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(短編集)
6ステイン
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6ステインの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 1~20 1/3ページ
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商品名は「6ステインDAISピンズセット」となっているが送られてきたのは本のみでDAISピンズセットはついていない。 | ||||
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6つの短編からなる。最後の一辺は中編と言ってもいいのかもしれない。そこに《亡国のイージス》の主人公の一人である如月行のイージス乗艦前の活躍が描かれていて興味深かった。 | ||||
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『亡国のイージス』が強烈に面白かった福井晴敏による短編集。すべて「市ヶ谷」が絡んでくる、と言えば、『イージス』を読んだ人にはピンとくるだろう。 どれも面白く、Amazonレビューでの評価も高いのだが、一つだけ「ん?」というものがある。レビュワーも褒めているものが多い最終話『920を待ちながら』が、どうにもしっくりこない。筋立ては面白いのだが、伏線の張りかたがどうにも腑に落ちない、というか、率直に言えば、これ破綻してない? ネタバレになるので詳しくは書かないが、「どうしてあそこでこんな描写が……?」と首を傾げてしまった。思わずその部分を読み直したほどだ。「終盤まで書いた時点で、よりドラマチックなトリックを思いついて結末変更したが、途中の文章をそのままにしてしまった」という感じ。 とても面白かっただけに、なんだか惜しまれる。 | ||||
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6ステイン 6章からなる短編集です 著者の作品でよく出るダイスシリーズの一つ 個人的にはこれらの要素は貯金しておいて ローズダストのような長編の中に組み込んで欲しい思いもありますが 各エピソードだけでも十分に重厚だったり 長い物語の中にあっては組み込みにくい要素もあるので そういう眠ったネタが人知れず眠るよりは このように世に出ることを素直に喜びたいと思います 基本的にネタバレなしの方向で いまできる 地方の電車の中から起きる静かな戦慄 厳しい世界から放り出され 違う意味で厳しい世界で戦い直す男の話 過去の経験を糧に少ない戦力で戦う男に ほんの少しの日に当たる事柄が 過去の陰にも目に付き 中年の話 畳算 先の章とは反対で若い方の話 組織の命を受け捜し物 著者の好きなダイスは難しい組織において 厳しい訓練の中に生きる兵士を描くけれど みな冷静で自分の心を殺す人が描かれるのだけれど そのなかで見せる 少しの人間らしい心 それは消して消えるものじゃないぜ と言うのが毎回心躍るのだけれど 今回は? サクラ 中年の話 ダイスにも直接間接が有るらしく 間接の中年が急遽直接につき 若いのとコンビをくむ話し と言うことはいつもの 中年と若いヤツコンビものとも言える マーマ こんな形のダイスの働き方もあるのか と驚く話し 珍しく中年も若いのも出てこない 臨時のメンバーの配置やローテーションに 副リーダーが活躍する 脇の話しにすごく感心してしまった 反して後味の悪いおわりに続きを期待するが たちきる 中盤までアレアレれ状態 誰かが秘密でそうなのか? と思いながらソワソワする話 どこからが計画通りで どこからがアドリブなのか もう一度読み返さないと そこはちゃんと理解できていない 視点をここに起きながら 物語を書いてこう使う 新しいなと思いながら楽しみます 920を待ちながら 私も待ってた中年と若い奴コンビの話 過去を引きずる中年が 退職を前におそらく最後の任務に いつも以上に見えない状況に 補助要因としての参加で メインのチームが消える ローズダストの原型がかいまみえる話 以降ネタバレあり感想 市ヶ谷が政権交代で縮小再編成で メンバーが不遇な形で退職を余儀なくされたり その割には情報を漏らすなとか 以後も敵対組織に狙われるなど 相変わらず厳しい訓練なのに 