(短編集)

6ステイン

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評判

6ステインの評価:

4.38/5点 レビュー 45件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 1〜20 1/5ページ
No.87
(1pt)

説明書きと違う!DAISピンズセットが付いていない。

商品名は「6ステインDAISピンズセット」となっているが送られてきたのは本のみでDAISピンズセットはついていない。
6ステインDAISピンズセット (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステインDAISピンズセット (講談社文庫)より
4062757095
No.86
(5pt)

福井さんは短編もうまいんだ…

6つの短編からなる。最後の一辺は中編と言ってもいいのかもしれない。そこに《亡国のイージス》の主人公の一人である如月行のイージス乗艦前の活躍が描かれていて興味深かった。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.85
(5pt)

福井さんは短編もうまいんだ…

6つの短編からなる。最後の一辺は中編と言ってもいいのかもしれない。そこに《亡国のイージス》の主人公の一人である如月行のイージス乗艦前の活躍が描かれていて興味深かった。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.84
(4pt)

とても面白かった、でも星4つ!

『亡国のイージス』が強烈に面白かった福井晴敏による短編集。すべて「市ヶ谷」が絡んでくる、と言えば、『イージス』を読んだ人にはピンとくるだろう。

どれも面白く、Amazonレビューでの評価も高いのだが、一つだけ「ん?」というものがある。レビュワーも褒めているものが多い最終話『920を待ちながら』が、どうにもしっくりこない。筋立ては面白いのだが、伏線の張りかたがどうにも腑に落ちない、というか、率直に言えば、これ破綻してない?

ネタバレになるので詳しくは書かないが、「どうしてあそこでこんな描写が……?」と首を傾げてしまった。思わずその部分を読み直したほどだ。「終盤まで書いた時点で、よりドラマチックなトリックを思いついて結末変更したが、途中の文章をそのままにしてしまった」という感じ。

とても面白かっただけに、なんだか惜しまれる。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.83
(4pt)

とても面白かった、でも星4つ!

『亡国のイージス』が強烈に面白かった福井晴敏による短編集。すべて「市ヶ谷」が絡んでくる、と言えば、『イージス』を読んだ人にはピンとくるだろう。

どれも面白く、Amazonレビューでの評価も高いのだが、一つだけ「ん?」というものがある。レビュワーも褒めているものが多い最終話『920を待ちながら』が、どうにもしっくりこない。筋立ては面白いのだが、伏線の張りかたがどうにも腑に落ちない、というか、率直に言えば、これ破綻してない?

ネタバレになるので詳しくは書かないが、「どうしてあそこでこんな描写が……?」と首を傾げてしまった。思わずその部分を読み直したほどだ。「終盤まで書いた時点で、よりドラマチックなトリックを思いついて結末変更したが、途中の文章をそのままにしてしまった」という感じ。

とても面白かっただけに、なんだか惜しまれる。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.82
(5pt)

920の正体は?

6ステイン
6章からなる短編集です
著者の作品でよく出るダイスシリーズの一つ
個人的にはこれらの要素は貯金しておいて
ローズダストのような長編の中に組み込んで欲しい思いもありますが
各エピソードだけでも十分に重厚だったり
長い物語の中にあっては組み込みにくい要素もあるので
そういう眠ったネタが人知れず眠るよりは
このように世に出ることを素直に喜びたいと思います
基本的にネタバレなしの方向で

いまできる
地方の電車の中から起きる静かな戦慄
厳しい世界から放り出され
違う意味で厳しい世界で戦い直す男の話
過去の経験を糧に少ない戦力で戦う男に
ほんの少しの日に当たる事柄が
過去の陰にも目に付き
中年の話

畳算
先の章とは反対で若い方の話
組織の命を受け捜し物
著者の好きなダイスは難しい組織において
厳しい訓練の中に生きる兵士を描くけれど
みな冷静で自分の心を殺す人が描かれるのだけれど
そのなかで見せる
少しの人間らしい心
それは消して消えるものじゃないぜ
と言うのが毎回心躍るのだけれど
今回は?

