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真夏の方程式



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【この小説が収録されている参考書籍】
真夏の方程式
真夏の方程式 (文春文庫)

真夏の方程式の評価: 3.87/5点 レビュー 226件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.87pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全156件 141~156 8/8ページ
No.16:
(4pt)

評価が分かれるか・・・

前半に気になったのは湯川学の話し方。
以前にも増して理屈っぽい話し方をするような印象を受けた。あんまりにも、という感じで現実にいたら2度と話をしたくなくなるレベル。
小説の中の湯川学だからこそ大目に見れるが。
この原因を推測するに(恐らく)ドラマ版の「福山湯川」の影響のような気がする。実際作者の東野さんは自分の作品の映像化には寛容な人らしく、ドラマ版のオリジナルキャラクター内海薫(柴崎コウ)を態々小説にも登場させたほど。
まあこの話し方の変わり様に関しては少しうんざりしたけれど。

それ以上に後半に気になったの話が進むほどに内容が「容疑者Xの献身」にあまりに酷似している事。
もちろん最後の結末はこの作品ならではだが、似ていることをどう評価するかで作品全体に対する評価も変わりそう。
「あの名作がまた味わえたみたいでお得!」か「いやいや、結構読んでこれかよ・・」か。
私は個人的に「容疑者Xの献身の別の解釈」と捉えていて、あの話もこういうスト−リーになっていたこともありえるな・・・、と思っています。

かなり重い内容なので、読んで爽快感!、では決してないですが、十分に買う価値はあります。
中盤で展開が読めてくる、先に言ったように過去作に似ているので星は4つです。

後、どこかの宣伝で「原発が問題の今だからこそ・・・」みたいなのがありましたが、確かに海底資源採掘の為の環境問題は扱われますが、本筋にあまり関係はないかな・・・というのが個人的意見です。
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No.15:
(5pt)

シリーズ最高作では

「容疑者Xの献身」も「聖女の救済」も超えていると思います
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No.14:
(4pt)

味のある作品

両親の仕事の都合で、旅館を経営している伯父伯母のもとで夏休みを過ごすことになった恭平。
その宿には、物理学者の湯川も滞在していた。ある朝、もうひとりの宿泊客が死体で発見された。
事故死か他殺か?彼は何のためにこの町にやってきたのか?最後に湯川が気づいた真実とは?

ひとりの男の死。なぜ彼はこの町にやってきたのか?なぜ彼は死ななければならなかったのか?
この作品は、ほかの作品のように科学的解明はそれほど期待できない。どちらかというと、さまざまな
人たちが絡み合う人間関係の描写のほうに重点が置かれている。特に、小学5年生の恭平と湯川の
ふれあいには惹きつけられるものがあった。恭平の人生も、いいことばかりではないだろう。人生に
絶望を感じることがあるかもしれない。そんなときは、湯川の言葉を思い出してほしい。湯川の言葉は、
未来へ希望をつなぐ鍵になるだろう。
過去と現在のできごと、さまざまな登場人物たちの織り成す人間模様、それらがうまく融合して
心地よい作品に仕上がっている。ラストも余韻が残る。味のある面白い作品だと思う。

初版本には誤植がありました。明らかな間違いで、これにはびっくり!校正したんですよね?
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No.13:
(4pt)

湯川マニア必読!

今回の湯川先生、実に様々な人と会話します。科学についても大いに語ります。
行動のバリエーションも豊富です。公聴会に出、旅館に泊まり、花火をし、実験をし、ひそかに調査し、最後にはシュノーケリングまで!!
作品を重ねるごとに、湯川先生の人となり(変人っぷり?)が明らかになってくることに喜びを見出している「湯川マニア」としては楽しみどころ満載です。

特に少年との交流の部分にいつもの湯川らしさと新たな一面が出ていて、にやにやしたりじーんとしたり。
ミステリーとしてより、更に深みを増した湯川のキャラを楽しむ一冊としてオススメ。
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No.12:
(4pt)