収入も少なく保証も薄く 精神も削られまくりと大変な境遇 辞めた後でも市ヶ谷にヘルプを求めたり 赤坂との取引で捨て石にされたり しかしその中でも暖かい心を取り戻す主人公たち その温もりに感動しきりです 基本的に今作は市ヶ谷を辞めた後 辞めるとき 辞めて復帰などの市ヶ谷を退職するポイント にあてて話が書かれていますね 国のために体を張る反面 切り捨てるところは冷酷で 一番痛い目を見る個人は報われない工作員で 多くの人に知られることもなく 捨て石 不遇不遇不遇 なのに人間らしさをふとしたやりとりの中で取り戻す その瞬間のやりとりは毎度のことながら感動 著者の作品の中ではお約束ですが それが飽きさせるわけでもなく読ませる技量は秀逸でしょう 川の深さは ローズダスト どのタイミングでもいいので読んで欲しい作品です | ||||
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不毛な諜報戦争に人生を翻弄される工作員の姿が描かれる六編から成る短編集。DAISピンズセット付き。 『Op.ローズダスト』の路線なのだが、やり切れなさと切なさを感じる作品が多かった。 『いまできる最善のこと』では、平穏な日常の中で繰り広げられる生命を賭けた不毛な闘いに虚しさと儚さを感じる。 『畳算』は人里離れた民宿を舞台に諜報機関に翻弄される女と男が描かれる。 『媽媽』と『断ち切る』は連作になっており、この2作が非常に面白かった。『媽媽』では主婦の工作員が登場し、『断ち切る』では、その主婦工作員と諜報機関に利用される元腕利きの老掏摸師の邂逅が描かれている。 他2作も平穏な日常と諜報戦争の対比を色濃く描いている。 | ||||
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(「市ヶ谷」こんな熱い奴らの集まりで大丈夫なのか?) 読後、その熱気に当てられつつも、冷静にイチ諜報機関の行く末を憂いてしまいました。 けれど、他の福井作品に出てくる黒子にすら厚みを持たせてしまう一冊です。 人間賛歌で良いのですっ。 | ||||
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登場人物は、日常的な仕事や生活を営んでる。それは生活感をともなった不平不満をもちつつのごく普通の日常である。それがある事を持ってがらっと非日常に裏返されたとき、本当の自分自身が鮮やかにせつなく「浮彫」となります。組織の論理に流された日常が、自身の判断で鈍い輝きを持った非日常に・・・。 主人公の葛藤そして行動。私たちの日常も「何か」を持つ勇気を教えられます。 この作家は、長編もせつなさをまとって興味深く感動をもって読み進められますが、短編でも・・・短編だからこそエッジ鋭く際立った内容となっています。 できればこの作家の各長編を読む前に読まれる事をお勧めします。 | ||||
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著者初の短編集である。 「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」等超長編小説が有名ではあるが、個人的にはこの本が好きである。 6人の男女が様々な世界情勢等に翻弄されながらも、それをきっかけに不器用ではあるが愚直に、真っ直ぐに「生き直す」姿、どの福井作品にも共通する内容であるが、惚れ惚れしてしまう。 読んだ後には清々しい気分になり、自分も「生き直してみたい」と思える作品である。 全員読むべし! | ||||
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個人的には畳算が大好きです。なかなか「不実な生」と「誠実な死」は考えるものがあった気がする。仕事で命を賭けて守りたいか、守るべきものかどうか悩むけど「普通」を守るのもいいかもしれないと感じたものだった。何かを感じたいときに読むといいかもしれない。 | ||||
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この本の読み方としては,こう言うのはどうだろう。 たとえば小説の場所設定と同じところで読むのだ。 一作目なら,小湊鐵道の上り終電に乗って、 2作目なら、別府温泉の郊外の古びた民宿に泊まって、 おおなんと贅沢なことか。 そこまでは,という方は,これは実にナイトキャップにぴったりの中編であるので ぜひ寝床でどうぞ。オチもはっきりしているし,あとは引かないので 15分程度の読書にぴったりです。 | ||||
