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(短編集)
6ステイン
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6ステインの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41~45 3/3ページ
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人が、自分自身を人間として。と自身に対し素直になる時を書いた珠玉の6作品です。 ここでも福井作品によく出てくる、縛りや括り、地位や肩書きといったものが出てくるのですが素直になって人間の良心に従うということが、毎日が闘いであるという人物が登場してくることによって、素直さからの距離の遠さが描かれ、より濃く伝わって来ます。 また、福井作品の特徴でもあると思える、カメラワークのような表現は、ここでは素直になる「その瞬間」というものの表現として表れ、平仮名と、漢字の駆使の仕方はどの作品でもそうですが絶妙です。 | ||||
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福井作品ではおなじみの「市ヶ谷」の面々が活躍する短編集。6編の短編が収められていますが、それぞれのお話が完全に独立しているのではなく、微妙な重なりを見せているところが話に奥行きを与えています。登場する主人公たちも若い男女、主婦、中年、老人とバリエーション豊か。さまざまな年代の視点から楽しめます。また、福井作品独特の映画やアニメを見るような緻密な情景描写も冴えています。もちろん内容も素晴らしい。たとえば「920を待ちながら」では、短編でありながら、「亡国のイージス」に負けないくらいびっくりのどんでん返しが待っています。そして全編とも涙、涙の感動物語。おまけに「あの人」まで登場しているとなれば、福井ファンには感涙ものです。「亡国のイージス」など福井作品のファンならば楽しめること間違いなしです。 | ||||
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福井ファン待望の新作は6篇からなる短編集です。 短編であっても福井晴敏の世界観は損なわれておらず、饒舌かつ的確な文章で 紡がれる人間ドラマはまさに期待通りです。 “市ヶ谷”の符合で呼ばれている、おなじみの諜報組織の人間達が主人公ですが、 今回はキリングマシーン然とした隊員ではなく、人間臭さが前面に押し出されて いるので、また別の雰囲気があります。 個人的には「媽媽」「断ち切る」「920を待ちながら」の3篇が特に気に入り ました。“920”とは何かって?もちろん某組織の隊員IDですよ。ファン ならピンとくるものがありますよね。 | ||||
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福井ワールドの物語の中核を占めている重要な存在、防衛庁情報局=『ダイス』。なかでも長編にはあまり登場しないAPと呼ばれる裏方の活動員が様々な思惑に巻き込まれながらもそれぞれに「今できる最善のこと」を為していく。不器用で、見て見ぬふりの出来ない登場人物たちが政局や国際情勢など大きなうねりに抵抗しながら自分たちの存在証明をしてゆくさまは、「亡国のイージス」など大ヒット長編と同じテーマを共有することが出来る。「この作家、長編だけでなく短編もイケる!」という第一印象は、たぶんデビュー作から根底に流れる一貫したテーマ故なのだろう。 そして、第6篇の「920を待ちながら」には“あの人”の“あの時”以前の活躍が…。人気キャラクターの前後譚というのはファンサイトではよく見るが、作家本人が大まじめに取り組んでるあたりは『市ヶ谷サーガ』の面目躍如たるところ。登場人物がちょっとずつクロスオーバーする福井ワールドのファンには堪えられない、お薦めの短編集。 | ||||
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月間文芸誌に掲載された短編をまとめた新刊なれど、筆者既刊「亡国のイージス」「12Y.O.」にからむ人物が登場する短編などあり、福井晴敏ファン必読書かな?大作「終戦のローレライ」同様、国家と個人の関係を考えさせられる作品集、精緻な文章表現は冴えに冴え渡る限り! | ||||
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