わたしを離さないで

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評判

わたしを離さないでの評価:

4.11/5点 レビュー 714件。 B ランク

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平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,450件 801〜820 41/73ページ
No.650
(5pt)

ドキドキする

(失礼を承知でいうならば、)彼が「なんとなく読んでいて心地よい作家」から、「特別視すべきすばらしい作家」へ変わった作品

日常の下に、和やかさ•幸福感に覆われた、残酷さがある。そして人は普段、それを忘れなければ生きていけない。;
そのことが、穏やかなで、しかし同時に張りつめた雰囲気のなかで語られる。

例えば、原発があるから日頃安定して電気を使え、他国の労働があるから多様な食べ物が買え、誰かの親切があるから自分が生きている、でも
それら一つ一つに痛みを感じていたら、とても毎日を生きていけない。だから今は目をそらしている。
そんな、ドキドキする雰囲気が、作品全体を貫き、主人公達の境遇が徐々に明かされる過程で胸が締め付けられる様な差し迫った思いがする。

SFでありながらも、臨場感あふれ、普遍的なテーマを扱い、文章の切れをもった、逸品です。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.649
(5pt)

ドキドキする

(失礼を承知でいうならば、)彼が「なんとなく読んでいて心地よい作家」から、「特別視すべきすばらしい作家」へ変わった作品

日常の下に、和やかさ•幸福感に覆われた、残酷さがある。そして人は普段、それを忘れなければ生きていけない。;
そのことが、穏やかなで、しかし同時に張りつめた雰囲気のなかで語られる。

例えば、原発があるから日頃安定して電気を使え、他国の労働があるから多様な食べ物が買え、誰かの親切があるから自分が生きている、でも
それら一つ一つに痛みを感じていたら、とても毎日を生きていけない。だから今は目をそらしている。
そんな、ドキドキする雰囲気が、作品全体を貫き、主人公達の境遇が徐々に明かされる過程で胸が締め付けられる様な差し迫った思いがする。

SFでありながらも、臨場感あふれ、普遍的なテーマを扱い、文章の切れをもった、逸品です。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.648
(4pt)

提供がなぜ不可避なのか。背景のシステムの説明がないのがかえって奥行きをもたせている。

この作品を読み進んでいるうちに以前読んだことのある二つの作品を連想させられました。一つは神林 長平の一連のSF作品、とくに「完璧な涙」です。もう一つは夏目 漱石の「こころ」です。なぜ提供者は逃亡したり、告発したりしないのか不思議に思います。想像するに完全に洗脳されているか、社会的に監視をうけ(体にチップなど埋め込まれていたり)物理的に不可能なのか、そのあたりの社会の背景がほとんど書かれていません。 唯一、提供者たちは社会から人間としての情緒や感受性に欠けた似非人間だと認識されているというくだり(会話)があるだけです。そしてそのことがこの作品がSF小説にならず、ブッカー賞にノミネートされたり、他の数ある賞を受賞し、かつ英米でベストセラーを記録した要因のひとつになっていると思います。わたし(主人公)の記憶や感情の移り変わりで終始させていることによって、つまりわたしを常にとおして物語が進んでいるところが高い評価を受けたのだと思います。「こころ」を連想したのはそのせいだと感じます。 本を読む前に以前、たまたまつけたテレビでなんの予備知識もなく(カズオ イシグロのことも知らなかった)観る気もさほどないのに映画を先に観てしまったのがくやまれます。そのときは映画の題名も気に掛けず、荒唐無稽な映画だななどと思いながらみていたのです。 小説を読んでいる途中に、あれっ、これって前に偶然観てしまった映画じゃないか と気がついたのでした。 無意識の変形逆自己ネタバレという大技やってしまいました。 みなさんも映画化された小説にはお気を付けください。あの映画さえみてなければもっと深い何かがつかめていたはずです。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.647
(4pt)

