魔女は夜ささやく

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

魔女は夜ささやくの評価:

4.40/5点 レビュー 20件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.40pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21〜25 2/2ページ
No.5
(5pt)

秀逸。

一見ファンタジーのようなあらすじなのだけれど,読んでみたら歴然としたミステリでした。ファンタジーは苦手だ…という人も,安心して読んでください(笑)。この作品で最高に素晴らしいところは,登場人物が皆鮮やかに,生き生きと描き出されているところ。その一癖も二癖もある人物たちが,チェスの死闘のようにめまぐるしい頭脳戦を展開してゆく。息も切らせぬような展開の後,最後は実にさわやかに終わっていった。
日本人にはなじみのない舞台設定なのでちょっと世界に入り込むのに時間がかかるけれど,慣れるとそれすら存分に楽しめます。とても面白かった。名作。
魔女は夜ささやく〈下〉 Amazon書評・レビュー: 魔女は夜ささやく〈下〉より
4163221301
No.4
(4pt)

これは「Speaks the Nightbird」のマスマーケット版のレビューです

1699年、新大陸南部の町ファウント・ロイヤルで魔女が囚われたとの報を受け、裁判開催のため判事と共にやってきた若き書記マシュー。町の住民が“魔女”レイチェルと悪魔とのおぞましき情交を目にしたと証言を続ける中、ひとりマシューだけは彼女の無実を確信していく…。 ロバート・マキャモン10年ぶりの新作は彼らしい一冊といえます。
 彼がこれまで紡いできた物語はハードSFであるとか重厚なミステリーであるといった具合に一言でくくれるものではありません。この小説も便宜的なジャンル分けを拒むところがあります。事件そのものの不可解さや真相究明の過程にばかりこだわって読むと、物足りなさを覚えるかもしれません。 これは主人公の成長譚であり、それこそがマキャモンの小説の真髄なのです。代表作「Boy’s Life」は、何気ない日常に潜む闇と幻想を通じて少年が一年後にはひとまわり成長する様子を描いた傑作ですし、「Mine」は誘拐された我が子を取り戻す死闘を続ける過程で若い母親が明日を生きる決意を抱くに至る姿を追っています。
 本作でも青年マシューが己の信念に従って真実を追い求める決死行を描くという点で、まさに人間の成長を物語っています。
 
 上下二巻あわせて900頁を超えるこのペーパーバックの末に待ち受けているのは、さすがマキャモンと思わせる余韻ある幕切れです。吸血鬼ホラーとしては凡作の「They Thirst」ですらその最終行に心打つものを感じさせたマキャモン。本作でも、確かな輪郭をやがて見せるであろうマシューの未来と、宗主国の手を離れてひとり立ちを始めることになるアメリカの姿とが重なる、大変味わい深いエンディングが用意されています。 なお舞台が17世紀末に設定されている分、これまでのマキャモン作品に比べると英語に多少クセがありますが、それでも慣れればさほど苦労することなく読み通せると思います。
魔女は夜ささやく〈下〉 Amazon書評・レビュー: 魔女は夜ささやく〈下〉より
4163221301
No.3
(5pt)

傑作の予感

植民地時代のアメリカの物語で、魔女裁判を中心に展開します。
まだ第1巻を読み終えたところですが、読み始めてすぐ、傑作を予感させる小説です。(時代小説は好きですが、その中でも傑作と思います。)
第1巻は、482ページ、第2巻は418ページです。
時代小説なので、わからない単語は多いですが、文体は分かりやすいので、初心者でも無理はないと思います。植民地時代の開拓村の雰囲気が良く伝わってくるように思いました。
同じ時代の魔女裁判を描いたものにThe Witch of Blackbird Pondがあります。児童文学ですが、とても面白いのでお勧めします。
魔女は夜ささやく〈下〉 Amazon書評・レビュー: 魔女は夜ささやく〈下〉より
4163221301
No.2
(5pt)

本当に面白かったです。

空いているすべての時間を充てて読んだ、ひさしぶりに素晴らしい作品でした。主人公は魔女とされて絶体絶命に追い込まれた女性を救うことはできるのか?家の中でも電車の中でもページをめくる勢いが止まりませんでした。そして、読み終わった後でも物語のすべてのシーンを思い浮かべることができるでしょう。
魔女は夜ささやく〈下〉 Amazon書評・レビュー: 魔女は夜ささやく〈下〉より
4163221301
No.1
(5pt)

マキャモン10年ぶりの傑作

キング、クーンツに次ぐ第3のホラー作家としてステイタスを確立したマキャモンですが、「遙か南へ」(Gone South)を発表してから10年間作家活動を休止していました。
「魔女は夜ささやく」(Speaks the Nightbird)は、沈黙を破って発表した復活作品です。マキャモンは、「遙か南へ」のあとの作品を上梓しましたが、これが出版社から刊行されないことに失望して筆を折ってしまいました。マキャモン自身にとってもこの作品はさまざまな思いが込められている作品だと思います。舞台は18世紀になろうとする植民地時代のアメリカ。主人公の青年マシューは、判事の書記として魔女を裁判にかけるため、入植地に向かいます。そこで魔女としてとらえられている美女の無実を実証しようと必死の努力を尽くします。作品は登場人物を丁寧に描いていきます。モンスターも超常現象もなく、事実を推理して試行錯誤しながら突きとめる筆致は一気に読ませます。ミステリーとしても秀逸ですし、主人公の成長過程を綴った教養小説としても読めます。真実を追究する主人公の姿勢は好感が持てます。読後感もさわやか。
「少年時代」「ブルーワールド」のような読者の心に触れる作品です。
魔女は夜ささやく〈下〉 Amazon書評・レビュー: 魔女は夜ささやく〈下〉より
4163221301