのか

人は変われそうで変われないものなのでしょうか。
心に残りました。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813
No.393
(4pt)

どうしてチャンスをいかせなかったのか

人は変われそうで変われないものなのでしょうか。
心に残りました。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)より
4150400385
No.392
(5pt)

唯一のミステリー以外の作品

らしいです。なかなか面白かった。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300813