提供がなぜ不可避なのか。背景のシステムの説明がないのがかえって奥行きをもたせている。

この作品を読み進んでいるうちに以前読んだことのある二つの作品を連想させられました。一つは神林 長平の一連のSF作品、とくに「完璧な涙」です。もう一つは夏目 漱石の「こころ」です。なぜ提供者は逃亡したり、告発したりしないのか不思議に思います。想像するに完全に洗脳されているか、社会的に監視をうけ(体にチップなど埋め込まれていたり)物理的に不可能なのか、そのあたりの社会の背景がほとんど書かれていません。 唯一、提供者たちは社会から人間としての情緒や感受性に欠けた似非人間だと認識されているというくだり(会話)があるだけです。そしてそのことがこの作品がSF小説にならず、ブッカー賞にノミネートされたり、他の数ある賞を受賞し、かつ英米でベストセラーを記録した要因のひとつになっていると思います。わたし(主人公)の記憶や感情の移り変わりで終始させていることによって、つまりわたしを常にとおして物語が進んでいるところが高い評価を受けたのだと思います。「こころ」を連想したのはそのせいだと感じます。 本を読む前に以前、たまたまつけたテレビでなんの予備知識もなく(カズオ イシグロのことも知らなかった)観る気もさほどないのに映画を先に観てしまったのがくやまれます。そのときは映画の題名も気に掛けず、荒唐無稽な映画だななどと思いながらみていたのです。 小説を読んでいる途中に、あれっ、これって前に偶然観てしまった映画じゃないか と気がついたのでした。 無意識の変形逆自己ネタバレという大技やってしまいました。 みなさんも映画化された小説にはお気を付けください。あの映画さえみてなければもっと深い何かがつかめていたはずです。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.646
(3pt)

じっくり 読みましょう

読み始めは、あまりにも視界が細かく、読み飽きるところもあります。 だんだんと、この目線で表現していく意味というか、語り口が、作者の足場であろうと受け入れて、 じっくり 付き合いました。   生殖医療に興味があって、取り寄せました。 多くの人は、医学の進歩の恩恵を受け、甘受し、進歩のはざ間で、悩むひとには気づかない。 神の領域などという言葉の入る隙間がなく、時代の流れの、感覚変容に気づかない世界の恐怖を、感じました。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.645
(3pt)

じっくり 読みましょう

読み始めは、あまりにも視界が細かく、読み飽きるところもあります。 だんだんと、この目線で表現していく意味というか、語り口が、作者の足場であろうと受け入れて、 じっくり 付き合いました。   生殖医療に興味があって、取り寄せました。 多くの人は、医学の進歩の恩恵を受け、甘受し、進歩のはざ間で、悩むひとには気づかない。 神の領域などという言葉の入る隙間がなく、時代の流れの、感覚変容に気づかない世界の恐怖を、感じました。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.644
(5pt)

こちらも映画も

読了は映画鑑賞後になってしまった。 映画では描ききれない細かい感情の機微をキャス、ルース、トミーにそれぞれ偏りのない役割を与え、縁の糸が切れそうになりながらもか細く続き、運命は止められなくても最後には和解する。 その大いなる救い。 映画ではひたすらおとなしい印象のトミーがここではサッカーも上手く丈夫で、キャスにきちんと別れを告げる。 その残像は底抜けに明るくそんなところが却って涙を誘われる。 この小説も映画も素晴らしい作品だった。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.643
(5pt)

こちらも映画も

読了は映画鑑賞後になってしまった。 映画では描ききれない細かい感情の機微をキャス、ルース、トミーにそれぞれ偏りのない役割を与え、縁の糸が切れそうになりながらもか細く続き、運命は止められなくても最後には和解する。 その大いなる救い。 映画ではひたすらおとなしい印象のトミーがここではサッカーも上手く丈夫で、キャスにきちんと別れを告げる。 その残像は底抜けに明るくそんなところが却って涙を誘われる。 この小説も映画も素晴らしい作品だった。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.642
(5pt)

ぜひとも

引き込まれるように読み切って、再読、再々読し、しばし打ちのめされました。 映画化された作品は見ておりませんが、この世界観を目で見えるものにしたいという映画制作者の気持ちはわかる気がします。 もし可能であれば、萩尾望都先生の手で漫画化していただけたらどんなにいいかと。 萩尾望都先生の作風にぴったりきて、また素晴らしい世界がさらに広がるのではないかと思います。 静かで謎めいた学校、寮生活。 子供達の関係や不思議な習慣、先生とのやりとり、先生達のふるまい、そこを出た後の世界とのやりとり。 萩尾望都先生にこの願いが届いたらぜひとも描いていただきたい、と思いました。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.641
(5pt)

すごい小説

小さいときから小説が好きで日々必ず読んできましたが、この本を読み終わって以来、どの小説も物足りなくなり、しばらく読めなくなってしまいました。 小説好きには一度は読んでほしい…と思う、すごい本です。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.640
(5pt)

ぜひとも

引き込まれるように読み切って、再読、再々読し、しばし打ちのめされました。 映画化された作品は見ておりませんが、この世界観を目で見えるものにしたいという映画制作者の気持ちはわかる気がします。 もし可能であれば、萩尾望都先生の手で漫画化していただけたらどんなにいいかと。 萩尾望都先生の作風にぴったりきて、また素晴らしい世界がさらに広がるのではないかと思います。 静かで謎めいた学校、寮生活。 子供達の関係や不思議な習慣、先生とのやりとり、先生達のふるまい、そこを出た後の世界とのやりとり。 萩尾望都先生にこの願いが届いたらぜひとも描いていただきたい、と思いました。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.639
(5pt)