サクラ
中年の話
ダイスにも直接間接が有るらしく
間接の中年が急遽直接につき
若いのとコンビをくむ話し
と言うことはいつもの
中年と若いヤツコンビものとも言える

マーマ
こんな形のダイスの働き方もあるのか
と驚く話し
珍しく中年も若いのも出てこない
臨時のメンバーの配置やローテーションに
副リーダーが活躍する
脇の話しにすごく感心してしまった
反して後味の悪いおわりに続きを期待するが

たちきる
中盤までアレアレれ状態
誰かが秘密でそうなのか?
と思いながらソワソワする話
どこからが計画通りで
どこからがアドリブなのか
もう一度読み返さないと
そこはちゃんと理解できていない
視点をここに起きながら
物語を書いてこう使う
新しいなと思いながら楽しみます

920を待ちながら
私も待ってた中年と若い奴コンビの話
過去を引きずる中年が
退職を前におそらく最後の任務に
いつも以上に見えない状況に
補助要因としての参加で
メインのチームが消える
ローズダストの原型がかいまみえる話

以降ネタバレあり感想
市ヶ谷が政権交代で縮小再編成で
メンバーが不遇な形で退職を余儀なくされたり
その割には情報を漏らすなとか
以後も敵対組織に狙われるなど
相変わらず厳しい訓練なのに
収入も少なく保証も薄く
精神も削られまくりと大変な境遇
辞めた後でも市ヶ谷にヘルプを求めたり
赤坂との取引で捨て石にされたり
しかしその中でも暖かい心を取り戻す主人公たち
その温もりに感動しきりです
基本的に今作は市ヶ谷を辞めた後
辞めるとき
辞めて復帰などの市ヶ谷を退職するポイント
にあてて話が書かれていますね
国のために体を張る反面
切り捨てるところは冷酷で
一番痛い目を見る個人は報われない工作員で
多くの人に知られることもなく
捨て石
不遇不遇不遇
なのに人間らしさをふとしたやりとりの中で取り戻す
その瞬間のやりとりは毎度のことながら感動
著者の作品の中ではお約束ですが
それが飽きさせるわけでもなく読ませる技量は秀逸でしょう

川の深さは
ローズダスト
どのタイミングでもいいので読んで欲しい作品です
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.81
(5pt)

920の正体は?

6ステイン
6章からなる短編集です
著者の作品でよく出るダイスシリーズの一つ
個人的にはこれらの要素は貯金しておいて
ローズダストのような長編の中に組み込んで欲しい思いもありますが
各エピソードだけでも十分に重厚だったり
長い物語の中にあっては組み込みにくい要素もあるので
そういう眠ったネタが人知れず眠るよりは
このように世に出ることを素直に喜びたいと思います
基本的にネタバレなしの方向で

いまできる
地方の電車の中から起きる静かな戦慄
厳しい世界から放り出され
違う意味で厳しい世界で戦い直す男の話
過去の経験を糧に少ない戦力で戦う男に
ほんの少しの日に当たる事柄が
過去の陰にも目に付き
中年の話

畳算
先の章とは反対で若い方の話
組織の命を受け捜し物
著者の好きなダイスは難しい組織において
厳しい訓練の中に生きる兵士を描くけれど
みな冷静で自分の心を殺す人が描かれるのだけれど
そのなかで見せる
少しの人間らしい心
それは消して消えるものじゃないぜ
と言うのが毎回心躍るのだけれど
今回は?

サクラ
中年の話
ダイスにも直接間接が有るらしく
間接の中年が急遽直接につき
若いのとコンビをくむ話し
と言うことはいつもの
中年と若いヤツコンビものとも言える

マーマ
こんな形のダイスの働き方もあるのか
と驚く話し
珍しく中年も若いのも出てこない
臨時のメンバーの配置やローテーションに
副リーダーが活躍する
脇の話しにすごく感心してしまった
反して後味の悪いおわりに続きを期待するが

たちきる
中盤までアレアレれ状態
誰かが秘密でそうなのか?
と思いながらソワソワする話
どこからが計画通りで
どこからがアドリブなのか
もう一度読み返さないと
そこはちゃんと理解できていない
視点をここに起きながら
物語を書いてこう使う
新しいなと思いながら楽しみます

920を待ちながら
私も待ってた中年と若い奴コンビの話
過去を引きずる中年が
退職を前におそらく最後の任務に
いつも以上に見えない状況に
補助要因としての参加で
メインのチームが消える
ローズダストの原型がかいまみえる話

