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とっても不幸な幸運
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とっても不幸な幸運の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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いつもの畠中ものとは違い、「不幸な幸運」をテーマにした6小編である。江戸時代でも明治維新直後でもなく、現代の新宿の頑固親父が店長の酒場(店名でもある)に集う人々のエピソードである。一応問題が提起され、それを解決する形式だが、しゃばけなどの畠中作品のほんわかした怪奇物の要素は全くなく、何か重い、重すぎる。 | ||||
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ほんとは切ない事なのですが柔らかく包み込むようにきかせてくれる、畠中さんの作品が大好きです。本作も優しいなあ…ってじんわり感じとれます。 | ||||
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彼氏に貸したらすごく気に入ったみたいです。なのでプレゼントしたら喜んでくれました。 | ||||
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職業も地位も年齢も違う普通の人々のそれぞれに、思いもよらない過去や境遇が次々と判明し興味深いストーリーです。 | ||||
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想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。 | ||||
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しゃばけシリーズなどの江戸物、アイスクリン強しを読んで現代物にも挑戦してみました。 1話目あたりはまだなにかしっくりこないものを感じながら読んでいましたが、だんだんと登場人物の設定や過去に引き込まれていきました。 なかなかハードボイルドで、意外な感じでした。 シリーズ化されたら読み続けようと思う作品でした。 | ||||
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読めば「酒場」を探しに行きたくなる。「酒場」でこんな大人たちと一緒にお酒を飲みたくなる。 続きが読みたい一冊。 「とっても不幸な幸運」をモチーフに、それにまつわる一話一話がよーく練られていて、おもしろかったです。 仕事で疲れた時にも、これを読めば楽しい気持ちになれる。そんな本です。 | ||||
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新宿の片隅で古くから営業する「酒場」 酒場に「酒場」なんてふざけているように思えるが、「酒場」には料理が得意で、世話好きで、それでいてちょっと怖い「店長」がいる。 常連にとっては居心地の良いそんな「酒場」に店長の義理の娘が100円ショップで買ってきた「とっても不幸な幸運」と書かれた缶を持ち込んで憮然としていた。 彼女は缶を開けたときに、死んだ母親の姿を見たというのだ。 「とっても不幸な幸運」と書かれた不思議な缶に起因する「酒場」の常連客たちの6つの物語。 店長の娘から、医師の飯田、住み込みウエイターの健也、警察官の花立、マジシャンの天野と常連客が抱える悩み、闇が缶を開ける度に生々しく浮かび上がらせられ「不幸」と「幸運」の間を行ったり来たりする物語。 ビターでありながら甘みの効いたチョコレートのような魅力のある作品でした。 「とっても不幸な幸運」缶とは異なる缶を巡る店長の話で締める展開も巧いし、店長の作る料理がいちいち美味そうで、「酒場」を探したくなりました。 個人的にはかなりビターの度合いの高い「飯田はベートーベンを聴く」が好きです。こんな思いはしたくありませんが。 | ||||
