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長く孤独な狙撃
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長く孤独な狙撃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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スナイパーの主人公が狙撃に失敗し・・・というお話。 裏社会に生きていた主人公が真っ当な生活を営もうとしたら、過去から追い詰められ・・・という話はよく聞きますが、本書もそういう感じの話でした。 ただ書いているのがパトリック・ルエル=レジナルド・ヒルという事で一捻り二捻りありの盛りだくさんの内容で最後まで飽きずに読ませます。 イギリスの湖畔地方の様子もよく描かれており、一度行ってみたくなるかの様な描写はやはり筆力のある人だったのだなと思いました。 娯楽小説としてはよく出来たサスペンス。機会があったら是非。 蛇足ですが、ヒル先生亡くなってから翻訳が途絶えておりますが、遺作も含めて全て翻訳して頂きたいです。出し惜しみしない様にお願いします。 | ||||
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週刊文春 1987年 海外7位 殺し屋ジェイスミスは、ターゲットの暗殺に失敗し、引退を決意する。右目に異常をみとめ、長距離狙撃が困難になったのだ。暗殺の舞台となった渓谷地帯に魅せられ、ジェイスミスは、ここに腰を落ち着けることにする。そして、この土地で出逢った未亡人アーニャを愛するようになるのだった。だが、アーニャは、ジェイスミスが暗殺し損ねたブライアントの娘なのである。 ・・・ レジナルド・ヒルの別名義パトリック・ルエルの作品。 詩情あふれるイギリスの地方都市の描写が秀逸である。恋人を惨殺されたのを契機に、暗殺者の道を歩みつづけてきたジェイスミス。前半は、ジェイスミスと、彼を取り巻く人々の交流がつづられていく。心をなかなか許さない人々とのやり取りが面白い。とってつけたような恋愛関係が鼻につく英米ミステリにあって、本作品は、ジェイスミスとアーニャの心の葛藤は物語の中核をなしている。 アーニャのために、父ブライアントを護ろうとするジェイスミス。しかし、自身がブライアントを狙ってたことを告げることができない。何故、ブライアンとはターゲットになっているのか。ブライアントの過去を探り始めたジェイスミスの前に、次の暗殺者が姿を現す。 途中までの展開がゆっくりなので、アクションを期待するとストレスが溜まってしまう。ラストは、ちょっとした驚きの真相が待っているので、じっくりと読み込むべき作品なのだろう。余韻を残す幕の引き方が素晴らしい人間ドラマである。 邦題の『長く孤独な狙撃』は"長く"は長距離狙撃のことなのかな。(原題は THE LONG KILL) | ||||
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