わたしを離さないで

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評判

わたしを離さないでの評価:

4.11/5点 レビュー 714件。 B ランク

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平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,450件 1,061〜1,080 54/73ページ
No.390
(5pt)

丁寧な語りが明かす、戦慄の事実

はじめはおだやか、やがて終盤に向かうにつれて恐ろしい事実が明らかになる……。

「もし自分の人生が限られていて、それに反抗ができないとすれば、
人はどうするのだろうか…」と思いました。
主人公たちはまさに、そんなふうに運命が定められている人たちです。
限られた枠のなかで、どう生きていくのか…。
それぞれ違う個性をもつ主人公たちが、自分たちの運命を受け入れていく
様子が、丁寧な語りとともに描かれていきます。

なんとも特殊な世界観で、読んでいると不思議な気分になりました。
とても静かな小説だけれども、そこには普通のホラーとは違う、
芯に迫る恐怖がちりばめられていて、言いようのない戦慄を感じました。
思春期の子供たちの揺れる心を、作者は見事にとらえて自然に
描いており、彼らの初々しさがとても新鮮でした。
やがて物語はある「伝説」を中心にまわりはじめていくのです。

私が今まで読んだ中で、最も美しくて謎に満ち、
神秘的な物語だったと確信をもって言えます。

是非、この本を手にとってみてください。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.389
(5pt)

丁寧な語りが明かす、戦慄の事実

はじめはおだやか、やがて終盤に向かうにつれて恐ろしい事実が明らかになる……。

「もし自分の人生が限られていて、それに反抗ができないとすれば、
人はどうするのだろうか…」と思いました。
主人公たちはまさに、そんなふうに運命が定められている人たちです。
限られた枠のなかで、どう生きていくのか…。
それぞれ違う個性をもつ主人公たちが、自分たちの運命を受け入れていく
様子が、丁寧な語りとともに描かれていきます。

なんとも特殊な世界観で、読んでいると不思議な気分になりました。
とても静かな小説だけれども、そこには普通のホラーとは違う、
芯に迫る恐怖がちりばめられていて、言いようのない戦慄を感じました。
思春期の子供たちの揺れる心を、作者は見事にとらえて自然に
描いており、彼らの初々しさがとても新鮮でした。
やがて物語はある「伝説」を中心にまわりはじめていくのです。

私が今まで読んだ中で、最も美しくて謎に満ち、
神秘的な物語だったと確信をもって言えます。

是非、この本を手にとってみてください。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.388
(3pt)

面白い……?

主人公たちの持つ悲劇的な面を淡々と描いたり、最後の方の旧い恩師に会うところとかは良かったのですが、全体的に退屈な作品です。主人公達の青春時代の話やいざこざが3分の2ぐらいを占めていて、正直読むのがかったるくなってきます。確かに必要な描写だったのでしょうが……SF、ミステリー、青春、社会への警鐘。様々な面を持つがゆえに結局どれも中途半端になってしまっているという印象を受けます。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.387
(3pt)

面白い……?

主人公たちの持つ悲劇的な面を淡々と描いたり、最後の方の旧い恩師に会うところとかは良かったのですが、全体的に退屈な作品です。主人公達の青春時代の話やいざこざが3分の2ぐらいを占めていて、正直読むのがかったるくなってきます。確かに必要な描写だったのでしょうが……SF、ミステリー、青春、社会への警鐘。様々な面を持つがゆえに結局どれも中途半端になってしまっているという印象を受けます。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.386
(5pt)

普遍的な物語です

ミステリーと思って読むと、謎はすぐ解けてしまうのでつまらないかもしれません。
主人公の繊細な心の動きを追いながらじっくり読めば、読み終えた後に人生というものについて思いを馳せてしまうこと間違いなしです。

特異な設定のように思われるかもしれませんが、そこに描かれているのは、誰もが送る人生そのものです。
生まれた時から与えられている運命の枠組みの中で、小さくあがく事はあっても、流れそのものに逆らうことはない。
その中で日々小さな喜びを積み上げていければ、それが幸せです。
流れのはやい川の中で互いにしがみつきあっているけれど、いつかはその手が離れてひとりずつ流されてしまうことも、それをあらかじめ知っている事も、彼らと一緒なのです。