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友人に勧められた作家さんだったので、読んでみました。 私は本の世界にどっぷりはまるタイプで、大抵の本では次のページを捲りたい衝動に駆られ続けながら読めるのですが、この本は残念ながら途中で何度か読むのをやめたくなりました。 理由の一つめは、登場人物の言葉・言い回しや、舞台となる「酒場」の客のかけあいが、現実的でないと感じたこと。 舞台で演じられる劇の台詞だったら馴染めるのかもしれませんが、リアルな世界に生きる人たちだとは思えませんでした。個人的に。 二つめは、展開にかなり無理があったこと。例えば一話は、真相がわかったあとで、 中学生が登校から帰宅までの短時間で、そんな計画を立ててそんな茸まで用意できるか?どこで入手したんだ?と思いましたし、他の話でも話の流れや店長の推理に飛躍があるように感じたことが多かったです。 また、オヤジに囲まれた中で22歳と13歳は気が合う、とありましたが、これはかなり無理があると感じました。私は現在22歳で13歳の子の家庭教師をしているのでそう思いますし、自分自身が中学生だったころを考えても難しいかなという気がします。 あまつさえ、22歳の男が13歳の女子中学生と付き合いたいと思うなんて、ナンセンスを通り越して気持ち悪いとしか思えません。ロリコンです。 少なくとも私の周りには中学生を恋愛対象にする人はいないです。 さらに細かくなりますが、中学生に癇癪を起こされた男親がブランド服をたくさん買わされて散財した、という記述もありましたが、それまでの中学生についての記述から、散財するほどの「ブランド」の服を買いまくる女の子には思えませんでした。 展開的に散財させたかったのはわかるんですが、やはり無理があるかと。 話の大枠や結末も想像できる範囲を越えませんでしたし、面白いと思わなかったので、低めの評価にさせていただきました。 | ||||
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バーのマスターのそのお客達が繰り広げるちょっとした推理劇。 そのきっかけが、100円ショップで売られている、とっても不幸な幸運と書かれた缶。 その缶を開けた人には、自分にとって何か悪いことに関する幻が見えたり聞こえたりする。 でも、それを見つめて乗り越えれば、たぶん幸福が待っている。 気心の知れたちょっとクセのある仲間たちと、それをつっつきあって、味わってみようじゃないか、みたいな話。 面白いかと期待したのですが、いまいちでした。 いや、普通に面白くはあるかもしれないのですが、私は読んでいて、 いまいちノリ切れませんでした。 わざとらしいっていうか…。垢ぬけないっていうか…。無理矢理っていうか…。 バーのお話なら北森鴻の小説の方が好きです。(他にもそうおっしゃっている方がいらっしゃいましたが。) 食べ物も、人物描写も、本当にそこに行きたいと思えて。 お客さん達の会話も、内輪うけっていうか、楽しんで読めないというか。 読む前に期待しすぎたからかもしれません。 設定は面白いと思います。最後の話だって、結構いい話だったし。 でも、読んだ後に、なぜか、ううーーーん、と唸ってしまっていうか、 すっきりしないっていうか…。 買って失敗ではないけど、人には薦めないかな。 | ||||
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失礼ながら余り期待せずに読み始めたのですが、いい意味で期待を裏切られました。 恐持てするのに娘には弱いマスターの開く『酒場』。 一見客は物理的に入れず、雑多な職業の常連客が皆家族のようにざっくばらんに振る舞い、 時に店主の代わりに料理し、人のボトルから酒を注ぎ、人の不幸もネタにして賭けをし、 大喧嘩でアンティークな家具を破壊しまくり。 あり得ないバーだけど、こんな場所があったらいいなぁと思わされました。 そんな不思議な場所で「とっても不幸な幸運」という変わったネーミングの缶が 巻き起こす不思議な現象に絡み、店主、従業員、常連客があれやこれやとわいわい 騒いで、問題を解決(?)していきます。 その際の、それぞれの人物の心理描写が楽しく、また大人気ないけど、やっぱり 大人な店主が魅力的でした。 もっと面白く出来る予知がある気もしますが、人物像や舞台設定・小道具のアイディアが なかなかだし、エピローグでじわっときたので☆5つあげちゃおう! | ||||
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2005年に出た単行本の文庫化。 歴史物ではない。現代の銀座の酒場を舞台とした6篇を収めた短編集。 北森鴻の香菜里屋シリーズを思わせる舞台設定だが、雰囲気はまったく違う。本書のが暴力的で賑やか。疑似家族的な親近感が強く描かれている。料理については、こちらのが劣る。 物語としては、悩みを抱えた人物が店にあらわれ、店主や常連たちのアドバイスを通して、問題を解決していくというもの。ミステリというよりは、人物群像劇というべきか。キャラクターの魅力で読ませるタイプの小説だ。 しかし、小説としての出来はそこそこなのだが、あまり面白いとは思わなかった。『しゃばけ』のシリーズに比べると良く分かるのだが、中途半端にファンタジーしてしまっているのが間違っているのでは。 また、店主や常連客たちの仲良しっぷりが鼻につく。 | ||||
