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M.G.H. 楽園の鏡像



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M.G.H. 楽園の鏡像の評価: 3.40/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(3pt)

ユニークなアイディアだが物語の進展が冗長(ネタバレ注意)

帯のキャッチフレーズや裏表紙の作品紹介文が読者の関心を誘う。曰く「無重力空間に浮かぶ墜落
死体・・・」と。しかし、なかなか本題に移行せず閉口する。ユニークな事件だけに宇宙ステーショ
ン白鳳の内部見取り図などを挿入してあれば、もっとイメージし易かっただろうと思う。
(以下ネタバレ)
 犯人の殺人動機については、己のレゾンデートルを量子力学の不確定性原理に例えた点。少しタフ
だった。最も好ましかったのは、何と言っても舞衣のイケイケぶり。いじらしくまた切なかった。
M.G.H.―楽園の鏡像Amazon書評・レビュー:M.G.H.―楽園の鏡像より
4198611947
No.9:
(2pt)

つまらない不満点

手軽に持ち運びできる文庫版。
表紙も今どきで良いです。
ただ、挿絵が欲しかった。
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4198611947
No.8:
(4pt)

第1回日本SF新人賞受賞作

第1回日本SF新人賞受賞作

SF的設定を活かした本格ミステリ
多目的宇宙ステーションの無重力の空間に漂う「墜落したような」死体の謎を探る

2000年に単行本として出版された作品の文庫化
仮想現実と現実の差についての議論は、2010年の現在においては少々陳腐化してしまった感も・・・

SFならではの特殊な設定を上手に活かし、興味深い「謎」を提供してくれます
M.G.H.―楽園の鏡像Amazon書評・レビュー:M.G.H.―楽園の鏡像より
4198611947
No.7:
(4pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

「無重力下の墜落死」&「気密状態のステーション内の真空暴露」


「無重力下の墜落死」と「気密状態のステーション内の真空暴露」
という二つの特殊状況における怪死が扱われているSFミステリ。

どちらの謎も、義務教育レベルの理科知識をもとに、明快に解明されます。
(前者は、死体が与圧服を着ていた理由やタイトルが暗示する死因の変換、
 後者は、現場のすぐ外側に、宇宙という真空の空間があることを利用した
 ミスディレクションがそれぞれ秀逸でした)。


また、そうしたハウダニットだけでなく、仮想人格を持つ人工知能が存在するような世界
であってもけっしてなくなることのない、人の業を淵源とするホワイダニットも印象的です。

そして、“重力”を操ることで、現実に対して己の存在証明をしようとした犯人と、
自らの人格を電子化し、ネットの住人となることによって“重力”の呪縛から逃れ、
現実を超越しようとしたある科学者との対比は、生と死、現実と仮想といった概念
の変容と振幅を端的に形象化しているといえます。





M.G.H.―楽園の鏡像Amazon書評・レビュー:M.G.H.―楽園の鏡像より
4198611947
No.6:
(3pt)

う〜ん……

わたしがオッサンなんでしょうか、この主人公設定にはあまり感情移入ができなかった。
それと10年前の作品なのでしょうがないのでしょうが、登場するガジェットがどれも手垢まみれ。まあ、これはSF作品の宿命なので仕方ないでしょう。それでも10年前にもこれらはすべて元になるものがあったと思うけど。
ハードSFではなく、ラノベSFって感じですかねえ。
若い人には受けそうだと思いました。
M.G.H.―楽園の鏡像Amazon書評・レビュー:M.G.H.―楽園の鏡像より
4198611947
No.5:
(3pt)

なんだろ?おもしろかったけど、なんかたんない。。。

思考の目的は、自分のことを他人に伝えることではない。理解することだ。理解できない、物理現象や、歴史や、自然や社会を。
そして自分以外の誰かを受け入れようとすることだ。それが思考の存在価値だ。

なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
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No.4:
(4pt)