自分の毎日が愛おしく大切なことに、改めて気づかされました。
忘れたときにはすぐ思い出せるように、この本はすぐ手の届くところに置いておきます。

わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.385
(5pt)

普遍的な物語です

ミステリーと思って読むと、謎はすぐ解けてしまうのでつまらないかもしれません。
主人公の繊細な心の動きを追いながらじっくり読めば、読み終えた後に人生というものについて思いを馳せてしまうこと間違いなしです。

特異な設定のように思われるかもしれませんが、そこに描かれているのは、誰もが送る人生そのものです。
生まれた時から与えられている運命の枠組みの中で、小さくあがく事はあっても、流れそのものに逆らうことはない。
その中で日々小さな喜びを積み上げていければ、それが幸せです。
流れのはやい川の中で互いにしがみつきあっているけれど、いつかはその手が離れてひとりずつ流されてしまうことも、それをあらかじめ知っている事も、彼らと一緒なのです。

自分の毎日が愛おしく大切なことに、改めて気づかされました。
忘れたときにはすぐ思い出せるように、この本はすぐ手の届くところに置いておきます。

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.384
(3pt)

閉塞感を破る

運命に身を任せるしかない主人公たちが哀しくも綺麗です。
が、個人的な好みとしては閉塞感を破るめちゃくちゃさや強さが欲しかったです。
主人公たちが良い子すぎてツライです。もう少し悪くても汚くても良いから生きてる強さが見たかったです。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.383
(3pt)

閉塞感を破る

運命に身を任せるしかない主人公たちが哀しくも綺麗です。
が、個人的な好みとしては閉塞感を破るめちゃくちゃさや強さが欲しかったです。
主人公たちが良い子すぎてツライです。もう少し悪くても汚くても良いから生きてる強さが見たかったです。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.382
(4pt)

夢と喪失を描いた青春小説

ニューハンプシャーという全寮制の学校で学ぶ子供達の抱く夢、いずれ向き合う未来。
一見普通の青春ストーリーのようだが、本作品ははじめから個性的な「仕掛け」がある。

度々出てくる「提供」や「介護」などの言葉に戸惑う読者も少なくないはずだ。

主人公であるキャシー・H(キャス)は自身の冷静で大人びた感性で
「仕掛け」られた未来とそれに向かう仲間達を語る。
淡々と、的確に、諦めと希望の入り混じった言葉の連なりで。

読み進めていくと、違和感を感じた設定に徐々に溶け込んでいく。
何故ならそれは何者にも侵されるべきでない自分の記憶という領域と共鳴するからだ。
カズオ・イシグロの繊細な描写の数々は穏やかに遠い記憶を揺さぶる。

誰もが抱く将来の夢や希望を描きながら、その対岸にある悲しみや喪失を
回顧的に綴った美しい青春小説、しっとりとした感動に包まれる。

「何か大事なものをなくしてさ、探しても探しても見つからない。でも、絶望する必要は
なかったわけよ。だって、いつも一縷の望みがあったんだもの。
いつか大人になって、国中を自由に動き回れるようになったら、
ノーフォークに行くぞ。あそこなら必ず見つかる、って・・・・・」
本文より。


わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.381
(4pt)

夢と喪失を描いた青春小説

ニューハンプシャーという全寮制の学校で学ぶ子供達の抱く夢、いずれ向き合う未来。
一見普通の青春ストーリーのようだが、本作品ははじめから個性的な「仕掛け」がある。

度々出てくる「提供」や「介護」などの言葉に戸惑う読者も少なくないはずだ。

主人公であるキャシー・H(キャス)は自身の冷静で大人びた感性で
「仕掛け」られた未来とそれに向かう仲間達を語る。
淡々と、的確に、諦めと希望の入り混じった言葉の連なりで。

読み進めていくと、違和感を感じた設定に徐々に溶け込んでいく。
何故ならそれは何者にも侵されるべきでない自分の記憶という領域と共鳴するからだ。
カズオ・イシグロの繊細な描写の数々は穏やかに遠い記憶を揺さぶる。