容疑者Xの献身を目の当たりにしたあとの湯川准教授

加賀恭一郎シリーズのように湯川准教授は最初から知っている。
その知っていることを凡人の登場人物と共に
凡人の我々がページをめくりながら紐解いていく。
そういうフォーマットに加賀恭一郎である必要性、
湯川准教授である必要性、をはめ込んでいく。
東野圭吾氏の最近の作風にはそういうシステマチックな部分を感じる。
読者を引きつけるフォーマットを確立したのかもしれない。
実際読んでみると、やめられなくなります。
冒頭から実行犯(※果たしてそうか?)は容易に想像つくのだが
湯川准教授の一言二言が
そうじゃないのか?じゃあ誰なのか?なんで?
といった疑問を読者に投げかけ
ページ先に進ませる。

結末について否定的な意見もあるが
容疑者Xの献身を目の当たりにし
真相を暴くことが必ずしも人を幸せにするとは限らない
という心理を学んだ湯川准教授らしい結末だと思います。

この物語の結末を読んで
容疑者Xの献身を暴いた湯川准教授の心情を察すると
涙が出てくる。
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No.11:
(5pt)

人間くさい物理学者湯川が見られる

他に指摘している人もいるようですが、ガリレオシリーズとしては謎解きに関する理科系度があまり高くないものでした。と書くとガリレオシリーズが好きな人を裏切る内容のように感じますが、決してそうではなく、これはまさにシリーズを超越して、東野圭吾が描く“人間くささ”のドラマだったと思います。
個人的にこういうの好きなんですよね。
仕事で、大人の我慢をしなくてはならなかった日に読むのにおススメ、です。
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No.10:
(4pt)

弱い方程式

最近になく、けっこう楽しめました。
突飛な話ですが、最後までグイグイ引き込まれるます。
『流星の絆』『麒麟の翼』のように「犯人はそっちかい!」とコジつけを感じず、
展開にそれほど無理を感じませんでした。
及第点です。
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No.9:
(4pt)

湯川と少年

久しぶりのガリレオシリーズだったので期待して購入した。

序盤で、この物語の柱といえる少年・恭平と湯川が出会うシーンで一気に引き込まれた。
あの子供嫌いで有名な湯川と少年という組み合わせがなんとも新鮮。
環境問題も織り交ぜられていて、今までのガリレオ長編の中では読みごたえがある。
東野圭吾の飾らない文章が、その町の情景を思い浮かばせることに一役かってる気がする。

事件か事故か−。
物語の終盤までこのキーワードが絡んでくる。
果たしてどちらなのか。

恭平が湯川と出会ったことで得たもの、そして彼の未来。
読後は少し切なく、でも爽やかで夏にぴったりの小説だと思った。
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No.8:
(5pt)

個人的にはガリレオシリーズ最高傑作

ガリレオシリーズでは、最高傑作ではないかと思います。

元々ガリレオシリーズは、短編シリーズの「探偵ガリレオ」、「予知夢」のような、一見不可思議な事象も、物理学者:湯川によって科学的な説明がなされ解明され来たのがウリであったと思うが、「容疑者Xの献身」では、長編になったことでトリックの毛色が変わり、より人間臭さがでてきたと思う。
「聖女の救済」(長編)、「ガリレオの苦悩」(短編)では、科学的なトリックが復活したようにおもったが、本作「真夏の方程式」は、トリックとかは関係なく、人間ドラマが中心になっていると感じた。
終盤、「献身」的な姿勢を見せている人物がいくらか登場する。
そして湯川もその中の一人になっている。
子ども嫌いであった湯川の変化もみられ非常に楽しめた。

美しい海辺の描写や、少年が成長していく様子など、読んでいて不快になることなく、読み終えることができた。
ガリレオシリーズでは一押しの作品といえるのではないかと思う。

※113ページ2行目下のほうに誤植が見受けられます。
「・・・・・取り調べもxxさんが担当したのか」
取り調べをしたのは、○○さん、取り調べを受けたのがxxのはず。
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No.7:
(4pt)