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長編作家が短編を書くと、どうも物足りないと言うか、書き込み足りない、と言う印象を受けることがある。 福井も長編作家と言えるから、その意味では若干の危惧をもって読んだ。 と言うか、ちょうど手元に福井の本がなくなったので、(期待しないで)やむを得ず手に取ったと言うのが正しい。 いい意味で期待とは違っていた。 ひょっとしたら、福井の作品の中でも本作は、ベストなのではないか。 本作は、短編集と言うより、限りなく連作に近い。福井の才能なら、ただの短編であってもきっと素晴らしいものに仕立てたかもしれないが、本作品は、主人公もシチュエーションも違うが(従って、独立した短編の集まりだけど)、一方で、みな工作員、それもどちらかと言うと市民の顔をした、工作員、と言う一つの柱がある。 だから、独立した短編を集めたと言うより、連作なんだ、と言う気がする。 どの作品も、背後に緊張感がありつつ、一方で、日常の市民生活がある。 と言うか、日常の市民生活ゆえに、背後の緊張感がいっそう増す。 ちょうど、映画「ニキータ」で、恋人との旅行の最中に恋人のいる部屋のバスルームから、暗殺をする女のような、そんなシーンを想像して欲しい。 素晴らしい緊張感とスピード感にあふれた、福井渾身の一冊と言っていいだろう。 | ||||
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あさのあつこ氏の「あとがき」から読み始めると「わたしは自分の感情のままに、構える事もなく格好をつけることも捨てて、泣いてみる。人間のせつなさに、温かさに、哀しさに、健気さに、脆さに、強さに、したたかさに、しぶとさに泣いてみる」という文に出会いました。 文学的価値や文章の巧拙などよりも、人の持つ温かさや人との出会いの可能性に触れてみたい、というような心情の方には自信を持ってお薦めします。 氏の作品は8割方読みましたが、大学中退のガンダム世代のこの作者は本当に温かみを持った人だなぁとこの6つの短編集を読み改めて実感しました。 | ||||
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福井デビューである。 乱歩賞受賞作はほぼ読んでいるが、なぜか、この作家だけは 読まずに来た。 実際のところ、受賞作を本屋で手にとってレジに向かいかけたこともあるが、 ここまで読まずに来た。 さて、読んでみてどうか。 文章は堅すぎず、軟らかすぎずで、読みやすい。 また、描写もうまい。 話のもっていき方もうまいと思う。 文章、話の構成とも全体的に志水辰夫に近い。 要するに、私好みである。 でも、何か足りない。 読みすすめるうちに、わかった。 「足りない」のではなく、「多すぎる」のだ。 自作の世界にリアリティを持たすための説明 (ほとんどが主人公の独白あるいは心情として語られるのだが) をする文章が多すぎるのだ。 ある意味、読者に親切な作家といえるのだろうが、 逆に筆力のなさともいえる。 例えば、本作品のような話を書いていた作家として、 志水辰夫、北方謙三、船戸与一などが挙げられるが、 彼らが福井の作品と同様のものを書いたとしたら、 ほぼ半分のページ数で書き上げるだろう。 そして、彼らの書いたものの方がより大きなインパクトを読者に残すだろう。 福井に「足りない」もの、それは、経験といえるのではないかな。 福井が、自分の書いたものを半分の量にする筆力を身につけたとき、 彼の作品は長く読み継がれることになるだろう。 福井は、自分の作品が映像化されること念頭に 小説を書いているということを何かで読んだ記憶があるが、 それがあの説明文の長さに通じているのだろう。 ファンの方には、「それが福井節」となるのであろうが。 いずれにせよ、福井が、これからの日本の冒険小説界を背負って立つ 一番近い位置にいることは自他共に認めるところである。 更なる精進を期待したい。 | ||||