誰もが抱く将来の夢や希望を描きながら、その対岸にある悲しみや喪失を
回顧的に綴った美しい青春小説、しっとりとした感動に包まれる。

「何か大事なものをなくしてさ、探しても探しても見つからない。でも、絶望する必要は
なかったわけよ。だって、いつも一縷の望みがあったんだもの。
いつか大人になって、国中を自由に動き回れるようになったら、
ノーフォークに行くぞ。あそこなら必ず見つかる、って・・・・・」
本文より。


わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.380
(5pt)

ただただ圧倒された

この頃なかなか見当たらない「文学」の偉大さを再認識した。
作者はこの世界を創造し、この世界に住み、その世界をえもいわれぬ表現力で紡ぎだした。
すごい人だと思う。
シビアな内容なので一度中断すると、再度取りあげるまでは気が重い。
が、読み始めるとやめられない。
上質で凛とした美しい表現力、語り口にもよるものか。
その日のうちに、読み終えてしまった。
英国の理性と品格、日本の幽玄と許容が融合された語り口は、圧倒的な魅力だ。
翻訳も素晴らしい。読みながら思わず嗚咽してしまった。
読書後、しばらくは圧倒されていた。
映画は見ていないが、見たいとは思わない。
以上
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.379
(5pt)

ただただ圧倒された

この頃なかなか見当たらない「文学」の偉大さを再認識した。
作者はこの世界を創造し、この世界に住み、その世界をえもいわれぬ表現力で紡ぎだした。
すごい人だと思う。
シビアな内容なので一度中断すると、再度取りあげるまでは気が重い。
が、読み始めるとやめられない。
上質で凛とした美しい表現力、語り口にもよるものか。
その日のうちに、読み終えてしまった。
英国の理性と品格、日本の幽玄と許容が融合された語り口は、圧倒的な魅力だ。
翻訳も素晴らしい。読みながら思わず嗚咽してしまった。
読書後、しばらくは圧倒されていた。
映画は見ていないが、見たいとは思わない。
以上
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.378
(2pt)

通り過ぎていく物語

少し期待しすぎた。
洋書には訳の問題があるので一概には言えないが、それにしても。

まず、テーマについて今日では少々使い古されたもののように思う。
別にそれ自体は問題ではないが、「提供」というキーワードのせいで、
それが何の話なのか早々に見当がついてしまい、オチがオチにならない。

加えて、どこに焦点を絞った作品なのかが今一つ伝わってこない。
そのため、テーマの重さに比して切実感がない。
淡々とした語り口と、最後の方で散見される感情的なシーンに、
アンバランスさを感じる。

また、このテーマの場合、原則論からしてそんなに単純にはいかず、
・一人残らず
・必ず
主人公を含む「生徒」達がああいった運命を辿る確率は現実にはとても低い。
現時点では確立していない新たな技術を根拠としている可能性は、
「ポシブル」の登場によってほぼ否定されている。
フィクションで技術論を展開する無粋さは重々承知の上だが、
あまりにも基本的な部分を無視しすぎていて私には看過できない。

仮にその部分を無視したとしても、今日のこのテーマを取り巻く環境を考えるに、
こういった悲劇的な状況が簡単に許されるとは到底思えない。
「一種のホラー小説だ」と思いきるにはあたかもこれが現実に起こりえて、
それに警鐘を鳴らす社会的作品であるかのような触れ込みでそれも思いきれない。

以上のことから、よく知りもせずにその深刻さだけで
いたずらにこのテーマを扱ったのか?と疑いたくなり不快だ。
ほぼ全く同じテーマで、もっとまとまっている作品、日本にありますよ…
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.377
(2pt)

通り過ぎていく物語

少し期待しすぎた。
洋書には訳の問題があるので一概には言えないが、それにしても。

まず、テーマについて今日では少々使い古されたもののように思う。
別にそれ自体は問題ではないが、「提供」というキーワードのせいで、
それが何の話なのか早々に見当がついてしまい、オチがオチにならない。

加えて、どこに焦点を絞った作品なのかが今一つ伝わってこない。
そのため、テーマの重さに比して切実感がない。
淡々とした語り口と、最後の方で散見される感情的なシーンに、
アンバランスさを感じる。