以降ネタバレあり感想
市ヶ谷が政権交代で縮小再編成で
メンバーが不遇な形で退職を余儀なくされたり
その割には情報を漏らすなとか
以後も敵対組織に狙われるなど
相変わらず厳しい訓練なのに
収入も少なく保証も薄く
精神も削られまくりと大変な境遇
辞めた後でも市ヶ谷にヘルプを求めたり
赤坂との取引で捨て石にされたり
しかしその中でも暖かい心を取り戻す主人公たち
その温もりに感動しきりです
基本的に今作は市ヶ谷を辞めた後
辞めるとき
辞めて復帰などの市ヶ谷を退職するポイント
にあてて話が書かれていますね
国のために体を張る反面
切り捨てるところは冷酷で
一番痛い目を見る個人は報われない工作員で
多くの人に知られることもなく
捨て石
不遇不遇不遇
なのに人間らしさをふとしたやりとりの中で取り戻す
その瞬間のやりとりは毎度のことながら感動
著者の作品の中ではお約束ですが
それが飽きさせるわけでもなく読ませる技量は秀逸でしょう

川の深さは
ローズダスト
どのタイミングでもいいので読んで欲しい作品です
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.80
(4pt)

平穏な日常と不毛な諜報戦争の対比が…

不毛な諜報戦争に人生を翻弄される工作員の姿が描かれる六編から成る短編集。DAISピンズセット付き。

『Op.ローズダスト』の路線なのだが、やり切れなさと切なさを感じる作品が多かった。

『いまできる最善のこと』では、平穏な日常の中で繰り広げられる生命を賭けた不毛な闘いに虚しさと儚さを感じる。

『畳算』は人里離れた民宿を舞台に諜報機関に翻弄される女と男が描かれる。

『媽媽』と『断ち切る』は連作になっており、この2作が非常に面白かった。『媽媽』では主婦の工作員が登場し、『断ち切る』では、その主婦工作員と諜報機関に利用される元腕利きの老掏摸師の邂逅が描かれている。

他2作も平穏な日常と諜報戦争の対比を色濃く描いている。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.79
(4pt)

平穏な日常と不毛な諜報戦争の対比が…

不毛な諜報戦争に人生を翻弄される工作員の姿が描かれる六編から成る短編集。DAISピンズセット付き。

『Op.ローズダスト』の路線なのだが、やり切れなさと切なさを感じる作品が多かった。

『いまできる最善のこと』では、平穏な日常の中で繰り広げられる生命を賭けた不毛な闘いに虚しさと儚さを感じる。

『畳算』は人里離れた民宿を舞台に諜報機関に翻弄される女と男が描かれる。

『媽媽』と『断ち切る』は連作になっており、この2作が非常に面白かった。『媽媽』では主婦の工作員が登場し、『断ち切る』では、その主婦工作員と諜報機関に利用される元腕利きの老掏摸師の邂逅が描かれている。

他2作も平穏な日常と諜報戦争の対比を色濃く描いている。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.78
(5pt)

楽しめたから良いのですが

(「市ヶ谷」こんな熱い奴らの集まりで大丈夫なのか?)

読後、その熱気に当てられつつも、冷静にイチ諜報機関の行く末を憂いてしまいました。
けれど、他の福井作品に出てくる黒子にすら厚みを持たせてしまう一冊です。
人間賛歌で良いのですっ。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.77
(5pt)

楽しめたから良いのですが

(「市ヶ谷」こんな熱い奴らの集まりで大丈夫なのか?)

読後、その熱気に当てられつつも、冷静にイチ諜報機関の行く末を憂いてしまいました。
けれど、他の福井作品に出てくる黒子にすら厚みを持たせてしまう一冊です。
人間賛歌で良いのですっ。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.76
(5pt)

日常→非日常

登場人物は、日常的な仕事や生活を営んでる。それは生活感をともなった不平不満をもちつつのごく普通の日常である。それがある事を持ってがらっと非日常に裏返されたとき、本当の自分自身が鮮やかにせつなく「浮彫」となります。組織の論理に流された日常が、自身の判断で鈍い輝きを持った非日常に・・・。

主人公の葛藤そして行動。私たちの日常も「何か」を持つ勇気を教えられます。

この作家は、長編もせつなさをまとって興味深く感動をもって読み進められますが、短編でも・・・短編だからこそエッジ鋭く際立った内容となっています。 できればこの作家の各長編を読む前に読まれる事をお勧めします。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.75
(5pt)

日常→非日常

登場人物は、日常的な仕事や生活を営んでる。それは生活感をともなった不平不満をもちつつのごく普通の日常である。それがある事を持ってがらっと非日常に裏返されたとき、本当の自分自身が鮮やかにせつなく「浮彫」となります。組織の論理に流された日常が、自身の判断で鈍い輝きを持った非日常に・・・。