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どのタイトルもページをめくるのが惜しい珠玉の短編集です。長編が多い「文豪」の短編はどんなものなのかと思ってましたが驚きです。こんなのが連載されていた雑誌もスゴイ。長編では作者本人もノリノリであろう場面には福井節で貫かれているのに比べ、短編集では文章そのものがより技巧を極めて完成度が高いように思われました。あまりにリアルなので、髪金でも引き締まった体のコギャルや、いくら飲んでも酔わないオネーサンに遭遇すると、ひょっとしてAP?もしやSOF上がりか!と思ってしまうようになりました。 | ||||
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日本を舞台に数々の諜報戦が繰り広げられるハードボイルドアクションノベル。六つの短編から成るがいずれも読み応えは十分。決して軽く読み飛ばせる類のものではないが、一気読みしてしまった。 台詞回しと話の転がし方が上手いせいか、作り物臭さは感じさせず、その非情な世界観にぐっと惹き込まれた。又、ちょっとした部分の文章表現の巧みさにも唸らせられた。 個人的にはオススメしたい。 | ||||
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「イージス」「ローレライ」などと「大作作家」のイメージがある福井晴敏。短編はうまくいくのかどうかと不安ではあった。しかし、福井色を押し出し、緊密なプロットと文章で諜報戦を描く著者の技はすごい。物語の作りが丁寧である。 が、人間ドラマの点では、「ああ、やっぱりこうするのか」とか「お決まりの展開」といわざるを得ない(はっきり言ってしまえば明らかに「作り物」っぽいようなもの)ものがあった。前述の「作りが丁寧」な分だけ作り物っぽく見えてしまう。もっとハリウッド映画のような粗雑で荒削り(言い過ぎではありますが)でも、壮大なアクションものをドーンと書いて欲しいものです(時事問題や国際情勢を絡ませるものとか、人間ドラマ色を薄めにしたものとか)。 | ||||
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福井氏の作品の中では一番いいんじゃないでしょうか?ひとつのテーマで6話の短編が描かれているが決して破綻していなく実に読ませる。マニアックな描写もありながら非常に読みやすく男性はもちろん女性の読者にもオススメしたいです。 | ||||
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著者の本は初めて読みました。短編集のわりにはどの作品も力が入っていると思います。年配の主人公が多くあんまり若い主人公は出てこないですが、彼等の熱さは若者の私にも伝わって来ました。これを機に著者の他の本も読んでみようかと思います。 | ||||
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エンターテイメントにおいて「工作員」というと、特殊訓練を受けた、武器や格闘のエキスパートというイメージが一般的だが、この作品に登場する工作員達は、我々市民社会のそこここにいるありふれた、しかも少々くたびれた人達だったりする。「市ヶ谷」の「非常勤工作員」(略称AP)が全国に数千人いる、という設定は、あまりに荒唐無稽(のはず)だが、そのAPたちの生活やら人生哲学やら哀感やらを淡々と綴る福井の筆力は、「もしかするとこれは実話かも?」とさえ思ってしまう。いまや老人と若者中心の社会になってしまったこの国で生きる中年サラリーマンとして、「自分達は何のために存在しているのか」を強く意識させられた珠玉の短編集だ。 | ||||
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”亡国のイ−ジス””終戦のロ−レライ”等超長編で評価の高い福井晴敏の初の短編集です。 感想から言いますと、やはり長編作家なんだなぁと言う印象で、消化不良な作品が多いように思えます。 人物を徹底的に書き込むことにより作品の奥行き、躍動感を生み出す作家だと思うので、短編ではちょっと、物足りなくは感じてしまいます。 しかしながら、文章の書き込み具合はいつもながらで、濃厚な文章が楽しめますしスト−リ−運びもさすがです。あくまでも福井作品ですのでハ−ドルが高いだけなので誤解の無いように・・ 最終章の”920を待ちながら”には彼が出演!何も知らずに読んだ方にはビッグサプライズです! | ||||
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