また、このテーマの場合、原則論からしてそんなに単純にはいかず、
・一人残らず
・必ず
主人公を含む「生徒」達がああいった運命を辿る確率は現実にはとても低い。
現時点では確立していない新たな技術を根拠としている可能性は、
「ポシブル」の登場によってほぼ否定されている。
フィクションで技術論を展開する無粋さは重々承知の上だが、
あまりにも基本的な部分を無視しすぎていて私には看過できない。

仮にその部分を無視したとしても、今日のこのテーマを取り巻く環境を考えるに、
こういった悲劇的な状況が簡単に許されるとは到底思えない。
「一種のホラー小説だ」と思いきるにはあたかもこれが現実に起こりえて、
それに警鐘を鳴らす社会的作品であるかのような触れ込みでそれも思いきれない。

以上のことから、よく知りもせずにその深刻さだけで
いたずらにこのテーマを扱ったのか?と疑いたくなり不快だ。
ほぼ全く同じテーマで、もっとまとまっている作品、日本にありますよ…
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.376
(5pt)

異常な設定の自然な小説

映画を先に見ています。映画と比較すると登場人物たちの心理が細かく書きこまれていますがくどさは感じさせません。
 死を運命づけられているという点で登場自分たちと、我々も同じです。違いは、それがいつか明確にわかっていない点だけです。
 また、解説でも書かれているように、現代の(少なくとも近未来の)科学で十分可能なできごとが書かれているため、SFではあるのですが、至極リアルに感じられます。倫理的に鋭く対立する問題(人間とは何か?臓器移植はどのような場合に許されるのか等)がいくつも語られています。筆者の解釈はこの世界が可能になった段階で参考とされるかもしれません。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.375
(5pt)

異常な設定の自然な小説

映画を先に見ています。映画と比較すると登場人物たちの心理が細かく書きこまれていますがくどさは感じさせません。
 死を運命づけられているという点で登場自分たちと、我々も同じです。違いは、それがいつか明確にわかっていない点だけです。
 また、解説でも書かれているように、現代の(少なくとも近未来の)科学で十分可能なできごとが書かれているため、SFではあるのですが、至極リアルに感じられます。倫理的に鋭く対立する問題(人間とは何か?臓器移植はどのような場合に許されるのか等)がいくつも語られています。筆者の解釈はこの世界が可能になった段階で参考とされるかもしれません。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.374
(3pt)

読者の解釈によって、評価が翻弄される作品、かな?

最近日本では『デス・ゲーム』なる、少年少女が額面通り、
命を懸けてサバイバルする旨の映画やドラマが量産されている気がします。

 この作品は、そういう量産型にありがちな、過激でグロテスクな流血シーンなどは一切なく、
静かで美しく、甘みを含んだタッチで描かれていますが、途中途中で発生する恋愛が絡んで人間臭くなる
情とか妬みなどを感じると、漠然とした方向性は『デス・ゲーム』と同じなのかな? という気がしました。

 ではこの方向性を定めて、少年少女を管理し、翻弄させている大枠がなんだ、
というところが少しずつ見えてくれば面白いのかな? と思ったのですが、第二部は、
単なる三角関係のもつれのみを記してあるのか? と中弛みの嫌いを覚えました。

 200ページあたりで僕は、読了するまで我慢我慢、読み流して早めに終わらせよう、と考え始めたのですが、
第三部に入り、ようやく作品の本質、何を訴えたいのか、が見えるその兆しを感じ、期待したのですが、
この作品に収めた世界観の大きさと、しかし相変わらず静かさを保とうとする山場のバランスが取れず、オチが弱い・・・。

 源流を滴る水の流れのように穏やかな塩梅、具体性をあえて欠かせてヒントを多く与えず、
読者の頭の中でそれぞれの作品を完成させよう、というスタンスは、すごく好きです。

 けれど、少年少女が置かれた惨状と忍び寄る悲劇が満載の『デス・ゲーム』を上品に、ふんわりと書き過ぎた。
だから、すごく惜しい、となってしまった、と僕は思います。
翻訳が上手いなあ、と思ったのでそこもプラスにして『★★★☆☆』としました。

 まあこれだけ言った後になんなのですが、評価が分かれるように持って行こうとしている作品だとも思うので、
一読して、ご自身で『本物の評価』を下すのが、一番だとも思いました。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.373
(3pt)

読者の解釈によって、評価が翻弄される作品、かな?