主人公の葛藤そして行動。私たちの日常も「何か」を持つ勇気を教えられます。

この作家は、長編もせつなさをまとって興味深く感動をもって読み進められますが、短編でも・・・短編だからこそエッジ鋭く際立った内容となっています。 できればこの作家の各長編を読む前に読まれる事をお勧めします。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.74
(4pt)

6人の人間の「生き直し」

著者初の短編集である。
「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」等超長編小説が有名ではあるが、個人的にはこの本が好きである。
6人の男女が様々な世界情勢等に翻弄されながらも、それをきっかけに不器用ではあるが愚直に、真っ直ぐに「生き直す」姿、どの福井作品にも共通する内容であるが、惚れ惚れしてしまう。
読んだ後には清々しい気分になり、自分も「生き直してみたい」と思える作品である。
全員読むべし!
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.73
(4pt)

6人の人間の「生き直し」

著者初の短編集である。
「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」等超長編小説が有名ではあるが、個人的にはこの本が好きである。
6人の男女が様々な世界情勢等に翻弄されながらも、それをきっかけに不器用ではあるが愚直に、真っ直ぐに「生き直す」姿、どの福井作品にも共通する内容であるが、惚れ惚れしてしまう。
読んだ後には清々しい気分になり、自分も「生き直してみたい」と思える作品である。
全員読むべし!
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.72
(4pt)

なかなか熱いけど。

個人的には畳算が大好きです。なかなか「不実な生」と「誠実な死」は考えるものがあった気がする。仕事で命を賭けて守りたいか、守るべきものかどうか悩むけど「普通」を守るのもいいかもしれないと感じたものだった。何かを感じたいときに読むといいかもしれない。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.71
(4pt)

なかなか熱いけど。

個人的には畳算が大好きです。なかなか「不実な生」と「誠実な死」は考えるものがあった気がする。仕事で命を賭けて守りたいか、守るべきものかどうか悩むけど「普通」を守るのもいいかもしれないと感じたものだった。何かを感じたいときに読むといいかもしれない。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.70
(4pt)

ナイトキャップに最適

この本の読み方としては,こう言うのはどうだろう。
たとえば小説の場所設定と同じところで読むのだ。
一作目なら,小湊鐵道の上り終電に乗って、
2作目なら、別府温泉の郊外の古びた民宿に泊まって、
おおなんと贅沢なことか。

そこまでは,という方は,これは実にナイトキャップにぴったりの中編であるので
ぜひ寝床でどうぞ。オチもはっきりしているし,あとは引かないので
15分程度の読書にぴったりです。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.69
(4pt)

ナイトキャップに最適

この本の読み方としては,こう言うのはどうだろう。
たとえば小説の場所設定と同じところで読むのだ。
一作目なら,小湊鐵道の上り終電に乗って、
2作目なら、別府温泉の郊外の古びた民宿に泊まって、
おおなんと贅沢なことか。

そこまでは,という方は,これは実にナイトキャップにぴったりの中編であるので
ぜひ寝床でどうぞ。オチもはっきりしているし,あとは引かないので
15分程度の読書にぴったりです。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.68
(5pt)

短編集と言うより、持ち味たっぷりの連作

長編作家が短編を書くと、どうも物足りないと言うか、書き込み足りない、と言う印象を受けることがある。
福井も長編作家と言えるから、その意味では若干の危惧をもって読んだ。
と言うか、ちょうど手元に福井の本がなくなったので、(期待しないで)やむを得ず手に取ったと言うのが正しい。

いい意味で期待とは違っていた。
ひょっとしたら、福井の作品の中でも本作は、ベストなのではないか。
本作は、短編集と言うより、限りなく連作に近い。福井の才能なら、ただの短編であってもきっと素晴らしいものに仕立てたかもしれないが、本作品は、主人公もシチュエーションも違うが(従って、独立した短編の集まりだけど)、一方で、みな工作員、それもどちらかと言うと市民の顔をした、工作員、と言う一つの柱がある。
だから、独立した短編を集めたと言うより、連作なんだ、と言う気がする。

どの作品も、背後に緊張感がありつつ、一方で、日常の市民生活がある。
と言うか、日常の市民生活ゆえに、背後の緊張感がいっそう増す。
ちょうど、映画「ニキータ」で、恋人との旅行の最中に恋人のいる部屋のバスルームから、暗殺をする女のような、そんなシーンを想像して欲しい。

素晴らしい緊張感とスピード感にあふれた、福井渾身の一冊と言っていいだろう。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087