秀逸なデビュー作

著者のデビュー作にして、『海底密室』(徳間デュアル文庫刊)とは姉妹作にあたるSFミステリーの文庫化。
(『海底密室』の主人公・遊は『M.G.H.』の主人公・凌の叔母)
主人公は新婚カップルの向けの懸賞宇宙旅行のために従姉妹の舞衣と偽装結婚して宇宙ステーションの白鳳に行くことになったが、そこで殺人事件が発生して……

私は『海底密室』(話の時系列ではこちらが古い)を先に読んだのでこれを基準に考えると両作品には類似点が多い。
どちらも宇宙・海底という場所は違っても容易に他者が入り込めない場所で、偶然居合わせた者たちの間で連続殺人事件が起こる。
これは本格推理小説の定番<嵐の山荘>の要素を取り入れている。
そして、「誰が、何故殺したか?」ではなく「誰が、どの様に殺したか?」というロジックを優先させた<ハウダニット:How done it>要素を取り入れたやや本格推理小説よりのミステリー小説と言える。
そして、ワトスン役に高度な解析プログラムで構成されたAIが登場する点も同じ。
海底と宇宙という場所自体が殺人事件の大掛かりな舞台装置となっているのが斬新である。
どちらも、かなり細かく舞台が練りこまれた秀逸な作品。
「SF+ミステリー」「SF+ファンタジー」「ファンタジー+ミステリー」などいろんなジャンルを掛け合わせた小説は結構あるが、駄作が結構多い。
だが『M.G.H.』と『海底密室』はSFとミステリーがうまく融和した傑作です。
個人的な意見ですが、三雲さんはこの手の作品の方が向いているし、文才を遺憾なく発揮できるような気がします。
私には他の作品(『レベリオン』・『ランブルフィッシュ』など)よりも読み応えがあり、面白いです。
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4198611947
No.3:
(1pt)

古き悪しき日本SF

出だしから数10ページは、ほぼ時代背景の説明のためにあるようなシーンが続く。地の文だけでなく、登場人物のセリフも妙に説明調。おまけに出てくる人物は、不必要なまでに画数の多い変わった名前の持ち主ばかり。こ、これは、絶滅したと思っていた古き悪しき日本SFですか!?最近の日本人SF作家は小説技法も向上しているので、こういう80年代風の作品は少なくなったと思っていたんだが、まだまだあるんだなぁ。「日本SF新人賞受賞作」ということでちょっと期待してたんだけど、残念。もっと現代的なのが読みたかった。それとも、主人公の2人のじゃれ合いが「現代的」なんだろうか……?というわけで、SFとしてもミステリとしても、中途半端で目新しさはない。つーか、「新人」のくせに古くさすぎ。
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4198611947
No.2:
(5pt)

新時代のミステリーがここに!

無重力において何故墜落死は起こったのか?
また何故そのような事件を犯人は起したのか?
このような魅力的な謎を出せるミステリー作家はそう多くないだろう。
SFミステリーという領域を開拓したこの作品は、まさに新時代におけるミステリーの有り方を指し示した名作だと思う。
青春ドラマとしても読めるこの作品は、決して安易な融合作品などではない。審査員全員が満場一致でSF大賞に選出しただけある作品だ。
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No.1:
(5pt)

新時代のミステリーがここに!

無重力において何故墜落死は起こったのか?
また何故そのような事件を犯人は起したのか?
このような魅力的な謎を出せるミステリー作家はそう多くないだろう。
SFミステリーという領域を開拓したこの作品は、まさに新時代におけるミステリーの有り方を指し示した名作だと思う。
青春ドラマとしても読めるこの作品は、決して安易な融合作品などではない。審査員全員が満場一致でSF大賞に選出しただけある作品だ。
M.G.H.―楽園の鏡像 (徳間デュアル文庫)Amazon書評・レビュー:M.G.H.―楽園の鏡像 (徳間デュアル文庫)より
4199051600

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