最近日本では『デス・ゲーム』なる、少年少女が額面通り、
命を懸けてサバイバルする旨の映画やドラマが量産されている気がします。

 この作品は、そういう量産型にありがちな、過激でグロテスクな流血シーンなどは一切なく、
静かで美しく、甘みを含んだタッチで描かれていますが、途中途中で発生する恋愛が絡んで人間臭くなる
情とか妬みなどを感じると、漠然とした方向性は『デス・ゲーム』と同じなのかな? という気がしました。

 ではこの方向性を定めて、少年少女を管理し、翻弄させている大枠がなんだ、
というところが少しずつ見えてくれば面白いのかな? と思ったのですが、第二部は、
単なる三角関係のもつれのみを記してあるのか? と中弛みの嫌いを覚えました。

 200ページあたりで僕は、読了するまで我慢我慢、読み流して早めに終わらせよう、と考え始めたのですが、
第三部に入り、ようやく作品の本質、何を訴えたいのか、が見えるその兆しを感じ、期待したのですが、
この作品に収めた世界観の大きさと、しかし相変わらず静かさを保とうとする山場のバランスが取れず、オチが弱い・・・。

 源流を滴る水の流れのように穏やかな塩梅、具体性をあえて欠かせてヒントを多く与えず、
読者の頭の中でそれぞれの作品を完成させよう、というスタンスは、すごく好きです。

 けれど、少年少女が置かれた惨状と忍び寄る悲劇が満載の『デス・ゲーム』を上品に、ふんわりと書き過ぎた。
だから、すごく惜しい、となってしまった、と僕は思います。
翻訳が上手いなあ、と思ったのでそこもプラスにして『★★★☆☆』としました。

 まあこれだけ言った後になんなのですが、評価が分かれるように持って行こうとしている作品だとも思うので、
一読して、ご自身で『本物の評価』を下すのが、一番だとも思いました。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.372
(3pt)

期待が大きすぎたかなぁ

登場したころにすぐ読めば違ったのかも知れませんが、
ここまで高評価できていて、映画化もされている、
誰もが絶賛する作品として読むと、★としては3つ
くらいでした。

まず、ちょっと世界に入るのに必要以上に労力が
僕にとっては必要でしたし、文体の問題としても
はたしてですます体が最高なのかどうかが分かりませんでした。
ですます体の長い小説はそれ自体として僕にとっては
くたびれるので。

旅行に持って行ったので、他に読むものがないから読み通しましたが、
普段の通勤のお供にしていたら挫折しているかも。

描かれる青春の揺れ動きとか友情の切なさとかには
すでに不感症になってしまったのかな?と寂しく感じましたが、
現在の主人公の年齢も僕より数歳下なのでまあしょうがないのか
とも思っています。

フェアなレビューではないかも知れませんが、あくまでも主観として。
読みにくかった割に、響きの薄い本でした。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.371
(3pt)

期待が大きすぎたかなぁ

登場したころにすぐ読めば違ったのかも知れませんが、
ここまで高評価できていて、映画化もされている、
誰もが絶賛する作品として読むと、★としては3つ
くらいでした。

まず、ちょっと世界に入るのに必要以上に労力が
僕にとっては必要でしたし、文体の問題としても
はたしてですます体が最高なのかどうかが分かりませんでした。
ですます体の長い小説はそれ自体として僕にとっては
くたびれるので。

旅行に持って行ったので、他に読むものがないから読み通しましたが、
普段の通勤のお供にしていたら挫折しているかも。

描かれる青春の揺れ動きとか友情の切なさとかには
すでに不感症になってしまったのかな?と寂しく感じましたが、
現在の主人公の年齢も僕より数歳下なのでまあしょうがないのか
とも思っています。

フェアなレビューではないかも知れませんが、あくまでも主観として。
読みにくかった割に、響きの薄い本でした。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517