すごい小説

小さいときから小説が好きで日々必ず読んできましたが、この本を読み終わって以来、どの小説も物足りなくなり、しばらく読めなくなってしまいました。 小説好きには一度は読んでほしい…と思う、すごい本です。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.638
(5pt)

翻弄される私たち、超越した私たち

「目的を知らされないまま誕生し、生き、そして必ず死が訪れる」 本小説の世界は現実にはあり得ない。 にも関わらず、登場人物達が他人毎とは思えないのは、 筆者の丁寧な描写に依るものだけでなく、 私たちの生も似たような初期設定を持っているからか? 過酷な運命に翻弄される彼らに感情移入しつつ、 自分ではコントロールできない「最期」を常に意識さざるを得ない読書体験は、 自らの人生を俯瞰し、フレームの外から見る視点をもたらしてくれた。 しかし、内容が辛すぎるのには変わりない。 映画を見る勇気は私には...無い。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.637
(5pt)

翻弄される私たち、超越した私たち

「目的を知らされないまま誕生し、生き、そして必ず死が訪れる」 本小説の世界は現実にはあり得ない。 にも関わらず、登場人物達が他人毎とは思えないのは、 筆者の丁寧な描写に依るものだけでなく、 私たちの生も似たような初期設定を持っているからか? 過酷な運命に翻弄される彼らに感情移入しつつ、 自分ではコントロールできない「最期」を常に意識さざるを得ない読書体験は、 自らの人生を俯瞰し、フレームの外から見る視点をもたらしてくれた。 しかし、内容が辛すぎるのには変わりない。 映画を見る勇気は私には...無い。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.636
(2pt)

退屈

ほとんど全編、主人公の回想シーンで構成されていて、大変退屈でした。 衝撃的な内容との触れ込みですが、私は、そう衝撃的とも思わなかった。 一言で言うと、つまらない、ということです。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.635
(5pt)

映画化された作品の原作

イワオイシグロの作品で、映画化された作品は数々あるが、原作を読んで、映画を楽しむというキャッチコピーは、古いが!!この本を読まれる方は、映画も鑑賞されたし。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.634
(2pt)

退屈

ほとんど全編、主人公の回想シーンで構成されていて、大変退屈でした。 衝撃的な内容との触れ込みですが、私は、そう衝撃的とも思わなかった。 一言で言うと、つまらない、ということです。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.633
(5pt)

映画化された作品の原作

イワオイシグロの作品で、映画化された作品は数々あるが、原作を読んで、映画を楽しむというキャッチコピーは、古いが!!この本を読まれる方は、映画も鑑賞されたし。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.632
(5pt)

魂の浄化=カタルシス

小説の冒頭で読者の前に、登場人物の逃れられない運命がほのめかされていて、小説を読み進めながら、ひょっとしたら登場人物はその運命から逃れらるのではないだろうかと期待するが、結局、逃れることができず、予想通りの結末で終わるとき、読者は憐みと同情、そして、自分がその小説の登場人物ではなかったという安心感から、カタルシスを感じる。典型的なギリシア悲劇の構成である。
しかしながら、作者の技術力が高いので、ステレオタイプに陥らず、瑞々しい感動を与えてくれた。逃れられない運命と自己規定の痛みが、女性主人公の一人称回想形式で、静かに語られている。男性作家が女性の回想形式で書くのは困難だと思うが、違和感なく最後まで読めた。これ一つとっても作者の技量がわかる。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.631
(5pt)

魂の浄化=カタルシス

小説の冒頭で読者の前に、登場人物の逃れられない運命がほのめかされていて、小説を読み進めながら、ひょっとしたら登場人物はその運命から逃れらるのではないだろうかと期待するが、結局、逃れることができず、予想通りの結末で終わるとき、読者は憐みと同情、そして、自分がその小説の登場人物ではなかったという安心感から、カタルシスを感じる。典型的なギリシア悲劇の構成である。
しかしながら、作者の技術力が高いので、ステレオタイプに陥らず、瑞々しい感動を与えてくれた。逃れられない運命と自己規定の痛みが、女性主人公の一人称回想形式で、静かに語られている。男性作家が女性の回想形式で書くのは困難だと思うが、違和感なく最後まで読めた。これ一つとっても作者の技量がわかる。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196