夏旅に持って行きたい一冊

ミステリ仕立ての少年成長譚。爽やかな読後感。夏旅への移動中や旅先で読みたかった。
子ども嫌いのはずの湯川と少年の関わりは、湯川のキャラクターの変化(成長?)とガリレオシリーズの新しい流れを感じさせる。
確かにミステリとしては、軸となる事件の動機に弱さが感じられるなど軽め。むしろ殺人犯のイメージが読み手の中で変化していくストーリーの流れや、新たな湯川像を味わうのが醍醐味か。
はじめての東野圭吾としてもおすすめ。
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No.6:
(4pt)

東野作品の継ぎ接ぎ

まず印象に残ったのが、今までの湯川と書き方が違うという事。子供嫌いの湯川が少年と真摯に向き合っていたり、捜査に前向きだったりと新しい湯川像を感じた。 感想は、物語の結末はかつての容疑者Xの献身、少年が殺人に関与していたという展開は麒麟の翼を想起させた。斬新さどころか、今までの東野作品の継ぎ接ぎではないかと思った。結末に情を入れたがるのも相変わらずという感じ。東野作品も面白くはあるが、パターン化されてきたのでは。
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No.5:
(5pt)

ひと夏の経験が少年を成長させる物語

著者のガリレオ長編の第3作目である。
この長編のシリーズでは、必ずさまざまな形の“愛”がテーマになっている。
本作では男女の愛、親子の愛、そして子供の未来に対する大人の愛がテーマであり、ミステリを醸し出すキーとなっている。

なんとも美しい作品である。
夏の、海と太陽のもとで、ストーリーが進行する。
もちろんミステリなので、犯罪がある。
しかし、風景と同様に、人の心も美しいということが、如実に語られている。

ストーリーの中心は、ひとりの少年の夏休みの経験である。
避暑地の親戚の旅館でひとときを過ごすことになった少年を中心として、前半のストーリーは進行する。
湯川と恭平少年の交流は、なんとも微笑ましいものなのだか、実はここに、のちに重要なキーとなる事項が、伏線として鏤められている。
そして後半、さまざまなことが明らかになる。
それとともに、その真実がどのように恭平少年の人生に関わってくるのか、ということが、読んでいて大変気にかかる。
しかし、それと反比例するように、恭平少年の出番は、終盤に近づくにつれて少なくなっていく。
そして終盤で、少年は前半とは異なる成長した姿で登場する。
少年は自分の足で歩くことの痛みと、それを理解する大人が存在することを知る。

そう、本作は、ひと夏の少年の精神的な成長の物語といえるのである。
科学に興味のなかった、ある意味では依存性の強かった少年が、一歩大人に近づいたところで、本作は終了する。
この少年の成長が、湯川との邂逅によるところが、本作の読みどころであろう。
だから、少年に対する湯川の言葉や態度を見落とさないことである。
いつもの湯川とは、ちょっと違うのだ。

さて、ミステリとしては、動機がいまひとつ弱かったり、心情的に納得できない点(やらせるわけがない)など、不満なところは多々ある。
しかし、これはミステリの皮を被った愛情物語であり、少年の成長物語なのだ。
そして、少年を成長させるための湯川の手段は、愛情を背後に隠した、とてつもなく冷静かつ冷徹な科学者のものなのである。
中盤のあの場面、後半部分で詳しく描写されてこそいないが、恭平少年にとって、あの行為の意味とその意図は、とても半端な重さではないはずだ。
だが、ラストを読むかぎり、恭平少年はそれをまっすぐに受け止めたようである。

本作は、ぜひ映像化してほしい。
海、太陽、花火、そして自分を導いてくれる大人との邂逅という、これ以上ない夏を経験した少年の物語として。
そして、たとえフィクションであれ、未来のひとりの科学者のおそらくは誕生を、科学者のひとりとして心から喜びたい。
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No.4:
(4pt)

