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M.G.H. 楽園の鏡像
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M.G.H. 楽園の鏡像の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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第1回日本SF新人賞受賞作 SF的設定を活かした本格ミステリ 多目的宇宙ステーションの無重力の空間に漂う「墜落したような」死体の謎を探る 2000年に単行本として出版された作品の文庫化 仮想現実と現実の差についての議論は、2010年の現在においては少々陳腐化してしまった感も・・・ SFならではの特殊な設定を上手に活かし、興味深い「謎」を提供してくれます | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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著者のデビュー作にして、『海底密室』(徳間デュアル文庫刊)とは姉妹作にあたるSFミステリーの文庫化。 (『海底密室』の主人公・遊は『M.G.H.』の主人公・凌の叔母) 主人公は新婚カップルの向けの懸賞宇宙旅行のために従姉妹の舞衣と偽装結婚して宇宙ステーションの白鳳に行くことになったが、そこで殺人事件が発生して…… 私は『海底密室』(話の時系列ではこちらが古い)を先に読んだのでこれを基準に考えると両作品には類似点が多い。 どちらも宇宙・海底という場所は違っても容易に他者が入り込めない場所で、偶然居合わせた者たちの間で連続殺人事件が起こる。 これは本格推理小説の定番<嵐の山荘>の要素を取り入れている。 そして、「誰が、何故殺したか?」ではなく「誰が、どの様に殺したか?」というロジックを優先させた<ハウダニット:How done it>要素を取り入れたやや本格推理小説よりのミステリー小説と言える。 そして、ワトスン役に高度な解析プログラムで構成されたAIが登場する点も同じ。 海底と宇宙という場所自体が殺人事件の大掛かりな舞台装置となっているのが斬新である。 どちらも、かなり細かく舞台が練りこまれた秀逸な作品。 「SF+ミステリー」「SF+ファンタジー」「ファンタジー+ミステリー」などいろんなジャンルを掛け合わせた小説は結構あるが、駄作が結構多い。 だが『M.G.H.』と『海底密室』はSFとミステリーがうまく融和した傑作です。 個人的な意見ですが、三雲さんはこの手の作品の方が向いているし、文才を遺憾なく発揮できるような気がします。 私には他の作品(『レベリオン』・『ランブルフィッシュ』など)よりも読み応えがあり、面白いです。 | ||||
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無重力において何故墜落死は起こったのか? また何故そのような事件を犯人は起したのか? このような魅力的な謎を出せるミステリー作家はそう多くないだろう。 SFミステリーという領域を開拓したこの作品は、まさに新時代におけるミステリーの有り方を指し示した名作だと思う。 青春ドラマとしても読めるこの作品は、決して安易な融合作品などではない。審査員全員が満場一致でSF大賞に選出しただけある作品だ。 | ||||
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無重力において何故墜落死は起こったのか? また何故そのような事件を犯人は起したのか? このような魅力的な謎を出せるミステリー作家はそう多くないだろう。 SFミステリーという領域を開拓したこの作品は、まさに新時代におけるミステリーの有り方を指し示した名作だと思う。 青春ドラマとしても読めるこの作品は、決して安易な融合作品などではない。審査員全員が満場一致でSF大賞に選出しただけある作品だ。 | ||||
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