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舞台は、新宿の伊勢丹のそばにあるビルの地下の『酒場』。 ちょっとひねくれたマスターが居るなじみの客しか入れないバーで『とっても不幸な幸運』という名の缶詰が引き起こす物語です。 話は6話で舞台は酒場のままですが、主人公が次々に変わりそして様々な物語が語られます。 全ての話がスカッと解決で良かったねとはなりません。なんだかやっぱり不幸なんだけれどここに登場した人達の抱えていた問題に気付いたり、生きる力を得たりしています。 ところどころ茶々を入れる一癖も二癖もある常連とマスターがいい味を出していて話のアクセントになって飽きさせません。 話の印象は全体的にもやもやしていますが、読み終わった後に強く思ったことはこの『酒場』にいきたい!です。 こんな『酒場』があるんじゃないか、探してみようかって気持ちにさせられるだけでもこの本を読む価値があります。 | ||||
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新宿にある「酒場」という名前の酒場が舞台。 30代半ばの武闘派でちょっと世話焼きの店長と 色々な職種の個性的な常連客が集まっています。 ある日、店長の義理の娘・のり子が100円ショップで買った 「とっても不幸な幸運」という缶を開けたのを皮切りに、 その缶を開けた人に不思議な出来事が起こり 決着をつけることになる、連作集。 著者のこれまでの作品では、まだ将来が見えていず 傷つきやす若者が主人公であることが多かったので、 「酒場」が舞台とは意外な気がしました。 お話はいつもどおりあたたかく、すこししんみりして 大人であることの強みと切なさも描かれていました。 ラストのお話は少し趣向が違って、過去のお話。 不思議な缶の、いわくのような、 「酒場」の昔のお話です。 | ||||
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他の方が、畠中恵さんにどんな期待をかけているかは、わかりませんが、意外に低い評価が多くて、少し残念です。 「しゃばけ」を読んで以来、すっかり作者のファンになってしまった私としては、時代ものもいいけど、現代ものも素晴らしい!!と思いました。 何といっても「とっても不幸な幸運」を連れてくる100円ショップに売っている不思議な缶が、いいじゃないですか。この缶欲しいですぅ。見てみたい気持ちになります。 水戸黄門の主題歌でも「人生楽ありゃ苦もあるさ〜」と言っているし。 今の10代20代の知り合いを見ていると、ラクしくて、幸せがいい。苦しいことや、嫌いなものは見ない聞かない触らない。主義の人が多いような気がします。 でも!ここに登場するキャラクターたちは、すっごく嫌な現実を「とっても不幸な幸運」の缶とともに、見つめて、受け入れていくんです。 その過程が、なんというか、学校の道徳の授業に使われるやらせ的なお話じゃなくて、本当に生きて、動いて苦しんで、そしてその先にあるものを掴んでるって、感じがものすごく伝わってきたのは、私だけでしょうか? のり子も洋介も味があって素敵でしたが、この物語の中で一番好感触だったのは花立さん!お話も「第4話 花立は新宿を走る」が良かったです。 | ||||
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出版直後ハードカバーで買ったのですが、装丁している紙の質感がいまいちでした。 人物が妖怪に見えてくるのは「しゃばけ」の要領で人物設定してあるからでしょうか。 あらゆる酒場は「レモンハート」「アバンティ」「カル・デ・サック」に見えてしまう人間なので申し訳ないのですが舞台が舞台だけに「缶詰」より「お酒」に絞った方がエピソードに入り込みやすいように感じました。 | ||||
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何話かは面白いと思いましたけど、無理に「とっても不幸な幸運」の缶詰というアイテムを使おうとしているなというのが目につきました。それに連作短編の形をとっている為か、話をはしょりすぎて簡単に話を終わらせすぎていたり、無理なこじつけが多いです(特に2話目と3話目)。「とっても不幸な幸運」缶詰という設定は面白いから、ちょっと残念。もう少し話を練ってくれていたらなぁ。 | ||||
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