ようやくまともなガリレオの長編

直木賞をとった『容疑者Xの献身』も『聖女の救済』も、こんなやついるかよって思いながら読んだので、トリックが秀逸でも釈然としなかった。短編とは違って科学の知識もいらないし。『真夏の方程式』も物理学者としての湯川が必要だとは思えず、そもそも凝ったトリックがあるわけでもない。しかし、とてもガリレオらしい作品になったと思う。その原因として、小学生を登場させたことがある。湯川と小学生のやりとりがとても愉快で好ましい。科学嫌いの小学生に湯川が科学のおもしろさを教えていくのだけれど、決して子供扱いはしないのだ。表現しにくいけれど、大人はかくありたいと思わせる。それでいて優しさもある。もちろん、この小学生は増量剤などではなく、重要な役割をもっている。読み進めていくと、人情話になってきて、加賀刑事の方がよいのではないかとも思ったのだが、ラストを読んでこれは湯川じゃなければだめだと納得した。一つ間違えれば暗い話をガリレオがさわやかなものに変えてくれる。普通の小説として良い作品だと思う。
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No.3:
(5pt)

ガリレオシリーズ

で一番心うたれた作品。


個人的には東野圭吾さんの作品の中で「秘密」の次に感動した。

今作の湯川はいつものように実験も推理もあまりしていない…ような気がした

いつものようにクールで理屈っぽいところはそのままだが、科学者としての湯川が今までの作品よりは影を
ひそめていたように思う

湯川らしくないと思っていたのだが、読了後は今作の湯川の一面も魅力的に感じた


久しぶりに本を閉じ終えた後に心地よい余韻を味わえた。



文庫を待たずに今買って読む価値あり




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No.2:
(5pt)

ひとなつのおもひで

読んでいるときは淡々と…
でも、本を閉じた後に、静かにジーンと余韻が残るお話でした。

次第に明らかになる2時間ドラマにありがちなドロドロした人間関係も、最後には幻想的な海底と、少年の輝かしい未来…そんな美しいモチーフで洗われて、さわやかな読後感。
夏休みに読みたかった。

物理的なトリックは弱くて、あまりそれ自体の推理の醍醐味はないし、フーダニットも対象が実質1人、もう終盤はお涙頂戴にまっしぐらなんだけど、相変わらずの湯川先生の科学者語り、警察官たちの様々な視点、人生イロイロ、定番の要素はバランスよく盛り込まれていて退屈しませんでした。

しかし、湯川先生、めちゃめちゃ人間臭くなりましたね。
これはこれで魅力的だし、まさに彼の言うところの「成長」なんじゃないかなーと思います。

シリーズ最高の一編!とは言いませんが、佳作と思います。
オススメ。
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No.1:
(5pt)

今夏お薦めの一著

ガリレオシリーズは「容疑者Xの献身」以来、「ガリレオの苦悩」や「聖女の救済」等の作品が発刊されてきましたが、期待が常に高いせいか、読み応えに欠けるものがありました。三月に出版された麒麟の翼も、著者本人が傑作と認めたということもあり、かなり期待していたのですが、個人的に正直満足に欠けました。

そして、三連続刊行の第二弾として発刊された「真夏の方程式」ですが、科学的、物理的トリックの希薄さ、殺害の動機の不透明さや、ありがちな過去の秘密等々、気になる点はいくらかありましたが、今までのガリレオシリーズの中では、今回の作品はかなり読み応えがあると感じました。子供が元来苦手なはずの湯川の終始子供と関わるシーンが描かれていたりと、今までの作品とは違うガリレオワールドを味わえるかと思います。東野さんのお得意な、ただの推理物語だけに止まらず、物語全体を通して生まれた、深い人間味というか人間の温かさというものを最後に垣間見ることもできる、爽快な読後感を残す作品に仕上がっているとも感じました。今年の夏に持ってこいの傑作だと思われます。時間があれば、飽くことなく一気に読み上げることもできると思いますし、じっくり時間をかけて読んでいっても楽しめると思います。よって、買う価値ありとお薦めいたします。

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